JP3086033U - 砂時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に対して快適感を与える砂時計を提供す
る。 【解決手段】 砂時計１０の容器本体１１に封入される
砂としてトルマリン鉱石製の砂を採用したので、屋内に
置いておくだけでこのトルマリン鉱石が素粒子電子を吸
収して、その電子が人体エネルギーを高めたり、遠赤外
線により毛細血管を拡大したり、発生した微弱静電気に
より皮膚に刺激を与えて新陳代謝を促進したり、汗など
の水分を浄化してアルカリ性にするなど、人体に対して
さまざまな快適感を与えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、マイナスイオンを放出するトルマリン鉱石の砂が封入された砂時計 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

簡単な構造の時計として、古来より砂時計が知られている。 この砂時計は、中間部に設けられたオリフィスによって上下２室に区画された 密閉式の容器本体と、この容器本体の内部に収納された所定量の砂とを備えてい える。 使用に際しては、容器本体を上下反転することで、上方の室に収納された砂を オリフィスを介して下方の室に移行させることにより計時している。この砂時計 に用いられている砂は、一般的にシリカ製である。

【０００３】 このように、従来技術の砂時計の砂はシリカからなる。そのため、この砂から は人間の健康に良いとされるマイナスイオンなどを発生させることはできなかっ た。 ところで、このマイナスイオンなどを発生させる鉱石として、トルマリンが知 られている。

【０００４】 このトルマリン鉱石の化学組成は、ＮａＸ₃ Ａｌ₆ Ｂ₃ Ｓｉ₆ （Ｏ，ＯＨ）₃₀ （ＯＨ，Ｆ）で表され、その具体例は、 ア：Ｘ−Ｍｇ…Ｄｒａｖｉｔｅ（ドラバイト）苦土電気石、 イ：Ｘ−Ｆｅ，Ｍｎ…Ｓｃｈｏｒｉ（ショール）鉄電気石、 ウ：Ｘ−Ｌｉ，Ａｌ…Ｅｌｂａｉｔｅ（エルバイト）リチア電気石 などである。 そして、このトルマリン鉱石には、上記マイナスイオンを含めて、次のような 現象の発生が確認されている。すなわち (1)マイナスイオンの発生、 (2)遠赤外線の発生、 (3)微弱静電気の発生、 (4)水の弱アルカリ化、 (5)脱臭作用などである。

【０００５】 このため、トルマリン鉱石を装飾品として身に着けたり、屋内のインテリアと して置物などにすることで、以下の生理的な効果が発生するとされる。 ａ）トルマリン鉱石が素粒子電子を吸収し、その電子が人体エネルギーを高め ることができる。 ｂ）遠赤外線により毛細血管を拡大する。 ｃ）微弱静電気が皮膚に刺激を与え、新陳代謝を促進する。 ｄ）汗などの水分を浄化し、アルカリ性にする。 したがって、このトルマリンを身に着けたり、置物として屋内に置くだけで、 人体に対して種々の面で快適感が得られると期待される。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような観点からなされたもので、人体に対して快適感を与える ことができる砂時計を提供することを目的としている。 また、別の本考案は、デザイン性を高めることができるとともに、人体に対し てより以上に快適感を与えることができる砂時計を提供することを目的としてい る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の考案は、連続する室と室との間にオリフィスが形成された密 閉式の容器本体と、この容器本体の内部に収納された所定量の砂とを備えた砂時 計において、上記砂の素材がトルマリン鉱石であることを特徴とする砂時計であ る。 容器本体の素材は限定されない。例えば、ガラスでもよいし、プラスチックで もよい。ただし、内部の砂が見えるように透明でなければならない。 容器本体内に形成された室の数は複数であれば限定されない。例えば、２つま たは３つ以上でもよい。

【０００８】 請求項２に記載の考案は、上記容器本体が、連通する４つの室を有している請 求項１に記載の砂時計である。

【０００９】 請求項３に記載の考案は、上記容器本体が連通する５つの室を有し、最も外側 の２室とそれより１つ内側の２室との各間にはそれぞれ大径なオリフィスが形成 され、上記各１つ内側の２室と中央部の室との各間には、それぞれ小径なオリフ ィスが形成された請求項１または請求項２に記載の砂時計である。

【００１０】 請求項４に記載の考案は、上記オリフィスの長さが３ｍｍ以上である請求項１ 〜請求項３のうち、何れか１項に記載の砂時計である。 ３ｍｍ以上であれば、砂がオリフィスを通過する際の抵抗が大きくなり、トル マリン効果がより大きく発現される。なお、トルマリン効果のみならず、通常の 時計として機能させる場合には、好ましいオリフィスの長さは２〜３ｍｍである 。

【００１１】 請求項５に記載の考案は、上記砂が水の中に含まれている請求項１〜請求項４ のうち、何れか１項に記載の砂時計である。 砂と水との割合は限定されない。ただし、この場合、通常の穴よりも大きい方 が砂が落ちやすい。

【００１２】 この考案によれば、容器本体に封入される砂としてトルマリン鉱石からなる砂 を採用したので、砂時計として使用するだけでなく、単に屋内に置いておくだけ で、マイナスイオン、遠赤外線および微弱静電気などを発生させることができ、 しかも屋内の脱臭効果も得られる。 これにより、トルマリン鉱石の砂が素粒子電子を吸収して、その電子が人体エ ネルギーを高めたり、遠赤外線により毛細血管を拡大したり、発生した微弱静電 気により皮膚に刺激を与えて新陳代謝を促進したり、汗などの水分を浄化し、ア ルカリ性にするなどの生理的な効果が得られる。 よって、このトルマリン鉱石製の砂を封入した砂時計を屋内に置いておくだけ で、人体に対して種々の面で快適感を与えることができる。

【００１３】 特に、請求項２の考案によれば、砂時計の容器本体を４つの室を有するものと したので、砂時計のデザイン性を高めることができるとともに、トルマリン鉱石 からなる砂の使用量を増加し、上述した人体に対する快適感をより以上に高める ことができる。

【００１４】 また、請求項３の考案によれば、上側の室からより下側の室へと順に砂が落下 する際、隣接するオリフィスが同じ直径または下側のオリフィスの方が上側のオ リフィスより大径である場合には、砂は上側のオリフィスと下側のオリフィスと の間をほとんど抵抗なく通過していく。 これに対して、下側のオリフィスの方が上側のオリフィスより小径である場合 には、砂は下側のオリフィスを通過する際に、下側のオリフィスの直上の室に一 部が溜まりながら、徐々に落下していく。これにより、直径が異なるオリフィス の上下の配列を変更することにより、各室における砂の通過および停留を自由に 設計することができる。

【００１５】 さらに、請求項４の考案によれば、オリフィスの長さを３ｍｍ以上としたので 、砂がオリフィスを通過する際の抵抗が大きくなり、トルマリンの特長である圧 力や摩擦を利用し、より多量のマイナスイオンを放出することができる。

【００１６】 さらにまた、請求項５の考案によれば、砂が水の中に含まれているので、水砂 時計とすることができる。

【００１７】

【考案の実施の形態】 以下、この考案の第１の実施例に係る砂時計について説明する。図１は、本考 案の第１の実施例に係る砂時計の正面図である。 図１において、１０は砂時計であり、この砂時計１０は円筒形状の透明ガラス 製の容器本体１１を備えている。この容器本体１１は、上下の端面に静置時の砂 時計１０の座りを良くするため、容器本体１１より大径な１対の端板が配設され ている。また、容器本体１１の内部は上下４つの室１１ａに区画されており、隣 接する室１１ａと室１１ａとの間には、それぞれオリフィス１１ｂが形成されて いる。各室１１ａの形状および容積は同じである。オリフィス１１ｂの直径は砂 時計１０の設定時間によって調整される。通常は０．５〜１．０ｍｍである。 容器本体１１の内部空間には、トルマリン鉱石を微粉化した砂１２が所定量だ け封入されている。この砂１２の粒径は限定されない。ただし、通常は１５０〜 ２５０μｍである。

【００１８】 このように構成された砂時計１０は、もちろん、砂時計として使用することが できる。それ以外にも単に屋内に静置しておくだけで、トルマリン鉱石の砂１２ の影響により、マイナスイオン、遠赤外線および微弱静電気などを発生させるこ とができる。また、屋内の脱臭も行うことができる。 すなわち、トルマリン鉱石からなる砂が素粒子電子を吸収し、その電子により 人体エネルギーを高めることができる。また、遠赤外線により毛細血管を拡大し たり、発生した微弱静電気により皮膚に刺激を与えて新陳代謝を促進することが できる。さらには、汗などの水分を浄化してアルカリ性にするといった生理的な 効果を得ることができる。 その結果、トルマリン鉱石の砂１２を封入した砂時計１０を屋内に置いておく だけで、人体に対して種々の面で快適感を与えることができる。 また、この第１の実施例では、砂時計１０の容器本体１１として、４つの室１ １ａを有したものを採用したので、従来のような室が２つしかない砂時計に比べ て、そのデザイン性を高めることができる。しかも、室１１ａが従来の２倍だけ 存在するので、トルマリン鉱石からなる砂１２の動作量を調節して、人体に対す る快適感を、さらに高めることができる。

【００１９】 次に、図２（ａ）および図２（ｂ）を参照して、この考案の第２の実施例を説 明する。図２（ａ）は、この考案の第２の実施例に係る砂時計の正転状態を示す 正面図である。図２（ｂ）は、この考案の第２の実施例に係る砂時計の反転状態 を示す正面図である。

【００２０】 この第２の実施例の砂時計２０の構造上の特長は、容器本体１１に連通する５ つの室１１ａを有し、そのうちの最も外側の２室１１ａとそれより１つ内側の２ 室１１ａとの各間に、それぞれ大径なオリフィス１１ｂを形成するとともに、各 １つ内側の２室１１ａと中央部の室１１ａとの各間に、それぞれ小径なオリフィ ス１１ｂを形成した点である。 これにより、上側の室１１ａからより下側の室１１ａへと順に砂が落下する際 、隣接するオリフィス１１ｂが同じ直径であるか、下側のオリフィス１１ｂの方 が上側のオリフィス１１ｂより大径である場合には、砂は上側のオリフィス１１ ｂと下側のオリフィス１１ｂとの間をほとんど抵抗なく通過していく。しかしな がら、下側のオリフィス１１ｂの方が上側のオリフィス１１ｂより小径である場 合には、砂は下側のオリフィス１１ｂを通過する際に、下側のオリフィス１１ｂ の直上の室１１ａに一部が溜まりながら、徐々に落下していく。これにより、直 径が異なるオリフィス１１ｂの上下の配列を変更することで、各室１１ａにおけ る砂の通過および停留を自由に設計することができる。 ここでの各オリフィス１１ｂの長さを３ｍｍ以上にすることが好ましい。この ようにすれば、砂がオリフィス１１ｂを通過する際の抵抗が大きくなり、トルマ リンの特長である圧力や摩擦を利用して、より多量のマイナスイオンを放出する ことができる。 また、この砂を水の中に含ませてもよい。こうすれば、水砂時計とすることが できる。

【００２１】

【考案の効果】

この考案によれば、容器本体に封入される砂としてトルマリン鉱石からなる砂 を採用したので、屋内に静置しておくだけで、このトルマリン鉱石が素粒子電子 を吸収し、その電子が人体エネルギーを高めたり、遠赤外線により毛細血管を拡 大したり、発生した微弱静電気により皮膚に刺激を与えて新陳代謝を促進したり 、汗などの水分を浄化してアルカリ性にするなど、人体に対してさまざまな快適 感を与えることができる。

【００２２】 特に、請求項２の考案にあっては、砂時計の容器本体を４つの室に区画したの で、砂時計のデザイン性が高まる一方、トルマリン鉱石の砂の使用量が増加し、 人体に対する快適感をさらに高めることができる。

【００２３】 また、請求項３の考案によれば、容器本体が連通する５つの室を有し、そのう ちの最も外側の２室とそれより１つ内側の２室との各間には、それぞれ大径なオ リフィスを形成し、また各１つ内側の２室と中央部の室との各間には、それぞれ 小径なオリフィスを形成したので、直径が異なるオリフィスの上下の配列を変更 して、各室における砂の通過および停留を自由に設計することができる。

【００２４】 さらに、請求項４の考案によれば、オリフィスの長さを３ｍｍ以上としたので 、砂がオリフィスを通過する際の抵抗が大きくなり、トルマリンの特長である圧 力や摩擦を利用し、より多量のマイナスイオンを放出することができる。

【００２５】 さらにまた、請求項５の考案によれば、砂が水の中に含まれているので、水砂 時計とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施例に係る砂時計の正面図
である。

【図２】（ａ）はこの考案の第２の実施例に係る砂時計
の正転状態を示す正面図であり、（ｂ）はこの考案の第
２の実施例に係る砂時計の反転状態を示す正面図であ
る。

【符号の説明】

１０，２０ 砂時計 １１ 容器本体 １１ａ 室 １１ｂ オリフィス １２ 砂

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続する室と室との間にオリフィスが形
   成された密閉式の容器本体と、この容器本体の内部に収
   納された所定量の砂とを備えた砂時計において、上記砂
   の素材がトルマリン鉱石であることを特徴とする砂時
   計。
2. 【請求項２】 上記容器本体が、連通する４つの室を有
   している請求項１に記載の砂時計。
3. 【請求項３】 上記容器本体が連通する５つの室を有
   し、 最も外側の２室とそれより１つ内側の２室との各
   間にはそれぞれ大径なオリフィスが形成され、 上記各１つ内側の２室と中央部の室との各間には、それ
   ぞれ小径なオリフィスが形成された請求項１または請求
   項２に記載の砂時計。
4. 【請求項４】 上記オリフィスの長さが３ｍｍ以上であ
   る請求項１〜請求項３のうち、何れか１項に記載の砂時
   計。
5. 【請求項５】 上記砂が水の中に含まれている請求項１
   〜請求項４のうち、何れか１項に記載の砂時計。