JP3081464U - 供試体作製装置 - Google Patents

供試体作製装置

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JP3081464U
JP3081464U JP2001003569U JP2001003569U JP3081464U JP 3081464 U JP3081464 U JP 3081464U JP 2001003569 U JP2001003569 U JP 2001003569U JP 2001003569 U JP2001003569 U JP 2001003569U JP 3081464 U JP3081464 U JP 3081464U
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pressure
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JP2001003569U
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和子 芳賀
真仁 柴田
俊吉 須藤
英樹 藤田
久美 根岸
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株式会社太平洋コンサルタント
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 装置全体を雰囲気制御された容器内に納めな
くても、大気に触れない試験液を供試体に透過させるこ
とのできる供試体作製装置を提供する。 【解決手段】 加圧された雰囲気ガスが封入されている
耐圧容器5と、試験液である原液4が封入されている耐
圧容器と、試験液を透過させる供試体8が収納されてい
る容器9と、透過した試験液を捕集する雰囲気制御され
た雰囲気内に収容されている容器10とを備え、その容
器が順次配管で繋がれている構造を有する供試体作製装
置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本発明は、供試体作製装置に関し、特に試験液を透過させた供試体が得られる 供試体作製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、セメント系材料(セメントペースト、セメントモルタル、コンクリート などセメントを硬化材として作製された硬化体)の地下水や海水等との反応によ って生じる変質が原因と考えられる強度や耐久性等の低下や劣化が問題となって いる。
【0003】 また、このセメント系材料を放射性廃棄物の処分に用いる場合、地下に埋設さ れたセメント系材料が、地下水やその廃棄物からの浸出水との反応によって生じ る変質が原因となってその透水係数や強度を低下させ、放射性物質の遮蔽性能が 悪化することが懸念されている。
【0004】 さらに、このセメント系材料を透過した地下水などが、セメント系材料から溶 出した成分によって高アルカリ化し、その高アルカリ性の水によって止水性能を 強化するためにセメント系材料の外側に設けられた粘度系材料や、さらにその外 側に位置する周囲の岩盤が溶解され、その止水性能、あるいは放射性物質の遮蔽 性能が悪化することも懸念されている。
【0005】 上記のような性能の悪化は短期間においては問題とならないが、材令が長期に わたる場合には、例えばトンネル内のコンクリートの剥落や止水性能の喪失など の原因となっている。そのため、セメント系材料に水を長期間透過させた場合の セメント材料の性能悪化の度合いを予測し、また、そのセメント系材料を透過し た水の周囲に与える影響も予測し、その結果を基にあらかじめ対策を講じておく 必要がある。
【0006】 そのためには、従来、図2に示す供試体作製装置を用いて水、すなわち試験液 を透過させた供試体を作製し、その得られた供試体の特性を測定することによっ て性能悪化を予測すると共に、供試体を透過させた試験液を捕集し、その捕集し た試験液を用いて各種試験を実施することによってその試験液が与える影響も予 測している。
【0007】 この供試体作製装置は、図2に示す通り、試験液である原液を機械式の加圧装 置で加圧し、その加圧された圧力でもって原液から試験液を配管を通して供試体 が封入されている容器に導入し、その導入した試験液を供試体に透過させた後、 その透過させた試験液を配管を通して容器に導いて捕集する構造になっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この装置では、原液の加圧を機械式の加圧装置によって行うこ とから、原液が試験中常時大気に曝されているため、大気中の炭酸ガスが原液に 溶け込むという問題があった。
【0009】 そのため、その溶け込んだ炭酸ガスと供試体から溶出した成分との反応により 炭酸塩を析出するため、その炭酸塩が供試体の空隙を詰まらせ、供試体の正確な 透水係数やそれによって得られる正確な圧縮強度が得られないという問題、ある いは試験した試験液で各種試験を正確に実施できないという問題が生じている。
【0010】 また、この問題を解決するために、装置全体を雰囲気制御された容器内に納め たとしても、容器の容積や配置の制約を受けるため、供試体の寸法や形状を自由 に変更することが難しいほか、機械式の加圧装置が発生する潤滑油等の蒸気や飛 沫によって、容器内の雰囲気が乱されるという問題がある。
【0011】 本考案は、上述した供試体作製装置が有する課題に鑑みなされたものであって 、その目的は、装置全体を雰囲気制御された容器内に納めなくても、大気に触れ ない試験液を供試体に透過させることのできる供試体作製装置を提供することに ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案者等は、上記目的を達成するため鋭意研究した結果、加圧された雰囲気 ガスによって試験液を供試体に供給することのできる構造にすれば、装置全体を 雰囲気制御された容器内に納めなくても、大気に触れない試験液を供試体に透過 させることができるとの知見を得て本考案を完成するに至った。
【0013】 即ち本考案は、 加圧された雰囲気ガスが封入されている耐圧容器と、試験液である原液が封入さ れている耐圧容器と、試験液を透過させる供試体が収納されている容器と、透過 した試験液を捕集する雰囲気制御された雰囲気内に収容されている容器とを備え 、その容器が順次配管で繋がれている構造を有する供試体作製装置とすることを 要旨とする。 以下さらに詳細に説明する。
【0014】 上記で述べたように、本考案は、加圧された雰囲気ガスの容器を試験液を供給 する耐圧容器に配管で繋ぐ構造とすることにより、加圧された雰囲気ガスによっ て大気に触れていない試験液を大気に触れないで供試体が収納されている容器に 供給させることができ、その結果、大気に触れない試験液を供試体に透過させる ことができるようになり、また、その透過させた試験液も得られることとなる。
【0015】 そして、この構造とすることにより、供試体が収納されている容器を雰囲気制 御容器内に設置する必要がなくなるため、その寸法および/または形状に制約を 受けることなく、また、周囲の雰囲気に影響を受けることなく、試験液を供試体 に透過させることができるようになる。
【0016】 用いる雰囲気ガスの種類としては、アルゴンガス、炭酸ガス、窒素ガス、ヘリ ウムガスなどが挙げられ、これらのガスは単独でも勿論構わないが、2種以上を 混合したガスであっても用いることができる。その雰囲気ガスの圧力としては、 0.01MPa以上あればよく、その上限は各容器および配管の耐用圧力によっ て異なるが、5MPa程度である。
【0017】 また、供試体の種類としては、セメントペースト、セメントモルタル、コンク リート、粘土からなる供試体などがあり、それらの内のいずれか1つを供試体と するか、あるいは2つ以上を組み合わせたものを供試体としてもよい。
【0018】
【考案の実施の形態】
本考案を具体的な実施例を挙げて説明する。先ず考案した供試体作製装置の構 造を図1に示す。そして、図1中の雰囲気ガスを封入する耐圧容器には、具体的 には圧力が1乃至15MPaのアルゴンガスが封入されており、原液を封入する 耐圧容器には、蒸留水が封入されており、供試体を収納する容器には形状と大き さが直径3cm×長さ4cmのセメントモルタルからなる供試体が収納されてお り、試験液を捕集する容器はアルゴンガスが封入されている容器内に収容されて いる。それら容器を繋ぐ配管にはフッ素樹脂を用いている。
【0019】 次に、この供試体作製装置で供試体を作製する手順を以下に示すと、先ずアル ゴンガスが封入されている耐圧容器の圧力調節弁のバルブを開けて、アルゴンガ スを配管を通して0.1MPaの圧力で蒸留水が封入されている耐圧容器の上部 に導入し、そのアルゴンガスの圧力(0.1MPa)で耐圧容器に封入されてい る蒸留水を耐圧容器の下部から押し出し、その蒸留水、すなわち試験液が配管を 通して供試体が収納されている容器に導入され、その導入された試験液が供試体 内を移流および/または拡散することにより供試体を透過し、その透過した試験 液を配管を通して容器で捕集することにより、大気に触れない試験液を供試体に 透過させることができると共に、その透過させた試験液も得ることができる。
【0020】
【考案の効果】 以上の通り、本考案の供試体作製装置であれば、装置全体を雰囲気制御された 容器内に納めなくても、大気に触れない試験液を供試体に透過させることのでき る供試体作製装置とすることができるようになった。このことにより、簡単に、 しかも安価に大気に触れない水を透過させた供試体が得られ、しかもその透過さ せた水も捕集することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の供試体作製装置の構造を示す。
【図2】従来の供試体作製装置の構造を示す。
【符号の説明】
1:雰囲気ガスが封入されている耐圧容器 2:圧力調節弁 3、6、13:配管 4:原液 5:原液が封入されている耐圧容器 7:圧力計 8:供試体 9:供試体が収納されている容器 10:試験液を捕集する容器を収容する容器 11:試験液 12:試験液を捕集する容器 14:原液を加圧する加圧装置 15:原液汲み上げ装置 16:原液水槽 17:圧力発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤田 英樹 千葉県佐倉市大作2−4−2 株式会社 太平洋コン サルタント 研究センター (72)考案者 根岸 久美 千葉県佐倉市大作2−4−2 株式会社 太平洋コン サルタント 研究センター

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧された雰囲気ガスが封入されている
    耐圧容器と、試験液の原液が封入されている耐圧容器
    と、試験液を透過させる供試体が収納されている容器
    と、透過させた試験液を捕集する雰囲気制御された雰囲
    気内に収容されている容器とを備え、その容器が順次配
    管で繋がれている構造を有する供試体作製装置。
JP2001003569U 2001-04-27 2001-04-27 供試体作製装置 Expired - Lifetime JP3081464U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011203040A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Ube Industries Ltd 耐燃料性試験用治具

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