JP3089461B2 - サイロ - Google Patents

サイロ

Info

Publication number
JP3089461B2
JP3089461B2 JP08144180A JP14418096A JP3089461B2 JP 3089461 B2 JP3089461 B2 JP 3089461B2 JP 08144180 A JP08144180 A JP 08144180A JP 14418096 A JP14418096 A JP 14418096A JP 3089461 B2 JP3089461 B2 JP 3089461B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
silo
blower
main body
conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08144180A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09322646A (ja
Inventor
明俊 島田
正 長谷川
浩平 笠井
Original Assignee
日本燻蒸開発株式会社
全農サイロ株式会社
株式会社全国農協設計
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本燻蒸開発株式会社, 全農サイロ株式会社, 株式会社全国農協設計 filed Critical 日本燻蒸開発株式会社
Priority to JP08144180A priority Critical patent/JP3089461B2/ja
Publication of JPH09322646A publication Critical patent/JPH09322646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3089461B2 publication Critical patent/JP3089461B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Of Harvested Produce (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイロ本体内へ空
調エアを供給するための空調エア供給手段を備えたサイ
ロに関する。
【0002】
【従来の技術】サイロ本体に穀物やその加工品等からな
る被貯蔵物を貯蔵する場合、特に夏場において、サイロ
本体内の温度が上昇して、被貯蔵物が変質したり、腐敗
したり、醗酵したり、被貯蔵物が異臭を放ったり、サイ
ロ壁等に結露が発生したりするなどの問題があった。そ
こで最近では、サイロ本体内へ0〜5℃の冷風を循環供
給して、被貯蔵物の温度上昇を抑制し、前記問題を解決
するように構成したサイロも提案され実用化されてい
る。また、この種のサイロにおいては、サイロ本体内の
空気を冷却するときに、水分も除去されるので、サイロ
本体内の湿度が低下して結露も防止されるという、二次
的効果も有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、0〜5℃の
冷風を循環供給する場合には、被貯蔵物の変質や腐敗等
を防止できるが、密に詰まった被貯蔵物内へ冷風を循環
供給する関係上、大出力の冷却装置やブロワーが必要と
なり、しかもサイロ本体の断熱構造も大掛かりになるの
で、サイロの製作コストが高くなるとともにランニング
コストが高くなる。このため付加価値の高い被貯蔵物で
ないと、貯蔵しても採算が取れないという問題があっ
た。本出願人は、前記問題を解決するため種々の試験を
行った結果、サイロ本体内の温度が30℃を越えると、
被貯蔵物の変質や腐敗等の発生が大幅に増大することを
見出し、被貯蔵物の温度を20〜25℃に保つことで、
サイロの製作コストやランニングを抑制しつつ被貯蔵物
の変質や腐敗等の発生を防止できるという結論を得た。
【0004】本発明の目的は、既存設備を有効活用でき
且つランニングコストが安く、被貯蔵物の変質や腐敗等
を効果的に防止し得るサイロを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るサイロ
は、穀物やその加工品等からなる被貯蔵物を貯蔵するた
めのサイロ本体と、前記サイロ本体内の被貯蔵物の温度
が20〜25℃になるように空調エアをサイロ本体内に
供給する空調装置及びブロワーを有する空調エア供給手
であって、空調装置からサイロ本体に至る配管の途中
部にブロワーを介設し、ブロワー内で空調エアが昇温す
ることを利用して空調エアの相対湿度を低下させる空調
エア供給手段とを備えたものである。
【0006】ここで、請求項2記載のように、空調エア
供給手段のブロワーとして、サイロ本体内に燻蒸ガスを
循環供給するための燻蒸装置のブロワーを兼用するこ
好ましい実施例である。
【0007】
【作用】本発明に係るサイロにおいては、空調エア供給
手段から供給された空調エアにより被貯蔵物が20〜2
5℃に保たれるので、夏場等において被貯蔵物が変質し
たり腐敗したりするという不具合を効果的に防止でき
る。また、被貯蔵物の温度と外気温度との温度差が小さ
いので、空調装置として出力の比較的小さなものを採用
することが可能となり、しかも、一旦空調すると3〜4
カ月は20〜25℃に保温されるので、ランニングコス
トが大幅に少なくなる。また、温度差が小さいことか
ら、サイロ本体に対する断熱構造も大掛かりなものを用
いる必要がなく、既存のサイロに対しても容易に適用す
ることが可能となり、設備経済的に有利になる。しか
も、空調装置からサイロ本体に至る配管の途中部にブロ
ワーを介設し、ブロワーの吸気口に空調装置からの空調
エアを供給すると、ブロワーを通過することで、空調エ
アの温度は10℃前後上昇するが、一旦除湿冷却した空
気を再度加熱する場合と同様に、ブロワーから排出され
る空調エアは乾燥したものとなり、サイロ本体内の湿度
は低くなる。
【0008】 請求項2記載のように、空調エア供給手段
のブロワーとして、サイロ本体内に燻蒸ガスを循環供給
するための燻蒸装置のブロワーを用いると、ブロワーを
別途設ける必要もない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1に示すように、サ
イロ1は、穀物やその加工品等からなる被貯蔵物Aを貯
蔵するサイロ本体2と、サイロ本体2の下端近傍部内に
空調エアを供給する空調エア供給手段3とを備えてい
る。但し、サイロ本体2は、通常は複数並列状に配置さ
れているので、1つの空調エア供給手段3に対して複数
のサイロ本体2を受け持たせ、弁等の開閉操作により、
必要なサイロ本体2に対して空調エアを順次供給するこ
とになる。
【0010】サイロ本体2は、基本的には、略円筒状の
周壁部4と、周壁部4の下端に連なり下方へ向けて縮径
する略円錐状のコニカル部5と、周壁部4の上端部を閉
鎖する略円板状の上壁部6とから構成されている。そし
て、このサイロ本体2は、地面に立設した複数の脚柱
(図示略)を介して縦向き姿勢に設置されている。
【0011】上壁部6の略中央部にはゲート20により
開閉される投入口8が形成され、投入口8には分散器9
が取付けられている。この分散器9の下部には上方へ向
けて縮径する円錐部材10が設けられ、分散器9に投入
された被貯蔵物Aは、円錐部材10により案内されて、
サイロ本体2の半径方向の途中部側へ向けて放射状に一
様に分散して落下することになる。サイロ本体2内には
上部と途中部と下部における被貯蔵物Aの温度を測定す
るための3つの温度センサ11が設けられ、これら3つ
の温度センサ11は投入口8付近に固定されたワイヤー
12に取り付けられている。ワイヤー12の少なくとも
下端近傍部は、円錐部材10から投入される被貯蔵物A
の落下軌跡の中心線Xよりも内側に配置されており、温
度センサ11は投入された被貯蔵物Aによりサイロ本体
2の中心部側へ流される。つまり、前記のように構成す
ることで、温度センサ11がサイロ本体2の外周部側へ
移動することを防止して、外乱の受け難い中心部付近の
被貯蔵物Aの温度を測定することが可能となる。
【0012】図1、図2に示すように、コニカル部5の
下端部には被貯蔵物Aをサイロ本体2外へ排出するため
の排出シュート13が形成され、排出シュート13の下
部には排出シュート13を開閉可能なシャッタ手段13
aが介設されている。コニカル部5の途中部には下面を
開放させた平面視略十字状の空気吹出管14が設けら
れ、この空気吹出管14を介して空調エア供給手段3か
らの空調エアを被貯蔵物A内へ供給することになる。但
し、空気吹出管14はコニカル部5の内壁面に沿って設
けたりすることも可能で、図例以外の構成のものを採用
してもよい。
【0013】空調エア供給手段3は、空調装置15とブ
ロワー16とを備え、ブロワー16は空調装置15から
空気吹出管14に至る配管17の途中部に介設されてい
る。ブロワー16では空調装置15から送られる空調エ
アを空気吹出管14側へ圧送する関係上、ブロワー16
内において空調エアは10℃前後上昇することになる。
このため、空調装置15では、外気を10〜15℃に空
調してブロワー16に供給することで、被貯蔵物Aの温
度が20〜25℃になるように設定されている。但し、
ブロワー16から空気吹出管14に至る配管の途中部に
空調装置15を設けることも可能である。
【0014】また、サイロ1は被貯蔵物Aを燻蒸するた
めの燻蒸ガス供給手段18を備えており、例えば、バル
ブ26を閉弁し、バルブ21、22、27を開弁した状
態で、燻蒸ガス供給手段18から燻蒸ガスを供給すると
ともにブロワー16を駆動して、サイロ本体2内に燻蒸
ガスを循環供給し、被貯蔵物Aを燻蒸するように構成さ
れている。但し、サイロ本体2内を減圧した状態で燻蒸
ガスを供給し、サイロ本体2内の被貯蔵物Aを効率良く
燻蒸するように構成してもよい。
【0015】このサイロ1の具体的な使用方法について
簡単に説明すると、先ず、サイロ本体2の上端のマンホ
ール31を開放するとともに、バルブ21、22、23
を閉弁し、バルブ25、26、27を開弁する。次に、
空調装置15及びブロワー16を駆動して、空調装置1
5の下流側の温度計28が10℃前後で、ブロワー16
の下流側の温度計29が20℃前後を指していることを
確認しながら、空調エアをサイロ本体2内へ順次供給す
る。次に、3つの温度センサ11の全てが25℃以下に
なったこと、つまりサイロ本体2内の被貯蔵物Aの温度
が全て25℃以下になったことを確認して、空調装置1
5及びブロワー16を停止させ、マンホール31を閉鎖
して空調を完了することになる。そして、3つの温度セ
ンサ11のいずれかが25℃以上になる毎に、前記のよ
うに空調装置15及びブロワー16を駆動して被貯蔵物
Aを25℃以下に温度調整することになる。但し、冬場
等において外気温度が低い場合には、空調装置15を駆
動させずに、ブロワー16により直接的に外気をサイロ
本体2内に導入するようにしてもよい。尚、符号30
は、燻蒸ガスの排出処理時などに用いる大気取入口であ
る。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るサイロによれば、被貯蔵物
を20〜25℃に保つことで、その変質や腐敗等を効果
的に防止できる。また、被貯蔵物の温度と外気温度との
温度差が小さいので、空調装置として出力の比較的小さ
なものを採用することが可能となり、しかも、一旦空調
すると3〜4カ月は20〜25℃に保温されるので、ラ
ンニングコストが大幅に安くなる。更に、温度差が小さ
いことから、サイロ本体に対する断熱構造も大掛かりな
ものを用いる必要がなく、既存のサイロでも容易に適用
することが可能となり、設備経済的に有利になる。更に
また、空調装置からサイロ本体に至る配管の途中部にブ
ロワーを介設し、ブロワーの吸気口に空調装置からの空
調エアを供給するという簡単な構成で、サイロ本体内の
湿度を低くして内壁面への結露を効果的に防止すること
が可能となる。
【0017】 請求項2記載のように構成すると、既存の
燻蒸装置のブロワーを活用して、空調エアをサイロ本体
内へ供給できるので、ブロワーを別途設ける必要もない
し、配管等も燻蒸装置と共用できるので、設備経済的に
有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 サイロの全体構成図
【図2】 図1のII−II線断面図
【符号の説明】
A 被貯蔵物 1 サイロ 2 サイロ本体 3 空調エア供
給手段 4 周壁部 5 コニカル部 6 上壁部 8 投入口 9 分散器 10 円錐部材 11 温度センサ 12 ワイヤー 13 排出シュー
ト 13a シャッタ手段 14 空気吹出管 15 空調装置 16 ブロワー 17 配管 18 燻蒸ガス供
給手段 19 吸気口 20 ゲート 21 バルブ 22 バルブ 23 バルブ 25 バルブ 26 バルブ 27 バルブ 28 温度計 29 温度計 30 大気取入口 31 マンホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 浩平 千葉県千葉市稲毛区小仲台8−22−16− 103 (56)参考文献 特開 平4−293427(JP,A) 特開 昭59−220145(JP,A) 実開 昭61−118269(JP,U) 野口弥吉監修「農学大事典」(昭和36 年4月10日第2版発行)、養賢堂、第 1266−1269頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 25/00 - 25/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀物やその加工品等からなる被貯蔵物を
    貯蔵するためのサイロ本体と、 前記サイロ本体内の被貯蔵物の温度が20〜25℃にな
    るように空調エアをサイロ本体内に供給する空調装置及
    びブロワーを有する空調エア供給手段であって、空調装
    置からサイロ本体に至る配管の途中部にブロワーを介設
    し、ブロワー内で空調エアが昇温することを利用して空
    調エアの相対湿度を低下させる空調エア供給手段と、 を備えたサイロ。
  2. 【請求項2】 空調エア供給手段のブロワーとして、サ
    イロ本体内に燻蒸ガスを循環供給するための燻蒸装置の
    ブロワーを兼用した請求項記載のサイロ。
JP08144180A 1996-06-06 1996-06-06 サイロ Expired - Fee Related JP3089461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08144180A JP3089461B2 (ja) 1996-06-06 1996-06-06 サイロ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08144180A JP3089461B2 (ja) 1996-06-06 1996-06-06 サイロ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09322646A JPH09322646A (ja) 1997-12-16
JP3089461B2 true JP3089461B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=15356066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08144180A Expired - Fee Related JP3089461B2 (ja) 1996-06-06 1996-06-06 サイロ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3089461B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102783319B (zh) * 2012-05-29 2015-04-22 河南工业大学 花生仁储备仓

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
野口弥吉監修「農学大事典」(昭和36年4月10日第2版発行)、養賢堂、第1266−1269頁

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09322646A (ja) 1997-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jayas et al. Storage and drying of grain in Canada: low cost approaches
US5336131A (en) Differential pressure control apparatus for livestock houses
US4800653A (en) Method and apparatus for controlling the drying and cooling of field-harvested seeds in storage
US4200657A (en) Low air flow fumigation method
US20050211258A1 (en) Tobacco curing barn
CN206314246U (zh) 一种粮仓气体调制及环流熏蒸系统
CN111512798A (zh) 一种仓外制冷控温的粮仓以及控温方法
JP3089461B2 (ja) サイロ
US3380174A (en) Method and apparatus for conditioning grain
Bharathi et al. Study on 300 t of wheat stored in corrugated steel bin for two years in Canada. Part I–Temperature and moisture profiles of the grain
US2027268A (en) Means for preserving grain in storage
CN212306197U (zh) 一种仓外制冷控温的粮仓
Reed et al. Cooling of stored wheat in multiple or single cycles using automatic aeration controllers
Harner et al. Utilizing high airflow rates for aerating wheat
JP2001261093A (ja) サイロ
Casada et al. Temperature monitoring and aeration strategies for stored wheat in the central plains
RU2723327C1 (ru) Способ хранения зерна в емкости
Kline et al. Operating grain aeration systems in the hard winter wheat area
JP3651581B2 (ja) 穀物貯蔵システム
Tolesa et al. Effects of evaporative cooling and CoolBot air conditioning on changes in the environmental conditions inside the cooling chamber
Carter et al. Role of fungi in the heating of moist wheat
Siebenmorgen et al. Temperature and relative humidity data in bunker-stored rice
US2032264A (en) Method of preserving grain in storage
US46950A (en) Improvement in cooling, drying, and ventilating granaries and other buildings
US1994654A (en) Method and apparatus for the storage of hay

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees