JP3080814U

JP3080814U - 自転車用ヘッドライト

Info

Publication number: JP3080814U
Application number: JP2001001870U
Authority: JP
Inventors: 保良陳
Original assignee: 保良陳
Priority date: 2001-04-04
Filing date: 2001-04-04
Publication date: 2001-10-12
Anticipated expiration: 2007-04-04

Abstract

(57)【要約】【課題】直接にステムに取付けることによって、灯火
部材の角度を何時でも簡単且つ自由に調整できる自転車
用ヘッドライトを提供する。【解決手段】固定ロッド（１０）におけるハンドルが
装着される側の外壁面に湾曲面（１６）が形成され、固
定ロッド（１０）の上面にカバー体（２０）が被装さ
れ、そのカバー体（２０）の内側面に位置決めブロック
（２１）が設けられると共に、位置決めブロックと固定
ロッド（１０）との間に灯火部材（３０）が挟着され、
灯火部材（３０）の一端に位置決めブロックと対応する
位置決め凹部（４２）が設けられ、灯火部材（３０）の
内部にプレート部材が設置されることによって、灯火部
材（３０）を固定ロッドに対して上下移動させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、直接にステムに取付けることによって、灯火部材の角度を何時でも簡単且つ自由に調整できる自転車用ヘッドライトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図６に示すように、従来の自転車用ヘッドライトは、前ロッド（６０）に上方からステム（６１）が挿設され、ステム（６１）に水平状にハンドル（６２）が固定されると共に、ハンドル（６２）の両端に夫々握持部材（６３）が設けられ、ステム（６１）を中心とするハンドル（６２）の左右側のどちらか一方にヘッドライト（６４）が設置され、ヘッドライト（６４）の底端にＣ形の挟扼部材（６５）が設けられ、その挟扼部材（６５）によってヘッドライト（６４）をハンドル（６２）に取付ける。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の自転車用ヘッドライトには次のような欠点がある。１．従来の自転車用ヘッドライトは挟扼部材によってハンドルに完全に固定されるため、運転中ではなく運転前にヘッドライトの角度を調整する必要がある。従って、運転中にヘッドライトを適度な角度に調整することができないので、前方が見にくい時などは非常に危険である。２．従来の自転車用ヘッドライトは挟扼部材によってハンドルに取付けられるので、取付ける前にその締付けがきつすぎると、ハンドルに取付け難く、逆に取付け時の締め付けが緩いと位置決めができない。更に、ヘッドライトの角度を頻繁に調整すると、破損する虞が有り、最悪の場合は、ヘッドライトをハンドルに取付けられなくなる。３．ヘッドライトが設置されるハンドルとステムとは別個の部材であるので、外観が良くない。４．従来のヘッドライトは単純な部材から成り、ベルを設置することはできないため、一般の自転車はハンドルに別個にベルを設置する必要がある。従って、作業工程が増えると共に、コストも高くなる。

【０００４】本考案は上記の課題を解決するものであり、固定ロッドの上面にカバー体を設置して、灯火部材の上側における上カバーの連結プレートを押圧すると共に、そのカバー体と連結プレートとの間に調整部材を設けて、灯火部材の固定ロッドに対する角度を自由に調整することによって、ヘッドライトの実用性を向上させる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、内部に電池座（１４）を収容する固定ロッド（１０）と、カバー体（２０）と、灯火部材（３０）とを有し、固定ロッド（１０）に前側にヘッド部（１００）が設けられ、ヘッド部（１００）に自転車のハンドル（６２）を水平状に固設するためのハンドル固設孔（１２）が形成され、ハンドル固設孔（１２）の外壁面中央に制限凸部（１８）が設けられると共に、固定ロッド（１０）の上部にカバー体（２０）が固設され、カバー体（２０）の内部前側に少なくとも一つのハンドル固設孔（１２）と同軸方向である位置決めブロック（２１）が設けられ、灯火部材（３０）は互いに組合わされる枠状の上カバー（４０）及び下カバー（５０）とから成ると共に、固定ロッド（１０）のヘッド部（１００）に設置され、上カバー（４０）におけるカバー体（２０）と対応する位置にカバー体（２０）と固定ロッド（１０）との間に連結される連結プレート（４１）が設けられ、その連結プレート（４１）の表面に位置決めブロック（２１）と噛合し合う位置決め凹部（４２）が形成され、下カバー（５０）に制限凸部（１８）を受入れる略長方形の案内孔（５３）が形成され、上カバー（４０）と下カバー（５０）との間にボタン（３５）が連結される主制御スイッチ（３４）が設置されると共に、そのボタン（３５）は灯火部材（３０）から突出し、上カバー（４０）と下カバー（５０）との内部に主制御スイッチ（３４）によって点灯或いは消灯の制御を受ける発光体（３６）が設けられることを特徴とする自転車用ヘッドライト、を提供する。

【０００６】以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案に係わる自転車用ヘッドライトの斜視図であり、図２は本考案に係わる自転車用ヘッドライトの分解斜視図であり、図３は本考案に係わる自転車用ヘッドライトの組立て後の側面断面図であり、図４は本考案に係わる自転車用ヘッドライトの一部拡大断面図であり、図５は本考案に係わる自転車用ヘッドライトにおける下カバーとプレート部材との連結関係を示す一部拡大断面図である。

【０００８】図１乃至図３に示すように、本考案の自転車用ヘッドライトは、内部に電池座（１４）を収容する中空状の固定ロッド（１０）と、カバー体（２０）と、灯火部材（３０）とを有し、固定ロッド（１０）の後端に自転車のステム（符号なし）を固設するための固設孔（１１）が形成され、固定ロッド（１０）の前側にヘッド部（１００）が設けられ、ヘッド部（１００）に自転車のハンドル（６２）を水平状に固設する略Ｃ形のハンドル固設孔（１２）が形成されると共に、固定ロッド（１０）の内部に収容溝（１９）が形成され、収容溝（１９）の内部に互いに連結するベル（１３）、電池座（１４）及び固定ロッド（１０）から突出する制御スイッチ（１５）が設置され、更に、ヘッド部（１００）の前部外壁に湾曲面（１６）が形成され、湾曲面（１６）の上部に中央に制限凸部（１８）が設けられ、制限凸部（１８）の両側に夫々位置決め凸部（１７）が設けられると共に、固定ロッド（１０）の上部にカバー体（２０）が固設され、カバー体（２０）の内部前側に少なくとも一つのハンドル固設孔（１２）と同軸方向である位置決めブロック（２１）が設けられ、カバー体（２０）における制御スイッチ（１５）と対応する位置にスイッチプレート（２２）が設けられる。

【０００９】また、灯火部材（３０）は互いに組合わされる枠状の上カバー（４０）及び下カバー（５０）とから成ると共に、固定ロッド（１０）のヘッド部（１００）に設置され、上カバー（４０）におけるカバー体（２０）と対応する位置にカバー体（２０）と固定ロッド（１０）との間に連結される連結プレート（４１）が設けられ、その連結プレート（４１）の表面に位置決めブロック（２１）と噛合し合う位置決め凹部（４２）が形成される。更に、下カバー（５０）における固定ロッド（１０）の湾曲面（１６）と対応する位置に抉れ面（５１）が形成されると共に、湾曲面（１６）における位置決め凸部（１７）は下カバー（５０）の抉れ面（５１）に当接する。

【００１０】図５に示すように、下カバー（５０）における上カバー（４０）側の一端に固定ブロック（５２）が設けられ、下カバー（５０）における制御凸部（１８）と対応する位置に案内孔（５３）が形成され、案内孔（５３）の両側に夫々制限孔（５４）が形成され、下カバー（５０）における制限孔（５４）の両側に夫々係合凸部（５５）が設けられ、その二つの係合凸部（５５）の間にプレート部材（３１）が設置されると共に、プレート部材（３１）の一端両側に夫々固定孔（３９）が形成され、下カバー（５０）における固定孔（３９）と対応する位置に固定ブロック（５２）が設けられ、更に、プレート部材（３１）における案内孔（５３）と対応する位置に長孔（３２）が形成され、その長孔（３２）の両側に制限孔（５４）と対応するＶ形の弾性プレート（３３）が設けられると共に、上下カバー（４０，５０）の間に電池座（１４）と接続され、上カバー（４０）から突出する主制御スイッチ（３４）が設置され、上カバー（４０）における主制御スイッチ（３４）と対応する位置にボタン（３５）が設けられ、上下カバー（４０，５０）の間の前端に主制御スイッチ（３４）によって点灯或いは消灯の制御を受ける発光体（３６）及び発光体（３６）を固定する透明の発光体カバー（３７）が設けられ、更に、上下カバー（４０，５０）の外側縁に、即ち発光体カバー（３７）の外側から外環カバー（３８）が設置され、この時、外環カバー（３８）の内縁は発光体カバー（３７）の外周縁を押圧する。

【００１１】従って、図２乃至図４に示すように、夜間などの前方が見にくい時の運転においては、ボタン（３５）を押圧して主制御スイッチ（３４）を制御し、電池座（１４）の電源と連通させることによって、発光体（３６）を発光させる。また、灯火部材（３０）の角度を調整したい時は、手によって灯火部材（３０）を押圧し（上方へ或いは下方へ）、下カバー（５０）における抉れ面（５１）を固定ロッド（１０）における湾曲面（１６）に沿って回動（上下移動）させる。それにより、上カバー（４０）における位置決め凹部（４２）がカバー体（２０）における位置決めブロック（２１）に沿って移動すると共に、下カバー（５０）における抉れ面（５１）が固定ロッド（１０）における位置決め凸部（１７）に沿って移動し、更に、制限凸部（１８）が下カバー（５０）における案内孔（５３）とプレート部材（３１）における長孔（３２）内において移動する。故に、灯火部材（３０）の最大回動角度は案内孔（５３）の長さによって決まるので、固定ロッド（１０）における灯火部材（３０）の角度を自由に調整することができる。

【００１２】また、図３に示すように、緊急事態（例えば、他人と接触しそうな時など）の発生時は、スイッチプレート（２２）を押圧し制御スイッチ（１５）をＯＮ状態にすることによって、電池座（１４）と連通させ、ベル（１３）の警笛を鳴らす。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上記の構成を有するので、次のような効果がある。１．本考案の自転車用ヘッドライトは、運転時に何時でも自由に固定ロッドに対する灯火部材の角度を調整できるので、従来の運転前にしか角度調整ができない問題を解決することができる。２．本考案の灯火部材は固定ロッドと一体に組合わされると共に、下カバーにおける位置決め凹部がカバー体における位置決めブロックと噛合されることにより灯火部材の角度調整を行うので、長時間使用しても位置決め効果が低下することはない。３．本考案の灯火部材は固定ロッド及びブザー装置と一体に組合わされるので、外観に優れている。４．本考案は灯火効果やブザー効果など複数の効果を有するので、従来の自転車用ヘッドライトより遥かに優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる自転車用ヘッドライトの斜視図
である。

【図２】本考案に係わる自転車用ヘッドライトの分解斜
視図である。

【図３】本考案に係わる自転車用ヘッドライトの組立て
後の側面を示す拡大断面図である。

【図４】本考案に係わる自転車用ヘッドライトの要部拡
大断面図である。

【図５】本考案に係わる自転車用ヘッドライトにおける
下カバーとプレート部材との連結関係を示す要部拡大断
面図である。

【図６】従来の自転車用ヘッドライトを自転車のハンド
ルに取付けた場合の斜視図である。

【符号の説明】

１０固定ロッド１００ヘッド部１１固設孔１２ハンドル固設孔１３ベル１４電池座１５制御スイッチ１６湾曲面１７位置決め凸部１８制御凸部１９収容溝２０カバー体２１位置決めブロック２２スイッチプレート３０灯火部材３１プレート部材３２長孔３３弾性プレート３４主制御スイッチ３５ボタン３６発光体３７発光体カバー３８外環カバー３９固定孔４０上カバー４１連結プレート４２位置決め凹部５０下カバー５１抉れ面５２固定ブロック５３案内孔５４制限孔５５係合凸部６０前ロッド６１ステム６２ハンドル６３握持部材６４ヘッドライト６５挟扼部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内部に電池座（１４）を収容する固定ロッ
ド（１０）と、カバー体（２０）と、灯火部材（３０）
とを有し、固定ロッド（１０）の前側にヘッド部（１０
０）が設けられ、ヘッド部（１００）に自転車のハンド
ル（６２）を水平状に固設するためのハンドル固設孔
（１２）が形成され、ハンドル固設孔（１２）の外壁面
中央に制限凸部（１８）が設けられると共に、固定ロッ
ド（１０）の上部にカバー体（２０）が被装され、カバ
ー体（２０）の内部前側に少なくとも一つのハンドル固
設孔（１２）と同軸方向である位置決めブロック（２
１）が設けられ、灯火部材（３０）は互いに組合わされ
る枠状の上カバー（４０）及び下カバー（５０）とから
成ると共に、固定ロッド（１０）のヘッド部（１００）
に設置され、上カバー（４０）におけるカバー体（２
０）と対応する位置にカバー体（２０）と固定ロッド
（１０）との間に連結される連結プレート（４１）が設
けられ、その連結プレート（４１）の表面に位置決めブ
ロック（２１）と噛合し合う位置決め凹部（４２）が形
成され、下カバー（５０）に制限凸部（１８）を受入れ
る略長方形の案内孔（５３）が形成され、上カバー（４
０）と下カバー（５０）との間にボタン（３５）が連結
される主制御スイッチ（３４）が設置されると共に、そ
のボタン（３５）は灯火部材（３０）から突出し、上カ
バー（４０）と下カバー（５０）との内部に主制御スイ
ッチ（３４）によって点灯或いは消灯の制御を受ける発
光体（３６）が設けられることを特徴とする自転車用ヘ
ッドライト。
【請求項２】固定ロッド（１０）におけるハンドル固設
孔（１２）の下カバー（５０）が設置される外壁面に湾
曲面（１６）が形成されると共に、下カバー（５０）に
おける湾曲面（１６）と対応する位置に抉れ面（５１）
が形成され、湾曲面（１６）における制限凸部（１８）
の両側に夫々位置決め凸部（１７）が設けられ、位置決
め凸部（１７）は下カバー（５０）における抉れ面（５
１）に当接し、下カバー（５０）における案内孔（５
３）の両側に夫々制限孔（５４）が形成されると共に、
下カバー（５０）の内側にプレート部材（３１）が設置
され、プレート部材（３１）の一端に下カバー（５０）
に設けられる二つの固定ブロック（５２）と対応する二
つの固定孔（３９）が形成され、プレート部材（３１）
の両側に夫々下カバー（５０）における各制限孔（５
４）と対応する弾性プレート（３３）が設けられ、下カ
バー（５０）における制限孔（５４）の両側に夫々係合
凸部（５５）が設けられ、二つの係合凸部（５５）の間
にプレート部材（３１）が設置されることを特徴とする
請求項１に記載の自転車用ヘッドライト。
【請求項３】プレート部材（３１）の中央における案内
孔（５３）と対応する位置に長孔（３２）が形成され、
固定ロッド（１０）の制限凸部（１８）は下カバー（５
０）の案内孔（５３）及びプレート部材（３１）の案内
孔（５３）から突出するように設置され、上下カバー
（４０，５０）の内部前側に発光体（３６）及び該発光
体（３６）の前側に被嵌される発光体カバー（３７）が
設置されると共に、上下カバー（４０，５０）の前側内
周縁に内縁によって発光体カバー（３７）の外周縁を押
圧する外環カバー（３８）が係合され、固定ロッド（１
０）の内部に収容溝（１９）が形成され、収容溝（１
９）の内部に互いに連結するベル（１３）、電池座（１
４）及び固定ロッド（１０）から突出する制御スイッチ
（１５）が設置され、カバー体（２０）の表面における
制御スイッチ（１５）と対応する位置にスイッチプレー
ト（２２）が設けられることを特徴とする請求項２に記
載の自転車用ヘッドライト。