JP3087416U

JP3087416U - 手指運動具

Info

Publication number: JP3087416U
Application number: JP2002000870U
Authority: JP
Inventors: 卜司岸本
Original assignee: 卜司岸本
Priority date: 2002-01-21
Filing date: 2002-01-21
Publication date: 2002-08-02
Anticipated expiration: 2008-01-21

Abstract

(57)【要約】【課題】クルミを用いて、手指運動を飽きさせないで
楽しく繰り返して継続できる運動具を提供し、もって血
流障害の予防に役立とうとするもの。【解決手段】中身を除去したクルミの殻の中にパチン
コ玉又はこれと略同等の鉄球を１個封入してなるクルミ
殻体２個をもって構成する手指運動具。２個のクルミ殻
体の表面をそれぞれ別の色に（例えば、１個は赤色に、
他の１個は白色に）又は別の模様に彩色するのが好まし
い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、手指運動具に関する。詳しくは、２個のクルミ殻体からなる手指運動具に関する。さらに詳しくは、２個のクルミ殻体を手指の間で回転させることによって手指を運動させ、体内の血行を促進させることができる手指運動用の器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、食生活が欧米風に変化したことにより、血流障害を起こしやすく、これが引き金となって脳梗塞等の病気にかかり、半身不随になる人が増えている。このような血流障害の予防には、手指を常時運動させることが好ましいと言われている。すなわち、手の指先には、動脈と静脈が並んで走っているので、手指を常時運動させると、血行を促進し、血流障害を防ぐ効果が高くなることが知られている。

【０００３】そのため、従来から、１個又は２個のクルミの実を手指の中で動かすことによって末梢神経を刺激して血行を盛んにする「クルミ療法」がおこなわれている。このクルミを用いる手指運動は、単調であるが、毎日少しづつでも継続することが大切である。

【０００４】上記従来のクルミ療法には、特に加工を施していない、天然のクルミの実が使用されている。したがって、クルミの実そのものを、単に手指の間で回転させるだけであるため、手指運動は単調となり、楽しいものではないので、すぐ飽きてしまい、繰り返して長く続けることはなかなか困難であった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記の状況に鑑み、本考案は、クルミを用いて、手指運動を飽きさせないで楽しく繰り返して継続できる運動具を提供し、もって血流障害の予防に役立とうとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決すために、本考案のうち請求項１に記載する考案は、中身を除去したクルミの殻の中にパチンコ玉又はこれと略同等の鉄球を１個封入してなるクルミ殻体２個をもって構成する手指運動具である。

【０００７】また、本考案のうち請求項２に記載する考案は、請求項１に記載の考案において、２個のクルミ殻体の表面をそれぞれ別の色又は別の模様に彩色してなる手指運動具である。

【０００８】また、請求項３に記載する考案は、請求項１に記載の考案において、２個のクルミ殻体の表面を、１個は赤色に、他の１個は白色にそれぞれ彩色してなる手指運動具である。

【０００９】以下、本考案に係る手指運動具について、さらに詳しく説明する。なお、本考案の全説明において、クルミ殻体とは、中身を除去したクルミの殻の中にパチンコ玉又はこれと略同等の鉄球を１個封入して、元どおりに接着・復元したものをいう。本考案の手指運動具は、このクルミ殻体２個をもって構成される。

【００１０】本考案の手指運動具に用いるクルミの実は、国産品でも輸入品でもよいが、先端が尖っていると、手指の運動には快適でないので、できるだけ丸みのあるものを用いるのが好ましい。

【００１１】次に、本考案の手指運動具の作り方について説明する。まず、クルミの実を半分に割裁して、中身をできるだけきれいに除去し、空になった殻の中にパチンコ玉を１個封入し、割裁した空の殻どうしを合わせて、接着剤を用いて張り合わせる等、元どおりに復元してクルミ殻体とする。このようにして、クルミ殻体を２個作成する。

【００１２】このようにして作ったクルミ殻体は、その中にパチンコ玉を１個封入してあるので、適度の重量感があり、２個のクルミ殻体を手指の間につまんで同時に動かすと、クルミ殻体内のパチンコ玉がそれぞれ回転してコロコロと軽い音を発し、手指に快い感触が得られる。そのため、２個のクルミ殻体を手指の間で回転させることを繰り返すだけの単調な運動であるが、クルミ殻体の重量感と回転音が快い感触として残るため、繰り返しおこなうことに抵抗感がなく、また繰り返しおこなっても飽きることがない。

【００１３】本考案の手指運動具では、パチンコ玉に替えて、パチンコ玉と略同程度の大きさや重量を有する鉄球を用いてもよい。

【００１４】本考案の手指運動具をさらに面白いものにするには、２個のクルミ殻体の表面をそれぞれ別の色又は別の模様（イラストを含む）で彩色することが好ましい。例えば、１個のクルミ殻体の表面を赤色に彩色し、もう１個のクルミ殻体の表面を白色に彩色すると、２個のクルミ殻体がめでたい紅白に染め分けられるので、外観の印象が好ましいものとなり、使用意欲や購買意欲を刺激する。

【００１５】また、例えば、１個のクルミ殻体の表面に男の子の頭部画を描き、他方のクルミ殻体の表面に女の子の頭部画を描くと、２個のクルミ殻体を手指の間で回転させたときに、男の子の顔と女の子の顔がくっついたり離れたりするので、面白い感じのものとなる。本考案では、その他いろいろな彩色法（着色法を含む）を採ることができる。以下、実施例をもって、本考案をさらに説明する。

【００１６】

【実施例１】図１の（イ）は、本実施例に係る手指運動具を構成するクルミ殻体の断面図であり、（ロ）は、２個のクルミ殻体３・４で構成する本実施例の手指運動具である。すなわち、図１の（イ）において、１は、半分に割裁した殻Ａと殻Ｂを合わせて接着剤を用いて貼り合わせたクルミの殻であり、２は、殻１の中に封入したパチンコ玉である。このクルミ殻体の作り方は、クルミを半裁し、殻Ａと殻Ｂに分けて中身を除去した後、図１の（ロ）に示すように、殻Ａと殻Ｂを元どおりに接着させることでよい。本実施例の手指運動具は、（ロ）に示すように、上記のようにして作ったクルミ殻体３・４をもって構成するものであり、クルミ殻体３は赤色に、クルミ殻体４は白色に、それぞれの表面を彩色してある。

【００１７】本考案の実施例の手指運動具の使用にあたっては、クルミ殻体３・４を２個とも手指の間に把持して適当に回転させることでよい。そうすると、２個のクルミ殻体にそれぞれパチンコ玉を封入してあり、適度の重量感があるので、快く、また、クルミの殻とパチンコ玉の間には隙間があるので、パチンコ玉はコロコロと音を立てて回転し、快い感触を与える。また、本実施例の手指運動具は、クルミ殻体の表面を紅白２色に染め分けてあるので、きれいであり、プレゼント品としても好適である。

【００１８】

【考案の効果】

以上詳しく説明するとおり、本考案に係る手指運動具は、簡単な構造のものであるが、これを毎日使用しても飽きることが少ないので、繰り返し使用し続けることができ、血行を促進させることができるので、血流障害の予防・改善に大きな効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）は、本考案の実施例のクルミ殻体の断面
図であり、（ロ）は、本考案の実施例の手指運動具の説
明図である。

【符号の説明】

１・・クルミの殻Ａ・・クルミの殻の半分Ｂ・・他方のクルミの殻の半分２・・パチンコ玉３・・表面を赤色に彩色したクルミ殻体４・・表面を白色に彩色したクルミ殻体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中身を除去したクルミの殻の中にパチン
コ玉又はこれと略同等の鉄球を１個封入してなるクルミ
殻体２個をもって構成する手指運動具。
【請求項２】２個のクルミ殻体の表面をそれぞれ別の
色又は別の模様に彩色してなる請求項１に記載の手指運
動具。
【請求項３】２個のクルミ殻体の表面を、その１個は
赤色に、他の１個は白色にそれぞれ彩色してなる請求項
１に記載の手指運動具。