JP3084138U - 投書箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 箱内に投入紙片が満杯であっても摘み出しな
どの操作をせずに紙片の束を一挙に開放できる構造簡単
な投入箱を廉価に作製する。 【解決手段】 正面板３と投入用長孔５が穿設された上
面板４及び背面板６が透明又は半透明の熱可塑性プラス
チック板２によって逆Ｕ状に成形され、右側板８と錠前
１８を備えた左側板７が木板等の不透明体で構成されて
箱本体９が形成され、底板１０の両側縁が側板内壁のス
ライド溝に嵌合し、底板の先端側上面に引出し時に前記
背面板下縁に当接する抜出し防止用ストッパ１６が設け
られ、後部に指掛け部が設けられて底板が完全閉塞され
た状態で施錠可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、投入されたカード紙片を一時的に保管し、一挙に排出させる投書 箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来品は投入紙片の取出口がヒンジ連結された開閉板によって閉塞されている ものであって、取出口を箱のどの面に設けても投入紙片の全てを同時に排出させ 又は取出すことができない構造になっている。 投入紙片は満杯に近い状態になった後に取出されるのが普通であるから窓口等 に設けられる比較的小型の投書箱にあってはこの状態で取出すには数回に分けて 手で掻き出す必要があって不便である上、投書や投票用紙の処理には好ましくな い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は、閉塞板を箱体に分離不能に設けることは勿論、閉塞板をスライド板と して底部に設けて底面部の全面を一挙に解放できるようにしたものであって、カ ード等が満杯であってもカード全体がその自重によって自然落下して排出される 比較的小型の投書箱を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案紙片投入箱は、全体として直方体であって正面板と投入用長孔が穿設され た上面板及び背面板が透明又は半透明の熱可塑性プラスチック板によって逆Ｕ状 に成形され、右側板と錠前を備えた左側板が木板等の不透明体で構成されて箱本 体が形成され、底板の両側縁が前記左右側板内側面のスライド溝に嵌合すると共 に底板の先端側上面に引出し時に前記背面板下縁に当接する抜出し防止用ストッ パが設けられ、後部に指掛け部が設けられ、底板が完全閉塞された状態で前記錠 前が施錠可能となるように構成されている。プラスチック板の透明度は用途によ って変更する。例えば金銭を投入するような場合は透明がよいし、投票用紙のよ うな場合は投入紙片の記載内容が明瞭に視認できない程度の半透明とする。また 、箱本体の強度を向上させるため正面板下辺の両側板間に透明又は不透明な縁材 を設けてもよい。

【０００５】

【考案の実施の形態】

１は紙片投入箱、２は逆Ｕ状に成形した着色半透明アクリル樹脂板であって、 正面板３と紙片投入長孔５が穿設された上面板４及び背面板６が一体に成形され ている。７は左側板、８は右側板であって共に木板等の不透明板で作られ、図２ の横断平面図に示す如く逆Ｕ状アクリル板２の両端縁を溝７Ａ、８Ａ内に嵌合し て接合され、箱本体９を構成している。

【０００６】 １０は方形の底板であって両側縁１１、１２が左右側板７、８の下部内側面に 凹設したスライド溝７Ｂ、８Ｂに摺動自在に嵌入されている。底板の先端部１３ は閉塞時において正面板の下辺３Ａを超えて僅かに突出するように設けられ、紙 片が箱外に突出するのを防いでいる。箱体の強度を補強すると共に紙片の突き出 しをより完全に防止するため正面板下辺に沿って、底板先端との係止段部１５を 設けた縁材１４を設けるのがよい。

【０００７】 １６は、底板の先端側上面に固設したストッパであって、底板１０が抜き出さ れたとき、背面板６の内壁に当接して底板１０が本体９から脱落するのを防ぐ。 １７は、底板１０の後端に設けた指掛部であるが図の如く突設する必要はないも のである。１８は側板７の内壁に取付けた錠前であり、底板１０が完全閉止され た状態で係止棒１９が底板の係止孔２０に嵌合する。２１は鍵穴である。

【０００８】 上記本案品は、解錠後、底板をストッパ１６が背面板６に当接するまで引き出 せば図３の如く底面部が完全開放される。この状態で本体９を持ち上げると紙片 の束はその自重によって机上に一気に積み重なるからつまみ出しなどの作業は全 く不要になる。

【０００９】

【考案の効果】

本案品は本体が１板のプラスチック板の両側に側板を取付けるだけで構成され 、しかも２枚の側板は底板スライド溝を含めて左右同形であるから製作が容易で 低廉にできる。また、スライド式でありながら紙片が突出せず、取出時には本体 底部を一挙に前面開放できるのでその後の作業が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案品の全体斜視図。

【図２】同横断平面図。

【図３】底板部の縦断側面図。

【図４】他の実施例の底板部縦断側面図。

【図５】底板部の縦断背面図。

【符号の説明】

２ 逆Ｕ状半透明プラスチック板 ３ 正面板 ３Ａ 下辺 ４ 上面板 ６ 背面板 ７、８ 側板 ７Ａ、８Ａ 嵌合溝 ７Ｂ、８Ｂ スライド溝 ９ 箱本体 １０ 方形底板 １１、１２ 側縁 １３ 先端部 １４ 縁材 １５ 係止段部 １６ ストッパ １７ 指掛部 １８ 錠前

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】正面板と投入用長孔が穿設された上面板及
   び背面板が透明又は半透明プラスチック板によって逆Ｕ
   状に成形され、右側板と錠前を備えた左側板が木板等の
   不透明体で構成されて箱本体が形成され、底板の両側縁
   が前記左右側板内側面のスライド溝に嵌合すると共に底
   板の先端側上面に引出し時に前記背面板下縁に当接する
   抜出し防止用ストッパが設けられ、後部に指掛け部が設
   けられ、前記底板が完全閉塞された状態で前記錠前が施
   錠可能とされてなる紙片投入箱。
2. 【請求項２】正面板下辺の両側板間に補強兼紙片突出防
   止用縁材が設けられてなる請求項１記載の紙片投入箱。