JP3087273U

JP3087273U - 試験片式ディスポーザブル体温計

Info

Publication number: JP3087273U
Application number: JP2002000107U
Authority: JP
Inventors: 游朱義
Original assignee: 捷威科技股▲分▼有限公司
Priority date: 2002-01-15
Filing date: 2002-01-15
Publication date: 2002-07-26
Anticipated expiration: 2008-01-15

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】現在、使用されている体温計は、大きく
分けて非接触式体温測定の耳式体温計と、接触式体温測
定の水銀体温計及び電子体温計がある。しかしながら、
それぞれに欠点があり、どれも理想的だとは言えない。【解決手段】センサー試験片１は差し込み端子によっ
て、本体２に差し込まれる。本体２は電子式で、ディス
プレー２１及び電源スイッチ２２がある。使用時は、セ
ンサー試験片１の差し込み端子を本体に差し込み、着脱
ボタン２３によって、センサー試験片１を着脱する。セ
ンサー試験片１自体は比較的長いので、口の中、あるい
は、わきの下に挿入された時、直接本体２に触れたり、
病原菌が接触したりすることはない。さらに、センサー
試験片１は使い捨てになっているため、消毒の必要がな
い上、繰り返して使用することによる感染の危険がな
い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は試験片式ディスポーザブル体温計に関わる。本考案の試験片式ディスポーザブル体温計は、実際に接触する方法を採っているので、精確度が高い。外からの影響を受けないので、短時間でより精確に体温測定ができる。

【０００２】

【従来の技術及び課題】

現在、使用されている体温計は、大きく分けて非接触式体温測定の耳式体温計と、接触式体温測定の水銀体温計及び電子体温計がある。耳式体温計は、赤外線感応測定方式の体温計で、測定の際、先端部分が耳の環境（例えば、耳の形が人によって異なる、耳道内の耳毛、残った耳垢、あるいは、炎症等）によって、測定結果に影響が出る。故に、耳式体温計の実際に測定された体温の数値は参考値に過ぎず、正確な体温の数値は測定することができない。接触式の体温計のうち、水銀体温計は現在世界的に立法化される傾向にあり、水銀の使用を禁止する方向に傾いている。そして、繰り返し使用することにより、病原菌が伝染する危険性もある。さらに、一部の医療機関では、使用後は廃棄していて、これも水銀が人体にもたらす危険性を考えると無視できず、環境保護の観点からも汚染の危険がある。その上、水銀の処理には、コストがかかるため、水銀温度計は徐々に淘汰され使われなくなっている。もう一種の接触式体温計である、電子体温計は、先端に金属の材質が使用されているので、測りはじめて、数秒後で人体の体温である３５℃前後に達する。しかしながら、先端のセンサー部分が吸収した熱は本体部分に吸収されて、熱が分散し、体温測定の速度が遅くなるため、従来の電子体温計を使って体温測定をする場合、約１〜２分しないと、正確な体温測定ができない。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案の試験片式ディスポーザブル体温計は使い捨てである。センサー試験片は扁平な形をしていて、本体は超薄型で長い形状をしているので、接触性にすぐれていて、熱を感じる時間が短縮されるため、体温測定時間が速くなる。センサー試験片の内部は、先端に体温測定チップが埋め込まれている。この体温測定チップにリード線が接続されていて、センサー試験片の後部の端子に通じている。センサー試験片の厚さは、約0.3ｍｍで、実際に接触して測定する際、その接触性に優れている特徴を利用して、測定時間を短縮することができる。さらに、センサー試験片と本体は分離式になっていて、使用後のセンサー試験片を交換、廃棄することが便利で、感染を防止することができるという特徴を持つ。

【０００４】

【考案の実施例】

図１及び図２を参照いただきたい。本考案の試験片式ディスポーザブル体温計の、センサー試験片１は扁平、かつ超薄型で、厚さはわずか０．３ｍｍであるため、接触性に優れている。熱飽和時間が短く、体温測定の時間が速く、3秒以内に完了する。そのセンサー試験片１の内部は、先端に体温測定チップ１１が埋め込まれている。体温測定チップ１１に接続されたリード線１２は、センサー試験片１の後部の端子につながっている。図３を参照いただきたい。上述のセンサー試験片１は差し込み端子１３によって、本体２に差し込まれる。本体２は電子式で、ディスプレー２１及び電源スイッチ２２がある。使用時は、センサー試験片１の差し込み端子１３を本体に差し込み、着脱ボタン２３によって、センサー試験片１を着脱する。センサー試験片１自体は比較的長いので、口の中、あるいは、わきの下に挿入された時、直接本体２に触れたり、病原菌が接触したりすることはない。さらに、センサー試験片１は使い捨てになっているため、消毒の必要がない上、繰り返して使用することによる感染の危険がない。図４及び図５を参照いただきたい。センサー試験片１は名刺型の体温記録装置３に運用することも可能である。その体温記録装置３は機械本体３１及びディスプレー３２からなる。機械本体３１には収納槽３１１があり、数片のセンサー試験片１を収納することができる。機械本体３１の側面には差し込みソケット３１２があって、差し込み端子１３によって、センサー試験片１を差し込み接続して体温を測定する。この体温記録装置３は毎日測定した体温を記録するのに用いる。特に、婦人が基礎体温を測定する時に便利である。

【０００５】

【考案の効果】

本考案の試験片式ディスポーザブル体温計は、センサー試験片は扁平、かつ超薄型で、厚さはわずか0.3ｍｍであるため、接触性に優れている。熱飽和に達する時間が短く、体温測定時間は約3秒にまで短縮することが可能である。さらに、センサー試験片と本体が分離できるので、交換、廃棄が便利で、感染を防止する効果がある。また、本考案の試験片式ディスポーザブル体温計の、センサー試験片は、特に口温及び液温を測定するのに効果を発揮する。接触部位に完全に密着するので、測定時間が極めて速い。そして、製造コストも安くつくという特徴を持つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の試験片式ディスポーザブル体温計の
センサー試験片を上から見た平面図である。

【図２】本考案の試験片式ディスポーザブル体温計の
センサー試験片を横から見た平面図である。

【図３】本考案の試験片式ディスポーザブル体温計の
センサー試験片を本体と結合させたようすを示した立体
図である。

【図４】本考案の試験片式ディスポーザブル体温計の
センサー試験片を、別のタイプの体温記録装置と結合さ
せ、運用した実施例の立体図である。

【図５】図４の体温記録装置によって、ある月の毎日
の平均基礎体温を記録したようすを表した図表である。

【符号の説明】

１センサー試験片１１体温測定チップ１２リード線１３差し込み端子２本体２１ディスプレー２２スイッチ２３着脱ボタン３体温記録装置３１機械本体３１１収納槽３１２差し込みソケット３２ディスプレー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】センサー試験片が扁平、かつ超薄型で、
比較的長く．接触性に優れていて、熱飽和時間が短く、
体温測定の時間が速くて、3秒以内に完了し、そのセン
サー試験片の内部は、先端に体温測定チップが埋め込ま
れていて、体温測定チップに接続されたリード線は、セ
ンサー試験片の後部の端子につながっているという特徴
を持つ、試験片式ディスポーザブル体温計。
【請求項２】センサー試験片が差し込み端子によっ
て、電子式の本体に差し込み接続されているという特徴
を持つ、請求項１に記載の試験片式ディスポーザブル体
温計。
【請求項３】センサー試験片を名刺型の体温記録装置
に運用することも可能で、その体温記録装置は機械本体
及びディスプレーからなり、機械本体には収納槽があ
り、数片のセンサー試験片を収納することができ、機械
本体の側面には差し込みソケットがあって、センサー試
験片を差し込み接続して体温を測定するという特徴を持
つ、請求項１に記載の試験片式ディスポーザブル体温
計。