JP3087086U

JP3087086U - 電源ユニット

Info

Publication number: JP3087086U
Application number: JP2001008560U
Authority: JP
Inventors: 木潤生三
Original assignee: エヌ・ディ−・リ−スアンドサ−ビス株式会社; 株式会社豊華
Priority date: 2001-12-28
Filing date: 2001-12-28
Publication date: 2002-07-19
Anticipated expiration: 2007-12-28

Abstract

(57)【要約】【課題】電子機器とは別に、ソーラーセルを用いた充
電式の電源ユニットを用意して、これを常時、携帯する
ことで、予備的に電源を確保し、電子機器の電源切れの
際、コネクタを介して、即時的に電気の補給を行う。【解決手段】電子機器の電源として、コネクタを介し
て接続される充電式バッテリーと、該バッテリーをチャ
ージするためのソーラーセルと、前記ソーラーセルに接
続されるコンデンサーと、該コンデンサーを介して供給
された電気を、電圧調整する電圧調整器とをユニット本
体に内装したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯式の電話機などの電源として使用する電源ユニットに係り、特に、充電式バッテリーおよびソーラーセルを備えた、携帯式の電源ユニットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、携帯式の電話機、電卓、ノートパソコンなど、使用時に電源コードを必要としないコードレス電子機器の電源としては、充放電が繰り返し可能な充電式バッテリーが使用されている。この場合、電子機器本体に、前記充電式バッテリーと共に、ソーラーセルを組み込んで、商用電源を用いないで、必要な電気を、それ自体で確保することもなされている。

【０００３】しかしながら、このように、充電式バッテリーやソーラーセルを組み込むことは、携帯式の電子機器を設計する際に、軽量、小型化する意図に反することになり、特に、携帯電話機のように、ハンディな大きさまで小型化した際には、ソーラーセルの組み込み領域が大幅に制限され、バッテリーへの充分な電気の供給ができない憾みがある。また、携帯電話機は、通常、ポケットなどに納められているので、不使用時にソーラーセルを機能させることができない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記事情に基づいてなされたもので、携帯式の機器に備えられた充電式バッテリーが、電子機器に備えられた被接続コネクタを介して、商用電源を用いる充電器に接続される点に着目し、当該電子機器とは別に、ソーラーセルを用いた充電式の電源ユニットを用意して、これを常時、携帯することで、予備的に電源を確保し、電子機器の電源切れの際、コネクタを介して、即時的に電気の補給ができるようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案では、電子機器の電源として、コネクタを介して接続される充電式バッテリーと、該バッテリーをチャージするためのソーラーセルと、前記ソーラーセルに接続されるコンデンサーと、該コンデンサーを介して供給された電気を、電圧調整する電圧調整器とをユニット本体に内装したことを特徴とする。

【０００６】なお、本考案の実施の形態として、コネクタを、ユニット本体側から延出したコードを介して電子機器の被接続コネクタに着脱可能に接続される構造とすることは、有効である。また、別の実施の形態として、コネクタを、ユニット本体に一体的に結合されており、電子機器の被接続コネクタに着脱可能に接続される構造としても良い。

【０００７】また、本考案の好ましい実施の形態として、バッテリーが、ユニット本体に設けたバッテリーケースに、通常のバッテリーと交代的に装填できる形態で構成されていること、コンデンサーが、電気二重層コンデンサであり、電圧調整器が、コンデンサーの出力を一旦パルス状に変換して、バッテリーに供給すること、更には、ユニット本体が、電子機器の筐体に、着脱可能に装着して、使用する形態に構成されていることが、実用上、有効である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の具体例を図面に基づいて詳細に説明する。図１は本考案の充電式の電源ユニット１を示す斜視図である。また、図２は、電源ユニット１を電子機器、この実施の形態では、携帯電話機２に接続使用した態様を示す斜視図、図３は電源ユニット１を、携帯品、ここでは手提げ鞄の外側にソーラーセルを露出した状態で、装備した態様を示す分解斜視図、図４は電源ユニット１の構成を示すブロック回路図である。

【０００９】この実施の形態において、本考案の電源ユニット１は、電子機器の電源として、コネクタ１１を介して接続される充電式バッテリー１２と、バッテリー１２をチャージするためのソーラーセル１３と、ソーラーセル１３に接続される電気二重層コンデンサー１４と、コンデンサー１４を介して供給された電気を、電圧調整する電圧調整器１５とを扁平なユニット本体１０（図１における（ａ）の細長い形態、もしくは（ｂ）のほぼ正方形の形態）に内装したものである。

【００１０】なお、この実施の形態では、コネクタ１１を、ユニット本体１０側から延出したコード１６を介して、電子機器としての携帯電話機２の被接続コネクタ２１に着脱可能に接続されている。また、本考案に係る別の実施の形態として、コネクタ１１をユニット本体１０に一体的に結合させた構造（図示せず）として、携帯電話機２の被接続コネクタ２１に着脱可能に接続させる構造としても良い。

【００１１】また、この実施の形態では、バッテリー１２が、ユニット本体１０に設けたバッテリーケース１７に、通常のバッテリーと交代的に装填できる形態で構成されている。また、電圧調整器１５が、コンデンサー１４の出力を一旦パルス状に変換して、バッテリー１２に供給するようになっている。なお、要すれば、ユニット本体１０を、電子機器２の筐体２２に、着脱可能に装着して、使用する形態（図示せず）に構成してもよい。

【００１２】また、ソーラーセル１３とコンデンサー１４との間、並びに、電圧調整器１５とバッテリー１２との間には、電流の逆流を防止するダイオード１８を設けている。更に、ソーラーセル１３はユニット本体１０の表面に装備してあり、反対面側には、バッテリーケース１７が、ユニット本体１０内に、蓋付きで構成されている。また、コンデンサー１４、電圧調整器１５、ダイオード１８は、ユニット本体内に内蔵されている。

【００１３】しかして、このような構成の電源ユニット１は、通常は、鞄などに取り付けて、そのソーラーセル１３を太陽光に曝し、これによって、バッテリー１２に充電しており、携帯電話機２の電力切れに際して、携帯電話機２の被接続コネクタ２１に、そのコネクタ１１を接続することで、即時的に、携帯電話機２側の充電式電池（図示せず）にチャージすることができる。

【００１４】ソーラーセル１３は、単結晶、多結晶、アモルファス材料などからなる複数のセル本体１３ａを電極リード１３ｂで連結し、これを樹脂で薄板状に固定して構成すると良い。

【００１５】ここで、セル本体１３ａが、例えば、変換効率が１４％の多結晶材料からなり、大きさが１０［ｍｍ］×４０［ｍｍ］であるとすると、その発電力は、太陽光を直接照射した場合、電圧０．５［Ｖ］、電流２００［ｍＡ］程度となる。そして、これを１２枚シリーズに接続した構造とすれば、その発電力は、電圧６．０［Ｖ］、電流２００［ｍＡ］程度となる。

【００１６】また、コンデンサー１４については、例えば、静電容量６．５［Ｆ］のもの、複数（例えば、２つ）を直列に接続し、この単位のもの、複数（例えば、１００組）を並列に接続し、全体として所要の静電容量を確保するように構成している。また、各ダイオード１８による電圧制御は、この実施の形態では０．５［Ｖ］程度である。

【００１７】電圧調整器１５は、コンデンサー１４の出力を、交流から一旦パルス状に変換した後、これを平滑し、その平均電圧をバッテリー１２の平均電圧よりも若干高めに設定するものであって、ソーラーセル１３とコンデンサー１４との間に挟装している。また、コンデンサー１４、電圧調整器１５、ダイオード１８の固定には、セル本体１３ａ，電極リード１３ｂとともに、合成樹脂モールドが用いられる。

【００１８】バッテリー１２は、例えば、３．６［Ｖ］の電圧を出力する定電圧型二次電池であって、鉛電池、ニッカド電池、ニッケル水素電池、リチウム電池などが採用される。

【００１９】なお、本考案の電源ユニット１のソーラーセル１３、電気二重層コンデンサ１４、電圧調整器１５、及び、バッテリー１２における電圧、電流、静電容量などは、対象とする電子機器に対応させるように、それぞれ、適宜設定することになる。また、コネクタ１１の対象となる被接続コネクタ２１が、それぞれ電子機器毎に、或いは電子機器のメーカー毎に異なった形状となっている場合があるが、コネクタ１１は、全ての電子機器、或いは全てのメーカーに適応可能な形状・形態に構成しても良い。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、以上詳述したようになり、電子機器の電源として、コネクタを介して接続される充電式バッテリーと、該バッテリーをチャージするためのソーラーセルと、前記ソーラーセルに接続されるコンデンサーと、該コンデンサーを介して供給された電気を、電圧調整する電圧調整器とをユニット本体に内装したことを特徴とする。

【００２１】従って、電子機器とは別に、ソーラーセルを用いた充電式の電源ユニットを用意して、これを常時、携帯することで、予備的に電源を確保し、電子機器の電源切れの際、コネクタを介して、即時的に電気の補給ができるなどの、実用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の充電式の電源ユニット１を示す斜視図
である。

【図２】電源ユニット１を電子機器、この実施の形態で
は、携帯電話機２に接続使用した態様を示す斜視図であ
る。

【図３】電源ユニットを、手提げ鞄の外側にソーラーセ
ルを露出した状態で、装備した態様を示す分解斜視図で
ある。

【図４】電源ユニットの構成を示すブロック回路図であ
る。

【符号の説明】

１電源ユニット２携帯電話機１０ユニット本体１１コネクタ１２バッテリー１３ソーラーセル１３ａセル本体１３ｂリード電極１４電気二重層コンデンサ１５電圧調整器１６コード１７バッテリーケース１８ダイオード２１被接続コネクタ２２筐体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩＧ０６Ｆ 1/00 ３３０Ｚ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】電子機器の電源として、コネクタを介し
て接続される充電式バッテリーと、該バッテリーをチャ
ージするためのソーラーセルと、前記ソーラーセルに接
続されるコンデンサーと、該コンデンサーを介して供給
された電気を、電圧調整する電圧調整器とをユニット本
体に内装したことを特徴とする電源ユニット。
【請求項２】前記コネクタは、前記ユニット本体側か
ら延出したコードを介して前記電子機器の被接続コネク
タに着脱可能に接続されることを特徴とする、請求項１
に記載の電源ユニット。
【請求項３】前記コネクタは、前記ユニット本体に一
体的に結合されており、前記電子機器の被接続コネクタ
に着脱可能に接続されることを特徴とする、請求項１に
記載の電源ユニット。
【請求項４】前記バッテリーは、前記ユニット本体に
設けたバッテリーケースに、通常のバッテリーと交代的
に装填できる形態で構成されていることを特徴とする、
請求項１〜３の何れか１項に記載の電源ユニット。
【請求項５】前記コンデンサーは、電気二重層コンデ
ンサであり、前記電圧調整器は、前記コンデンサーの出
力を一旦パルス状に変換して、前記バッテリーに供給す
ることを特徴とする、請求項１〜４の何れか１項に記載
の電源ユニット。
【請求項６】前記ユニット本体が、前記電子機器の筐
体に、着脱可能に装着して、使用する形態に構成されて
いることを特徴とする、請求項１〜５の何れか１項に記
載の電源ユニット。