JP3088258U - 多機能救命衣 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多機能救命衣の提供。 【解決手段】 上着に保温片、冷光片、及び又は無線発
射器、及び複数の電池ボタンが縫い付け或いは組み付け
られている。上着内部に一組の軟電線が配線され、保温
片、冷光片、及び又は無線発射器はそれぞれ上着の内或
いは外層に取り付けられ、並びに電気的に軟電線に連接
され、電池ボタンが上着に組み付けられ、この電池ボタ
ンは、ベースシート、電池、及び上蓋を具え、これによ
り通電後に、電流が軟電線を経由して保温片を発熱させ
て人体を保温するか、或いは冷光片に発光させ、無線発
射器に信号を発射させ、救命信号を表示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の多機能救命衣に係り、特に、水上、登山、或いはスキー等の屋 外活動に適用される多機能救命衣に関する。

【０００２】

【従来の技術】

伝統的な周知の救命衣は、基本的な保温、救命機能のほか、浮力を有して使用 者が水中に沈まないように保護する。しかし、周知の救命衣は通常、内部に予め 充気されるか或いはポリスチレンが充填されるため、救命衣の体積が膨大であり 、このため使用者がこのような救命衣を着用すると行動に不便で、身体を自由に 活動させられない。且つこの救命衣は一旦水に漬かり、内部に吸水した後は保温 機能がなくなったり、或いは屋外温度が比較的低いと、保温機能が顕著に不足し た。このほか、夜になると、救命衣が発光或いは信号を発生しないため、捜索時 間を延長し、遭難する確率が高くなり、理想的ではなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、一種の多機能救命衣を提供することにあり、それは保 温機能を有して人体を保温できる救命衣であるものとする。

【０００４】 本考案の別の目的は、一種の多機能救命衣を提供することにあり、それは自動 発光して所在位置を表示でき、夜間の捜索に有利な救命衣であるものとする。

【０００５】 本考案のもう一つの目的は、一種の多機能救命衣を提供することにあり、それ は信号を発射して救助要求信号を表示できる救命衣であるものとする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、多機能救命衣において、 内部に一組の軟電線が配設された上着と、 該上着の内層に縫い付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接された、少なく とも一つの保温片と、 該上着に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接され、導電時に該保温 片に発熱させて人体を保温させる、複数の電池ボタンと、 を具えたことを特徴とする、多機能救命衣としている。 請求項２の考案は、多機能救命衣において、 内部に一組の軟電線が配設された上着と、 該上着の外層に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接された、少なく とも一つの冷光片と、 該上着に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接され、導電時に該冷光 片に発光させて所在位置を表示させる、複数の電池ボタンと、 を具えたことを特徴とする、多機能救命衣としている。 請求項３の考案は、多機能救命衣において、 内部に一組の軟電線が配設された上着と、 該上着の外層に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接された、少なく とも一つの無線発射器と、 該上着に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接され、導電時に該無線 発射器に信号を発射させて救助要求信号を表示させる、複数の電池ボタンと、 を具えたことを特徴とする、多機能救命衣としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の多機能救命衣は、上着、及び又は少なくとも一つの保温片、及び又は 少なくとも一つの冷光片、及び又は少なくとも一つの無線発射器、及び複数の電 池ボタンを具えている。上着内部には一組の軟電線が配設され、保温片、冷光片 、及び又は無線発射器はそれぞれ該上着の内或いは外層に組み付けられ、並びに 電気的に軟電線に連接されている。電池ボタンは上着に組み付けられ、並びにベ ースシート、電池、及び上蓋を具え、ベースシートに凹形の第１電極が設けられ 、ベースシートに並びに電極片が設けられて第２電極を形成し、第１、第２電極 がそれぞれ電気的に軟電線に連接され、電池は上蓋に固定され、並びに電池上面 に凸点が凸設され、ちょうど凹形の第１電極に対応し、上蓋を回転させて電池を 連動させることにより、凸点を凹形の第１電極に接触させて回路を導通させ、保 温片に発熱させて人体を保温し、冷光片に発光させて所在位置を表示し、無線発 射器に信号を発射させて救助要求信号を表示させる。この多機能救命衣は確実に 保温、発光、救助要求信号表示の機能を達成する。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の具体的実施例の実施状態を示す。本考案の多機能救命衣は、保 温、発光、救助要求信号発射の機能を有し、さらに緊急状況時に自動充気し水中 に沈むのを防止する。図１に示される多機能救命衣は、上着１（本実施例中では ジャケットとされている）、２片の保温片２１、２１’、２片の冷光片２２、２ ２’、無線発射器２３、及び４つの電池ボタン３０１、３０２、３０３、３０４ で組成されている。上着１内部には一組の軟電線１１が配設され、好ましくは縒 り揉み洗浄可能な防水材料で形成され、この軟電線１１はそれぞれ保温片２１、 ２１’、冷光片２２、２２’、無線発射器２３、及び電池ボタン３０１、３０２ 、３０３、３０４に電気的に連接されている。保温片２１、２１’は上着１内部 の前胸部分に取り付けられるか、或いはその後背部分或いはその他の部分に取り 付けられ、これにより通電後に発熱して人体の躯幹部分を保温する。この保温片 ２１、２１’は好ましくは電熱線とされ、並びに防水で縒り揉み洗浄可能な材料 で形成される。冷光片２２、２２’は上着１外層の上肩部に取り付けられ、通電 後に発光表示し、救命員があきらかにこの上着１を着用した者の所在位置を見つ けることができる。この冷光片２２、２２’は好ましくは防水で縒り揉み洗浄で きる材料で形成される。無線発射器２３も同様に上着１外層の上肩部に取り付け られ、無線信号を発射して救助要求信号を表示するか、又は定位表示或いは音光 発射効果を有し、捜索に有利とされる。この無線発射器２３は好ましくは防水式 設計とされ、水に濡れての故障を防止している。

【０００９】 次に図２の本考案の電池ボタンの断面図も参照されたい。この電池ボタン３は 、図１に示されるように、上着１に組み付けられ、この電池ボタン３はベースシ ート３１、電池３２、及び上蓋３３を具えている。ベースシート３１は中空とさ れて凹形の第１電極３１１が形成され（本実施例中ではプラス極とされる）、ベ ースシート３１には並びに一つの電極片が設けられて、第２電極３１２を形成し ている（本実施例ではマイナス極とされる）。該第１、第２電極３１１、３１２ はそれぞれ軟電線１１に電気的に連接され、且つ電池３２が上蓋３３に固定され 、上蓋３３回転時に、電池３２もこれに伴い回転し、回転スイッチ装置を形成し ており、並びに電池３２のプラス極の表面に凸点３２１が凸設され、ちょうど凹 形の第１電極３１１に対応し、電池３２のマイナス極が電気的にベースシート３ １の第２電極３１２に連接され、これにより上蓋３３を回転させて電池３２の凸 点３２１を凹形の第１電極３１１に接触させる時、通電状態が形成され、電流が 軟電線１１を経由して保温片２１、２１’を発熱させ、冷光片２２、２２’を発 光させ、及び無線発射器２３に信号を発射させる。このほか、図１に示される電 池ボタン３０１、３０２、３０３、３０４は好ましくは並列連接設計とされ、使 用者の必要により電流の大きさを調整でき、例えば一般の外出時に、電池ボタン ３のスイッチをオフとすることにより、電源浪費を防止できる。もし屋外の活動 中に事故が発生した時は、即ち四つの電池ボタンを全てオンの状態とし、これに より多機能救命衣の最大の機能を発揮することができる。当然、一部をオンの状 態とし、一部をオフの状態とすることもできる。電池ボタン３０１、３０２、３ ０３、３０４は好ましくは防水式設計とされ、水に濡れて短絡し故障するのを防 止する。

【００１０】 このほか、上着１の内部にさらに気嚢４１が設けられ、且つこの気嚢４１は充 気装置４２により充気でき、使用者が不注意から落水した時、充気装置４２で気 嚢４１に充気することにより、使用者が水中に沈むのを防止できる。この充気装 置４２は好ましくは、加速度センサ或いは圧力センサを具備するものとされ、こ れにより検出し並びに起動信号を発生し、これにより充気装置４２が信号を受信 した後に起動して気嚢４１に充気する。或いは水濡れ水膨張衝撃装置を具え、水 に濡れた時に充気装置４２が自動充気する。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案はその目的、手段及び機能のいずれにおいても周知の技術 の特徴とは異なっており、多機能救命衣の一大突破である。なお、以上の実施例 は本考案を説明するために提示したものであり、本考案の実施範囲を限定するも のではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案 の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の表示図である。

【図２】本考案の電池ボタンの断面図である。

【符号の説明】

１ 上着 １１ 軟電線 ２１、２１’ 保温片 ２２、２２’ 冷光片 ２３ 無線発射器 ３、３０１、３０２、３０３、３０４ 電池ボタン ３１ ベースシート ３１１ 第１電極 ３１２ 第２電極 ３２ 電池 ３２１ 凸点 ３３ 上蓋 ４１ 気嚢 ４２ 充気装置

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多機能救命衣において、 内部に一組の軟電線が配設された上着と、 該上着の内層に縫い付けられ、並びに電気的に該軟電線
   に連接された、少なくとも一つの保温片と、 該上着に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接
   され、導電時に該保温片に発熱させて人体を保温させ
   る、複数の電池ボタンと、 を具えたことを特徴とする、多機能救命衣。
2. 【請求項２】 多機能救命衣において、 内部に一組の軟電線が配設された上着と、 該上着の外層に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線
   に連接された、少なくとも一つの冷光片と、 該上着に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接
   され、導電時に該冷光片に発光させて所在位置を表示さ
   せる、複数の電池ボタンと、 を具えたことを特徴とする、多機能救命衣。
3. 【請求項３】 多機能救命衣において、 内部に一組の軟電線が配設された上着と、 該上着の外層に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線
   に連接された、少なくとも一つの無線発射器と、 該上着に組み付けられ、並びに電気的に該軟電線に連接
   され、導電時に該無線発射器に信号を発射させて救助要
   求信号を表示させる、複数の電池ボタンと、 を具えたことを特徴とする、多機能救命衣。