JP3085825U - マッサージ器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの体格や部位（患部）に柔軟に対応す
ることができるマッサージ器具を提供する。 【解決手段】 本体部２にツボ押圧部３，４を装着する
際に、ユーザの体格や部位（患部）に応じて、ツボ押圧
部をそれぞれ独立して回転させることで、凸部９，１０
の位置を自在に変更する。次いで、ツボ押圧部３，４が
装着された本体部２を、湯を張った浴槽の側面に沈めて
取り付ける。ユーザは、通常とおり、浴槽に体を沈め、
ツボ押圧部３，４に体を自然に押し当てる。ユーザがツ
ボ押圧部３，４に体を押し当てると、ツボ押圧部３，４
の凸部９，１０が振動し、ユーザの体（患部）を刺激す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、風呂に設置することで入浴中のユーザの体を振動によりマッサージ するマッサージ器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、振動する凸部によりユーザの部位（患部）を刺激し、血行を促進す るマッサージ器具が知られている。従来のマッサージ器具は完全な防水構造では なかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のマッサージ器具では、ツボを刺激する凸部の位置が固定で あり、ユーザの体格や部位（患部）に柔軟に対応することができないという問題 がある。仮に、所望する部位に凸部をあてようとすると、本体自体を持って動か さなければならず、ユーザに負担を強いることになるという問題がある。 また、完全な防水構造ではなく、浴槽内で使用することが困難であった。 マイナスイオンを出すことも困難で、血行促進等への期待も乏しかった。

【０００４】 そこで本考案は、浴室での使用が可能で、ユーザの体格や部位（患部）に柔軟 に対応することができるマッサージ器具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的達成のため、請求項１記載の考案によるマッサージ器具は、複数の凹 部を有する本体部と、ユーザの部位（患部）を押圧する凸部を有し、前記複数の 凹部の各々に着脱可能に嵌合される複数のツボ押圧手段と、前記複数のツボ押圧 手段の各々の内部に配設され、前記凸部を振動させる振動発生手段とを具備し、 前記凸部は、前記ツボ押圧手段の中心からずれた位置に配設されていることを特 徴とする。 請求項１に従属する請求項２記載の考案は、前記複数のツボ押圧手段は、防水 構造を有していることを特徴とする。 請求項１または２に従属する請求項３記載の考案は、前記凸部は、前記ツボ押 圧手段に着脱可能に固定されていることを特徴とする。 請求項１ないし３のいずれかに従属する請求項４記載の考案は、前記複数のツボ 押圧手段は、各々、円筒形状を有し、前記本体部の凹部に回転可能に装着されて いることを特徴とする。 請求項１または４に従属する請求項５記載の考案は、前記ツボ押圧手段には、 所定の天然鉱石、千枚岩、電気金属が配合されたプラスチック樹脂の何れかを配 置し、マイナスイオンあるいは遠赤外線のうちの少なくとも１つを出すことが可 能な構成であることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案では、マッサージ器具を浴槽に入れて、お湯につかりながら、使用できる 。特に、マッサージ器具は、本体部の複数の凹部の各々に、ツボ押圧手段の中心 からずれた位置に配設されている凸部を有する複数のツボ押圧手段を嵌合し、複 数のツボ押圧手段の各々の内部に配設された振動発生手段により前記凸部を振動 させてユーザの部位（患部）を刺激する。したがって、ツボ押圧手段の嵌合方向 を変えることで、凸部の位置を調節することにより、ユーザの体格や部位（患部 ）に柔軟に対応することが可能となる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図１は、本考案の実施形態によるマッサージ器具の外観を示す斜視図である。 また、図２は、本実施形態によるマッサージ器具の各方向（上面、側面）から見 た外観図である。また、図３は、本実施形態によるマッサージ器具のツボ押圧部 の着脱機構を説明するための斜視図である。

【０００８】 図１および図２において、マッサージ器具１は、本体部２と該本体部２に装着 されたツボ押圧部３，４とからなる。本体部２の下部には、複数の吸盤５，６が 設けられており、該吸盤５，６により、例えば、湯を張った浴槽の側面に沈めて 取り付けることが可能となっている。本体部２には、図３に示すように、上面部 に２つの凹部７，８が設けられており、該凹部７，８のそれぞれにツボ押圧部３ ，４が嵌合されている。

【０００９】 ツボ押圧部３，４は、円柱形状の筐体を有しており、図１に示すように、本体 部２の凹部７，８に嵌合された状態で、矢印方向に回転可能となっている。また 、ツボ押圧部３，４の上部には、図１ないし図３に示すように、ユーザの体（ツ ボ）を押圧する凸部９，１０がツボ押圧部３，４の中心から少しずれた位置（偏 心）に設けられている。これにより、ツボ押圧部３，４を本体部２の凹部７，８ に嵌合する際に、あるいは嵌合した後、ツボ押圧部３，４をそれぞれ独立して回 転させることで、ツボ押圧部３，４の上部に設けられている凸部９，１０の位置 を、ユーザの体格や部位（患部）に応じて、自在に変更することが可能となる。 また、ツボ押圧部３，４を取り外して単体にて使用することも可能である。

【００１０】 次に、図４は、本実施形態によるマッサージ器具におけるツボ押圧部の凸部の 着脱機構を示す斜視図である。上述したツボ押圧部３，４の上部に設けられた凸 部９，１０は、図４に示すように、ツボ押圧部３，４から取り外すことができる ようになっており、長期使用により劣化した場合には、凸部９，１０のみを交換 することが可能である。

【００１１】 上述した凸部９，１０は、天然鉱石（トルマリン）、千枚岩、および電気金属 が配合されたプラスチック樹脂からなる。天然鉱石（トルマリン）は、別名「電 気石」と言われるように、マイナスイオンを自然放射することが知られている。 マイナスイオンは、身体肌細胞内に蓄積されたプラスイオンを浄化し、肌細胞の 新陳代謝および血行促進を向上させる効果があると言われている。

【００１２】 また、千枚岩は、常温（３９．８℃）で遠赤外線を自然放射することが知られ ている。遠赤外線は、肌細胞の奥深くに浸透して、血行促進および細胞の新陳代 謝を向上させる効果があると言われている。

【００１３】 （アルミナ・銅・その他）は、金属イオンによる共振共鳴効果により遠赤外線 （波長：８．０〜１２．０ミクロン）の蓄熱・増幅・放射を促進させ、肌細胞に やさしく刺激を与え、血行促進を向上させる効果があると言われている。

【００１４】 次に、図５は、本実施形態によるマッサージ器具におけるツボ押圧部の内部構 造を示す斜視図であり、図６は、ツボ押圧部の内部構造を示す断面図である。上 述したツボ押圧部３（４）は、図５に示すように、ハウジング部１１と電池ボッ クス１２と、底蓋１３とからなり、図では省略しているが、所定箇所にパッキン を配することにより、防水構造を有している。ツボ押圧部３（４）の内部には、 電池ボックス１２上に、モータ１５と該モータ１５を保持するモータ保持部１６ とモータ１５を駆動するための電池（図示略）が配設されている。モータ１５は 、モータ保持部１６内に設置されており、該モータ保持部１６は、複数のシャフ ト２０とスプリング２１とにより電池ボックス１２に半固定されている。また、 モータ保持部１６の上部には、凸部９（１０）が嵌合される固定部２５が設けら れている。

【００１５】 該モータ保持部１６の下部には、モータ接点（図示略）が配設されている。ま た、電池ボックス１２には、図示しない電池の接点が配設されている。ツボ押圧 部３（４）の凸部９（１０）が押圧されると、シャフト２０とスプリング２１と により半固定されたモータ保持部１６が押下され、該モータ保持部１６の下部に 配設された図示しないモータ接点と、図示しない電池接点とが当接してモータ１ ５が駆動するようになっている。

【００１６】 また、モータ１５の回転シャフトには、図６に示すように、重心を回転シャフ トの回転中心からずらした錘３０が装着されている。ゆえに、モータ１５が駆動 されると、錘３０は偏心回転することになり、シャフト２０とスプリング２１と により底部１１に半固定されている、モータ１５およびモータ保持部１６が振動 する。モータ保持部１６が振動することにより、該モータ保持部１６の固定部２ ５に嵌合されている凸部９（１０）が振動することになる。

【００１７】 上述した実施形態では、本体部２にツボ押圧部３，４を装着する際に、ユーザ の体格や部位（患部）に応じて、ツボ押圧部をそれぞれ独立して回転させること で、ツボ押圧部３，４の上部に設けられている凸部９，１０の位置を自在に変更 する。次いで、ツボ押圧部３，４が装着された本体部２を、湯を張った浴槽の側 面に沈めて取り付ける。ユーザは、通常とおり、浴槽に体を沈め、ツボ押圧部３ ，４に体を自然に押し当てる。ユーザがツボ押圧部３，４に体を押し当てると、 凸部９，１０を介してツボ押圧部３，４の内部に設けられたモータ保持部１６が 押下され、図示しない電池電極にモータ電極が当接し、モータ１５が駆動する。 ツボ押圧部３，４の凸部９，１０は、モータ１５の駆動により振動し、ユーザの 体（患部）を刺激する。また、必要に応じて、ツボ押圧部３，４を本体部２から 取り外して単体にて使用してもよい。

【００１８】

【考案の効果】

請求項１記載の考案によれば、本体部の複数の凹部の各々に、中心からずれた 位置に配設されている凸部を有する複数のツボ押圧手段を嵌合し、複数のツボ押 圧手段の各々の内部に配設された振動発生手段により前記凸部を振動させてユー ザの部位（患部）を刺激するようにしたので、ツボ押圧手段の嵌合方向を変える ことで、凸部の位置を調節することができ、ユーザの体格や部位（患部）に柔軟 に対応することができるという利点が得られる。また、必要に応じて、ツボ押圧 手段を本体部から取り外して単体にて使用することができるという利点が得られ る。 請求項２記載の考案によれば、前記複数のツボ押圧手段を、防水構造としたの で、浴槽内で利用することができるという利点が得られる。例えば、ぬるいお風 呂にゆったりつかって、本器具を使用すればリラックスできる。 請求項３記載の考案によれば、前記凸部を、前記ツボ押圧手段に着脱可能とし たので、長期使用により劣化した場合には、凸部のみを交換することができると いう利点が得られる。 請求項４記載の考案によれば、前記複数のツボ押圧手段を、各々、円筒形状とし 、前記本体部の凹部に回転可能に装着するようにしたので、ツボ押圧手段を回転 させることで、凸部の位置を容易に調節することができ、ユーザの体格や部位（ 患部）に柔軟に対応することができるという利点が得られる。 請求項５記載の考案によれば、ツボ押圧手段に天然鉱石（例えば、トルマリン ）、千枚岩、電気金属が配合されたプラスチック樹脂の何れかを配置しているの で、マイナスイオンが自然放射されたり、遠赤外線が出されたりするので、プラ スイオンを浄化して肌細胞の新陳代謝および血行促進を向上させたり、肌細胞の 奥深くに浸透して血行促進および細胞の新陳代謝を向上させたり、金属イオンに よる共振共鳴効果により、肌細胞にやさしく刺激を与え、血行促進を向上させる という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態によるマッサージ器具の外観
を示す斜視図である。

【図２】本実施形態によるマッサージ器具の各方向（上
面、側面）から見た外観図である。

【図３】本実施形態によるマッサージ器具のツボ押圧部
の着脱機構を説明するための斜視図である。

【図４】本実施形態によるマッサージ器具におけるツボ
押圧部の凸部の着脱機構を示す斜視図である。

【図５】本実施形態によるマッサージ器具におけるツボ
押圧部の内部構造を示す斜視図である。

【図６】ツボ押圧部の内部構造を示す断面図である。

【符号の説明】

１……マッサージ器具 ２……本体部 ３，４……ツボ押圧部（複数のツボ押圧手段） ５，６……吸盤 ７，８……凹部 ９，１０……凸部 １５……モータ（振動発生手段） １６……モータ保持部 ２１……スプリング ３０……錘

フロントページの続き (72)考案者 田中 徹 東京都品川区東大井２丁目13番８号ケイヒ ン東大井ビル４Ｆ ユニテック株式会社内

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の凹部を有する本体部と、 ユーザの部位（患部）を押圧する凸部を有し、前記複数
   の凹部の各々に着脱可能に嵌合される複数のツボ押圧手
   段と、 前記複数のツボ押圧手段の各々の内部に配設され、前記
   凸部を振動させる振動発生手段とを具備し、 前記凸部は、前記ツボ押圧手段の中心からずれた位置に
   配設されていることを特徴とするマッサージ器具。
2. 【請求項２】 前記複数のツボ押圧手段は、防水構造を
   有していることを特徴とする請求項１記載のマッサージ
   器具。
3. 【請求項３】 前記凸部は、前記ツボ押圧手段に着脱可
   能に固定されていることを特徴とする請求項１または２
   記載のマッサージ器具。
4. 【請求項４】 前記複数のツボ押圧手段は、各々、円筒
   形状を有し、前記本体部の凹部に回転可能に装着されて
   いることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記
   載のマッサージ器具。
5. 【請求項５】 前記ツボ押圧手段には、所定の天然鉱
   石、千枚岩、電気金属が配合されたプラスチック樹脂の
   何れかを配置し、マイナスイオンあるいは遠赤外線のう
   ちの少なくとも１つを出すことが可能な構成であること
   を特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載のマッ
   サージ器具。