JP3080533U - ペットケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃時などに生じ得る不具合を防止すること
ができるペットケージを提供する。 【解決手段】 ペットケージ１を、底部を構成する底部
トレー１１と、底部トレー１１に設けられペットの収容
空間を形成するケージ本体１２とで構成する。底部トレ
ー１１の前壁面２１に開口部２２を形成し、引出トレー
２３を抜き差し可能とする。引出トレー２３を取り出し
た際に、開口部２２をシャッター２６で閉鎖可能とす
る。シャッター本体３２から延出した延出部に、矩形状
のガイド部３４を形成し、ガイド部３４を、側面フェン
ス１４の網目３５内へ上下動自在に挿入する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ペットを飼育する際に用いられるペットケージに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、小鳥やリス等のペットを飼育する際には、ペットケージが用いられてい た。

【０００３】 このペットケージは、底部を構成する底部トレーと、該底部トレーに設けられ ペットの収容空間を形成するケージ本体とを備えてなる。前記底部トレーの側壁 には、開口部が設けられており、底部トレー内に収容された引出トレーを抜き差 しできるように構成されている。

【０００４】 これにより、ペットケージ内を清掃する際には、前記開口部から引出トレーを 引き出して、糞などを掃除できるように構成されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなペットケージにあっては、引出トレーを抜き取って 清掃する際に、該引出トレーによって通常使用時に閉鎖されていた底部トレーの 開口部が開放されたままとなる。このため、小鳥やリス等のペットが、この開口 部から逃げ出すことがしばしばあった。

【０００６】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、清掃時などに 生じ得る不具合を防止することができるペットケージを提供することを目的とす るものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために本考案の請求項１のペットケージにあっては、底部 を構成するトレーに、通常使用時に閉鎖される開口部が形成されたペットケージ において、前記開口部を開閉するシャッターを備えている。

【０００８】 すなわち、清掃時などに、開口部が開放された際には、この開口部は、前記シ ャッターによって閉鎖される。

【０００９】 また、請求項２のペットケージにおいては、前記トレーに設けられ、該トレー 上に収容空間を形成するケージ本体を備え、前記シャッターの両側上部に、前記 トレー本体に係合した状態で上下動し、開閉操作時にシャッターを上下に案内す るガイド部を設けた。

【００１０】 すなわち、前記シャッターは、両側上部に設けたれたガイド部が、ケージ本体 に係合した状態で上下動することによって、上下方向に移動される。

【００１１】 さらに、請求項３のペットケージでは、前記ガイド部を矩形状に形成し、該ガ イド部を、前記トレー本体に上下に延在する網目へ挿入した状態で係合した。

【００１２】 このように、トレー本体に上下に延在する網目を利用することによって、上下 方向への移動構造が形成される。また、前記ガイド部を矩形状に形成することで 、シャッターの倒れが防止されるとともに、係合強度が高められる。

【００１３】 加えて、請求項４のペットケージにあっては、前記シャッターに、ケージ本体 外側に突出する操作部を設けた。

【００１４】 すなわち、この操作部を操作することによって、シャッターの操作性が向上す る。

【００１５】 また、請求項５のペットケージでは、前記開口部より前記トレー内へ出し入れ される引出トレーを備えている。

【００１６】 これにより、清掃時には、引出トレーが引き出される。また、引出トレー引き 出し後には、前記シャッターにより開口部が閉鎖される。

【００１７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図にしたがって説明する。図１は、本実施の形 態にかかるペットケージ１を示す図であり、該ペットケージ１は、小鳥やリス等 のペットを飼育する際に使用するものである。

【００１８】 このペットケージ１は、底部を構成する樹脂製の底部トレー１１と、該底部ト レー１１に設けられ、ペットの収容空間を内部に形成するケージ本体１２とを備 えてなる。該ケージ本体１２は、四枚の側面フェンス１４，・・・と、天面フェ ンス１５とからなり、該天面フェンス１５の中央部には、取っ手１６が傾倒自在 に設けられている。各フェンス１４，・・・，１５は、スチール線が縦横に接合 されてなり、矩形網状に形成されている。また、前面を形成する側面パネル１４ には、出入口１７が設けられており、該出入口１７は、スライド式の扉１８によ って開放自在に閉鎖されている。

【００１９】 前記底部トレー１１の前壁面２１には、図２に示すように、横長の開口部２２ が設けられており、前記底部トレー１１内へ引出トレー２３を抜き差しできるよ うに構成されている。該引出トレー２３は、前記底部トレー１１に適合した矩形 容器状に形成されており、その前壁２４には、取っ手部２５が幅方向に渡って突 設されている。この前壁２４は、前記開口部２２に適合した大きさに形成されて おり、当該引出トレー２３が前記底部トレー１１内に収容された通常使用時に、 前記開口部２２が閉鎖されるように構成されている。そして、この引出トレー２ ３を前記開口部２２より取り出した際には、図３に示すように、前記開口部２２ をシャッター２６で閉鎖できるように構成されている。

【００２０】 すなわち、このシャッター２６も、スチール線によって形成されており、図４ に示すように、複数の縦桟３１，・・・が架橋した長方形状のシャッター本体３ ２を備えてなる。該シャッター本体３２の両側部からは、延出部３３，３３が上 方へ向けて延出しており、該延出部３３には、その先端部が矩形状に折曲されて なるガイド部３４が形成されている。このガイド部３４は、図５に示すように、 前記側面フェンス１４に形成された上下に延在する網目３５内に挿入された状態 で上下動自在に係合されており、当該シャッター２６を、この網目３５に沿って 上下に案内することで、前記シャッター本体３２で前記開口部２２を開閉できる ように構成されている。このガイド部３４が挿入された前記網目３５は、上下に 延設されたスチール線からなる規制ガイド３６によって区画されており、当該ガ イド部３４のガタツキや倒れ角を規制している。

【００２１】 そして、前記シャッター本体３２には、図４に示したように、ケージ本体１２ 外側に突出する操作部４１（図５参照）が設けられており、該操作部４１は、シ ャッター本体３２上縁に設けられたスチール線が前方に屈曲されて形成されてい る。

【００２２】 以上の構成にかかる本実施の形態において、ペットケージ１内を清掃する際に は、図６に示すように、底部トレー１１の開口部２２から引出トレー２３を引き 出し、水洗い等を行って糞などを掃除する。

【００２３】 このとき、前記ケージ本体１２前部には、シャッター２６が上下動自在に支持 されており、このシャッター２６のシャッター本体３２で前記開口部２２を閉鎖 することができる。したがって、清掃時などに前記開口部２２が開放されたまま となる従来と比較して、前記開口部２２からペットが逃げ出すといった問題を解 消することができる。

【００２４】 このとき、シャッター２６の両側上部にガイド部３４，３４を設け、このガイ ド部３４，３４を、ケージ本体１２に摺動自在に係合するといった簡単な構造で 、シャッター２６の上下動構造を構成することができる。

【００２５】 また、トレー本体１２に上下に延在する網目３５を利用して、上下方向への移 動構造を形成することができる。そして、前記ガイド部３４，３４を矩形状に形 成することで、シャッター２６の倒れを防止することができるとともに、係合強 度を高めこともできる。さらに、このガイド部３４が挿入された前記網目３５は 、上下に延設された規制ガイド３６によって区画されているため、当該ガイド部 ３６のガタツキや倒れ角をさらに規制することができる。

【００２６】 一方、このシャッター２６には、ケージ本体１２外側に突出する操作部４１が 設けられており、引出トレー２３収容時には、この操作部４１を操作することで 、シャッター２６を容易に上動することができ、前記開口部２２を開放すること ができる。よって、操作性を高めることができる。

【００２７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の請求項１のペットケージにあっては、通常使用 時に閉鎖された開口部が清掃時などに開放された場合であっても、この開口部を シャッターで閉鎖することができる。したがって、清掃時などに開口部が開放さ れたままとなる従来と比較して、前記開口部からペットが逃げ出すといった問題 を解消することができる。

【００２８】 また、請求項２のペットケージにおいては、シャッターの両側上部にガイド部 を設け、このガイド部を、トレー本体に係合した状態で上下動するといった簡単 な構造で、シャッターの上下動構造を構成することができる。

【００２９】 さらに、請求項３のペットケージでは、ケージ本体に上下に延在する網目を利 用して、上下方向への移動構造を形成することができる。また、前記ガイド部を 矩形状に形成することで、シャッターの倒れを防止することができるとともに、 係合強度を高めこともできる。

【００３０】 加えて、請求項４のペットケージにあっては、前記シャッターに、ケージ本体 外側に突出する操作部を設けることによって、シャッターの操作性を高めること ができる。

【００３１】 また、請求項５のペットケージでは、前記開口部より前記トレー内へ出し入れ される引出トレーを備えており、清掃時には、この引出トレーを引き出して、水 洗い等の清掃を行うことができる。そして、この引出トレー引き出し後には、前 記シャッターで前記開口部を閉鎖することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示す正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面に相当する図である。

【図３】図２のＢ−Ｂ断面に相当するずである。

【図４】同実施の形態のシャッターを示す斜視図であ
る。

【図５】図１のＡ−Ａ断面に相当する要部の拡大図であ
る。

【図６】同実施の形態の利用形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ペットケージ １１ 底部トレー １２ ケージ本体 ２２ 開口部 ２３ 引出トレー ２６ シャッター ３５ 網目 ３４ ガイド部 ４１ 操作部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部を構成するトレーに、通常使用時に
   閉鎖される開口部が形成されたペットケージにおいて、 前記開口部を開閉するシャッターを備えたことを特徴と
   するペットケージ。
2. 【請求項２】 前記トレーに設けられ、該トレー上に収
   容空間を形成するケージ本体を備え、 前記シャッターの両側上部に、前記トレー本体に係合し
   た状態で上下動し、開閉操作時にシャッターを上下に案
   内するガイド部を設けたことを特徴とする請求項１記載
   のペットケージ。
3. 【請求項３】 前記ガイド部を矩形状に形成し、該ガイ
   ド部を、前記トレー本体に上下に延在する網目へ挿入し
   た状態で係合したことを特徴とする請求項２記載のペッ
   トケージ。
4. 【請求項４】 前記シャッターに、ケージ本体外側に突
   出する操作部を設けたことを特徴とする請求項２又は３
   記載のペットケージ。
5. 【請求項５】 前記開口部より前記トレー内へ出し入れ
   される引出トレーを備えたことを特徴とする請求項１か
   ら４のいずれか記載のペットケージ。