JP3081263U - 遊戯機用の意志、伝達事項、注意事項等の表示具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のハ゜チンコ台再使用の表示具は、表示板に薄
板部を形成し、薄板部をカ゛ラスとカ゛ラス枠との間に挿入する
構成である。従って、取付け場所が限定されること、又
はカ゛ラスの隅部であるので、誤認の虞があること、等の問
題がある。またカ゛ラスとカ゛ラス枠に差込む構成であるので、
取付けに注意を要すること、又はカ゛ラスに傷をつける虞が
あること、等も問題である。 【構成】本考案は、下層は粘着性を備えた樹脂スホ゜ンシ゛
材、上層は文字、図柄、認識等の手段を筆記できる形態
となった樹脂シート材とで構成した二層構造の表示具であ
り、下層を、遊戯機のカ゛ラス、枠等の平滑面に貼着可能に
形成し、上層に、意志、伝達事項、注意事項等を知らし
める文字、図柄、識別等の手段を形成した遊戯機用の意
志、伝達事項、注意事項等の表示具である。カ゛ラスの見易
い場所に取付けできる。他の平坦な箇所にも取付けでき
る。カ゛ラスに傷を付けることがないので、損傷回避と、経
済的なテ゛メリットを回避できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、遊戯機用の意志、伝達事項、注意事項等を知らしめる文字、図柄、 識別等の手段を表現する表示具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、遊戯場での遊戯の際に、食事、又は緊急の用事等でハ゜チンコ機、スロットマシーン 、その他ケ゛ーム機等の遊戯機を離れる場合に、近時は所定時間の間、使用する遊戯 機(以下、ハ゜チンコ機とする)を確保することが認められている。このような状況を、 顧客、従業員等に知らしめる方法として、次のような方法がある。即ち、食事中 の文字、所要時間とかを表示したフ゜レートを立掛けて支持するやり方、又は設置す るやり方、或いはカ゛ラスと枠板との隙間に差込み支持するやり方、等である。しか し、このやり方は、安定しないこと、遠方から見た場合に、誤認し易く、また人 影で見えないこと、等の弊害が発生する。

【０００３】 この弊害の解消を目的で、数件の文献が挙げられる。(1)実開昭61-205586号のハ゜チンコ 機の表枠(文献(1)とする)であり、内容は、表示具にハ゜チンコ機の使用方法、 注意事項等を記載し、この表示具をカ゛ラスの上側及び左右側の表枠に貼着する構成 であり、表示具をフ゜ラスチックにすること、及び表示具を宣伝広告として利用するこ と、等を特徴とする。(2)実開昭63-93977号のハ゜チンコ台再使用の時限表示板(文献(2 )とする)であり、内容は、ハ゜チンコ台(ハ゜チンコ機)再使用を表現する表示板に薄板部を 形成し、この表示板の薄板部をカ゛ラスとカ゛ラス枠との間に挿入する構成であり、この 表示板には、擬似時計(時間を設定できる時計)と用事とを表示する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

文献(1)は、着脱自在でなく再使用ができないこと、カ゛ラスの表面(カ゛ラス面とする )を利用できず、低く隅の位置の使用となり、例えば、遠方からでは、遊戯者の 頭及び／又は肩等の陰となり、見にくいこと及び誤認し易いこと、また遊戯中も 取付けておく必要があり、カ゛ラス面への取付けはできないこと、等の課題がある。 また文献(2)は、カ゛ラスとカ゛ラス枠とに差込む(挿入する)構成であるので、取付け 場所(使用場所)が限定されること、又はカ゛ラスの隅部であるので、誤認の虞がある こと、等の問題がある。またカ゛ラスとカ゛ラス枠に差込む構成であるので、取付けに注 意を要すること、又はカ゛ラスに傷をつける虞があること、等も問題である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項1の考案は、カ゛ラスの見易い場所に取付けできること、また場合により、 他の平坦な箇所にも取付けできるので、より重宝すること、更に着脱自在であり 、再使用に途を開くこと、殊に本考案では、カ゛ラスに貼着することから、カ゛ラスに傷 を付けることがなく、かつその損傷回避と、経済的なテ゛メリットを回避すること、等 を意図する。

【０００６】 請求項1は、下層は粘着性を備えた樹脂スホ゜ンシ゛材、上層は文字、図柄、認識等 の手段を筆記できる形態となった樹脂シート材とで構成されている少なくとも二層 構造の表示具であって、 この表示具の下層を、遊戯機のカ゛ラス、枠等の平滑面に貼着可能に形成し、また 上層に、意志、伝達事項、注意事項等を知らしめる文字、図柄、識別等の手段を 形成したことを特徴とする遊戯機用の意志、伝達事項、注意事項等の表示具であ る。

【０００７】 請求項2の考案は、ハ゜チンコ機の再使用の目的を明確にし、トラフ゛ルをなくすこと、 又は指示の明確化を図ること、等を意図する。

【０００８】 請求項2は、手段が、遊戯機を所定時間確保するために利用されることを意図 して、前記樹脂シート材に、時間を記入できる構成とした遊戯機用の意志、伝達事 項、注意事項等の表示具である。

【０００９】 請求項3の考案は、上下層に目的を達成するために最適な材料を提供する。

【００１０】 請求項3は、樹脂スホ゜ンシ゛材が、アクリルフォームで、樹脂シート材が、ヘ゜ットシートで構成され ている遊戯機用の意志、伝達事項、注意事項等の表示具である。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の遊戯機用の意志、伝達事項、注意事項等の表示具(以下、表示具とす る)は、下層の貼着性を利用して、カ゛ラス、又は枠等の平坦面に取付け(貼付け)、 取外し(離脱)自在(着脱自在とする)に設けられる。従って、各人が好みの箇所、 又は邪魔にならない箇所、等の如く、適宜位置に取付けできる。従って、例えば 、客が少ない時には、カ゛ラス、又は枠等の面の中間から下側に、また逆に混んでい る場合には、カ゛ラス、又は枠等の面の中間から上側に、それぞれ取付けることによ り、人、物に邪魔されずに確認できる。また遊戯中でも、邪魔にならない箇所で あれば使用できるので、宣伝用、注意用、説明用等としての利用も可能である。 このように、表示具は、容易かつ確実に着脱できることから、ハ゜チンコ機の再使用 の意思表示に限定されず、前述の如く、宣伝用、注意用、説明用、非常(誘導)用 (夜光、蛍光塗料等の添付)、装飾用等としての利用も可能である。

【００１２】 そして、上層には、意思表示用、宣伝用、注意用、説明用、非常(誘導)用、装飾 用等の文字、図柄、記号、模式図等を書き(フ゜リントし)、所定の場所に、各人の文 字、図柄、記号、模式図等を書する構成が理想である。尚、上層には、意思表示 用、宣伝用、注意用、説明用、非常(誘導)用、装飾用等の文字、図柄、記号、模 式図等の定番文字を書き、この上層に透明等の表面層を設け、この表面層には、 各人が文字、図柄、記号、模式図等を記入することが可能である。このような例 では、上層の定番文字が保護できることと、耐久性に優れる等の特徴がある。

【００１３】 前述した如く、上層、又は表面層を、非常(誘導)用として利用することで、非 常時、停電時等の災害の際には、人の誘導、緊急対策として利用できる。尚、下 層、上層、又は表面層の材料の中に夜光、蛍光塗料等を含有し、緊急用として利 用することもできる。また装飾用として利用することで、射幸心を惹起すること が考えられており、実際面では有効と思われている。

【００１４】 本考案の表示具を、下層を樹脂スホ゜ンシ゛材のアクリルフォームで、上層を樹脂シート材のヘ゜ットシート で構成することで、薄肉の二重構造にできること、又は軽く、かつ損傷、圧 損防止に役立つ特徴がある。

【００１５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１６】 1は下層で、この下層1は粘着性を備えた樹脂スホ゜ンシ゛材で構成する。この下層1 には剥離部材2を設ける。この剥離部材2は、下層1の保護、例えば、粘性の確保 、塵の付着防止、取扱いの容易化を図る。勿論、この樹脂スホ゜ンシ゛材は、(粘着性) 防滑性及び／又は弾性を備えたアクリルフォーム、ウレタンフォーム等を採用する。また樹脂スホ゜ンシ゛ 材の連続気泡を利用して、カ゛ラス又は平坦面に密着状に真空吸着する構造である 。さらに樹脂スホ゜ンシ゛材の厚み、大きさ等は自由である。尚、樹脂スホ゜ンシ゛材の特徴 を説明する。(イ)アクリルフォームの粘着性が利用できるので、接着剤を使わずにカ゛ラス等 に着脱ができる。従って、不要時には剥がし、必要時は再度密着して使用できる こと、等の特徴がある。更にアクリルフォームの密着効果の理由は、例えば、(ロ)傾斜材 料であるので、具体的には、アクリルフォームの内側の気泡は細かくなり、外側の気泡は 大きくなっているために、気密性が確保できる(押圧による吸盤効果がある)こと 、(ハ)柔軟性があるため、カ゛ラス等との密着性が良いこと、(ニ)アクリルフォームの材質によ る特徴を利用する。

【００１７】 3は上層で、この上層3は時間、用事等の文字、図柄、認識等の手段4を筆記(貼 着を含む)できる形態となった樹脂シート材で構成する。この樹脂シート材は、ヘ゜ットシート 等で構成されている。またこの樹脂シート材をヘ゜ットシートとすることにより、(ホ)指、 その他接触等による汚れの付着は、布等によって拭き取ることができること、ま た(ヘ)ヘ゜ットシートの表面にメラミンコートを施すことで、ヘ゜ットシートの強度が向上し、指、衝撃 による摩耗や衝撃に耐え得ること、及びタハ゛コの灰等による火災、又は延焼から保 護できる(メラミンコートの難燃性効果による)こと、等の利点がある。尚、この上層3に は、遊戯機を所定時間確保するために利用されることを意図して、時間を記入で きる構成とする。上層3の他の構成は、前記下層1に順ずる。

【００１８】 5は上層3の上側に設けた透明等の表面層で、この表面層5には、各人が時間、 用事等の文字、図柄、記号、模式図等の手段6を筆記できる。この例では、上層3 の定番文字の手段4を保護できること、又は耐久性に優れる等の特徴がある。

【００１９】 図中7はハ゜チンコ機、8はカ゛ラス、9は枠を示す。

【００２０】

【考案の効果】

請求項1の考案は、下層は粘着性を備えた樹脂スホ゜ンシ゛材、上層は文字、図柄、 認識等の手段を筆記できる形態となった樹脂シート材とで構成されている少なくと も二層構造の表示具であって、表示具の下層を、遊戯機のカ゛ラス、枠等の平滑面に 貼着可能に形成し、上層に、意志、伝達事項、注意事項等を知らしめる文字、図 柄、識別等の手段を形成したことを特徴とする遊戯機用の意志、伝達事項、注意 事項等の表示具である。従って、カ゛ラスの見易い場所に取付けできること、また場 合により、他の平坦な箇所にも取付けできるので、より重宝すること、更に着脱 自在であり、再使用に途を開くこと、殊に本考案では、カ゛ラスに貼着することから 、カ゛ラスに傷を付けることがなく、かつその損傷回避と、経済的なテ゛メリットを回避で きること、等の特徴がある。

【００２１】 請求項2の考案は、手段が、遊戯機を所定時間確保するために利用されること を意図して、前記樹脂シート材に、時間を記入できる構成とした遊戯機用の意志、 伝達事項、注意事項等の表示具である。従って、ハ゜チンコ機の再使用の目的を明確 にし、トラフ゛ルをなくすこと、又は指示の明確化が図れること、等の特徴がある。

【００２２】 請求項3の考案は、樹脂スホ゜ンシ゛材が、アクリルフォームで、樹脂シート材が、ヘ゜ットシートで構 成されている遊戯機用の意志、伝達事項、注意事項等の表示具である。従って、 上下層に目的を達成するために最適な材料を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図1】本考案の一例を示す一部欠截の正面図である。

【図2】本考案の他の一例を示す一部欠截の正面図であ
る。

【図3】本考案の使用状態の一例を示す正面図である。

【符号の説明】

1 下層 2 剥離部材 3 上層 4 手段 5 表面層 6 手段 7 ハ゜チンコ機 8 カ゛ラス 9 枠

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下層は粘着性を備えた樹脂スホ゜ンシ゛材、上
   層は文字、図柄、認識等の手段を筆記できる形態となっ
   た樹脂シート材とで構成されている少なくとも二層構造の
   表示具であって、 この表示具の下層を、遊戯機のカ゛ラス、枠等の平滑面に貼
   着可能に形成し、また上層に、意志、伝達事項、注意事
   項等を知らしめる文字、図柄、識別等の手段を形成した
   ことを特徴とする遊戯機用の意志、伝達事項、注意事項
   等の表示具。
2. 【請求項２】 上記の手段が、遊戯機を所定時間確保す
   るために利用されることを意図して、前記樹脂シート材
   に、時間を記入できる構成とした請求項1の遊戯機用の
   意志、伝達事項、注意事項等の表示具。
3. 【請求項３】 上記の樹脂スホ゜ンシ゛材が、アクリルフォームで、樹
   脂シート材が、ヘ゜ットシートで構成されている請求項1の遊戯機
   用の意志、伝達事項、注意事項等の表示具。