JP3088966U - 天然樹木軸ペン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペン軸が一品製作に近いものとなり、しか
も、それを天然樹木の自然な形状に求めるために、意匠
的におもしろく心に訴えたり創造性をかき立てる意外性
があり、コスト的にも有利となる天然樹木軸ペンを提供
する。 【解決手段】 握り軸７とその上端に延長して取り付け
られる伸び軸９とでペン軸１がなり、そのうち伸び軸９
が天然樹木の幹又は枝であって、握り軸７の上端に差し
口１１を設け、下端部を差し口１１に嵌着することによ
り伸び軸９の取付けがなされている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ボールペン、シャープペンシル、サインペン等のペン軸に趣向を こらした天然樹木軸ペンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ボールペン等のペン軸は、軸筒と称されるように円筒形であって、一般的に金 属またはプラスチックにより押出成形されており、その先端にペン先を保持する 円錐形ホルダーが嵌着され、上端には尻栓が嵌着されるか、若しくは、ペン先を 出し入れするノブが突出される。この尻栓やノブも金属またはプラスチック等に より形成される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来のペン軸は、ほぼ全体的にシンプルであって、全ての部品が 金属やプラスチックで規格的に生産された量産品であったから、特に意匠的に工 夫がなされていない限り心に訴えるものがなく単調に感じられ、この点において 、執筆において創造性をかき立てるような形態ではなかった。

【０００４】 また、量産品として長さや重さ、重心が一定であり、種類が異なっても大差が ないシンプルな構造であったら、手頃に扱いやすいペンを選択する余地は少なか った。しかし、仮に、注文による一品製作とすると、作りに手間がかかりコスト 高となるという問題があった。

【０００５】 この考案は、上記のような実情に鑑みて、ペン軸が一品製作に近いものとなり 、しかも、それを天然樹木の自然な形状に求めるために、意匠的におもしろく心 に訴えたり創造性をかき立てる意外性があり、コスト的にも有利となる天然樹木 軸ペンを提供することを目的とした。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この考案は、握り軸とその上端に延長して取り 付けられる伸び軸とでペン軸がなり、そのうち伸び軸が天然樹木の幹又は枝であ って、握り軸の上端に差し口を設け、下端部を差し口に嵌着することにより伸び 軸の取付けがなされていることを特徴とする天然樹木軸ペンを提供するものであ る。

【０００７】

【作 用】

上記の構成によれば、握り軸を執って使用するものであるが、その上端に幹ま たは小枝からなる伸び軸が自然な裸姿で伸びているので、デザイン的には個々に おいて形状が異なっているものである。また、重みや長さ、重心等も異なってい るため、字を書くのに持ちやすい扱いやすいものを選択する余地が大幅に拡大さ れる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、図面に基づいてこの考案の実施の形態を説明する。

【０００９】 天然樹木軸ペンＰは、軸ペン１の下端にボール保持チップ３が突出する円錐形 のホルダー５を嵌着したボールペンとして実施したもので、ペン軸１が握り軸７ と伸び軸９とからなっている。なお、シャープペンシル、筆ペン、サインペン等 においても同様に実施できる。

【００１０】 図示の場合、特に高級品として実施したので、握り軸７は、表面がうねるよう に特異な形状の古木に似せて銀によって形成されているが、銅合金やアルミ合金 、鉄合金等の他の金属やプラスチック等によって、筒形に形成したものであって も良い。この握り軸７の下端には、ホルダー５が嵌着され、内部に図示しないイ ンク充填チューブが納まっている。また、上端には差し口１１が形成され、その 差し口１１に伸び軸９の下端が嵌着される。なお、握り軸７のうねり形状につい ては、上端部に親指と人指し指とで挟む当り部１３が広く形成され、下端部に親 指と人指し指とによる摘み部１５が形成され、銀のしっとりとした質感とも相ま って手に馴染みやすくしてある。

【００１１】 伸び軸９は、高級品としてこれには天然樹木うちでも枝ぶりの選りすぐった古 木を思わせる特異な形状のものが使用され、ところどころに節１７を有する。ま た、磨きをかけて美しく光沢に仕上げられ、その風合いを出すように塗料が塗布 され、握り軸７と合わせて上品な木彫イメージに作られている。

【００１２】 天然樹木の種類は、特に問うものではないが、例えば、モモ、ボケ、マツ、シ ラカバ、クワ、ツバキ等の小枝を使用する。また、クスノキ、クロモジ、サンシ ョウ、ヒノキ等の香木を使用すると、香りにより心が癒されるとともに筆の運び が軽快となる。天然樹木軸ペンを土産品とするときは、その地方特産のめずらし い樹木を使用することもできる。

【００１３】 なお、Ｓは円錐形に形成したペン立てであって、木彫に合わせて木によって作 られ、磨きをかけて塗料を塗り、美しい光沢に仕上げられる。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の天然樹木軸ペンによれば、ペン軸が握り軸に 天然樹木の幹や枝からなる伸び軸が取り付けられ、これによって、同じものが又 とない一品製作に近いものとなり、しかも、それを天然樹木の自然な形状に求め るために、意匠的におもしろく心に訴えたり創造性をかき立てる意外性があり、 加えて、高級品ばかりでなく、コスト的にも有利な量産品とすることもできると いう優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の天然樹木軸ペンを示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

Ｐ 天然樹木軸ペン １ ペン軸 ７ 握り軸 ９ 伸び軸 １１ 差し口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 握り軸とその上端に延長して取り付けら
   れる伸び軸とでペン軸がなり、そのうち伸び軸が天然樹
   木の幹又は枝であって、握り軸の上端に差し口を設け、
   下端部を差し口に嵌着することにより伸び軸の取付けが
   なされていることを特徴とする天然樹木軸ペン。