JP3090555U - ズボン - Google Patents

ズボン

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JP3090555U
JP3090555U JP2002003436U JP2002003436U JP3090555U JP 3090555 U JP3090555 U JP 3090555U JP 2002003436 U JP2002003436 U JP 2002003436U JP 2002003436 U JP2002003436 U JP 2002003436U JP 3090555 U JP3090555 U JP 3090555U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズボンのウエスト寸法を簡単に調整する。 【解決手段】 ズボン10の股上12に設けられたウエ
ストバンドの内側に設けられた裏地布の1以上の箇所に
ウエスト調整部18が設けられる。ウエスト調整部18
が、ズボンのウエスト寸法を調整するための伸縮部材2
0と、伸縮部材を所定の位置に固定するために、少なく
とも1個所以上に取り付けられた固定部材、たとえば、
ボタン24とを有し、伸縮部材を伸ばして所定の位置
で、固定部材に固定することによりウエスト寸法が調整
される。伸縮部材20の内周側表面の少なくとも一部に
は、ポリウレタン樹脂が付着されているのが望ましい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ウエスト寸法を調整できるズボンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ズボン着用の際に、着用者は股下に自身の足を差し込んだ後、前立ての 後ろ側にウエスト前中心線に沿って取り付けられたジッパーを引き上げるととも に、ウエストバンド合わせの前かんに、フックを引掛けて、ズボンがずり下がら ないようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のズボンにおいては、フックと、前かんとが、決められた 位置についており、ウエスト寸法を調整することが実質的に不可能である。した がって、着用者が立っている状態から椅子に腰掛けた時などに、ウエストの締め 付けがきつくなる場合がある。その一方、腰掛けた状態から立ち上がる場合にウ エストの締め付けがゆるくなり、シャツなどがズボンからはみ出たり、ズボン自 体がずり落ちたりするなど問題があった。
【0004】 たとえば、着席の際には、ベルトを緩め、起立した際にはベルトを締め付ける ことも考えられるが、そのたびに、ベルトを調整するのは面倒であり、また、ベ ルトの調整をすることができないような場面も多々存在する。 本考案は、ズボンのウエスト寸法を簡単に調整でき、かつ、着用者にしっかり フィットするズボンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の目的は、ズボンの股上に設けられたウエストバンドの内側に設けられ た裏地布に、少なくとも一箇所以上に取り付けられたウエスト調整部を備えたズ ボンであって、前記ウエスト調整部が、ズボンのウエスト寸法を調整するための 伸縮部材と、前記伸縮部材を所定の位置に固定するために、少なくとも1個所以 上に取り付けられた固定部材とを有し、前記伸縮部材を伸ばして所定の位置で、 前記固定部材に固定することによりウエスト寸法を調整するように構成されたこ とを特徴とするズボンにより達成される。
【0006】 本考案によれば、ウエストバンドの内側で、伸縮部材が、所定の度合いで引っ 張られた状態で固定部材に固定される。したがって、着用者が着席した状態では 、着用者の腹部の寸法が大きくなることに応じて、伸縮部材が、その弾性に抗し て伸びる。その一方、着用者が、起立している状態では、伸縮部材が、ウエスト 寸法を小さくするよう付勢される。これにより、着用者がズボンにフィットした 状態が維持される。サイドシーム付近に一対のウエスト調整部を設けても良いし 、背面に単一のウエスト調整部を設けても良い。或いは、サイドシーム付近に一 対と、背面にひとつ、合計3つのウエスト調整部を設けても良い。
【0007】 好ましい実施態様においては、伸縮部材が、当該伸縮部材の内周側表面の少な くとも一部にポリウレタン樹脂を付着している。ポリウレタン樹脂は、伸縮部材 の内周側の表面上にコーティングされていても良い。或いは、伸縮部材中にポリ ウレタン弾性糸を含ませても良い。これにより、シャツがズボンから外部にはみ 出すことを防止できる。 好ましい実施態様においては、前記伸縮部材が、その両端部に設けられた第1 の取り付け部材を有し、前記固定部材が、それぞれが前記第1の取り付け部材と 係合する複数の第2の取り付け部材を有し、当該第2の取り付け部材が、ウエス トバンド内側に沿って前記裏地布に取り付けられている。
【0008】 別の好ましい実施態様においては、前記伸縮部材が、その一端が前記裏地布に 取り付けられるとともに、その他端に第1の取り付け部材を有し、前記固定部材 が、それぞれが前記第1の取り付け部材と係合する第2の取り付け部材を有し、 当該第2の取り付け部材が、ウエストバンド内側に沿って前記裏地布に取り付け られている。 このように、伸縮部材は、両端で、それぞれ固定部材により固定されるように 構成されていても良いし、一端において裏地布に縫い付けなどによりすでに取り 付けられ、多端で固定部材により固定されるように構成されていても良い。
【0009】 たとえば、前記第1の取り付け部材が、前記伸縮部材の一端または両端部に設 けられたかがり穴であり、かつ、前記第2の取り付け部材が、前記かがり穴と整 合する位置から所定の間隔をもって配置される複数のボタンである。ボタンの少 なくとも上面にポリウレタン樹脂層が形成されていても良い。ボタンは滑り止め の効果を奏し、シャツが外部にはみ出るのを防止することができる。 或いは、第1の取り付け部材が、前記伸縮部材の一端または両端部に設けられ たフックであり、かつ、前記第2の取り付け部材が、前記フックと整合する位置 に所定の間隔をもって配置される複数の前カンであっても良い。
【0010】 また、第1の取り付け部材が、前記伸縮部材の一端または両端部に設けられた スタッド或いはソケットであり、かつ、前記第2の取り付け部材が、前記スタッ ド或いはソケットと整合する位置に所定の間隔をもって配置される、複数のソケ ット或いはスタッドであっても良い。 さらには、第1の取り付け部材が、前記伸縮部材の外周側に少なくとも一部に 設けられた雄ファスナ或いは雌ファスナであり、かつ、前記第2の取り付け部材 が、前記雄ファスナ或いは雌ファスナと整合する位置に所定の長さをもって取り 付けられた雌ファスナ或いは雄ファスナであっても良い。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本考案の実施の形態につき説明を加える。図1は 、本考案の第1の実施の形態にかかるズボン10の側面図である。 図1に示すように、ズボン10は、一般的な形状のもので、股下および股上か らなる。図1に示すように、股上12の上部には、ウエストバンド14が設けら れ、ウエストバンド14の内側には、裏地布の腰裏16が縫い付けられている。 第1の実施の形態においては、腰裏16のサイドシーム(脇縫い)の付近、つま り、腰裏16の両側面に、ウエストを調整するためのウエスト調整部18が着脱 自在に取り付けられる。 図2は、第1の実施の形態にかかるズボン10の使用状態を示す部分拡大側面 図である。図2を参照してウエスト調整部18の構成および使用状態を詳細に説 明する。
【0012】 図2(a)に示すように、腰裏16の両側面には、それぞれ、ウエストを調整 するためのウエスト調整部18が取り付けられている。第1の実施の形態におい て、ウエスト調整部18は、伸縮性のある伸縮部材20と4個のボタン24から 構成される。本実施の形態において使用される伸縮部材20は、たとえば、平ゴ ムなどの伸縮性のある材料を利用しており、そのサイズは縦約30mm、横約1 00mmである。
【0013】 伸縮部材20には、後述する位置に縫い付けられたボタン24を通すために、 約15mmの長さのかがり穴22a,22bが、その両端から約10mmの位置 に、約80mmの間隔で設けられている。また、伸縮部材20の表面、つまり、 内周側には、その一部または全面に、ポリウレタン樹脂がコーティングされてい る。これは、ズボンからシャツ等がずれてはみ出るのを防止するための滑り止め として機能する。
【0014】 腰裏16には、一方のサイドシームの付近に、伸縮部材20のかがり穴22a ,22bに合うようにボタン24bおよびボタン24cが縫い付けられている。 また、ボタン24bとボタン24cのそれぞれから、約20mm外側の位置に、 ボタン24aおよびボタン24dが縫い付けられている。すなわち、本実施の形 態においては、サイドシームから前側、60mmの位置、40mmの位置に、そ れぞれ、ボタン24a、24bが配置され、サイドシームから後側、40mmの 位置、60mmの位置に、それぞれ、ボタン24c、24dが配置される。腰裏 16の他方の側にも、図示しないが、同様に、所定の間隔で4つのボタンが配置 されている。 なお、本実施の形態において、ボタン24a〜dは、それぞれ、プラスチック 製の四つ穴ボタンが使用され、また、縫い付けには裁縫糸が使用されている。
【0015】 次に、図2(a)ないし図2(c)を参照して、ウエスト調整部18の使用方 法を説明する。 図2(a)に示すように、ズボン10には、ウエスト調整部18の伸縮部材2 0が初期状態で取り付けられている。ここに、初期状態とは、伸縮部材20が、 実質的に伸縮しない状態で、かがり穴22a、22bに、整合する位置にあるボ タンが通されていることをいう。第1の実施の形態においては、かがり穴22a 、22bに、ボタン24b、24cがそれぞれ通された状態が、初期状態に該当 する。
【0016】 着用者は、図2(b)に示すように、伸縮部材20の一方のかがり穴、たとえ ば、かがり穴22aに、前側に縫い付けられているボタン24aを通して固定す る。本実施の形態において、ボタン24aと24bとの間隔は約20mmに設定 しているので、前側のボタン24aをかがり穴22aに通すことにより、所期状 態から約20mmウエスト寸法が詰まるように調整される。 着用者は反対側の ウエスト調整部18も同様に調整して、ズボン10を着用する。なお、ズボン1 0を着用した後、上記ウエスト調整部18を調整しても良いことは言うまでもな い。これによりズボン10は、ウエストが伸張可能で、かつ、締め付け方向に付 勢された第2の状態になる。つまり、第2の状態においては、伸縮部材20の弾 性により、ズボン10のウエストバンド14の側部が、サイドシーム方向に付勢 される。したがって、着用者が立っている状態から椅子に腰掛けた時には伸縮部 材20が伸び、また、腰掛けた状態から立ち上がる場合には伸縮部材20が縮む 。
【0017】 換言すれば、伸縮部材20は、先に述べたように伸縮自在な材料から作られて いるため、着用者が着席した際のように、着用者の腹部が拡張しようとするとき には、伸縮部材20が、その弾性に抗して伸び、伸縮部材20が伸張した状態と なる。その一方、着用者が起立しているときなど、腹部が拡張しようとする力が 小さい場合には、伸縮部材20の弾性により、ウエストバンド14の側部が、サ イドシーム方向に付勢される。このため、ズボンの着用者への適切なフィットが 維持され、これにより、ズボンからシャツ等がはみ出るのを防止することができ る。また、着用者にとっても、着席時も起立時も、適切なズボンのフィット感を 維持することができる。さらに、起立時など腹部の拡張力が弱く、比較的ウエス ト寸法が小さくなるときであっても、ズボンのずれ落ちを防止することもできる 。 また、伸縮部材20の表面に滑り止めを配置したことにより、シャツがずり上 がって、ズボンから外にはみ出すことも防止できる。
【0018】 図2(b)の例においては、前側のかがり穴22aの位置を調整したが、これ に限定されるものではなく、初期状態(ボタン24cがかがり穴22bに通って いる状態)から、ボタン24dがかがり穴22bに通っている状態になるように 、伸縮部材20を調整しても良い。 さらに、着用者の調整により、図2(c)に示すように、伸縮部材20のかが り穴22aに、前側に縫い付けられているボタン24aを通すとともに、かがり 穴22bに、より後側に縫い付けられているボタン24dを通しても良い。本実 施の形態において、ボタン24cと24dとの間隔は約20mmに設定している ので、図2(c)の状態では、初期状態から約40mmウエスト寸法が詰まるよ うに調整される。
【0019】 図3は、第2の実施の形態にかかるズボン10の正面図である。図3を参照し て第2の実施の形態を説明する。なお、上記第1実施の形態と同一の部分には、 同じ符号を付して説明は省略する。 図3に示すように、ズボン10は、上記第1の実施の形態と同様、一般的な形 状のもので、股下および股上からなる。図3に示すように、股上12の上部には 、ウエストバンド14が設けられ、ウエストバンド14の内側には、裏地布の腰 裏16が縫い付けられている。腰裏16の背面には、ウエストを調整するための ウエスト調整部18が取り付けられる。第1の実施の形態と同様に、ウエスト調 整部18は、伸縮性のある伸縮部材20と4個のボタン24a〜dとから構成さ れる。
【0020】 図4は、第2の実施の形態にかかるズボン10の使用状態を示す部分拡大側面 図である。図4を参照してウエスト調整部18の構成および使用状態を詳細に説 明する。第1の実施の形態においては、腰裏の両側部、サイドシームの付近に、 一対のウエスト調整部が設けられたが、第2の実施の形態においては、図4(a )に示すように、背面に単一のウエスト調整部18が設けられている。ウエスト 調整部18を構成する伸縮部材20の材料およびサイズ、並びに、4つのボタン 24a〜dの配置される間隔も、第1の実施の形態とほぼ同様である。初期位置 においては、伸縮部材20が実質的に伸縮しない状態で、かがり穴22a、22 bに、整合する位置にあるボタン24b、24cがそれぞれ通されている。着用 者は、ズボン10を着用の際に、ウエスト調整部18を調整し、かがり穴22a 、22bに、それぞれ所定のボタンを通して固定する。
【0021】 次に、図4(b)、および、図4(c)を参照して、ウエスト調整部18の使 用方法を説明する。たとえば、着用者は、図4(b)に示すように、伸縮部材2 0のかがり穴22aに、略外側に縫い付けられているボタン24aを通し固定す る。本実施の形態において、ボタン24aと24bとの間隔は約20mmに設定 しているので、所期状態から約20mmウエスト寸法が詰められるように調整さ れる。或いは、図4(c)に示すように、かがり穴22aにボタン24aを通す とともに、かがり穴22bにボタン24dを通しても良い。無論、かがり穴22 aにボタン22bを通し、その一方、かがり穴22bにボタン24dを通しても 良いことは言うまでもない。本実施の形態において、ボタン24cと24dとの 間隔は約20mmに設定しているので、初期状態から約40mmウエスト寸法が 詰められるように調整される。
【0022】 第2の実施の形態においてもズボン10は、ウエストの背面において、伸張可 能で、かつ、締め付け方向に付勢された第2の状態になる。したがって、第1の 実施の形態と同様に、ズボンの着用者への適切なフィットを維持しつつ、ズボン からシャツ等がはみ出るのを防止することができる。
【0023】 図5は、第3の実施の形態にかかるズボン10の使用状態を示す部分拡大側面 図である。図3を参照して第2の実施の形態を説明する。なお、上記第1の実施 の形態と同一の部分には、同じ符号を付して説明は省略する。第1の実施の形態 においては、腰裏の両側部に設けられたウエスト調整部18の伸縮部材20が、 前側および後側で取り外し自在となっていたが、第3の実施の形態においては、 腰裏の両側部に設けられたウエスト調整部50において、伸縮部材52の一方の 端部(後側端部56)が縫いつけなどにより腰裏16に固定されている。また、 ウエスト調整部50は、伸縮部材52のかがり穴58aに選択的に通される3個 のボタン58a〜cを有している。本実施の形態において使用される伸縮部材5 2も、第1の実施の形態と同様の材料およびサイズである。また、伸縮部材52 の内周側表面の一部または全面に、ポリウレタン樹脂がコーティングされている ことも、第1の実施の形態と同様である。これは滑り止めとして機能し、シャツ がずれてはみ出るのを防止するために役立つ。
【0024】 腰裏16において、伸縮部材52が実質的に伸縮しない状態で、そのかがり穴 54に整合するようにボタン58aが縫い付けられている。また、ボタン58a の前方に、20mm間隔で、ボタン58bおよびボタン58cが縫い付けられて いる。ボタンの材質もその縫い付けも第1の実施の形態と同様である。図5(b )および図5(c)に示すように、ウエスト調整部50の使用方法も、第1の実 施の形態のものと同様である。簡単に説明すると、着用者は、図5(b)或いは 図5(b)に示すように、伸縮部材52のかがり穴54に、ボタン58b或いは ボタン58cを通す。本実施の形態において、図5(b)の状態では、ボタン5 8aとボタン58bとの間隔は約20mmに設定しているので、所期状態から約 20mmウエスト寸法が詰められるように調整される。また、図5(c)の状態 では、ボタン58aとボタン58cとの間隔は約40mmに設定されているので 、初期状態から約40mmウエスト寸法が詰められるように調整される。 着用 者は反対側のウエスト調整部50の調整も同様に行ない、ズボン10を着用する 。これによりズボン10は、ウエストが伸張可能で、かつ、締め付け方向に付勢 された第2の状態になる。したがって、ズボンの着用者へのフィットを適切に維 持しつつ、ズボンからシャツ等がはみ出るのを防止する。さらに、ズボンのずれ 落ちを防止することもできる。
【0025】 図6は、第4の実施の形態にかかるズボン10の使用状態を示す部分拡大側面 図である。図6を参照して第4の実施の形態を説明する。なお、上記第1および 第3の実施の形態と同一の部分には、同じ符号を付して説明は省略する。第3の 実施の形態においては、図6(a)に示すように、腰裏16の背面に、第3の実 施の形態と同様のウエスト調整部50を配置している。ウエスト調整部50を構 成する部材、それぞれの部材の材料やサイズ、および、ボタンの配置間隔は、第 3の実施の形態と同様である。
【0026】 第4の実施の形態にかかるウエスト調整部50においても、着用者は、図6( b)或いは図6(c)に示すように、伸縮部材52のかがり穴54に、ボタン5 8b或いは58cを通して固定する。その上で、着用者はズボンを着用すればよ い。 これによりズボン10は、ウエストが伸縮自在で、かつ、締め付け方向に付勢 された第2の状態になる。したがって、第4の実施の形態においても、ズボンの 着用者へのフィットを維持しつつ、ズボンからシャツ等がはみ出るのを防止する 。さらに、ズボンのずれ落ちを防止することもできる。
【0027】 図7は、第5の実施の形態にかかるズボン10の使用状態を示す部分拡大側面 図である。図7を参照して第5の実施の形態を説明する。なお、上記第1の実施 の形態と同一の部分には、同じ符号を付して説明は省略する。第1の実施の形態 および第3の実施の形態は、伸縮部材をボタンにより固定するような構成であっ た。第5の実施の形態では、任意の位置で伸縮部材を取り付け、所望の締め付け を実現できるようになっている。
【0028】 図7(a)に示すように、第5の実施の形態において、腰裏16のサイドシー ム付近に設けられるウエスト調整部70は、伸縮性のある伸縮部材72と固定フ ァスナ76から構成される。 伸縮部材72は、たとえば、平ゴムなどの伸縮性のある材料から作られ、その サイズは、縦30mm、横100mmである。また、伸縮部材72は、一端に設 けられた縫い付け部74において腰裏16に裁縫糸で縫い付けられている。また 、伸縮部材72の腰裏側の面(外周側の面)には、少なくとも一部にファスナ( 図示せず)が設けられていて、固定ファスナ76と着脱自在に取り付けられるよ うになっている。さらに、伸縮部材72の表面(内周側の面)の一部または全面 には、他の実施の形態と同様に、ポリウレタン樹脂がコーティングされている。 これは、シャツ等がずれてはみ出るのを防止するために、滑り止めの加工を行な っている。また、腰裏144の他方の側部にも、同様に、ウエスト調整部が設け られている。なお、伸縮部材72の外周側の面に設けられたファスナ、および、 これと係合する固定ファスナの一方が雄ファスナ、他方が雌ファスナとなるが、 どちらを雄ファスナにするかは限定されるものではない。
【0029】 固定ファスナ76は、腰裏16の、伸縮部材72の自由端側の所定の位置に縫 い付けられ固定されている。固定ファスナ76は、少なくとも、伸縮部材72が 実質的に伸縮しない状態で、その裏面(外周側の面)に形成されたファスナと少 なくとも対向し、かつ、前側に所定の長さだけ延びるように配置される。この所 定の長さが、ウエスト寸法の調整範囲となる。使用の際に、着用者は、伸縮部材 72のファスナと、固定ファスナ76とを、所望の位置で固定する。固定する位 置は、図7(b)に示すものであっても良いし、図7(c)に示す場所であって も良い。たとえば、固定ファスナ76が、対向する伸縮部材のファスナの長さに 加えて40mmの長さを有していれば、図7(c)の状態では、約40mmだけ 、ウエストが詰められるように調整されることになる。
【0030】 着用者は、双方のウエスト調整部70を調整し、ズボン10を着用する。これ によりズボン10は、他の実施の形態と同様に、ウエストが伸縮可能で、かつ、 締め付け方向に付勢された第2の状態になる。したがって、ズボンの着用者への フィットを維持しつつ、ズボンからシャツ等がはみ出るのを防止するとともに、 ズボンのずれ落ちを防止することができる。 また、第5の実施の形態においては、ファスナを利用することで、伸縮部材7 2の自由端を所望の位置で固定することができる。したがって、着用者の体格に 合わせて、よりきめ細かな調整が可能となる。
【0031】 図8は、第6の実施の形態にかかるズボン10の使用状態を示す部分拡大側面 図である。図8を参照して第6の実施の形態を説明する。なお、上記第1および 第5の実施の形態と同一の部分には、同じ符号を付して説明は省略する。図8( a)に示すように、第6の実施の形態においては、第5の実施の形態と同様のウ エスト調整部70を、腰裏16の背面に配置している。固定ファスナ76の長さ は、第5の実施の形態と同様でも良いし、調整箇所が1箇所であることを考慮し て、第5の実施の形態のものより長く設定してもいても良い。 使用に際して、着用者は、図8(b)或いは図8(c)に示すように、伸縮部材 72を、固定ファスナ76に固定した上で、ズボン10を着用する。これにより 、他の実施の形態と同様に、ズボン10は、ウエストが常に締め付け方向に付勢 された第2の状態になる。したがって、着用者が立っている状態から椅子に腰掛 けた時には伸縮部材72が伸び、また、腰掛けた状態から立ち上がる場合には伸 縮部材72が縮み、ズボンのフィット感を維持しつつ、ズボンからシャツ等がは み出るのを防止する。さらに、ズボンのずれ落ちを防止することもできる。
【0032】 上記実施の形態においては、ウエスト調整部は、ウエストバンド14の内側に 取り付けられる。したがって、外部から目立つことが無く、通常のズボンを被着 しているのと同様の外観を保つことができる。 本考案は、以上の実施の形態に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲 に記載された考案の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲 内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0033】 たとえば、前記実施の形態においては、伸縮部材の表面にポリウレタン樹脂を コーティングして滑り止め加工をしたが、これに限定されるものではない。たと えば、ポリウレタン弾性糸を用いて伸縮部材を作成し、滑り止めとして利用して も良い。
【0034】 また、前記実施の形態においては、ズボン10の両側面の内側、または、背面 中央の内側にウエスト調整部を、それぞれ取り付けたが、これに限定されるもの ではない。たとえば、ズボンの両側面と背面中央との両方に、ウエスト調整部を 取り付けても良い。
【0035】 さらに、第5および第6の実施の形態においては、腰裏16に固定ファスナ7 6、および、伸縮部材72の一方端を縫い付けているが、これに限定されるもの ではない。たとえば、予めズボン10の腰裏16に、所定間隔で縫い付けられた 2個の固定ファスナに、利用者が任意に伸縮部材の外周側の面に設けられたファ スナを貼り付けることで調整しても良い。また、固定間隔で複数の固定ファスナ が縫い付けられていても良いし、それと同等の長さを有する単一の固定ファスナ が縫い付けられていても良い。
【0036】 また、第1ないし第4の実施の形態においては、伸縮部材20の表面にポリウ レタン樹脂をコーティングして滑り止めとして利用したが、これに限定されるも のではない。たとえば、ゴム製のボタンを使用して滑り止めとして利用しても良 い。
【0037】 さらに、ボタンおよびかがり穴の代わりに、フックおよび前かん、スナップを 構成するスタッドおよびソケットを利用しても良い。たとえば、伸縮部材の外周 側に、フックを取り付け、固定部材として裏地布に前かんを配置しても良いし、 伸縮部材の外周部に前かんを取り付け、裏地布にフックを配置しても良い。或い は、伸縮部材の外周側に、スナップのスタッドを取り付け、固定部材として、裏 地布にスナップのソケットを取り付けても良いし、伸縮部材の外側にソケットを 取り付け、裏地布にスタッドを取り付けても良い。
【0038】 また、前記実施の形態においては、ボタンなど、裏地布に取り付けた部材を選 択することにより、ウエスト寸法を調整しているが、これに限定されるものでは ない。たとえば、第1の実施の形態に関して、伸縮部材の両端に、それぞれ、複 数のかがり穴を設け、裏地布には2つのボタンのみを取り付け、ボタンを通すか がり穴の位置を変更することにより、ウエスト寸法を調整しても良い。 なお、本明細書において、一つの手段ないし部材の機能が、二つ以上の物理的 手段により実現されても、若しくは、二つ以上の手段ないし部材の機能が、一つ の物理的手段により実現されてもよい。
【0039】
【考案の効果】
本考案によれば、ズボン本体のウエストバンド内側の腰裏に取り付けられてい る、ウエスト調整部の伸縮部材の位置を変更することで、ウエスト寸法を簡単に 調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本考案の第1の実施の形態にかかる
ズボンの側面図である。
【図2】 図2は、第1の実施の形態にかかるズボンの
使用状態を示す部分拡大側面図である。
【図3】 図3は、第2の実施の形態にかかるズボンの
正面図である。
【図4】 図4は、第2の実施の形態にかかるズボンの
使用状態を示す部分拡大正面図である。
【図5】 図5は、第3の実施の形態にかかるズボンの
使用状態を示す部分拡大側面図である。
【図6】 図6は、第4の実施の形態にかかるズボンの
使用状態を示す部分拡大正面図である。
【図7】 図7は、第5の実施の形態にかかるズボンの
使用状態を示す部分拡大側面図である。
【図8】 図8は、第6の実施の形態にかかるズボンの
使用状態を示す部分拡大正面図である。
【符号の説明】
10 ズボン 12 股上 14 ウエストバンド 16 腰裏 18 ウエスト調整部 20 伸縮部材 22 かがり穴 24 ボタン

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズボンの股上に設けられたウエストバン
    ドの内側に設けられた裏地布に、少なくとも一箇所以上
    に取り付けられたウエスト調整部を備えたズボンであっ
    て、 前記ウエスト調整部が、ズボンのウエスト寸法を調整す
    るための伸縮部材と、 前記伸縮部材を所定の位置に固定するために、少なくと
    も1個所以上に取り付けられた固定部材とを有し、 前記伸縮部材を伸ばして所定の位置で、前記固定部材に
    固定することによりウエスト寸法を調整するように構成
    されたことを特徴とするズボン。
  2. 【請求項2】 前記伸縮部材が、当該伸縮部材の内周側
    表面の少なくとも一部にポリウレタン樹脂を付着したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のズボン。
  3. 【請求項3】 前記伸縮部材が、その両端部に設けられ
    た第1の取り付け部材を有し、前記固定部材が、それぞ
    れが前記第1の取り付け部材と係合する複数の第2の取
    り付け部材を有し、当該第2の取り付け部材が、ウエス
    トバンド内側に沿って前記裏地布に取り付けられたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のズボン。
  4. 【請求項4】 前記伸縮部材が、その一端が前記裏地布
    に取り付けられるとともに、その他端に第1の取り付け
    部材を有し、前記固定部材が、それぞれが前記第1の取
    り付け部材と係合する第2の取り付け部材を有し、当該
    第2の取り付け部材が、ウエストバンド内側に沿って前
    記裏地布に取り付けられたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のズボン。
  5. 【請求項5】 前記第1の取り付け部材が、前記伸縮部
    材の一端または両端部に設けられたかがり穴であり、か
    つ、前記第2の取り付け部材が、前記かがり穴と整合す
    る位置から所定の間隔をもって配置される複数のボタン
    であることを特徴とする請求項3または4に記載のズボ
    ン。
  6. 【請求項6】 前記ボタンの少なくとも上面にポリウレ
    タン樹脂層が形成されたことを特徴とする請求項5に記
    載のズボン。
  7. 【請求項7】 前記第1の取り付け部材が、前記伸縮部
    材の一端または両端部に設けられたフックであり、か
    つ、前記第2の取り付け部材が、前記フックと整合する
    位置に所定の間隔をもって配置される複数の前カンであ
    ることを特徴とする請求項3または4に記載のズボン。
  8. 【請求項8】 前記第1の取り付け部材が、前記伸縮部
    材の一端または両端部に設けられたスタッド或いはソケ
    ットであり、かつ、前記第2の取り付け部材が、前記ス
    タッド或いはソケットと整合する位置に所定の間隔をも
    って配置される、複数のソケット或いはスタッドである
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のズボン。
  9. 【請求項9】 前記第1の取り付け部材が、前記伸縮部
    材の外周側に少なくとも一部に設けられた雄ファスナ或
    いは雌ファスナであり、かつ、前記第2の取り付け部材
    が、前記雄ファスナ或いは雌ファスナと整合する位置に
    所定の長さをもって取り付けられた雌ファスナ或いは雄
    ファスナであることを特徴とする請求項3または4に記
    載のズボン。
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