JP3081959U - 折り畳み可能な自転車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転車が折りたたまれたとき自転車が占める
空間の大きさを有効に低減できる折りたたみ可能な自転
車を提供すること。 【解決手段】 自転車は、後部フレームであってその後
端に組み付けられかつその第１の側に配置された後輪を
有する後部フレーム１０を有する。座部管２０は、後部
フレーム１０の前端に組み付けられ、頂部に設けられた
座部を有する。連結管３０は、座部管２０の下端に枢動
可能に取り付けられた後端を有する。前部フレーム４０
は、連結管３０の前端に組み付けられ、前部フレーム４
０に組み付けられかつその第１の側に後輪と整列して配
置された前輪を有する。ハンドル５０は、前部フレーム
４０の頂部に枢動可能に取り付けられている。クッショ
ン６０は、後部フレーム１０と座部管２０との間に組み
付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自転車に関し、より詳しくは、折り畳み可能な自転車に関する。

【０００２】

【従来の技術】

折り畳み可能な自転車は、一般に、折り畳み可能なハンドルと折り畳み可能な フレームとを有する。自転車を折り畳む場合には、最初に、ハンドルが前輪の側 に折り畳まれ、次に、前輪を後輪の近くに持ってくるためにフレームが折り畳ま れる。従来の折り畳み可能な自転車は、以下の欠点を有する。

【０００３】 １．前輪は前フォークに、後輪は後フォークに、それぞれはめ込まれている。 自転車が折り畳まれたとき、自転車の全幅は、前フォークの幅と後フォークの幅 との合わされた幅に等しく、したがって、折り畳まれた自転車は小型でない。

【０００４】 ２．自転車が折り畳まれたとき自転車のハンドルおよびフレームを適切に配置 することができず、使用者が持ち運ぶのに非常に不便である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本考案の目的は、前記した問題を低減および／又は除去するため に、改善された折り畳み可能な自転車を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段、作用および効果】

本考案による折り畳み可能な自転車は、後部フレームであってその後端に組み 付けられかつその第１の側に配置された後輪Ｂを有する後部フレーム１０と、前 記後部フレームの前端に組み付けられ、頂部に設けられた座部を有する座部管２ ０と、前記座部管の下端に枢動可能に取り付けられた後端を有する連結管３０と 、前記連結管の前端に組み付けられた前部フレームであって、該前部フレームに 組み付けられかつ前記前部フレームの第１の側に前記後輪と整列して配置された 前輪Ａを有する前部フレーム４０と、前記前部フレームの頂部に枢動可能に取り 付けられたハンドル５０と、前記後部フレームと前記座部管との間に組み付けら れたクッション６０とを含む。前記座部管は、該座部管の下端に設けられたジョ イント２１を有する。前記連結管は、該連結管の後端に設けられかつ前記座部管 に枢動可能に取り付けられた第１のバレル３１と、該第１のバレルを前記座部管 に固定するための第１の固定ハンドル３２とを有する。前記ジョイントは、外管 ２１０と、該外管より長くかつ前記外管から伸びる内管２１１と、該内管の上端 に設けられた第１のねじ穴２２１を有する第１の固定材２２とを有する。前記第 １の固定ハンドルは、前記第１のバレルの上被覆材３１０を経て伸びかつ前記第 １のねじ穴に係合された第１のボルトを有する。前記ジョイントは、前記外管の 上端に形成された少なくとも２つの第１のノッチ２１４を有する。前記第１のバ レルは、該第１のバレルの下端に設けられかつ前記第１のノッチの１つに係合さ れた少なくとも１つの第１の歯３１３を有する。前記内管は、該内管の下端に形 成された穴２１２を有する。前記ハンドルは、前記前部フレームの上端に組み付 けられた横管５１と、第２のバレル５３によって前記横管の端部に枢動可能に取 り付けられた下端を有するステム５２と、前記第２のバレルを前記横管に固定す るための第２の固定ハンドル５４とを有する。前記第２のバレルは、互いに直角 をなす長手方向の開口および横断方向の開口を有する。前記横管は、前記第２の バレルの前記長手方向の開口に挿入され、前記横管の端部に設けられた第２のね じ穴５１１を有する第２の固定材５１０を有する。前記ステムは、前記第２のバ レルの前記横断方向の開口に挿入され、前記ステムを半径方向に貫いて形成され た開口５２０を有する。前記第２の固定ハンドルは、前記開口５２０および前記 第２のバレルを経て伸びかつ前記第２のねじ穴に係合された第２のボルトを有す る。したがって、自転車は、自転車が折り畳まれたとき自転車が占める空間の大 きさが有効に低減される。

【０００７】 本考案による折り畳み可能な自転車のハンドルおよびフレームは、好都合に配 置される。

【０００８】 本考案の他の目的、利点および新規な特徴は、添付図面を参照してする以下の 詳細な説明から明らかになろう。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１、図２を参照するに、本考案による折り畳み可能な自転車は、後部フレー ム１０と、後部フレーム１０に取り付けられた座部管２０と、座部管２０に枢動 可能に取り付けられた連結管３０と、連結管３０の前端に取り付けられた前部フ レーム４０と、前部フレーム４０の頂部に組み付けられたハンドル５０と、後部 フレーム１０と座部管２０との間に組み付けられたクッション６０と、前部フレ ーム４０に組み付けられた前輪Ａと、後部フレーム１０に組み付けられた後輪Ｂ とを含む。

【００１０】 後軸１００は、後部フレーム１０の後端を経て挿入されている。後部ギヤ組立 体１１および後輪Ｂは後軸１００に取り付けられ、後部ギヤ組立体１１は後部フ レーム１０の第１の側に、後輪Ｂは後部フレーム１０の第２の側に配置されてい る。フランジ１０４は後部フレーム１０の第２の側に設けられ、後軸１００はフ ランジ１０４を経て伸びている。ドラムブレーキ１２は、フランジ１０４に取り 付けられている。図３を参照するに、ドラムブレーキ１２は、後輪Ｂに同軸的に 設けられたドラムｂに受け入れられている。使用者がドラムブレーキ１２に連結 されたブレーキケーブル１０１を引いたとき、ドラムブレーキ１２はドラムｂの 内壁をこするように拡張し、したがって、後輪Ｂおよび自転車は停止される。ド ラムブレーキ１２は、当業者によく知られた装置であるので、詳しい説明をしな い。

【００１１】 図２を参照するに、クランク軸１０２は、後部フレーム１０の前端に取り付け られ、後軸１００と平行である。前部ギヤ１３は、クランク軸１０２に取り付け られ、後部ギヤ組立体１１と整列するように後部フレーム１０の第１の側に配置 されている。変速ギヤ１４は、前部ギヤ１３と後部ギヤ組立体１１との間に取り 付けられている。前部ギヤ１３は、チェーン（図示せず、または番号を付してい ない。）によって後部ギヤ組立体１１に連結され、チェーンカバー１５はチェー ンの外側に設けられている。

【００１２】 さらに、クッション６０は、図１に示すように、地面と実質的に直角をなして いる。

【００１３】 図１、図４を参照するに、頂部に設けられた座部（番号を付していない。）を 有する座部管２０は、後部フレーム１０の前端に組み付けられ、連結管３０に枢 動可能に取り付けられている。座部管２０は、外管２１０および内管２１１を含 むジョイント２１を有し、内管２１１は、外管２１０より長く、外管２１０から 伸び出ている。穴２１２は、内管２１１の下端に形成されている。自動車の後部 に設けられたスタブを穴２１２に受け入れることによって、自転車を自動車に固 定することができる。

【００１４】 第１のバレル３１は、連結管３０の後端に設けられ、内管２１１を受け入れる ことによってジョイント２１に枢動可能に取り付けられている。ジョイント２１ は、内管２１１の上端に係合された第１の固定材２２を有し、第１のねじ穴２２ １が第１の固定材２２に形成されている。第１の固定ハンドル３２は、第１のバ レル３１の上被覆材３１０を経て伸びかつ第１のねじ穴２２１と係合しているボ ルト（番号を付していない。）を有する。弾性部材３３は、第１のバレル３１と 第１の固定材２２との間に設けられている。第１の固定ハンドル３２を緩めるこ とにより、第１のバレル３１は、自転車を折り畳むためにジョイント２１の回り に回転できる。さらに、ジョイント２１は、外管２１０の上端に形成された少な くとも２つの第１のノッチ２１４を有し、第１のバレル３１は、第１のバレル３ １がジョイント２１から抜け出ることを防止するために、第１のバレル３１の下 端に形成されかつ第１のノッチ２１４の１つと係合された少なくとも１つの第１ の歯３１３を有する。

【００１５】 図１、図５を参照するに、ハンドル５０は、前部フレーム４０の上端に組み付 けられた横管５１と、第２のバレル５３によって横管５１に枢動可能に取り付け られたステム５２とを有する。横管５１は、端部に設けられた第２の固定材５１ ０を有し、第２のねじ穴５１１が第２の固定材５１０に形成されている。少なく とも２つの第２のノッチ５１３が、横管５１の端部に形成されている。第２のバ レル５３は、下端に形成された長手方向の開口５３０と、上端に形成された横断 方向の開口（番号を付していない。）とを有する。第２のバレル５３は、横管５ １の端部を長手方向の開口５３０に受け入れることによって、横管５１に枢動可 能に取り付けられている。第２のバレル５３は、第２のバレル５３が横管５１か ら抜け出ることを防止するために、第２のバレル５３の下端に形成されかつ第２ のノッチ５１３の１つに係合された少なくとも１つの第２の歯５３１を有する。 ステム５２は、第２のバレル５３の横断方向の開口に挿入され、ステム５２を半 径方向に貫いて形成された開口５２０を有する。第２の固定ハンドル５４は、第 ２のバレル５３とステム５２の開口５２０とを経て伸びかつ第２のバレル５３を 横管５１に固定するために第２のねじ穴５１１に係合された第２のボルト（番号 を付していない。）を有する。第２の固定ハンドル５４を緩めることにより、第 ２のバレル５３は、ハンドル５０を折り畳むために横管５１の回りに回転できる 。

【００１６】 自転車を折り畳む場合、第２の固定ハンドル５４は緩められ、第２のバレル５ ３は、第２の歯５３１を第２のノッチ５１３から係合を解くために外方へ引かれ 、ステム５２は、第２の歯５３１が他の第２の歯５３１と係合するまで、外方へ 向かって横管５１の回りを回転する。その後、第２の固定ハンドル５４は、第２ のバレル５３を横管５１に固定するために、しっかり留められる。その後、ハン ドル５０は前部フレーム４０の回りに折り畳まれる。

【００１７】 その後は、第１の固定ハンドル３２は緩められ、第１のバレル３１は、第１の 歯３１３を第１のノッチ２１４から係合を解くために弾性部材３３の力の作用下 で押し上げられ、連結管３０は、第１の歯３１３が他の第１のノッチ２１４と係 合するまで、ジョイント２１４の回りに逆転される。その後に、第１の固定ハン ドル３２は、第１のバレル３１をジョイント２１に固定するために、しっかりと 留められる。したがって、折り畳まれたハンドル５０を有する前部フレーム４０ は、後部フレーム１０の回りに折り畳まれる。図６は、本考案により折り畳まれ た自転車を示す。

【００１８】 上記したことから、本考案による折り畳み可能な自転車は、以下の利点を有す る。

【００１９】 １．前輪は前フォークを有しない前部フレームに、後輪は後フォークを有しな い後部フレームに、それぞれ組み付けられているので、自転車が折り畳まれたと き自転車の全体の大きさは有効に低減される。

【００２０】 ２．ハンドルおよびフレームは、固定ハンドルによって配置されるので、これ により、折り畳まれた自転車を持ち運ぶとき使用者に多くの利便性を提供する。

【００２１】 本考案の実施例について説明したが、詳細において、特に、部品の形状、寸法 および配置の事項に関して変更が可能であることは、当該技術分野の知識を有す る者にとって明らかである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による折り畳み可能な自転車の正面図。

【図２】本考案による折り畳み可能な自転車の上面図。

【図３】本考案による折り畳み可能な自転車の後部フレ
ームに組み付けられたドラムブレーキの分解斜視図。

【図４】本考案に係る第１のバレルがジョイントに枢動
可能に取り付けられかつ第１の固定ハンドルよって固定
されていることを示す断面図。

【図５】本考案に係るステムが第２のバレルによって横
管に枢動可能に取り付けられかつ第２の固定ハンドルに
よって固定されていることを示す分解断面図。

【図６】本考案による折り畳み可能な自転車の折り畳ま
れた状態の概観図。

【符号の説明】

１０ 後部フレーム ２０ 座部管 ２１ ジョイント ２２ 第１の固定材 ３０ 連結管 ３１ 第１のバレル ３２ 第１の固定ハンドル ４０ 前部フレーム ５０ ハンドル ５１ 横管 ５２ ステム ５３ 第２のバレル ５４ 第２の固定ハンドル ６０ クッション ２１０ 外管 ２１１ 内管 ２１４ 第１のノッチ ２２１ 第１のねじ穴 ３１０ 上被覆材 ３１３ 第１の歯 ５１０ 第２の固定材 ５１１ 第２のねじ穴 ５２０ 開口 Ａ 前輪 Ｂ 後輪

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 後部フレームであってその後端に組み付
   けられかつその第１の側に配置された後輪（Ｂ）を有す
   る後部フレーム（１０）と、 前記後部フレームの前端に組み付けられ、頂部に設けら
   れた座部を有する座部管（２０）と、 前記座部管の下端に枢動可能に取り付けられた後端を有
   する連結管（３０）と、 前記連結管の前端に組み付けられた前部フレームであっ
   て、該前部フレームに組み付けられかつ前記前部フレー
   ムの第１の側に前記後輪と整列して配置された前輪
   （Ａ）を有する前部フレーム（４０）と、 前記前部フレームの頂部に枢動可能に取り付けられたハ
   ンドル（５０）と、 前記後部フレームと前記座部管との間に組み付けられた
   クッション（６０）とを含み、 前記座部管は該座部管の下端に設けられたジョイント
   （２１）を有し、 前記連結管は、該連結管の後端に設けられかつ前記座部
   管に枢動可能に取り付けられた第１のバレル（３１）
   と、該第１のバレルを前記座部管に固定するための第１
   の固定ハンドル（３２）とを有し、 前記ジョイントは、外管（２１０）と、該外管より長く
   かつ前記外管から伸びる内管（２１１）と、該内管の上
   端に設けられた第１のねじ穴（２２１）を有する第１の
   固定材（２２）とを有し、 前記第１の固定ハンドルは、前記第１のバレルの上被覆
   材（３１０）を経て伸びかつ前記第１のねじ穴に係合さ
   れた第１のボルトを有し、 前記ジョイントは、前記外管の上端に形成された少なく
   とも２つの第１のノッチ（２１４）を有し、 前記第１のバレルは該第１のバレルの下端に設けられか
   つ前記第１のノッチの１つに係合された少なくとも１つ
   の第１の歯（３１３）を有し、 前記内管は、該内管の下端に形成された穴（２１２）を
   有し、 前記ハンドルは、前記前部フレームの上端に組み付けら
   れた横管（５１）と、第２のバレル（５３）によって前
   記横管の端部に枢動可能に取り付けられた下端を有する
   ステム（５２）と、前記第２のバレルを前記横管に固定
   するための第２の固定ハンドル（５４）とを有し、 前記第２のバレルは、互いに直角をなす長手方向の開口
   および横断方向の開口を有し、 前記横管は、前記第２のバレルの前記長手方向の開口に
   挿入され、前記横管の端部に設けられた第２のねじ穴
   （５１１）を有する第２の固定材（５１０）を有し、 前記ステムは、前記第２のバレルの前記横断方向の開口
   に挿入され、前記ステムを半径方向に貫いて形成された
   開口（５２０）を有し、 前記第２の固定ハンドルは、前記開口（５２０）および
   前記第２のバレルを経て伸びかつ前記第２のねじ穴に係
   合された第２のボルトを有する、折り畳み可能な自転
   車。
2. 【請求項２】 前記横管（５１）は、該横管の端部に形
   成された少なくとも２つの第２のノッチ（５１３）を有
   し、 前記第２のバレル（５３）は、該第２のバレルの下端に
   形成されかつ前記第２のノッチの１つに係合された少な
   くとも１つの第２の歯（５３１）を有し、 前記後部フレーム（１０）は、該後部フレームの後端お
   よび前記後輪（Ｂ）を経て挿入された後軸（１００）
   と、第２の側に配置されかつ前記後軸に組み付けられた
   後部ギヤ組立体（１１）と、前記後部フレームの前端を
   経て挿入されたクランク軸（１０２）と、該クランク軸
   に前記後部ギヤ組立体と整列して組み付けられた前部ギ
   ヤ組立体（１３）と、該前部ギヤ組立体と前記後部ギヤ
   組立体とを連結するチェーンとを有し、 前記後部フレームは、前記後輪に同軸的に組み付けられ
   たドラムブレーキ（１２）を有し、 前記後部フレームは、前記前部ギヤ組立体と前記後部ギ
   ヤ組立体との間に組み付けられた変速ギヤ（１４）を有
   し、 前記後部フレームは、前記チェーンの外側に設けられた
   チェーンカバー（１５）を有する、請求項１に記載の自
   転車。
3. 【請求項３】 前記クッション（６０）は、実質的に地
   面に対して直角をなしている、請求項１に記載の自転
   車。