JP3089726U - ファスナーの引手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾性に富んだファスナーの引手を提供す
る。 【解決手段】 ファスナーの引手１が、主体ブロック４
と、その両端に固着する端子ブロック５、６とからな
り、主体ブロック４と、各端子ブロック５、６とが、互
いに異なるカラーで着色された材質、及び／又は、互い
に異なる質感を有する材質により成形され、各端子ブロ
ック５、６のうち、一方の端子ブロック６に、ファスナ
ーを開閉操作するスライダ１４へ連結するためのリング
１２を取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ファスナーの引手に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のファスナーの引手には、その全体を金属、又は、樹脂などの一種類の材 質により平板状に成形されたものがが多く製作、使用されており、引手が、主体 ブロックと、その両端に固着する各端子ブロックとを、カラー、又は、質感が互 いに異なる材質によりブロック状に成形されたものは今まで見当たらない。

【０００３】 上記従来のファスナーの引手では、装飾性に乏しく、外観上目立たないという 欠点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、装飾性に富み、外観上目立つファスナーの引手を提供することを目 的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

（１） 請求項１のファスナーの引手が、 主体ブロックと、その両端に固着する各端子ブロックとからなり、 上記主体ブロックと、上記各端子ブロックとが、互いに異なるカラーで着色さ れた材質、及び／又は、互いに異なる質感を有する材質により成形され、 上記各端子ブロックのうち、一方の端子ブロックに、ファスナーを開閉操作す るスライダへ連結するためのリングが取付けられる、 ことを特徴とする。 （２） 請求項２のファスナーの引手が、 主体ブロックが、木によりねじボルトを挿通する空洞部を有する円柱ブロック 、又は、円筒ブロックに成形され、 各端子ブロックが、金属により成形され、一方の端子ブロックには、ねじボル トを差し込む差込口が設けられ、他方の端子ブロックには、上記ねじボルトの挿 通端部をねじ込むねじ筒部が設けられ、 上記主体ブロックには、上記ねじ筒部をはめ込む穴が設けられる、 ことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

次ぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。 図１は本考案の実施形態にかかわるファスナーの引手の側面図、図２は図１の 左側面図、図３は図１の右側面図、図４は図１に示した主体ブロックを断面にし て示す側面図、図５は本考案に係るファスナーの引手がファスナーを開閉操作す るスライダへ連結された状態を示す図、図６は本考案に係るファスナーの引手が ファスナーに装着された状態を示す図である。

【０００７】 上記各図において１はファスナーの引手で、これは、木により図４に示すよう にねじボルト２を挿通する空洞部３を有するように成形された円柱ブロックから なる主体ブロック４と、金属により成形され、かつ、主体ブロック４の両端に固 着した端子ブロック５、６とからなり、一方の端子ブロック５には、ねじボルト ２を差し込む差込口７を設け、他方の端子ブロック６には、ねじボルト２の挿通 端部８をねじ込むねじ筒部９をはめ込む穴１０を設けてある。このファスナーの 引手１は、例えば、長さ２９ｍｍ、径１０ｍｍの寸法を有するように成形される 。 各端子ブロック５、６は、これらを主体ブロック４の両端に押し付けるととに 、他方の端子ブロック６のねじ筒部９を穴１０にはめ込んだ状態において、端子 ブロック５の差込口７からねじボルト２を主体ブロック４の空洞部３へ挿通し、 その挿通端部８をねじ筒部９へねじ込むことにより、各端子ブロック５、６を主 体ブロック４の両端にしっかりと固着させてある。図２において１１は端子ブロ ック５の端面に設けたプラス型の溝で、この溝１１にプラスドライバーの先端を 差し込んで、ねじボルト２を上記のようにねじ込むことにより、端子ブロック５ 、６を主体ブロック４に固着させる。１２は端子ブロック５、６のうち、一方の 端子ブロック、例えば、端子ブロック６に取付けたリングで、これは、図６に示 したプラスチック製ファスナー１３に装着した金属製、又は、樹脂製のスライダ １４の表面に設けられている掛金１５の先端を工具で一旦押し広げて、リング１ ２を差し込み、その直後に掛金１５の先端を工具で図５に示すように強制的に押 し閉じることにより、スライダ１４に連結されている。

【０００８】 本考案は、上記実施形態に限らず、主体ブロックと、各端子ブロックとは、材 質が同一であると、別異であるとに拘わらず、カラーを異にする材質により成形 することもある。そのカラーは、使用される材質に応じて塗布、メッキその他適 当な手段により、着色できる。また、主体ブロックの両端には、各端子ブロック を、上記実施形態に示したねじボルト２とねじ筒部９以外の固着手段により固着 することもある。また、主体ブロックを樹脂その他木以外の材質により成形した り、各端子ブロックを樹脂その他金属以外の材質により成形したりすることもあ る。また、主体ブロックを丸筒ブロックに成形することもあり、角柱ブロックや 角筒ブロックに成形することもあり、それらの外周面の全部、又は、一部に、へ こみや、ふくらみなど各種の細工を施すこともある。また、主体ブロックの両端 に端子ブロックをはめ込み、その他、ねじ込み以外の固着手段により固着させる こともある。また、本考案に係るファスナーの引手は、金属製のファスナーに装 着することもある。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、叙上のように構成したから、次ぎのような効果を奏する。 （一） 請求項１に記載の考案では、 （１） 主体ブロックと、その両端に固着する各端子ブロックとが、互いに異な るカラーで着色された材質、及び／又は、互いに異なる質感を有する材質により 成形されるために、カラーバリエーション、及び／又は、材質感のコントラスト に伴う独特の雰囲気が出て、装飾性が非常に豊富になり、外観上よく目立たせる ことができ、従来のファスナーの引手に比べて、装飾性に富んだファスナーの引 手を提供できる。 （２） 引手が、手で掴みやすいブロック状に成形されるために、ファスナーの 開閉操作を著しく容易に行える。 （３） 引手をファスナーのスライダに連結することなく、単品としてリングな どを取付るなどして、キーホルダー、バッグの手かん、その他の装身具として利 用することもできる。 （二） 請求項２に記載のファスナーの引手では、 （１） 看者によって注目される主体ブロックが、木により成形されるために、 木の地肌や、木目で主体ブロックの外観が装飾され、ファスナーの引手の装飾性 を格段に増大することができる。 （２） 主体ブロックが、木などの弱いものでも、端子ブロックが、金属で成形 され、その端子ブロックにリングを連結する方法を採用することで、十分な強度 が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施形態にかかわるファスナーの引
手の側面図である。

【図２】 図１の左側面図である。

【図３】 図１の右側面図である。

【図４】 図１に示した主体ブロックを断面にして示す
側面図である。

【図５】 本考案に係るファスナーの引手がファスナー
を開閉操作するスライダへ連結した状態を示す図であ
る。

【図６】 本考案に係るファスナーの引手がファスナー
に装着された状態を示す図である。

【符号の説明】

１ ファスナーの引手 ２ ねじボルト ３ 空洞部 ４ 主体ブロック ５、６ 端子ブロック ８ ねじボルト２の挿通端部 ９ ねじ筒部 １０ 穴 １１ プラス型の溝 １２ リング １３ プラスチック製ファスナー １４ 樹脂製のスライダ １５ 掛金

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ファスナーの引手が、主体ブロックと、そ
   の両端に固着する各端子ブロックとからなり、 上記主体ブロックと、上記各端子ブロックとが、互いに
   異なるカラーで着色された材質、及び／又は、互いに異
   なる質感を有する材質により成形され、 上記各端子ブロックのうち、一方の端子ブロックに、フ
   ァスナーを開閉操作するスライダへ連結するためのリン
   グが取付けられる、 ことを特徴とするファスナーの引手。
2. 【請求項２】請求項１記載のファスナーの引手におい
   て、 主体ブロックが、木によりねじボルトを挿通する空洞部
   を有する円柱ブロック、又は、円筒ブロックに成形さ
   れ、 各端子ブロックが、金属により成形され、一方の端子ブ
   ロックには、ねじボルトを差し込む差込口が設けられ、
   他方の端子ブロックには、上記ねじボルトの挿通端部を
   ねじ込むねじ筒部が設けられ、 上記主体ブロックには、上記ねじ筒部をはめ込む穴が設
   けられる、 ことを特徴とするファスナーの引手。