JP3080817U

JP3080817U - 根菜類洗浄装置

Info

Publication number: JP3080817U
Application number: JP2001001874U
Authority: JP
Inventors: 昇細田
Original assignee: マメトラ農機株式会社
Priority date: 2001-04-04
Filing date: 2001-04-04
Publication date: 2001-10-12
Anticipated expiration: 2007-04-04

Abstract

(57)【要約】【課題】根菜類、特に細かいチョーロギ（長呂儀）など
を機械作業により、無理なくきれいに洗浄する根菜類洗
浄機を提供することを目的とする。【解決手段】上面が開口した貯水タンクに起伏自在に機
枠を取り付けると共に、多数の小孔を明けた筒形の洗浄
かごを貯水タンクの上部に横置きし、その水平な中心軸
の左右両端部を前記機枠に取り付けて、機枠を起立また
は倒伏することにより、洗浄かごの少なくも下半部を貯
水タンクの開口よりタンク内に出し入れ自在にし、洗浄
かごにはその周面に開閉自在な根菜類投入口を形成する
と共に、その中心軸には機枠に設置したモータを連結す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、根菜類洗浄装置に関する考案である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、根菜類の洗浄は、たらいや桶に水を張って、手や板で撹拌することが多い。サトイモやジャガイモの他、特に、正月料理に使われるチョーロギ(長呂儀) などでは、その泥落しや洗浄は根気の要る細かい手作業であり、特に冬期は水が冷たいので農家の負担は大きかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、以上の問題点を解決するためになされたもので、根菜類を機械作業により、無理なくきれいに洗浄する根菜類洗浄機を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、請求項１の考案は、上面が開口した貯水タンクに起伏自在に機枠を取り付けると共に、多数の小孔を明けた筒形の洗浄かごを貯水タンクの上部に横置きし、その水平な中心軸の左右両端部を前記機枠に取り付けて、機枠を起立または倒伏することにより、洗浄かごの少なくも下半部を貯水タンクの開口よりタンク内に出し入れ自在にし、洗浄かごにはその周面に開閉自在な根菜類投入口を形成すると共に、その中心軸には機枠に設置したモータを連結してなる構成である。請求項２の考案は、請求項１の洗浄かごが円筒形であることを特徴とする。請求項３の考案は、請求項１の洗浄かごが多角筒形であることを特徴とする。請求項４の考案は、請求項１の洗浄かごの内部にその周面より中心に向け突出した撹拌体を形成することを特徴とする。請求項５の考案は、請求項1の洗浄かごが金網で形成されていることを特徴とする。請求項６の考案は、請求項１の貯水タンクの底部に排水栓を設けることを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施形態】

本考案の第1例を図1〜３に示す。貯水タンク１はほぼ直方体で、その上面が開口している。この開口部に支軸Ａを中心にコ字形の機枠２を起伏自在に取り付ける。貯水タンク１は、プラスチックで成形する。機枠２は、アルミニウムやステンレス鋼で作成する。４は洗浄かごで、金網のような多数の小孔３を有する材料で円筒形に形成し、その水平な中心軸５の左右両端部を機枠２の平行な両辺に取り付けて、図１のように、洗浄かご４を貯水タンク１の上部に横方向に寝かせた状態で設置する。洗浄かご４は金網の代りに多孔板で形成してもよい。このとき機枠２は、貯水タンク１の開口縁に当って支持され、洗浄かご４はその下半部６が貯水タンク1の内部に入り込んで宙吊り状態になる。この状態で、洗浄かご４の周面の根菜類投入口７を上方に向け、これより根菜類をかごの容積の3分の1程度まで投入し、蓋８を閉める。そして貯水タンク１の底部に設けた排水栓11を閉じ、タンク内に清水を満たす。中心軸５には機枠２に設置したモータＭを連結し、スイッチＳを操作して洗浄かご４をモータＭによる動力で回転する。これにより、洗浄かご４の内部に収容した根菜類がタンクの清水中で撹拌され、根菜類についた泥や汚れが簡単にきれいに洗浄できる。モータＭは、減速歯車などで回転速度を調節して、洗浄かご４を2秒で1回転する程度のゆっくりとした速度で回転する。回転が速すぎると内部の根菜類に傷が付くおそれがあり、遅すぎると洗浄に時間がかかりすぎて能率が上がらない。洗浄が完了した後は、図３のように、機枠２を支軸Ａを中心に起立させて洗浄かご４を貯水タンク１の外に引き上げ、この状態で根菜類投入口７を下方に向けて蓋８を開けると、内部の根菜類が簡単に全部取出せる。図４の第２例は、洗浄かご９を6角形に形成した例である。6角形に限らず8角形でもよい。このように多角形に形成すると根菜類がかご９の内部でよく撹拌され、洗浄効果が向上する。図５の第３例は、洗浄かご４の内部にその周面より中心に向け突出した撹拌体 10を形成した例である。突出した撹拌体10に根菜類が引っ掛り、根菜類がさらによく撹拌される。洗浄後は貯水タンク１の底部の排水栓11を開放し、汚れた水を排水する。また、貯水タンク１の底部にキャスター12が付いているので、適当な場所に簡単に移動できる。

【０００６】

【考案の効果】

本考案は、以上述べた簡単な構造により、貯水タンク１の上部に横置きした洗浄かご４をモータＭによる動力で回転し、洗浄かご４の下半部に収容した根菜類を水中で撹拌するから、根菜類についた泥や汚れは貯水タンク１の水で、簡単にきれいに洗浄できるという効果を有する。さらに、機枠２を起立して洗浄かご４をタンクの上方に引き上げることにより、洗浄が終わった根菜類をかごの外に簡単に取出せるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の根菜類洗浄装置の正面図で、洗浄作業
の状態を示す。

【図２】図1の平面図である。

【図３】図1の装置の取出し作業の状態を示す。

【図４】本考案の洗浄かごの別の例を示す。

【図５】本考案の洗浄かごのさらに別の例を示す。

【符号の説明】

１貯水タンク２機枠３小孔４・９洗浄かご５中心軸６下半部７投入口８蓋１０撹拌体１１排出栓１２キャスター

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面が開口した貯水タンクに起伏自在に機
枠を取り付けると共に、多数の小孔を明けた筒形の洗浄
かごを貯水タンクの上部に横置きし、その水平な中心軸
の左右両端部を前記機枠に取り付けて、機枠を起立また
は倒伏することにより、洗浄かごの少なくも下半部を貯
水タンクの開口よりタンク内に出し入れ自在にし、洗浄かごにはその周面に開閉自在な根菜類投入口を形成
すると共に、その中心軸には機枠に設置したモータを連
結してなる根菜類洗浄装置。
【請求項２】前記洗浄かごが円筒形であることを特徴と
する請求項１記載の根菜類洗浄装置。
【請求項３】前記洗浄かごが多角筒形であることを特徴
とする請求項１記載の根菜類洗浄装置。
【請求項４】前記洗浄かごの内部にその周面より中心に
向け突出した撹拌体を形成することを特徴とする請求項
１記載の根菜類洗浄装置。
【請求項５】前記洗浄かごが金網で形成されていること
を特徴とする請求項１記載の根菜類洗浄装置。
【請求項６】前記貯水タンクの底部に排水栓を設けるこ
とを特徴とする請求項１記載の根菜類洗浄装置。