JP3089230U - サウナ風呂装置 - Google Patents

サウナ風呂装置

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JP3089230U
JP3089230U JP2002001629U JP2002001629U JP3089230U JP 3089230 U JP3089230 U JP 3089230U JP 2002001629 U JP2002001629 U JP 2002001629U JP 2002001629 U JP2002001629 U JP 2002001629U JP 3089230 U JP3089230 U JP 3089230U
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義幸 川原
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川幸産業株式会社
川幸メックス有限会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴者の発汗作用を無理なく短時間で活発化
させ、ストレスを感じることなくサウナ浴を容易に楽し
むと共に、支障なく健康促進を図る。 【解決手段】 ヒータの内装されたサウナストーブ5を
サウナ室1に設置し、サウナストーブ5の上面に受け皿
10を介して複数のサウナストーン18,…を積載し、
受け皿10の底面11において、複数の凹部15,…を
形成すると共に、サウナストーン18,…のサウナスト
ーン積載領域Sに加えて、備長炭20,…の備長炭積載
領域Bを形成し、サウナストーン積載領域Sと備長炭積
載領域Bとを仕切り板14によって区分し、噴出口2
7,…が真上に向いた複数のノズル26,…を有する直
管形状の給水管25を、その軸線が受け皿10の中心線
に対して平行するように設け、給水管25によって受け
皿10の各サウナストーン18,…に所定時間毎に注ぎ
水29を供給する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、サウナストーブ及びサウナストーブで焼かれたサウナストーンの乾 燥した熱と、サウナストーブで焼かれたサウナストーンに注ぎ水を掛けて生成す る蒸気熱とを利用するサウナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のサウナは、ヒータの内装された箱形状のサウナストーブと、該 サウナストーブの上面に受け皿を介して積載された複数のサウナストーンと、サ ウナ室の温度を検知する温度センサとをサウナ室に備え、サウナストーブ及びサ ウナストーブで焼かれたサウナストーンによる乾燥した高温の熱と、サウナスト ーブで焼かれたサウナストーンに人が時おり注ぎ水を掛けて生成する蒸気熱とを サウナ室に自然対流させてサウナ室を高温加湿している。
【0003】 そして、サウナ室のベンチに腰掛けたままの状態で10分〜15分程度入浴す れば、上述した乾燥した高温の熱と、時おり生成される高温の蒸気熱とで、発汗 作用が活発になると共に、血行促進及び新陳代謝が図られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記サウナの場合、蒸気熱は人為的に時おり生成されるため、 サウナ室においては、蒸気熱は少なく、主に乾燥した高温の熱が自然対流するこ とになる。このため、サウナ室は、高温で湿度が少なく、空気中の熱伝導度が小 さくて、入浴者の皮膚表面に熱が伝わりにくい状態になっており、発汗作用が活 発になるまで所定時間を要する。したがって、入浴者は、息苦しい乾燥した高温 の熱に耐えながら発汗作用が活発になるまで所定時間我慢して入浴する必要があ り、我慢して入浴するという心理的なストレスと、身体への負担とが重なって、 健康に悪影響を及ぼすこともあるという問題がある。
【0005】 さらに、サウナ室の環境を、発汗作用が無理なく活発になるような環境に設定 すべく、注ぎ水の量を増加しすぎると、サウナ室の湿度が高くなりすぎて、入浴 者の皮膚表面に熱が伝わりやすくなり、疲労感が大きくなるという問題がある。
【0006】 ところで、サウナストーブのヒータは、サウナ室を所定温度に保持すべく、サ ウナ室に設けられた温度センサの検知信号に基づいて通電制御されている。即ち 、温度センサがサウナ室の温度の上限値を検知すれば、上限値から下限値の期間 においてヒータへの通電が停止され(以下ヒータの通電停止期間という)、温度 センサがサウナ室の温度の下限値を検知すれば、下限値から上限値の期間におい てヒータの通電が行われる(以下ヒータの通電期間という)。そして、ヒータの 通電期間と、通電停止期間との繰り返しによってサウナ室の温度が一定に保持さ れるようになっている。
【0007】 ヒータの温度特性として、ヒータの通電停止期間におけるヒータの温度は短時 間に低下することになるが、ヒータの通電期間におけるヒータの温度上昇には時 間を要してしまう。特に、サウナストーンは、ヒータの温度特性の影響を受けや すく、例えば、ヒータの通電停止期間において、注ぎ水が供給された場合、ヒー タの温度低下に加え、注ぎ水の供給によってさらなる温度低下をまねくことにな る。その結果、ヒータの通電停止期間から通電期間に移行しても、サウナ室の温 度を温度センサの上限値まで温度上昇させるには、相当の時間を要してしまい、 サウナ室の温度変化が大きくなる。さらに、サウナストーンの温度が低下すれば 、注ぎ水は蒸発しにくくなり、蒸気熱の生成量も少なくなり、サウナ室の湿度変 化も大きくなる。
【0008】 そこで、本考案は上記問題点に鑑み、サウナ室の環境を、入浴者の発汗作用が 無理なく短時間で活発化する環境に設定し、ストレスを感じることなくサウナ浴 を容易に楽しむと共に、支障なく健康促進を図ることができ、且つ、サウナ室の 温度変化及び湿度変化の小さいサウナを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案のサウナは、請求項1に示す如く、ヒータ の内装された箱形状のサウナストーブをサウナ室に設置すると共に、サウナスト ーブの上面に受け皿を介して複数のサウナストーンを積載し、さらに、給水管に よって各サウナストーンの上方から注ぎ水を供給し、サウナストーブ及びサウナ ストーンによる乾燥した熱と、サウナストーンに供給された注ぎ水によって生成 された蒸気熱と、をサウナ室に自然対流させるサウナであって、サウナ室の温度 が65度〜90度の範囲に設定されると共に、サウナ室の湿度が20%〜45% の範囲に設定されたものである。
【0010】 したがって、サウナ室の温度を65度〜90度に設定すると共に、サウナ室の 湿度を20%〜45%に設定することで、サウナ室の空気中の熱伝導度が大きく なり、入浴者の皮膚表面に熱が伝わりやすくなって、入浴者の皮膚表面が迅速に 加温される。よって、入浴者の皮膚表面において、温度調整が活発に行われ、容 易に発汗することになる。このように、サウナ室の温度を、湿式サウナよりも高 く、乾式サウナの温度よりも低くし、サウナ室の湿度を、乾式サウナの湿度より も多く、湿式サウナの湿度よりも少なくすることで、サウナ室は、入浴者の発汗 作用が無理なく短時間で活発化する環境に設定でき、ストレスを感じることなく サウナ浴を容易に楽しめて、支障なく健康促進が図れる。
【0011】 さらに、給水管における注ぎ水の供給、例えば、注ぎ水の量や供給時間を自動 制御すれば、サウナ室の温度制御に加えて注ぎ水の供給が自動で行われることに なり、サウナ室のシステム全体の自動化が図れる。
【0012】 また、請求項2に示す如く、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状の うちいずれかによって変形するようにしてもよい。
【0013】 この場合、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状のうちいずれかによ って変形することで、受け皿の表面積が拡大されるため、受け皿がサウナストー ブのヒータの加熱で蓄熱される。したがって、ヒータの通電停止期間においても 、サウナストーンへの加熱が受け皿からの蓄熱によって持続される。ここでいう 受け皿の蓄熱による熱量とは、ヒータの通電期間において加熱されたサウナスト ーンの温度を、ヒータの通電停止期間においても所定時間略維持できると共に、 ヒータの通電停止期間にサウナストーンに供給された注ぎ水を気化させることが できる程度の熱量である。
【0014】 さらに、サウナストーンの温度をヒータの通電停止期間において維持できれば 、通電停止期間から通電期間に移行した際、サウナストーン及びサウナストーブ の熱によってサウナ室の温度上昇の時間が短縮される。
【0015】 上述したように、受け皿の底面の表面積を拡大することによって、ヒータの通 電停止期間において、サウナ室の温度低下及び湿度低下が抑制されると共に、ヒ ータの通電期間において、サウナ室の温度上昇の迅速化が図れる。よって、サウ ナ室の温度変化及び湿度変化が小さくなる。但し、受け皿によって効率よく注ぎ 水を蒸発させる必要があるため、受け皿の底面の変形部分の容積を小さくして注 ぎ水の貯留をできるだけ少なくするのが好ましい。
【0016】 さらに、請求項3示す如く、受け皿の底面に、サウナストーン積載領域に加え て、備長炭積載領域を形成するようにしてもよい。
【0017】 そうすれば、備長炭によって注ぎ水が浄化されて、浄化された蒸気熱がサウナ 室に自然対流することになり、サウナ室の環境改善が成される。
【0018】 加えて、請求項4に示す如く、上面が開口された箱形状の受け皿の底面におい て、サウナストーン積載領域と備長炭積載領域との境界部位に、前後左右の側板 よりも高さの低い仕切り板を立設するのが望ましい。
【0019】 この場合、備長炭によって浄化された注ぎ水が、仕切り板を越えてサウナスト ーンの領域に浸水し、浄化された注ぎ水が効率よくサウナストーンに供給される ことになる。
【0020】 また、請求項5に示す如く、直管形状の給水管を、その軸線が受け皿の底面の 中心線に対して平行になるように配し、複数のノズルがその噴出口を真上に向け て給水管の軸線方向に沿って並設するのが好ましい。
【0021】 したがって、注ぎ水が、各ノズルの噴出口から略円錐形状に拡がって各サウナ ストーン及び受け皿に略均一に供給されることになる。
【0022】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施形態について説明する。 本考案のサウナは、ヒータの内装されたサウナストーブをサウナ室に設けると 共に、サウナストーブの上面に受け皿を介してサウナストーンを積載し、さらに 、各サウナストーンの上方から注ぎ水を供給する給水管を配する。
【0023】 そして、サウナ室の温度を65度〜90度の範囲に設定し、サウナ室の湿度を 20%〜45%の範囲に設定すれば、サウナ室の空気中の熱伝導が良好になり、 導度入浴者の皮膚表面において、発汗作用が活発になり、短時間で心地よく多く の汗をかくことになる。
【0024】
【実施例】
本考案のサウナにつき、図1〜図3を参照して説明する。 本考案のサウナの全体構成は、図1に示すように、側壁1a,…、天井壁1b 、底壁1cから構成されたサウナ室1と、該サウナ室1の底壁1cの後部に設置 された箱形状のサウナストーブ5と、該サウナストーブ5の上面に設置された受 け皿10と、該受け皿10に積載されたサウナストーン18,…及び備長炭20 ,…と、受け皿10の中央部上方に配置された直管形状の給水管25と、サウナ ストーブ5の前方に設けられた不燃材からなる隔壁30と、サウナ室1の底壁1 cの前部に設けられた上下二段構成の簾のこ状のベンチ31と、該ベンチ31の 前方に隣接して敷設された簾のこ状の床32と、ベンチ31の上方に設けられた 温度センサ33とを備えている。
【0025】 そして、給水管25は、受け皿10と、該受け皿10に積載されたサウナスト ーン18,…及び備長炭20,…とに注ぎ水29を所定時間毎に供給し、サウナ ストーブ5で加熱されたサウナ室1の温度を温度センサ33によって検知し、温 度センサ33の検知信号に基づいてサウナ室1の温度を制御する。
【0026】 サウナストーブ5は、縦長の直方体形状を呈し、その内部には、上下に屈曲を 繰り返して形成された蛇行配管構造のヒータ(図示せず)が設けられている。該 ヒータは、サウナ室を、例えば65度に設定する場合は、55度〜75度前後の 範囲でオン、オフを繰り返し、90度に設定する場合は、80度〜100度前後 の範囲でオン、オフを繰り返している。
【0027】 受け皿10は、図2及び図3に示すように、上面の開口された横長の直方体形 状を呈し、サウナストーブ5の上面の四隅に立設された複数の支柱13,…によ って支持されている。支柱13,…の高さは、5〜20cmの範囲で、受け皿1 0の底面11がサウナストーブ5の上面から離間している。
【0028】 しかも、受け皿10の底面11には、サウナストーン積載領域Sと備長炭積載 領域Bとが、受け皿10の底面に立設された仕切り板14によって略4対1の割 合になるように区分されている。さらに、受け皿10の底面11は、備長炭積載 領域Bからサウナストーン積載領域Sにかけて下降傾斜するように緩やかな水勾 配(図示せず)が形成されている。
【0029】 この水勾配に加えて、受け皿10の前後左右の側板12,…よりも仕切り板1 4の高さを低くしてあるので、給水管25より供給された注ぎ水29が備長炭積 載領域Bからサウナストーン積載領域Sに流れ込みやすくなっており、備長炭2 0,…によって浄化された注ぎ水29がサウナストーン18,…や受け皿10で 蒸発することになる。
【0030】 さらに、受け皿10の底面11には、複数の凹部15,…が千鳥格子状に形成 されている。即ち、複数の凹部15,…が所定の間隔をおいて縦横に形成される と共に、隣り合う列の各凹部15,…が交互に位置するように形成されている。 各凹部15,…の深さは、2cm〜15cmの範囲であり、各凹部15,…によ って受け皿10の表面積が拡大されている。そして、ヒータの通電期間において 、サウナストーブ5のヒータの加熱により受け皿10が蓄熱される。この受け皿 10の蓄熱によって、サウナストーン18,…の温度が、ヒータの通電停止期間 においても、ヒータの通電期間時の温度に近似すべく維持される。そうすれば、 ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の温度低下の抑制、及び、ヒータの通 電期間におけるサウナ室1の温度上昇の時間短縮が可能になり、サウナ室1の温 度変化が小さくなる。さらに、サウナストーン18,…の温度が、ヒータの通電 停止期間において維持できれば、ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の蒸 気熱の生成量も保持され、サウナ室1の湿度低下が抑制されて湿度変化も小さく なる。なお、各凹部15,…の形状、深さ、個数、配置は、図示に限定されるも のではない。但し、各凹部15,…は、受け皿10の蓄熱によって注ぎ水29が 蒸発できる程度の容積が好ましい。
【0031】 各サウナストーン18,…は、粉砕されて握り拳くらいの大きさ(直径5cm 〜15cm)に形成され、サウナストーブ5のヒータによって100度位に焼か れている。各サウナストーン18,…は、一般的に使用されているフィンランド 産の香花石を使用しているが、これに限定されるものではない。
【0032】 備長炭20,…は、略角又は丸棒形状を呈し、吸水性がよく、一端吸水すると 外部に放出することがないため、供給された注ぎ水29を備長炭20,…による 浄化作用によって浄化し、浄化された蒸気をサウナ室1内に供給する。
【0033】 給水管25は、その軸線が受け皿10の長手方向の中心線に対して平行になる ように設けられている。しかも、給水管25の外周面には、その軸方向に沿って 所定の間隔をおいて複数のノズル26,…が配設されている。さらに、各ノズル 26,…は、その基部が給水管25の上側の周面に固着され、先端部に設けられ た噴出口27,…が真上を向いている。各サウナストーン18,…の上方に4個 のノズル26,…が配置されると共に、各備長炭20,…の上方に2個のノズル 26,26が配置されている。28は、給水管25に設けられた電動弁である。 そして、各ノズル26,…の噴出口27,…から流下する注ぎ水29が、各ノズ ル26,…の噴出口27,…から略円錐形状に拡がって受け皿10のサウナスト ーン18,…や備長炭20,…、及び、受け皿10の底面11に流下し、積載さ れたサウナストーン18,…や備長炭20,…に略均一に供給される。さらに、 給水管25には、タイマーによって所定時間、例えば、30分毎に電動弁28を 介して注ぎ水29を自動で供給できるように制御装置(図示せず)が設けられて いる。
【0034】 注ぎ水29は、井戸水、水道水、温水、温泉水、アルカリイオン水、芳香剤の 混合された溶液のうちいずれか一つを選択する。なお、温水、温泉水、アルカリ イオン水、溶液は、所定温度に調整して供給するようにしてもよい。この実施例 では、所定温度にコントロールされた温水を使用する。
【0035】 つぎに本考案のサウナの使用態様について図1を参照して説明する。サウナス トーブ5が通電されると、サウナストーブ5のヒータの加熱によってサウナ室1 の温度が上昇する一方、ヒータの熱が受け皿10に伝熱されて、受け皿10が加 熱されると共に、受け皿10に積載されたサウナストーン18,…や備長炭20 ,…も加熱される。
【0036】 この際、サウナストーブ5のヒータの放熱と、サウナストーン18,…の放熱 とによってサウナ室1の空気が所定温度に加熱され、加熱されたサウナ室1の温 度が温度センサ33で検知されると共に、サウナストーブ5のヒータが通電制御 され、サウナ室1の温度が所定温度に保持される。そして、サウナストーブ5の ヒータの加熱によって、受け皿10が蓄熱され、この受け皿10の蓄熱によって 、ヒータの通電停止期間においてもサウナストーン18,…の加熱が持続される 。したがって、ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の温度低下の抑制、及 び、ヒータの通電期間におけるサウナ室1の温度上昇の迅速化が可能になる。
【0037】 一方、給水管25を介して所定量の注ぎ水29が、各サウナストーン18,… 、各備長炭20,…、受け皿10に30分毎に供給されている。給水管25のノ ズル26,…から流下した注ぎ水29は、略円錐形状に拡がって各サウナストー ン18,…、備長炭20,…、受け皿10の底面11にそれぞれ略均一にゆきわ たる。
【0038】 この際、サウナストーン積載領域Sに供給された注ぎ水29は、各サウナスト ーン18,…、受け皿10の底面11の平坦部や受け皿10の各凹部15,…に それぞれ接触してその多くは蒸発することになるが、備長炭積載領域Bに供給さ れた注ぎ水29は、各備長炭20,…が木質であることから吸水され、吸水され なかった注ぎ水29が受け皿10の仕切り板14を超えてサウナストーン積載領 域Sに流入する。流入した注ぎ水29は、サウナストーン18,…、受け皿10 の底面11の平坦部や各凹部15,…に接触して蒸発し、サウナ室1が発汗しや すい程度に加湿される。なお、ヒータの通電停止期間においても、受け皿10の 蓄熱によってサウナストーン18,…への加熱が持続されているため、注ぎ水2 9は、ヒータの通電制御に関係なく蒸発する。
【0039】 したがって、これらの蒸気熱と、上述したサウナストーブ5のヒータ、及び、 サウナストーン18,…の熱とが、図1に示すように、サウナ室1に自然対流し 、サウナ室1が所望の温度及び湿度に保持できる。
【0040】 そして、サウナ室1の温度は、65度〜90度の範囲に調整されており、湿式 サウナの温度(40度〜50度)よりも高く、乾式サウナの温度(100度〜1 10度)よりも低く、サウナ室1の湿度は、20%〜45%の範囲で調整されて おり、乾式サウナの湿度(略0%)よりも多く、湿式サウナの湿度(70%〜1 00%)よりも少ない。よって、サウナ室1は、空気中の水分が多くなった分、 熱伝導度が大きくなり、入浴者Aの皮膚表面の温度調整が活発になる。このため 、入浴者Aの身体からの熱放散が無理なく行われ、短時間で心地よく多くの汗を かくことになる。例えば、サウナ室1の温度を65度に設定した場合には、湿度 は45%で設定する。また、サウナ室1の温度を90度に設定した場合には、湿 度は20%に設定する。
【0041】 このように、本考案のサウナによれば、高温の熱による息苦しさ、湿度による 疲労感や不快感がなく、ストレスを感じることなく、気持ちよく発汗できる環境 に設定されており、従来になかった本願特有の快適なサウナ浴を楽しめる。
【0042】 なお、前記実施例の場合、サウナストーブ5に受け皿10を介して複数のサウ ナストーン18,…を積載し、給水管25によって、各サウナストーン18,… の上方から注ぎ水29を供給するようにしたが、サウナ室1の温度を65度〜9 0度に設定できると共に、湿度を20%〜45%に設定できればよく、サウナ室 1を加温する手段、及び、加湿する手段の構成は、図示に限定されるものではな い。例えば、サウナストーブ5のヒータは、抵抗加熱、赤外線加熱のいずれであ ってもよく、給水管25の代わりに噴霧器を使用してもよい。
【0043】 また、前記実施例の場合、サウナストーブ5の受け皿10に複数の凹部15, …を形成すると共に、受け皿10の上方に給水管25を設けるようにしたが、底 面の変形されていない受け皿10の上方に給水管25のみを設けるようにしても よい。
【0044】 さらに、前記実施例の場合、給水管25の形状を直管形状としたが、曲管形状 であってもよく、給水管25の各ノズル26,…の噴出口27,…も真上でなく て真下に向けてもよい。要するに、給水管25によって、各サウナストーン18 ,…に略均一に注ぎ水29を供給できればよい。
【0045】 加えて、前記実施例の場合、受け皿10にサウナストーン積載領域S、及び、 備長炭積載領域Bを形成したが、サウナストーン積載領域Sのみであってもよい 。但し、サウナ室1の注ぎ水29を浄化するには、サウナストーン積載領域Sに 加えて備長炭積載領域Bを形成するのが好ましい。
【0046】 また、サウナ室1、及び、サウナ室1に設けられたベンチ31や床32の構造 は図示に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のサウナは、サウナ室の温度を65度〜90度の 範囲に設定し、サウナ室の湿度を20%〜45%の範囲に設定するようにしたた め、サウナ室を発汗作用の促進できる環境、即ちサウナ室の熱伝導度を高めて入 浴者の皮膚表面を迅速に加温し、入浴者の皮膚表面の温度調整を活発化させる環 境に設定できる効果がある。したがって、入浴者は、無理なく短時間で発汗する ことになり、肉体的、精神的に負担を掛けることなく健康促進を図ることができ る。
【0048】 また、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状のうちいずれかによって 変形するようにして、受け皿の表面積を拡大するようにしたため、サウナストー ブのヒータの通電停止期間において、サウナストーンの温度低下を受け皿の蓄熱 によって有効に抑制できると共に、ヒータの通電期間におけるサウナストーンの 温度上昇の迅速化を有効に図ることができる。一方、ヒータの通電停止期間にお いても、受け皿の蓄熱によってサウナストーンの加熱が持続されているため、サ ウナストーンに供給される注ぎ水を、ヒータの通電制御に関係なく有効に気化で き、サウナ室を所望の湿度に保持できる。
【0049】 さらに、受け皿の底面に、サウナストーン積載領域に加えて、備長炭積載領域 を形成するようにしたため、注ぎ水を浄化する効果があり、サウナ室の環境改善 を図るのに有効である。
【0050】 加えて、サウナストーン積載領域と備長炭積載領域との境界部位に、箱形状の 受け皿の前後左右の側板よりも高さの低い仕切り板を立設し、備長炭によって浄 化された注ぎ水を効率よくサウナストーンに供給するようにしたため、サウナス トーン及び受け皿において浄化された蒸気熱を生成するのに効果がある。
【0051】 また、直管形状の給水管の軸線を、受け皿の中心線に対して平行させると共に 、複数のノズルを、その噴出口を真上に向けて給水管の軸線方向に沿って並設す るようにしたため、受け皿の中央部において、各サウナストーン及び受け皿に満 遍なく注ぎ水を有効に供給できる。
【提出日】平成14年5月16日(2002.5.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、サウナストーブ及びサウナストーブで焼かれたサウナストーンの乾 燥した熱と、サウナストーブで焼かれたサウナストーンに注ぎ水を掛けて生成す る蒸気熱とを利用するサウナ風呂に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のサウナ風呂は、ヒータの内装された箱形状のサウナストーブと 、該サウナストーブの上面に受け皿を介して積載された複数のサウナストーンと 、サウナ室の温度を検知する温度センサとをサウナ室に備え、サウナストーブ及 びサウナストーブで焼かれたサウナストーンによる乾燥した高温の熱と、サウナ ストーブで焼かれたサウナストーンに人が時おり注ぎ水を掛けて生成する蒸気熱 とをサウナ室に自然対流させてサウナ室を高温加湿している。
【0003】 そして、サウナ室のベンチに腰掛けたままの状態で10分〜15分程度入浴す れば、上述した乾燥した高温の熱と、時おり生成される高温の蒸気熱とで、発汗 作用が活発になると共に、血行促進及び新陳代謝が図られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記サウナ風呂の場合、蒸気熱は人為的に時おり生成されるた め、サウナ室においては、蒸気熱は少なく、主に乾燥した高温の熱が自然対流す ることになる。このため、サウナ室は、高温で湿度が少なく、空気中の熱伝導度 が小さくて、入浴者の皮膚表面に熱が伝わりにくい状態になっており、発汗作用 が活発になるまで所定時間を要する。したがって、入浴者は、息苦しい乾燥した 高温の熱に耐えながら発汗作用が活発になるまで所定時間我慢して入浴する必要 があり、我慢して入浴するという心理的なストレスと、身体への負担とが重なっ て、健康に悪影響を及ぼすこともあるという問題がある。
【0005】 さらに、サウナ室の環境を、発汗作用が無理なく活発になるような環境に設定 すべく、注ぎ水の量を増加しすぎると、サウナ室の湿度が高くなりすぎて、入浴 者の皮膚表面に熱が伝わりやすくなり、疲労感が大きくなるという問題がある。
【0006】 ところで、サウナストーブのヒータは、サウナ室を所定温度に保持すべく、サ ウナ室に設けられた温度センサの検知信号に基づいて通電制御されている。即ち 、温度センサがサウナ室の温度の上限値を検知すれば、上限値から下限値の期間 においてヒータへの通電が停止され(以下ヒータの通電停止期間という)、温度 センサがサウナ室の温度の下限値を検知すれば、下限値から上限値の期間におい てヒータの通電が行われる(以下ヒータの通電期間という)。そして、ヒータの 通電期間と、通電停止期間との繰り返しによってサウナ室の温度が一定に保持さ れるようになっている。
【0007】 ヒータの温度特性として、ヒータの通電停止期間におけるヒータの温度は短時 間に低下することになるが、ヒータの通電期間におけるヒータの温度上昇には時 間を要してしまう。特に、サウナストーンは、ヒータの温度特性の影響を受けや すく、例えば、ヒータの通電停止期間において、注ぎ水が供給された場合、ヒー タの温度低下に加え、注ぎ水の供給によってさらなる温度低下をまねくことにな る。その結果、ヒータの通電停止期間から通電期間に移行しても、サウナ室の温 度を温度センサの上限値まで温度上昇させるには、相当の時間を要してしまい、 サウナ室の温度変化が大きくなる。さらに、サウナストーンの温度が低下すれば 、注ぎ水は蒸発しにくくなり、蒸気熱の生成量も少なくなり、サウナ室の湿度変 化も大きくなる。
【0008】 そこで、本考案は上記問題点に鑑み、サウナ室の環境を、入浴者の発汗作用が 無理なく短時間で活発化する環境に設定し、ストレスを感じることなくサウナ浴 を容易に楽しむと共に、支障なく健康促進を図ることができ、且つ、サウナ室の 温度変化及び湿度変化の小さいサウナ風呂を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案のサウナ風呂は、請求項1に示す如く、ヒ ータの内装された箱形状のサウナストーブをサウナ室に設置すると共に、サウナ ストーブの上面に受け皿を介して複数のサウナストーンを積載し、さらに、給水 管によって各サウナストーンの上方から注ぎ水を供給し、サウナストーブ及びサ ウナストーンによる乾燥した熱と、サウナストーンに供給された注ぎ水によって 生成された蒸気熱とサウナ室に自然対流させるサウナ風呂であって、サウナ室 の温度が65度〜90度の範囲に設定されると共に、サウナ室の湿度が20%〜 45%の範囲に設定されたものである。
【0010】 したがって、サウナ室の温度を65度〜90度に設定すると共に、サウナ室の 湿度を20%〜45%に設定することで、サウナ室の空気中の熱伝導度が大きく なり、入浴者の皮膚表面に熱が伝わりやすくなって、入浴者の皮膚表面が迅速に 加温される。よって、入浴者の皮膚表面において、温度調整が活発に行われ、容 易に発汗することになる。このように、サウナ室の温度を、湿式サウナよりも高 く、乾式サウナの温度よりも低くし、サウナ室の湿度を、乾式サウナの湿度より も多く、湿式サウナの湿度よりも少なくすることで、サウナ室は、入浴者の発汗 作用が無理なく短時間で活発化する環境に設定でき、ストレスを感じることなく サウナ浴を容易に楽しめて、支障なく健康促進が図れる。
【0011】 さらに、給水管における注ぎ水の供給、例えば、注ぎ水の量や供給時間を自動 制御すれば、サウナ室の温度制御に加えて注ぎ水の供給が自動で行われることに なり、サウナ室のシステム全体の自動化が図れる。
【0012】 また、請求項2に示す如く、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状の うちいずれかによって変形するようにしてもよい。
【0013】 この場合、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状のうちいずれかによ って変形することで、受け皿の表面積が拡大されるため、受け皿がサウナストー ブのヒータの加熱で蓄熱される。したがって、ヒータの通電停止期間においても 、サウナストーンへの加熱が受け皿からの蓄熱によって持続される。ここでいう 受け皿の蓄熱による熱量とは、ヒータの通電期間において加熱されたサウナスト ーンの温度を、ヒータの通電停止期間においても所定時間略維持できると共に、 ヒータの通電停止期間にサウナストーンに供給された注ぎ水を気化させることが できる程度の熱量である。
【0014】 さらに、サウナストーンの温度をヒータの通電停止期間において維持できれば 、通電停止期間から通電期間に移行した際、サウナストーン及びサウナストーブ の熱によってサウナ室の温度上昇の時間が短縮される。
【0015】 上述したように、受け皿の底面の表面積を拡大することによって、ヒータの通 電停止期間において、サウナ室の温度低下及び湿度低下が抑制されると共に、ヒ ータの通電期間において、サウナ室の温度上昇の迅速化が図れる。よって、サウ ナ室の温度変化及び湿度変化が小さくなる。但し、受け皿によって効率よく注ぎ 水を蒸発させる必要があるため、受け皿の底面の変形部分の容積を小さくして注 ぎ水の貯留をできるだけ少なくするのが好ましい。
【0016】 さらに、請求項3示す如く、受け皿の底面に、サウナストーン積載領域に加え て、備長炭積載領域を形成するようにしてもよい。
【0017】 そうすれば、備長炭によって注ぎ水が浄化されて、浄化された蒸気熱がサウナ 室に自然対流することになり、サウナ室の環境改善が成される。
【0018】 加えて、請求項4に示す如く、上面が開口された箱形状の受け皿の底面におい て、サウナストーン積載領域と備長炭積載領域との境界部位に、前後左右の側板 よりも高さの低い仕切り板を立設するのが望ましい。
【0019】 この場合、備長炭によって浄化された注ぎ水が、仕切り板を越えてサウナスト ーンの領域に浸水し、浄化された注ぎ水が効率よくサウナストーンに供給される ことになる。
【0020】 また、請求項5に示す如く、直管形状の給水管を、その軸線が受け皿の底面の 中心線に対して平行になるように配し、複数のノズルがその噴出口を真上に向け て給水管の軸線方向に沿って並設するのが好ましい。
【0021】 したがって、注ぎ水が、各ノズルの噴出口から略円錐形状に拡がって各サウナ ストーン及び受け皿に略均一に供給されることになる。
【0022】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施形態について説明する。 本考案のサウナ風呂は、ヒータの内装されたサウナストーブをサウナ室に設け ると共に、サウナストーブの上面に受け皿を介してサウナストーンを積載し、さ らに、各サウナストーンの上方から注ぎ水を供給する給水管を配する。
【0023】 そして、サウナ室の温度を65度〜90度の範囲に設定し、サウナ室の湿度を 20%〜45%の範囲に設定すれば、サウナ室の空気中の熱伝導が良好になり、 導度入浴者の皮膚表面において、発汗作用が活発になり、短時間で心地よく多く の汗をかくことになる。
【0024】
【実施例】
本考案のサウナ風呂につき、図1〜図3を参照して説明する。 本考案のサウナ風呂の全体構成は、図1に示すように、側壁1a,…、天井壁 1b、底壁1cから構成されたサウナ室1と、該サウナ室1の底壁1cの後部に 設置された箱形状のサウナストーブ5と、該サウナストーブ5の上面に設置され た受け皿10と、該受け皿10に積載されたサウナストーン18,…及び備長炭 20,…と、受け皿10の中央部上方に配置された直管形状の給水管25と、サ ウナストーブ5の前方に設けられた不燃材からなる隔壁30と、サウナ室1の底 壁1cの前部に設けられた上下二段構成の簾のこ状のベンチ31と、該ベンチ3 1の前方に隣接して敷設された簾のこ状の床32と、ベンチ31の上方に設けら れた温度センサ33とを備えている。
【0025】 そして、給水管25は、受け皿10と、該受け皿10に積載されたサウナスト ーン18,…及び備長炭20,…とに注ぎ水29を所定時間毎に供給し、サウナ ストーブ5で加熱されたサウナ室1の温度を温度センサ33によって検知し、温 度センサ33の検知信号に基づいてサウナ室1の温度を制御する。
【0026】 サウナストーブ5は、縦長の直方体形状を呈し、その内部には、上下に屈曲を 繰り返して形成された蛇行配管構造のヒータ(図示せず)が設けられている。該 ヒータは、サウナ室を、例えば65度に設定する場合は、55度〜75度前後の 範囲でオン、オフを繰り返し、90度に設定する場合は、80度〜100度前後 の範囲でオン、オフを繰り返している。
【0027】 受け皿10は、図2及び図3に示すように、上面の開口された横長の直方体形 状を呈し、サウナストーブ5の上面の四隅に立設された複数の支柱13,…によ って支持されている。支柱13,…の高さは、5〜20cmの範囲で、受け皿1 0の底面11がサウナストーブ5の上面から離間している。
【0028】 しかも、受け皿10の底面11には、サウナストーン積載領域Sと備長炭積載 領域Bとが、受け皿10の底面に立設された仕切り板14によって略4対1の割 合になるように区分されている。さらに、受け皿10の底面11は、備長炭積載 領域Bからサウナストーン積載領域Sにかけて下降傾斜するように緩やかな水勾 配(図示せず)が形成されている。
【0029】 この水勾配に加えて、受け皿10の前後左右の側板12,…よりも仕切り板1 4の高さを低くしてあるので、給水管25より供給された注ぎ水29が備長炭積 載領域Bからサウナストーン積載領域Sに流れ込みやすくなっており、備長炭2 0,…によって浄化された注ぎ水29がサウナストーン18,…や受け皿10で 蒸発することになる。
【0030】 さらに、受け皿10の底面11には、複数の凹部15,…が千鳥格子状に形成 されている。即ち、複数の凹部15,…が所定の間隔をおいて縦横に形成される と共に、隣り合う列の各凹部15,…が交互に位置するように形成されている。 各凹部15,…の深さは、2cm〜15cmの範囲であり、各凹部15,…によ って受け皿10の表面積が拡大されている。そして、ヒータの通電期間において 、サウナストーブ5のヒータの加熱により受け皿10が蓄熱される。この受け皿 10の蓄熱によって、サウナストーン18,…の温度が、ヒータの通電停止期間 においても、ヒータの通電期間時の温度に近似すべく維持される。そうすれば、 ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の温度低下の抑制、及び、ヒータの通 電期間におけるサウナ室1の温度上昇の時間短縮が可能になり、サウナ室1の温 度変化が小さくなる。さらに、サウナストーン18,…の温度が、ヒータの通電 停止期間において維持できれば、ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の蒸 気熱の生成量も保持され、サウナ室1の湿度低下が抑制されて湿度変化も小さく なる。なお、各凹部15,…の形状、深さ、個数、配置は、図示に限定されるも のではない。但し、各凹部15,…は、受け皿10の蓄熱によって注ぎ水29が 蒸発できる程度の容積が好ましい。
【0031】 各サウナストーン18,…は、粉砕されて握り拳くらいの大きさ(直径5cm 〜15cm)に形成され、サウナストーブ5のヒータによって100度位に焼か れている。各サウナストーン18,…は、一般的に使用されているフィンランド 産の香花石を使用しているが、これに限定されるものではない。
【0032】 備長炭20,…は、略角又は丸棒形状を呈し、吸水性がよく、一端吸水すると 外部に放出することがないため、供給された注ぎ水29を備長炭20,…による 浄化作用によって浄化し、浄化された蒸気をサウナ室1内に供給する。
【0033】 給水管25は、その軸線が受け皿10の長手方向の中心線に対して平行になる ように設けられている。しかも、給水管25の外周面には、その軸方向に沿って 所定の間隔をおいて複数のノズル26,…が配設されている。さらに、各ノズル 26,…は、その基部が給水管25の上側の周面に固着され、先端部に設けられ た噴出口27,…が真上を向いている。各サウナストーン18,…の上方に4個 のノズル26,…が配置されると共に、各備長炭20,…の上方に2個のノズル 26,26が配置されている。28は、給水管25に設けられた電動弁である。 そして、各ノズル26,…の噴出口27,…から流下する注ぎ水29が、各ノズ ル26,…の噴出口27,…から略円錐形状に拡がって受け皿10のサウナスト ーン18,…や備長炭20,…、及び、受け皿10の底面11に流下し、積載さ れたサウナストーン18,…や備長炭20,…に略均一に供給される。さらに、 給水管25には、タイマーによって所定時間、例えば、30分毎に電動弁28を 介して注ぎ水29を自動で供給できるように制御装置(図示せず)が設けられて いる。
【0034】 注ぎ水29は、井戸水、水道水、温水、温泉水、アルカリイオン水、芳香剤の 混合された溶液のうちいずれか一つを選択する。なお、温水、温泉水、アルカリ イオン水、溶液は、所定温度に調整して供給するようにしてもよい。この実施例 では、所定温度にコントロールされた温水を使用する。
【0035】 つぎに本考案のサウナ風呂の使用態様について図1を参照して説明する。サウ ナストーブ5が通電されると、サウナストーブ5のヒータの加熱によってサウナ 室1の温度が上昇する一方、ヒータの熱が受け皿10に伝熱されて、受け皿10 が加熱されると共に、受け皿10に積載されたサウナストーン18,…や備長炭 20,…も加熱される。
【0036】 この際、サウナストーブ5のヒータの放熱と、サウナストーン18,…の放熱 とによってサウナ室1の空気が所定温度に加熱され、加熱されたサウナ室1の温 度が温度センサ33で検知されると共に、サウナストーブ5のヒータが通電制御 され、サウナ室1の温度が所定温度に保持される。そして、サウナストーブ5の ヒータの加熱によって、受け皿10が蓄熱され、この受け皿10の蓄熱によって 、ヒータの通電停止期間においてもサウナストーン18,…の加熱が持続される 。したがって、ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の温度低下の抑制、及 び、ヒータの通電期間におけるサウナ室1の温度上昇の迅速化が可能になる。
【0037】 一方、給水管25を介して所定量の注ぎ水29が、各サウナストーン18,… 、各備長炭20,…、受け皿10に30分毎に供給されている。給水管25のノ ズル26,…から流下した注ぎ水29は、略円錐形状に拡がって各サウナストー ン18,…、備長炭20,…、受け皿10の底面11にそれぞれ略均一にゆきわ たる。
【0038】 この際、サウナストーン積載領域Sに供給された注ぎ水29は、各サウナスト ーン18,…、受け皿10の底面11の平坦部や受け皿10の各凹部15,…に それぞれ接触してその多くは蒸発することになるが、備長炭積載領域Bに供給さ れた注ぎ水29は、各備長炭20,…が木質であることから吸水され、吸水され なかった注ぎ水29が受け皿10の仕切り板14を超えてサウナストーン積載領 域Sに流入する。流入した注ぎ水29は、サウナストーン18,…、受け皿10 の底面11の平坦部や各凹部15,…に接触して蒸発し、サウナ室1が発汗しや すい程度に加湿される。なお、ヒータの通電停止期間においても、受け皿10の 蓄熱によってサウナストーン18,…への加熱が持続されているため、注ぎ水2 9は、ヒータの通電制御に関係なく蒸発する。
【0039】 したがって、これらの蒸気熱と、上述したサウナストーブ5のヒータ、及び、 サウナストーン18,…の熱とが、図1に示すように、サウナ室1に自然対流し 、サウナ室1が所望の温度及び湿度に保持できる。
【0040】 そして、サウナ室1の温度は、65度〜90度の範囲に調整されており、湿式 サウナの温度(40度〜50度)よりも高く、乾式サウナの温度(100度〜1 10度)よりも低く、サウナ室1の湿度は、20%〜45%の範囲で調整されて おり、乾式サウナの湿度(略0%)よりも多く、湿式サウナの湿度(70%〜1 00%)よりも少ない。よって、サウナ室1は、空気中の水分が多くなった分、 熱伝導度が大きくなり、入浴者Aの皮膚表面の温度調整が活発になる。このため 、入浴者Aの身体からの熱放散が無理なく行われ、短時間で心地よく多くの汗を かくことになる。例えば、サウナ室1の温度を65度に設定した場合には、湿度 は45%で設定する。また、サウナ室1の温度を90度に設定した場合には、湿 度は20%に設定する。
【0041】 このように、本考案のサウナ風呂によれば、高温の熱による息苦しさ、湿度に よる疲労感や不快感がなく、ストレスを感じることなく、気持ちよく発汗できる 環境に設定されており、従来になかった本願特有の快適なサウナ浴を楽しめる。
【0042】 なお、前記実施例の場合、サウナストーブ5に受け皿10を介して複数のサウ ナストーン18,…を積載し、給水管25によって、各サウナストーン18,… の上方から注ぎ水29を供給するようにしたが、サウナ室1の温度を65度〜9 0度に設定できると共に、湿度を20%〜45%に設定できればよく、サウナ室 1を加温する手段、及び、加湿する手段の構成は、図示に限定されるものではな い。例えば、サウナストーブ5のヒータは、抵抗加熱、赤外線加熱のいずれであ ってもよく、給水管25の代わりに噴霧器を使用してもよい。
【0043】 また、前記実施例の場合、サウナストーブ5の受け皿10に複数の凹部15, …を形成すると共に、受け皿10の上方に給水管25を設けるようにしたが、底 面の変形されていない受け皿10の上方に給水管25のみを設けるようにしても よい。
【0044】 さらに、前記実施例の場合、給水管25の形状を直管形状としたが、曲管形状 であってもよく、給水管25の各ノズル26,…の噴出口27,…も真上でなく て真下に向けてもよい。要するに、給水管25によって、各サウナストーン18 ,…に略均一に注ぎ水29を供給できればよい。
【0045】 加えて、前記実施例の場合、受け皿10にサウナストーン積載領域S、及び、 備長炭積載領域Bを形成したが、サウナストーン積載領域Sのみであってもよい 。但し、サウナ室1の注ぎ水29を浄化するには、サウナストーン積載領域Sに 加えて備長炭積載領域Bを形成するのが好ましい。
【0046】 また、サウナ室1、及び、サウナ室1に設けられたベンチ31や床32の構造 は図示に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のサウナ風呂は、サウナ室の温度を65度〜90 度の範囲に設定し、サウナ室の湿度を20%〜45%の範囲に設定するようにし たため、サウナ室を発汗作用の促進できる環境、即ちサウナ室の熱伝導度を高め て入浴者の皮膚表面を迅速に加温し、入浴者の皮膚表面の温度調整を活発化させ る環境に設定できる効果がある。したがって、入浴者は、無理なく短時間で発汗 することになり、肉体的、精神的に負担を掛けることなく健康促進を図ることが できる。
【0048】 また、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状のうちいずれかによって 変形するようにして、受け皿の表面積を拡大するようにしたため、サウナストー ブのヒータの通電停止期間において、サウナストーンの温度低下を受け皿の蓄熱 によって有効に抑制できると共に、ヒータの通電期間におけるサウナストーンの 温度上昇の迅速化を有効に図ることができる。一方、ヒータの通電停止期間にお いても、受け皿の蓄熱によってサウナストーンの加熱が持続されているため、サ ウナストーンに供給される注ぎ水を、ヒータの通電制御に関係なく有効に気化で き、サウナ室を所望の湿度に保持できる。
【0049】 さらに、受け皿の底面に、サウナストーン積載領域に加えて、備長炭積載領域 を形成するようにしたため、注ぎ水を浄化する効果があり、サウナ室の環境改善 を図るのに有効である。
【0050】 加えて、サウナストーン積載領域と備長炭積載領域との境界部位に、箱形状の 受け皿の前後左右の側板よりも高さの低い仕切り板を立設し、備長炭によって浄 化された注ぎ水を効率よくサウナストーンに供給するようにしたため、サウナス トーン及び受け皿において浄化された蒸気熱を生成するのに効果がある。
【0051】 また、直管形状の給水管の軸線を、受け皿の中心線に対して平行させると共に 、複数のノズルを、その噴出口を真上に向けて給水管の軸線方向に沿って並設す るようにしたため、受け皿の中央部において、各サウナストーン及び受け皿に満 遍なく注ぎ水を有効に供給できる。
【提出日】平成14年6月26日(2002.6.26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、サウナストーブ及びサウナストーブで焼かれたサウナストーンの乾 燥した熱と、サウナストーブで焼かれたサウナストーンに注ぎ水を掛けて生成す る蒸気熱とを利用するサウナ風呂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のサウナ風呂装置は、ヒータの内装された箱形状のサウナストー ブと、該サウナストーブの上面に受け皿を介して積載された複数のサウナストー ンと、サウナ室の温度を検知する温度センサとをサウナ室に備え、サウナストー ブ及びサウナストーブで焼かれたサウナストーンによる乾燥した高温の熱と、サ ウナストーブで焼かれたサウナストーンに人が時おり注ぎ水を掛けて生成する蒸 気熱とをサウナ室に自然対流させてサウナ室を高温加湿している。
【0003】 そして、サウナ室のベンチに腰掛けたままの状態で10分〜15分程度入浴す れば、上述した乾燥した高温の熱と、時おり生成される高温の蒸気熱とで、発汗 作用が活発になると共に、血行促進及び新陳代謝が図られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、前記サウナ風呂装置の場合、蒸気熱は人為的に時おり生成され るため、サウナ室においては、蒸気熱は少なく、主に乾燥した高温の熱が自然対 流することになる。このため、サウナ室は、高温で湿度が少なく、空気中の熱伝 導度が小さくて、入浴者の皮膚表面に熱が伝わりにくい状態になっており、発汗 作用が活発になるまで所定時間を要する。したがって、入浴者は、息苦しい乾燥 した高温の熱に耐えながら発汗作用が活発になるまで所定時間我慢して入浴する 必要があり、我慢して入浴するという心理的なストレスと、身体への負担とが重 なって、健康に悪影響を及ぼすこともあるという問題がある。
【0005】 さらに、サウナ室の環境を、発汗作用が無理なく活発になるような環境に設定 すべく、注ぎ水の量を増加しすぎると、サウナ室の湿度が高くなりすぎて、入浴 者の皮膚表面に熱が伝わりやすくなり、疲労感が大きくなるという問題がある。
【0006】 ところで、サウナストーブのヒータは、サウナ室を所定温度に保持すべく、サ ウナ室に設けられた温度センサの検知信号に基づいて通電制御されている。即ち 、温度センサがサウナ室の温度の上限値を検知すれば、上限値から下限値の期間 においてヒータへの通電が停止され(以下ヒータの通電停止期間という)、温度 センサがサウナ室の温度の下限値を検知すれば、下限値から上限値の期間におい てヒータの通電が行われる(以下ヒータの通電期間という)。そして、ヒータの 通電期間と、通電停止期間との繰り返しによってサウナ室の温度が一定に保持さ れるようになっている。
【0007】 ヒータの温度特性として、ヒータの通電停止期間におけるヒータの温度は短時 間に低下することになるが、ヒータの通電期間におけるヒータの温度上昇には時 間を要してしまう。特に、サウナストーンは、ヒータの温度特性の影響を受けや すく、例えば、ヒータの通電停止期間において、注ぎ水が供給された場合、ヒー タの温度低下に加え、注ぎ水の供給によってさらなる温度低下をまねくことにな る。その結果、ヒータの通電停止期間から通電期間に移行しても、サウナ室の温 度を温度センサの上限値まで温度上昇させるには、相当の時間を要してしまい、 サウナ室の温度変化が大きくなる。さらに、サウナストーンの温度が低下すれば 、注ぎ水は蒸発しにくくなり、蒸気熱の生成量も少なくなり、サウナ室の湿度変 化も大きくなる。
【0008】 そこで、本考案は上記問題点に鑑み、サウナ室の環境を、入浴者の発汗作用が 無理なく短時間で活発化する環境に設定し、ストレスを感じることなくサウナ浴 を容易に楽しむと共に、支障なく健康促進を図ることができ、且つ、サウナ室の 温度変化及び湿度変化の小さいサウナ風呂装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案のサウナ風呂装置は、請求項1に示す如く 、ヒータの内装された箱形状のサウナストーブをサウナ室に設置すると共に、サ ウナストーブの上面に受け皿を介して複数のサウナストーンを積載し、さらに、 給水管によって各サウナストーンの上方から注ぎ水を供給し、サウナストーブ及 びサウナストーンによる乾燥した熱と、サウナストーンに供給された注ぎ水によ って生成された蒸気熱とサウナ室に自然対流させるサウナ風呂装置であって、 サウナ室の温度が65度〜90度の範囲に設定されると共に、サウナ室の湿度が 20%〜45%の範囲に設定されたものである。
【0010】 したがって、サウナ室の温度を65度〜90度に設定すると共に、サウナ室の 湿度を20%〜45%に設定することで、サウナ室の空気中の熱伝導度が大きく なり、入浴者の皮膚表面に熱が伝わりやすくなって、入浴者の皮膚表面が迅速に 加温される。よって、入浴者の皮膚表面において、温度調整が活発に行われ、容 易に発汗することになる。このように、サウナ室の温度を、湿式サウナよりも高 く、乾式サウナの温度よりも低くし、サウナ室の湿度を、乾式サウナの湿度より も多く、湿式サウナの湿度よりも少なくすることで、サウナ室は、入浴者の発汗 作用が無理なく短時間で活発化する環境に設定でき、ストレスを感じることなく サウナ浴を容易に楽しめて、支障なく健康促進が図れる。
【0011】 さらに、給水管における注ぎ水の供給、例えば、注ぎ水の量や供給時間を自動 制御すれば、サウナ室の温度制御に加えて注ぎ水の供給が自動で行われることに なり、サウナ室のシステム全体の自動化が図れる。
【0012】 また、請求項2に示す如く、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状の うちいずれかによって変形するようにしてもよい。
【0013】 この場合、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状のうちいずれかによ って変形することで、受け皿の表面積が拡大されるため、受け皿がサウナストー ブのヒータの加熱で蓄熱される。したがって、ヒータの通電停止期間においても 、サウナストーンへの加熱が受け皿からの蓄熱によって持続される。ここでいう 受け皿の蓄熱による熱量とは、ヒータの通電期間において加熱されたサウナスト ーンの温度を、ヒータの通電停止期間においても所定時間略維持できると共に、 ヒータの通電停止期間にサウナストーンに供給された注ぎ水を気化させることが できる程度の熱量である。
【0014】 さらに、サウナストーンの温度をヒータの通電停止期間において維持できれば 、通電停止期間から通電期間に移行した際、サウナストーン及びサウナストーブ の熱によってサウナ室の温度上昇の時間が短縮される。
【0015】 上述したように、受け皿の底面の表面積を拡大することによって、ヒータの通 電停止期間において、サウナ室の温度低下及び湿度低下が抑制されると共に、ヒ ータの通電期間において、サウナ室の温度上昇の迅速化が図れる。よって、サウ ナ室の温度変化及び湿度変化が小さくなる。但し、受け皿によって効率よく注ぎ 水を蒸発させる必要があるため、受け皿の底面の変形部分の容積を小さくして注 ぎ水の貯留をできるだけ少なくするのが好ましい。
【0016】 さらに、請求項3示す如く、受け皿の底面に、サウナストーン積載領域に加え て、備長炭積載領域を形成するようにしてもよい。
【0017】 そうすれば、備長炭によって注ぎ水が浄化されて、浄化された蒸気熱がサウナ 室に自然対流することになり、サウナ室の環境改善が成される。
【0018】 加えて、請求項4に示す如く、上面が開口された箱形状の受け皿の底面におい て、サウナストーン積載領域と備長炭積載領域との境界部位に、前後左右の側板 よりも高さの低い仕切り板を立設するのが望ましい。
【0019】 この場合、備長炭によって浄化された注ぎ水が、仕切り板を越えてサウナスト ーンの領域に浸水し、浄化された注ぎ水が効率よくサウナストーンに供給される ことになる。
【0020】 また、請求項5に示す如く、直管形状の給水管を、その軸線が受け皿の底面の 中心線に対して平行になるように配し、複数のノズルがその噴出口を真上に向け て給水管の軸線方向に沿って並設するのが好ましい。
【0021】 したがって、注ぎ水が、各ノズルの噴出口から略円錐形状に拡がって各サウナ ストーン及び受け皿に略均一に供給されることになる。
【0022】
【考案の実施の形態】
本考案の一実施形態について説明する。 本考案のサウナ風呂装置は、ヒータの内装されたサウナストーブをサウナ室に 設けると共に、サウナストーブの上面に受け皿を介してサウナストーンを積載し 、さらに、各サウナストーンの上方から注ぎ水を供給する給水管を配する。
【0023】 そして、サウナ室の温度を65度〜90度の範囲に設定し、サウナ室の湿度を 20%〜45%の範囲に設定すれば、サウナ室の空気中の熱伝導が良好になり、 導度入浴者の皮膚表面において、発汗作用が活発になり、短時間で心地よく多く の汗をかくことになる。
【0024】
【実施例】
本考案のサウナ風呂装置につき、図1〜図3を参照して説明する。 本考案のサウナ風呂装置の全体構成は、図1に示すように、側壁1a,…、天 井壁1b、底壁1cから構成されたサウナ室1と、該サウナ室1の底壁1cの後 部に設置された箱形状のサウナストーブ5と、該サウナストーブ5の上面に設置 された受け皿10と、該受け皿10に積載されたサウナストーン18,…及び備 長炭20,…と、受け皿10の中央部上方に配置された直管形状の給水管25と 、サウナストーブ5の前方に設けられた不燃材からなる隔壁30と、サウナ室1 の底壁1cの前部に設けられた上下二段構成の簾のこ状のベンチ31と、該ベン チ31の前方に隣接して敷設された簾のこ状の床32と、ベンチ31の上方に設 けられた温度センサ33とを備えている。
【0025】 そして、給水管25は、受け皿10と、該受け皿10に積載されたサウナスト ーン18,…及び備長炭20,…とに注ぎ水29を所定時間毎に供給し、サウナ ストーブ5で加熱されたサウナ室1の温度を温度センサ33によって検知し、温 度センサ33の検知信号に基づいてサウナ室1の温度を制御する。
【0026】 サウナストーブ5は、縦長の直方体形状を呈し、その内部には、上下に屈曲を 繰り返して形成された蛇行配管構造のヒータ(図示せず)が設けられている。該 ヒータは、サウナ室を、例えば65度に設定する場合は、55度〜75度前後の 範囲でオン、オフを繰り返し、90度に設定する場合は、80度〜100度前後 の範囲でオン、オフを繰り返している。
【0027】 受け皿10は、図2及び図3に示すように、上面の開口された横長の直方体形 状を呈し、サウナストーブ5の上面の四隅に立設された複数の支柱13,…によ って支持されている。支柱13,…の高さは、5〜20cmの範囲で、受け皿1 0の底面11がサウナストーブ5の上面から離間している。
【0028】 しかも、受け皿10の底面11には、サウナストーン積載領域Sと備長炭積載 領域Bとが、受け皿10の底面に立設された仕切り板14によって略4対1の割 合になるように区分されている。さらに、受け皿10の底面11は、備長炭積載 領域Bからサウナストーン積載領域Sにかけて下降傾斜するように緩やかな水勾 配(図示せず)が形成されている。
【0029】 この水勾配に加えて、受け皿10の前後左右の側板12,…よりも仕切り板1 4の高さを低くしてあるので、給水管25より供給された注ぎ水29が備長炭積 載領域Bからサウナストーン積載領域Sに流れ込みやすくなっており、備長炭2 0,…によって浄化された注ぎ水29がサウナストーン18,…や受け皿10で 蒸発することになる。
【0030】 さらに、受け皿10の底面11には、複数の凹部15,…が千鳥格子状に形成 されている。即ち、複数の凹部15,…が所定の間隔をおいて縦横に形成される と共に、隣り合う列の各凹部15,…が交互に位置するように形成されている。 各凹部15,…の深さは、2cm〜15cmの範囲であり、各凹部15,…によ って受け皿10の表面積が拡大されている。そして、ヒータの通電期間において 、サウナストーブ5のヒータの加熱により受け皿10が蓄熱される。この受け皿 10の蓄熱によって、サウナストーン18,…の温度が、ヒータの通電停止期間 においても、ヒータの通電期間時の温度に近似すべく維持される。そうすれば、 ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の温度低下の抑制、及び、ヒータの通 電期間におけるサウナ室1の温度上昇の時間短縮が可能になり、サウナ室1の温 度変化が小さくなる。さらに、サウナストーン18,…の温度が、ヒータの通電 停止期間において維持できれば、ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の蒸 気熱の生成量も保持され、サウナ室1の湿度低下が抑制されて湿度変化も小さく なる。なお、各凹部15,…の形状、深さ、個数、配置は、図示に限定されるも のではない。但し、各凹部15,…は、受け皿10の蓄熱によって注ぎ水29が 蒸発できる程度の容積が好ましい。
【0031】 各サウナストーン18,…は、粉砕されて握り拳くらいの大きさ(直径5cm 〜15cm)に形成され、サウナストーブ5のヒータによって100度位に焼か れている。各サウナストーン18,…は、一般的に使用されているフィンランド 産の香花石を使用しているが、これに限定されるものではない。
【0032】 備長炭20,…は、略角又は丸棒形状を呈し、吸水性がよく、一端吸水すると 外部に放出することがないため、供給された注ぎ水29を備長炭20,…による 浄化作用によって浄化し、浄化された蒸気をサウナ室1内に供給する。
【0033】 給水管25は、その軸線が受け皿10の長手方向の中心線に対して平行になる ように設けられている。しかも、給水管25の外周面には、その軸方向に沿って 所定の間隔をおいて複数のノズル26,…が配設されている。さらに、各ノズル 26,…は、その基部が給水管25の上側の周面に固着され、先端部に設けられ た噴出口27,…が真上を向いている。各サウナストーン18,…の上方に4個 のノズル26,…が配置されると共に、各備長炭20,…の上方に2個のノズル 26,26が配置されている。28は、給水管25に設けられた電動弁である。 そして、各ノズル26,…の噴出口27,…から流下する注ぎ水29が、各ノズ ル26,…の噴出口27,…から略円錐形状に拡がって受け皿10のサウナスト ーン18,…や備長炭20,…、及び、受け皿10の底面11に流下し、積載さ れたサウナストーン18,…や備長炭20,…に略均一に供給される。さらに、 給水管25には、タイマーによって所定時間、例えば、30分毎に電動弁28を 介して注ぎ水29を自動で供給できるように制御装置(図示せず)が設けられて いる。
【0034】 注ぎ水29は、井戸水、水道水、温水、温泉水、アルカリイオン水、芳香剤の 混合された溶液のうちいずれか一つを選択する。なお、温水、温泉水、アルカリ イオン水、溶液は、所定温度に調整して供給するようにしてもよい。この実施例 では、所定温度にコントロールされた温水を使用する。
【0035】 つぎに本考案のサウナ風呂装置の使用態様について図1を参照して説明する。 サウナストーブ5が通電されると、サウナストーブ5のヒータの加熱によってサ ウナ室1の温度が上昇する一方、ヒータの熱が受け皿10に伝熱されて、受け皿 10が加熱されると共に、受け皿10に積載されたサウナストーン18,…や備 長炭20,…も加熱される。
【0036】 この際、サウナストーブ5のヒータの放熱と、サウナストーン18,…の放熱 とによってサウナ室1の空気が所定温度に加熱され、加熱されたサウナ室1の温 度が温度センサ33で検知されると共に、サウナストーブ5のヒータが通電制御 され、サウナ室1の温度が所定温度に保持される。そして、サウナストーブ5の ヒータの加熱によって、受け皿10が蓄熱され、この受け皿10の蓄熱によって 、ヒータの通電停止期間においてもサウナストーン18,…の加熱が持続される 。したがって、ヒータの通電停止期間におけるサウナ室1の温度低下の抑制、及 び、ヒータの通電期間におけるサウナ室1の温度上昇の迅速化が可能になる。
【0037】 一方、給水管25を介して所定量の注ぎ水29が、各サウナストーン18,… 、各備長炭20,…、受け皿10に30分毎に供給されている。給水管25のノ ズル26,…から流下した注ぎ水29は、略円錐形状に拡がって各サウナストー ン18,…、備長炭20,…、受け皿10の底面11にそれぞれ略均一にゆきわ たる。
【0038】 この際、サウナストーン積載領域Sに供給された注ぎ水29は、各サウナスト ーン18,…、受け皿10の底面11の平坦部や受け皿10の各凹部15,…に それぞれ接触してその多くは蒸発することになるが、備長炭積載領域Bに供給さ れた注ぎ水29は、各備長炭20,…が木質であることから吸水され、吸水され なかった注ぎ水29が受け皿10の仕切り板14を超えてサウナストーン積載領 域Sに流入する。流入した注ぎ水29は、サウナストーン18,…、受け皿10 の底面11の平坦部や各凹部15,…に接触して蒸発し、サウナ室1が発汗しや すい程度に加湿される。なお、ヒータの通電停止期間においても、受け皿10の 蓄熱によってサウナストーン18,…への加熱が持続されているため、注ぎ水2 9は、ヒータの通電制御に関係なく蒸発する。
【0039】 したがって、これらの蒸気熱と、上述したサウナストーブ5のヒータ、及び、 サウナストーン18,…の熱とが、図1に示すように、サウナ室1に自然対流し 、サウナ室1が所望の温度及び湿度に保持できる。
【0040】 そして、サウナ室1の温度は、65度〜90度の範囲に調整されており、湿式 サウナの温度(40度〜50度)よりも高く、乾式サウナの温度(100度〜1 10度)よりも低く、サウナ室1の湿度は、20%〜45%の範囲で調整されて おり、乾式サウナの湿度(略0%)よりも多く、湿式サウナの湿度(70%〜1 00%)よりも少ない。よって、サウナ室1は、空気中の水分が多くなった分、 熱伝導度が大きくなり、入浴者Aの皮膚表面の温度調整が活発になる。このため 、入浴者Aの身体からの熱放散が無理なく行われ、短時間で心地よく多くの汗を かくことになる。例えば、サウナ室1の温度を65度に設定した場合には、湿度 は45%で設定する。また、サウナ室1の温度を90度に設定した場合には、湿 度は20%に設定する。
【0041】 このように、本考案のサウナ風呂装置によれば、高温の熱による息苦しさ、湿 度による疲労感や不快感がなく、ストレスを感じることなく、気持ちよく発汗で きる環境に設定されており、従来になかった本願特有の快適なサウナ浴を楽しめ る。
【0042】 なお、前記実施例の場合、サウナストーブ5に受け皿10を介して複数のサウ ナストーン18,…を積載し、給水管25によって、各サウナストーン18,… の上方から注ぎ水29を供給するようにしたが、サウナ室1の温度を65度〜9 0度に設定できると共に、湿度を20%〜45%に設定できればよく、サウナ室 1を加温する手段、及び、加湿する手段の構成は、図示に限定されるものではな い。例えば、サウナストーブ5のヒータは、抵抗加熱、赤外線加熱のいずれであ ってもよく、給水管25の代わりに噴霧器を使用してもよい。
【0043】 また、前記実施例の場合、サウナストーブ5の受け皿10に複数の凹部15, …を形成すると共に、受け皿10の上方に給水管25を設けるようにしたが、底 面の変形されていない受け皿10の上方に給水管25のみを設けるようにしても よい。
【0044】 さらに、前記実施例の場合、給水管25の形状を直管形状としたが、曲管形状 であってもよく、給水管25の各ノズル26,…の噴出口27,…も真上でなく て真下に向けてもよい。要するに、給水管25によって、各サウナストーン18 ,…に略均一に注ぎ水29を供給できればよい。
【0045】 加えて、前記実施例の場合、受け皿10にサウナストーン積載領域S、及び、 備長炭積載領域Bを形成したが、サウナストーン積載領域Sのみであってもよい 。但し、サウナ室1の注ぎ水29を浄化するには、サウナストーン積載領域Sに 加えて備長炭積載領域Bを形成するのが好ましい。
【0046】 また、サウナ室1、及び、サウナ室1に設けられたベンチ31や床32の構造 は図示に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のサウナ風呂装置は、サウナ室の温度を65度〜 90度の範囲に設定し、サウナ室の湿度を20%〜45%の範囲に設定するよう にしたため、サウナ室を発汗作用の促進できる環境、即ちサウナ室の熱伝導度を 高めて入浴者の皮膚表面を迅速に加温し、入浴者の皮膚表面の温度調整を活発化 させる環境に設定できる効果がある。したがって、入浴者は、無理なく短時間で 発汗することになり、肉体的、精神的に負担を掛けることなく健康促進を図るこ とができる。
【0048】 また、受け皿の底面を、凹部、溝、凹凸形状、波形状のうちいずれかによって 変形するようにして、受け皿の表面積を拡大するようにしたため、サウナストー ブのヒータの通電停止期間において、サウナストーンの温度低下を受け皿の蓄熱 によって有効に抑制できると共に、ヒータの通電期間におけるサウナストーンの 温度上昇の迅速化を有効に図ることができる。一方、ヒータの通電停止期間にお いても、受け皿の蓄熱によってサウナストーンの加熱が持続されているため、サ ウナストーンに供給される注ぎ水を、ヒータの通電制御に関係なく有効に気化で き、サウナ室を所望の湿度に保持できる。
【0049】 さらに、受け皿の底面に、サウナストーン積載領域に加えて、備長炭積載領域 を形成するようにしたため、注ぎ水を浄化する効果があり、サウナ室の環境改善 を図るのに有効である。
【0050】 加えて、サウナストーン積載領域と備長炭積載領域との境界部位に、箱形状の 受け皿の前後左右の側板よりも高さの低い仕切り板を立設し、備長炭によって浄 化された注ぎ水を効率よくサウナストーンに供給するようにしたため、サウナス トーン及び受け皿において浄化された蒸気熱を生成するのに効果がある。
【0051】 また、直管形状の給水管の軸線を、受け皿の中心線に対して平行させると共に 、複数のノズルを、その噴出口を真上に向けて給水管の軸線方向に沿って並設す るようにしたため、受け皿の中央部において、各サウナストーン及び受け皿に満 遍なく注ぎ水を有効に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のサウナの一実施例の全体構成を示した
側断面図である。
【図2】図1の要部の拡大側断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【符号の説明】
1 サウナ室 1a 側壁 1b 天井壁 1c 底壁 5 サウナストーブ 10 受け皿 11 底面 12 側板 13 支柱 14 仕切り板 15 凹部 18 サウナストーン 20 備長炭 25 給水管 26 ノズル 27 噴出口 28 電動弁 29 注ぎ水 30 隔壁 31 ベンチ 32 床 33 温度センサ A 入浴者 S サウナストーン積載領域 B 備長炭積載領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月16日(2002.5.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 サウナ風呂
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のサウナ風呂の一実施例の全体構成を示
した側断面図である。
【図2】図1の要部の拡大側断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【符号の説明】 1 サウナ室 1a 側壁 1b 天井壁 1c 底壁 5 サウナストーブ 10 受け皿 11 底面 12 側板 13 支柱 14 仕切り板 15 凹部 18 サウナストーン 20 備長炭 25 給水管 26 ノズル 27 噴出口 28 電動弁 29 注ぎ水 30 隔壁 31 ベンチ 32 床 33 温度センサ A 入浴者 S サウナストーン積載領域 B 備長炭積載領域 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月26日(2002.6.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 サウナ風呂装置
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項
3】 受け皿の底面には、サウナストーン積載領域に加
えて、備長炭積載領域が形成されてなることを特徴とす
る請求項1又は2に記載のサウナ風呂装置
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のサウナ風呂装置の一実施例の全体構成
を示した側断面図である。
【図2】図1の要部の拡大側断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【符号の説明】 1 サウナ室 1a 側壁 1b 天井壁 1c 底壁 5 サウナストーブ 10 受け皿 11 底面 12 側板 13 支柱 14 仕切り板 15 凹部 18 サウナストーン 20 備長炭 25 給水管 26 ノズル 27 噴出口 28 電動弁 29 注ぎ水 30 隔壁 31 ベンチ 32 床 33 温度センサ A 入浴者 S サウナストーン積載領域 B 備長炭積載領域

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータの内装された箱形状のサウナスト
    ーブをサウナ室に設置すると共に、サウナストーブの上
    面に受け皿を介して複数のサウナストーンを積載し、さ
    らに、給水管によって各サウナストーンの上方から注ぎ
    水を供給し、サウナストーブ及びサウナストーンによる
    乾燥した熱と、サウナストーンに供給された注ぎ水によ
    って生成された蒸気熱と、をサウナ室に自然対流させる
    サウナであって、サウナ室の温度が65度〜90度の範
    囲に設定されると共に、サウナ室の湿度が20%〜45
    %の範囲に設定されてなることを特徴とするサウナ。
  2. 【請求項2】 受け皿の底面が、凹部、溝、凹凸形状、
    波形状のうちいずれかによって変形されてなることを特
    徴とする請求項1に記載のサウナ。
  3. 【請求項3】 受け皿の底面には、サウナストーン積載
    領域に加えて、備長炭積載領域が形成されてなることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のサウナ。
  4. 【請求項4】 受け皿は、上面が開口された箱形状を呈
    し、受け皿の底面において、サウナストーン積載領域と
    備長炭積載領域との境界部位には、前後左右の側板より
    も高さの低い仕切り板が立設されてなることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか1項に記載のサウナ。
  5. 【請求項5】 給水管は、直管形状を呈し、その軸線が
    受け皿の底面の中心線に対して平行になるように配さ
    れ、さらに、複数のノズルがその噴出口を真上に向けて
    給水管の軸線方向に沿って並設されてなることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサウナ。
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