JP3081480U - 自販機等の防護装置 - Google Patents

自販機等の防護装置

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JP3081480U JP2001002649U JP2001002649U JP3081480U JP 3081480 U JP3081480 U JP 3081480U JP 2001002649 U JP2001002649 U JP 2001002649U JP 2001002649 U JP2001002649 U JP 2001002649U JP 3081480 U JP3081480 U JP 3081480U
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一弘 小粥
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自販機等の前扉を不法に開けさせず、かつ、
自販機等の料金の集金、商品の補充、メンテナンスなど
が容易にできる防護装置を提供する。 【解決手段】 自販機等Mを挟む一対の支柱1a、1b
を支持基盤Gに固定し、、自販機等Mの前扉を抑える平
面コ字形の拘束アーム10の基端13を一方の支柱1a
に枢軸12で枢着し、拘束アーム10の自由端14を施
錠装置20により他方の支柱1bに結合させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】 本考案は駐車場の料金精算機、券売機、自動販 売機等(以下、単に自販機等という)において前扉を不法にこじ開けられないよ うにする防護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 この種の装置としては、本出願人が先に開発した特開平1 1−36678公報により開示されたものがあり、一応の成果を収めている。 この先行技術のものは自販機等に直接に防護装置を取り付けたものであるから 、自販機等のメ−カ−と防護装置のメ−カ−が同一か、あるいは密接関係のある ときは良いが、既設の自販機等や第三者の製造機等には取り付けられない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 したがって本考案の目的は、既設や第三 者製造の自販機等にも容易に適用でき、自販機等の横幅が多少異なっていても迅 速に対応調整できとともに、この装置を取付けロックした後は、みだりに前扉を 開けず、ロックを外せば容易に前扉を開けられ、集金、商品の補充、その他のメ ンテナンスが容易にできる装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】 以下、添付図面中の参照符号を用いて説 明すると本考案の防護装置では、自販機等Mの両側面を挾む一対の支柱1a、1 bは自販機等Mの下側でその下端が支持基盤Gに自立して固着可能としてあり、 この一対の支柱1a,1b間を結合するように平面視コ字型の拘束ア−ム10が 設けてあり、拘束ア−ム10の両側の平行な端部11a、11bの長さは、自販 機等Mの前扉30の厚みtより充分に長くしてある。拘束ア−ム10の一端の基 部13は一方の支柱1aに垂直な枢軸12で枢着してあり、拘束ア−ム10の他 端たる自由端14は他方の支柱1bの前面において、施錠装置20によって着脱 可能にしてあり、拘束ア−ム10は長さ変更可能としてある。
【0005】 また、自販機等Mの下側において支持基盤Gに固着可能な支柱1a、1bの構 成としては、支柱1a,1bの底面に固着した沓板2が自販機等Mの下側に張出 してフランジ3を形成してあり、このフランジ3に支持基盤Gと固定するボルト 通し孔4を形成するのが好ましい。 さらにまた、拘束ア−ム10は中央横棒部15で長さ方向に繰り出入れできる 構成とし、かつ、任意の位置で固定可能とすることが好ましい。
【0006】 このように構成された請求項1の考案の防護装置を使用するには、先ず一対の 支柱1a、1bを防護対象とする自販機等Mの幅に合わせて起立させ、床面、路 面などの支持基盤Gに、自販機等Mの下側に来る位置において固着手段によって 固定させる。 次に自販機等Mを一対の支柱1a、1b間に拘束アーム10の両端平行部の長 さに合致させて前後方向に調節して設置し、必要に応じて支柱1a、1bを自販 機等Mにネジ6などで固定する。
【0007】 次に一対の支柱1a、1b間の寸法に合わせてある拘束アーム10の一端10 aの先端たる基部13を支柱1aに垂直な枢軸12によって枢着する。支柱1a と拘束アーム10とは予め枢着してあるものでも、この発明としては何ら変わる ところはない。 このようにすると、拘束アーム10は垂直枢軸12の周りに水平にスイングし 、拘束アーム10の一端部11aが、自販機等Mの前扉30と略平行になるあた りまで開けると、前記前扉30は従来通り開閉できる。
【0008】 また、拘束アーム10を枢軸12の周りに回動させ、拘束アーム10の他端部 11bの自由端14を支柱1b内に設けてある施錠装置20と掛合させると、拘 束アーム10は開かず、自販機等Mの前扉30も開けられない状態となる。施錠 装置20は、操作性を考慮した場合には、拘束アーム10の自由端14を押圧な いし挿入すると自動的に施錠される方式のものが好ましい。 拘束アーム10の中央横棒部15の長さが調整可能であるから、自販機等Mの 幅の寸法が異なるものでも、中央横棒部15の長さの調整範囲であれば自由に調 整して取付け可能である。また一度拘束アーム10を施錠すれば、拘束アーム1 0の長さは変更不能となり、これを外すことはできない。
【0009】 請求項2の考案では、一対の支柱1a、1bの底部の内側方向、すなわち自販 機等Mの下方空間に突出するフランジ3部分にて支持基盤Gに固定する。これに よって、自販機等Mを設置後は、このフランジ3部分は自販機等Mの下側に隠れ るため、これを不法に外すことは殆ど困難となり、また外観体裁も良くなる。
【0010】 請求項3の考案では、拘束アーム10を任意の長さで固着する手段は拘束アー ム10の内側にあるから、この拘束アーム10が施錠されている限りにおいて、 これを外部から外せない。
【0011】
【考案の実施の形態】 図示の実施例において、支柱1a、1bとしては一 辺が60mmないし70cmの鋼角管が使用されている。各支柱1a、1bの下 端面には、鋼板製沓板2を溶接若しくは下面からボルト等で固着してあり、沓板 2には相互に内側となる向きにフランジ3を水平に突出してあり、フランジ3に は支持基盤Gへの固定用ボルト5を通すボルト通し孔4を、それぞれ2個ずつ斜 めに穿設してある。
【0012】 一方の支柱1aの上部には拘束アーム10の一方の端部10aの基部13を垂 直枢軸12によって枢着してある。拘束アーム10は平面視コ字形状であり、両 端部11a、11bは互いに平行としてあり、中央横棒部15は一辺約50mm の角鋼管などで強固に形成してある。この中央横棒部11aは前扉30の厚みt よりも長く形成してある。枢軸12は支柱1aの外面からは全く見えない支柱1 aの中に設けることが好ましいが、図示の実施例では、支柱1aから前方に張り 出した支持腕6に枢着してある。
【0013】 拘束アーム10の他方の端部10bの自由端部14と他方の支柱1bの上部は 、施錠装置20により着脱可能に連結され、この連結は鍵(図示していない)の 使用によって解除される。 施錠装置20の本体部分は、支柱1b又は拘束アーム10の自由端部14の何 れかの中に設けられ、他方の部材にはこれと掛合し施錠される、掛合孔、凹部、 フック等の掛合部16を設けてある。図示の実施例においては、施錠装置20と してはスナッチロック装置が使用され、支柱1b側に施錠装置20の本体部分を 内蔵してある。
【0014】 拘束アーム10の自由端14に掛合部16が設けてあり、支柱1bの施錠装置 20の本体部分の装着箇所には、拘束アーム10を案内して支える受板7を水平 に突設してある。 拘束アーム10の中央横棒部15は、軸方向に繰り出入れ可能となっており、 自販機等Mの幅に合わせて長さを調整する。 繰り出入れ部17の構造は、内外2重の角鋼管が用いられ、内側角鋼管22の 一側は自由端側の角鋼管15bの内側に挿入され、あらかじめ締め付け固着され ている。内側角鋼管22の他側は、基部側の角鋼管15aの内側に挿入され、一 定範囲内で摺動自在としてある。
【0015】 すなわち、角鋼管15aの表側の角形透孔23から挿入された角根丸頭ネジ2 4は内側角鋼管22の長さ方向のスロット26に挿通され、該ネジ24には角鋼 管15aの裏側の大径透孔19と内側角鋼管22の透孔28から挿入したナット 25が嵌められる。 スロット26は角鋼管15aの長さ方向に一定間隔で複数個設けられ、スロッ ト26の長さはスロット26の配置間隔よりも大きく設定されている。そのため 、自販機等Mの幅に合わせて内側鋼管22の繰り出入れ量は一定範囲内において 連続的に可変調整することができ、適当に選択されたスロット26にネジ24を 挿入し、該ネジ24にナット25を嵌めて締め付けることによって、角鋼管15 aに内側角鋼管22が固定される。
【0016】 他方、角鋼管15bの表側の角形透孔23から挿入された角根丸頭ネジ18a は内側角鋼管22の透孔27に回転不能に挿通され、該ネジ18aには角鋼管1 5bの裏側の大径透孔19と内側角鋼管22の透孔31から挿入したナット29 が嵌められ、これによって角鋼管15bと内側角鋼管22が締め付け固定される 。 内側鋼管22の前記スロット26と透孔28は非連続に形成されているから、 内側鋼管22の機械的強度をあまり低下させることがない。なお、肉厚を厚くす れば、内側鋼管22のスロット26と透孔28を長さ方向の一連の溝に形成する こともできる。
【0017】 設置当たっては、先ず一対の支柱1a、1bを自販機等Mの設置場所の支持基 盤Gに自販機等Mの幅に合わせて起立させ、ボルト通し孔4を利用してアンカー ボルト5などによって固定する。 次に自販機等Mを一対の支柱1a、1bの間に入れ、必要に応じて支柱1a、 1bと自販機等Mを複数体のネジを利用して固着する。このとき、拘束アーム1 0を閉じたとき、中央横棒部15の内面が自販機等Mの前扉30の外面と接する か近接するように自販機等Mの位置を定める。
【0018】 次に拘束アーム10の基部13を垂直枢軸12によって一方の支柱11aの上 端部に枢着する。拘束アーム10は垂直枢軸12の周りに回動可能となり、これ を開いたときは、端部11aの長さが前扉30の厚みDよりも長いから、前扉3 0は拘束アーム10に当たることなく自由に開閉できる。また、拘束アームの長 さを適当に調整して閉鎖時に自由端14の掛合部1bを支柱11bの施錠装置2 0に掛合させると、強固に連結される。 このように拘束アームを閉じると、もはや拘束アーム10の中央横棒部15の 長さは拘束アーム10が閉じている限りにおいて、その長さは変更不能となり、 強固に固定される。 これら掛合部1bと施錠装置20の離反は通常の錠前と同様に鍵(図示してい ない)で行う。
【0019】 中央横棒部15は角パイプが繰り出入れ部17において、二重角パイプとして あり、この装置の組立時に、中央横棒部15の長さを防護対象の自販機等Mの幅 に合わせて摺動させることによって使用する。長さを固定したいときは、拘束ア ーム10の内側又は下側に穿設した透孔から、タッピンネジなどで強固に固定す ることもができる。 中央横棒部15の長さは、通常一台の自販機等Mの幅に相当した長さとするが 、これらの装置の前方に充分な空間がある場合は、2、3台の自販機等Mの幅の 合計長さ相当とすることもできる。
【0020】
【考案の効果】 請求項1の考案の防護装置では、拘束アーム10を閉じ、 その先端16を施錠装置20によって支柱10と施錠して固定すれば、みだりに 拘束アーム10は外れず、また、支柱1a、1bも自販機等Mの下側で支持基盤 Gと固定可能としてあるから、この防護装置を支持基盤Gから外すことは殆ど不 可能である。また、拘束アーム10の長さは一定範囲内で調整可能であるから、 幅の異なる機種にも直ちに対応し得る。 施錠装置20の施錠状態においては前扉20を不法に開くことは不可能である 一方、所定の鍵を用いて解錠すれば、拘束アーム10は枢軸12の周りに大きく 回動し、前扉30から大きく離れて、前扉30の開放が可能となり、集金、商品 の補充その他のメンテナンスが容易にできる。
【0021】 請求項2の考案の防護装置では、請求項1の考案の前記効果に加えて、支柱1 a、1bの下端に沓板2を固着してあり、これに介して支持基盤Gなどにボルト の固着手段で固着するものであり、該固着手段の位置は必ず自販機等Mの下側に 位置するため、自販機等Mを設置した状態では、前記固着手段を外すことは困難 であり、不法者に前扉を開けられたり、自販機等Mそれ自体が盗難に遇う恐れは 殆ど無い。
【0022】 請求項3の考案の防護装置では、請求項1又は2の考案の効果に加えて、拘束 アームの中央横棒部15が長さ調整可能であり、かつ、内側から固着手段によっ て固定可能としてあるから、一度対象の自販機等Mの幅に合せて中央横棒部15 の繰り出入れ長さを調整すれば、拘束アーム10の開閉時にこの中央横棒部15 の長さが変化するおそれはなく、以後の取り扱いが容易である。
【0023】
【実施例の効果】 図示の実施例では、全体として一対の支柱1a、1b及 び拘束アーム10が角鋼パイプ製であるから、自販機等Mの外面と当接する面積 が広く、これらを広い面積で固定することにより、安定性がよい。 また,支柱1bには、受板7が設けてあるから、拘束アーム10を閉じるとき 、この自由端14は受板7に案内されて施錠装置20の本体部分との高さが同一 となり、確実かつ簡単に施錠できる。 また繰り出入れ型の中央横棒部15を内外角鋼管が摺動するものとした場合に は、両者間の適当な摩擦によって中央横棒部15の設定長さは安定に維持され、 特にネジで止めなくともよく、設置作業が簡素化される。 支柱1a,1bの下部沓板2のフランジ3には、ボルト通し孔4を斜め方向に 設けてあるため、ボルト通し孔4とこれに嵌めたアンカーボルト5を案内として 、支柱1a,1bの固定位置を更に微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る防護装置の拘束アー
ムを多少開いた状態の斜視図である。
【図2】 該防護装置の正面図である。
【図3】 該防護装置の平面図である。
【図4】 該防護装置の左側面図である。
【図5】 該防護装置の拘束アームの繰り出入れ部の水
平断面図である。
【符号の説明】
M 自販機等 S 扉の厚み G 支持基盤 1a 支柱 1b 支柱 2 沓板 3 フランジ 4 ボルト通し孔 5 アンカーボルト 6 支持腕 7 受板 10 拘束アーム 11a 端部 11b 端部 12 枢軸 13 基部 14 自由端 15 中央横棒部 16 掛合部 17 繰出入部 18 固定ネジ 20 施錠装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自販機等Mの両側面を挾む一対の支柱1
    a,1bは自販機等Mの下側でその下端が支持基盤Gに
    自立し固着可能としてあり、この一対の支柱1a、1b
    を結合する平面視コ字型の拘束ア−ム10が設けてあ
    り、拘束ア−ム10の両側の平行な端部11a、11b
    の長さは、自販機等Mの前扉30の厚みtより充分に長
    くしてあり、拘束ア−ム10の一端の基部13は一方の
    支柱1aに垂直な枢軸12で枢着してあり、拘束ア−ム
    10の他端たる自由端14は他方の支柱1bの前面にお
    いて、施錠装置20によって掛合離反可能にしてあり、
    拘束ア−ム10は中央横棒部15で長さ変更可能として
    あることを特徴とする自販機等の防護装置。
  2. 【請求項2】 支持基盤Gと自販機等Mの下側で固着可
    能な支柱の構成は、支柱の1a、1b底面に固着した沓
    板2が自販機等Mの下側に張出して、フランジ3が形成
    してあり、このフランジ3に支持基盤Gに固定するため
    のボルト通し孔4が形成してあることを特徴とする請求
    項1に記載の防護装置。
  3. 【請求項3】 拘束ア−ム15は中央横棒部5で長さ方
    向に繰り出入れして長さ変更可能とし、任意の位置で固
    定可能としてあることを特徴とすることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の防護装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3507053B2 (ja) 2001-10-30 2004-03-15 タキゲン製造株式会社 自動販売機等の補助ロック装置
JP3512769B2 (ja) 2001-10-30 2004-03-31 タキゲン製造株式会社 自動販売機等の補助ロック装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3507053B2 (ja) 2001-10-30 2004-03-15 タキゲン製造株式会社 自動販売機等の補助ロック装置
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