JP3091887U - 氷室と混合室を有した１パス型冷水機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 〔課題〕氷室と混合室の組み合わせで自由に水温、水量
が得られる様にする。 〔解決手段〕氷室に氷蓄熱方式を採用し、水を高速循環
させ、氷温水を作り、供給される水道水と混合させ、任
意の水温水を貯蔵する。能力の範囲内で希望する水温、
水量が同時に自由に選べる１パス型の冷水機である。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 図１に於いて水道水（高温水）はフロート弁（１）を経て一定水位を保つ様そ の都度注入される。冷水作業中は排出ポンプ（２）を常時稼動させ、蛇口（３） の開により必要水量を取り出し、蛇口（３）閉により、ポンプアップされた水は 混合室（１２）に戻される。混合室（１２）にはサーモスタット（１０）を取り 付け、循環ポンプ（５）と連動させ、水温が上がれば、循環ポンプ（５）が作動 し氷水を流入させ、水温が下がれば停止する。この様にフロート弁（１）から注 入される高温水は氷水との混合でサーモスタット（１０）の設定温度に維持され る。 【０００２】 混合室（１２）のサーモスタット（１０）の設定温度が高い場合（水道水温度 に近いほど）氷室（１１）より流入する。氷水はわずかで済むが、低温域（０℃ 近く）の場合、氷水の供給量は増加し、従って循環ポンプ（５）は連続運転にな り、氷量は急速に減少する。 【０００３】 氷室（１１）に冷媒管（７）と仕切板（８）を１体化したものを投入し、氷は これ等に付着し、成長して行く。氷は一定量を維持すべくサーモスタット（９） を冷凍機（６）に連動させ、サーモスタット（９）の感温体設置位置の温度で冷 凍機（６）をＯＮ、ＯＦＦする。 【０００４】 仕切板（８）は水が高速で流れる様、流路（仕切板のピッチ）は極力狭くし、 又長くする為、図１の様にジグザグ状に配置し、水の短落（スキ間）がない様留 意する。又、流速（水槽内での巡回回数）を維持する為、大容量の循環ポンプ（ ５）を採用し、吸込み量に追随すべく氷室（１１）は密閉型にする。 【０００５】 全体レイアウトは水槽（１）上部に冷凍機（６）循環ポンプ（５）排出ポンプ （４）制御機器等を配し、水槽（１）との間に、開口部を設け水槽（１）の掃除 を可能にする。水槽全体は保温材でカバーされる。 〔従来の技術〕 【０００６】 従来の冷水機は冷凍機により（イ）冷媒管を水槽に投入し冷媒管と周辺の水を 熱交換させ冷やす方法。（ロ）熱交換器（シェルアンドチューブ、プレート式、 等）を槽外に設置し、水を循環させながら、器内で熱交換させ貯り水を冷やす方 法。この二つが一般的なやり方である。 【０００７】 （イ）の場合、交換効率が悪く、０℃近くの冷水は作りにくい欠点がある。（ ロ）の場合、冷媒管の蒸発温度は通常０℃以下に設定される。この方が効率は良 いが、低温域でポンプを連続運転すると凍結の危険がある。無理をしても最低２ ℃が限界ではないだろうか。いづれの方法も貯蔵エネルギーは氷蓄熱型に比べ小 さい。 【０００８】 氷蓄熱方式の冷水機もあるが、流路が単に氷の間を流れるだけで、効率が悪く 、低温域の水温は得にくい。本提案の考案の様に、流路を仕切板で制約し、高速 巡回させる意図はない。 〔考案のメリット〕 【０００９】 氷蓄熱方式の採用により、冷凍機は小型のもので間に合う。又、氷の保有エネ ルギーが大きく、同一仕様のものに比べ全体的に小型に出来る。 【００１０】 氷室（１１）の仕切板（８）による流速の高速化で水温は０℃近く迄、冷却が 可能である。例えばサーモスタット（１０）を０℃に設定すれば、冷水は循環ポ ンプ（５）により、槽内を巡回し、最終的に氷表面温度０℃に達する。 【００１１】 凍結について、本考案は熱源の氷表面温度が０℃であること、循環ポンプ（５ ）は高温水注入時のみ作動する間欠運転であること、よってサーモスタット（１ ０）の設定温度を０℃以下にしない限り、凍結の危険性は無い。 【００１２】 本考案は１パス型の冷水機で、注入した高温水を即冷水に変えて排出するタイ プである。従来タイプの様に、貯めた冷水を汲み出す方法と異なる。しかも、能 力の範囲内ではあるが、作業中に水温、水量を同時に自由に選べる優位性がある 。 〔利用分野〕 【００１３】 食品関係、（豆腐、製麺、製パン、醸造等）、飲料関係、水産関係、一般家庭 用冷水（調理用、シャワー）工業用等、殺菌効果、温度コントロール、美味、好 体感。等の作用を利用して使用される。

【図面の簡単な説明】 【図１】正面断面図 １ 水槽 ３ 蛇口 ２ フロート弁 ４ 排出ポ
ンプ ５ 循環ポンプ １０ サーモ
スタット ６ 冷凍機（コンデンシングユニット） １１ 氷室 ７ 冷媒管 １２ 混合室 ８ 仕切板 ９ サーモスタット

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【手続補正書】 【提出日】平成１４年９月１３日（２００２．９．１
３） 【手続補正１】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 水槽に氷室と混合室を有した下記機能を
一体化した冷水機である。氷室は小型冷凍機を使用し
冷媒管に時間をかけ氷を生成させる。いわゆる氷蓄熱方
式を採用している。又氷室に仕切板を設け、意図的に
流路を狭くし、水を高速巡回させ、熱交換効率（かきま
ぜ効果）を上げる工夫をしている。混合室を設け外部
より供給される高湿水を適宜氷室より注入される氷水で
冷やし、所定の水温を維持する。以上３点を組合せるこ
とにより、小型で大容量のエネルギーを保有した、又任
意の水温、水量が自由に取出せる冷水機にすることが出
来る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 水槽に氷室と混合室を有し、氷室は冷媒
   管に仕切板を取り付けた氷蓄熱型である。混合室は注入
   される高温水を適宜氷室より供給される氷水で冷やし、
   サーモスタットにより任意の水温を維持する。低温水を
   得る為、氷室は意図的に流路を狭くし、大容量の吐出ポ
   ンプを採用し槽内を高速巡回させる。