JP3087537U - 太陽熱温水器用浄水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽温水器の水は自動バルブを経由して貯水
タンクに一旦保留され集熱部へ流下する仕組みである。
水は貯水タンク内で静止しており、沈澱物がタンク壁に
付着し易い。貯水タンクのカバーを開けると貯水タンク
内部には沈澱物や水垢や青苔が発生し不衛生である。太
陽熱温水器の内部に容易に装着できる水質浄化装置を提
供する。 【解決手段】 太陽熱温水器の貯水タンク点検口から、
水質浄化に効果のある物活性炭を網袋に封入して内部へ
挿入して、太陽温水器内部に青苔や水垢の発生するのを
防止する水質浄化装置で、１回の装着で４カ月間は活性
炭の吸着作用が働くことが確認できた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は太陽熱温水器に装着する水質浄化装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

太陽温水器は貯水タンクと集熱部からなり、水道水はフロートを経て貯水タン クに貯水されれば風呂等に放水されるまではタンク内で静止しており、沈澱物が タンク内に溜まったり硬質の付着物がタンク壁に付着し易い。水道水はフロート 付き自動バルブを経由して貯水タンクに一旦保留され集熱部へ流下する仕組みで ある。通常は漏水等の故障でもなければ温水器内部の点検はしないが、修理等で 貯水タンクのカバーを開けると貯水タンク内部には沈澱物や水垢や青苔が発生し 、不衛生で水質にも悪影響を及ぼしていると思われる。従来太陽熱温水器で内部 に水質浄化装置を備えた太陽熱温水器は無い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

太陽熱温水器への水道水の流入口の貯水タンクの点検口から、水質浄化に効果 のある物質を網袋に封入して貯水タンク内部に挿入して、太陽温水器内部に青苔 や水垢の発生するのを防止する水質浄化装置を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

水質浄化の効果を持つ物質は各種知られているが、本考案では樫を原料とした 備長炭を太陽熱温水器に装着した場合に、約４カ月間は水質浄化の吸着作用が働 くことが確認できた。竹炭や雑木炭に比較して硬度が高く、使用中に破片の発生 が少ない点も他の炭に比較して勝っている。太陽熱温水器の貯水タンクの上部に ある点検口から網に活性炭を封入して水中に投入すると、活性炭で浄化された水 が集熱部に流れ込むので、温水器内部には青苔の胞子等が進入できない。

【０００５】

【考案の実施の形態】 本考案の浄水装置について図１で説明する。活性炭１の素材として備長炭を使 用した。吸収能力は竹炭等も効果が認められるが長期に亘る吸収効果の持続は備 長炭が勝る。備長炭は通称で白炭と呼ばれるもので、うばめ樫を１０００度Ｃ以 上で炭化したものである。有害水溶質を分解する微生物の生息を助ける炭内部の 微細孔は、１グラムあたり３００平方メートルといわれ、堅さにおいても他の炭 に勝るものである。

【０００６】 上記の活性炭１を図１に示した丈夫なナイロン製の網袋２に１袋に付き約８０ ０グラムずつを封入したものを、数袋ずつ数珠繋ぎにして末端の網袋２に取り出 し用の紐３と留め具４を取り付ける。

【０００７】 図２で示す太陽熱温水器の断面側面図で、貯水タンク５の上部に設けて在る点 検口７の蓋を開き、留め具４を貯水タンク５に固定し、温水器内部に網袋２を挿 入する。貯水タンク５の内部に備えられているフロートとバルブ６と充分に離し て取り出し紐３と網袋２を設置する。

【考案の効果】

本考案の活性炭浄化装置を備えた太陽熱温水器は、年間に３回点検して活性炭 を交換することで、温水器内部の青苔や沈澱物の発生は見られない。交換した活 性炭は再生操作をして再度使用可能である。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の浄水装置の斜視図である。

【図２】浄水装置を太陽熱温水器に挿入した断面側面図
である。

【符号の説明】

１ 活性炭 ２ 網袋 ３ 取り出し紐 ４ 留め具 ５ 貯水タンク ６ フロートとバルブ ７ 点検口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 貯水タンク（５）と集熱部よりなる太陽
   熱温水器において、取り出し紐（３）を取り付けた網袋
   （２）に活性炭（１）を封入し、貯水タンク（５）中に
   着脱可能に設置したことを特徴とする太陽熱温水器用浄
   水装置。