JP3079718U - 医療用ガーゼ - Google Patents

医療用ガーゼ

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JP3079718U
JP3079718U JP2001000764U JP2001000764U JP3079718U JP 3079718 U JP3079718 U JP 3079718U JP 2001000764 U JP2001000764 U JP 2001000764U JP 2001000764 U JP2001000764 U JP 2001000764U JP 3079718 U JP3079718 U JP 3079718U
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gauze
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智直 酒井
Original Assignee
株式会社酒井商店
大崎衛生材料株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原布の製織能率を高める。1枚の質量を従来
通りにする。緩衝能力と通気性を高める。剥離時の苦痛
を少なくする。 【解決手段】 原布は、36〜26番手の糸を約30cm
の小幅に平織りし、縦糸密度を12〜7本/cm位、横糸
密度を10〜6本/cm位にし、原布を切断して、寸法を
約30cm角にし、質量を3g位にした医療用ガーゼ。縦
糸と横糸は、綿糸である。又は、縦糸と横糸の一方又は
両方は、化学繊維糸又は化学繊維と綿の混紡糸である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、血液や膿などを吸収させたり、傷口を被覆したりする医療用ガーゼ に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院や診療所において、昔から使用頻度の高い医療用ガーゼは、原布が40番 手の綿糸を平織りにした布であり、縦糸と横糸の密度が共に1cm当り12本位であ る。そして、寸法が約30cm角であって、質量が3g位である。尺角ガーゼとも 言われる。
【0003】 ガーゼの原布は、小幅織機において、左右の両側の耳部を密織り部にして約3 0cmの小幅の帯状に織り、長さ約30cm毎に横糸のない糸抜き部を形成し、糸抜 き部の前後の両側を密織り部にする。その後、原布は、各糸抜き部を切断して、 約30cm角のガーゼにする。
【0004】 手術において、患者から出た血液をガーゼに吸収させて拭き取った場合、血液 を吸収したガーゼについて枚数を数えて重量(質量)を測定し、そのガーゼの質 量から、そのガーゼの枚数に3gを掛けたガーゼ自体の質量を差し引いて、出血 量を求める。出血量と同量の血液を患者に輸血する。医療用ガーゼの1枚の質量 が3gであることは、医療関係者の間では周知になっている。
【0005】 患者の傷口をガーゼで被覆する場合、折り畳み状態のガーゼを傷口に当てて傷 口をガーゼで被覆し、ガーゼを患者にテープで止める。傷口を被覆した折り畳み 状態のガーゼは、傷口を外力から保護する緩衝材にもなる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のような医療用ガーゼにおいて、原布は、40番手の細い糸を 12本/cmの高い糸密度で織るので、製織能率が悪く、製造原価が高くなる。
【0007】 また、患者の傷口を被覆したガーゼを取り替えるため、傷口に当てたガーゼを 剥離すると、傷口に付着しているガーゼの綿糸とその毛羽が多いので、患者に大 きな苦痛が生ずる。
【0008】 患者の傷口を被覆した折り畳み状態のガーゼは、ガーゼの糸が細いので、緩衝 能力が高くない。また、ガーゼの糸密度が高いので、通気性が高くない。
【0009】
【課題を解決するための着眼】
原布の製織能率を高めるため、糸密度を低くすることとした。糸密度を低くし たガーゼは、糸の太さを従来と同様に40番手にすると、1枚の質量が減り、血 液や膿などの吸収能力が低下する。また、上記の出血量算出式が変わる。そこで 、吸収能力と出血量算出式を従来通りとするため、ガーゼは、糸密度が低くなっ た分だけ糸を太くし、1枚の質量を従来と同様にすることとした。
【0010】 ガーゼの糸を太くすると、患者の傷口を被覆するガーゼは、緩衝能力が高くな る。また、ガーゼの糸密度を低くすると、患者の傷口を被覆するガーゼは、通気 性が高くなる。更に、ガーゼの糸密度を低くすると、傷口に当てたガーゼは、傷 口に付着する糸の本数が減少して、剥離時の苦痛が少なくなる。
【0011】 ガーゼの毛羽立ちを減らすため、毛羽の多い綿糸に代えて、毛羽の少ない、セ ルロース繊維やポリエステル繊維などの化学繊維の糸、又は、化学繊維と綿の混 紡糸を用いることとした。ガーゼの糸を化学繊維糸又は化学繊維と綿の混紡糸に すると、傷口に当てたガーゼは、傷口に付着する毛羽の本数が減少して、剥離時 の苦痛が少なくなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
1)原布は、36〜26番手の糸を約30cmの小幅に平織りし、縦糸密度を1 2〜7本/cm位、横糸密度を10〜6本/cm位にし、 原布を切断して、寸法を約30cm角にし、質量を3g位にしたことを特徴とす る医療用ガーゼ。
【0013】 2)上記の医療用ガーゼにおいて、 縦糸と横糸は、綿糸である、又は、縦糸と横糸の一方又は両方は、化学繊維糸 又は化学繊維と綿の混紡糸であることを特徴とする。
【0014】 3)上記の医療用ガーゼにおいて、 原布は、幅方向の両側の耳部を密織り部にした、又は、長さ約30cm毎に横糸 のない糸抜き部を形成し、長さ方向の糸抜き部両側を密織り部にし、原布の各糸 抜き部を切断したことを特徴とする。
【0015】
【考案の効果】
本考案の医療用ガーゼにおいて、原布は、太い糸を低い糸密度で織るので、製 織能率が高く、製造原価が安くなる。
【0016】 ガーゼは、糸密度が低いが、糸が太くて、1枚の質量が従来と同様であるので 、質量の減少に基づく吸収能力の低下がない。また、出血量算出式が従来通りで あり、出血量算出式の変更による算出誤りがない。
【0017】 糸が太いので、患者の傷口を被覆するガーゼは、緩衝能力が高くなる。また、 糸密度が低いので、患者の傷口を被覆するガーゼは、通気性が高くなる。更に、 患者の傷口に当てたガーゼは、傷口に付着する糸の本数が減少して、剥離時の苦 痛が少なくなる。
【0018】 縦糸又は横糸に化学繊維糸又は化学繊維と綿の混紡糸を用いる場合、患者の傷 口に当てたガーゼは、傷口に付着する毛羽の本数が減少して、剥離時の苦痛が少 なくなる。
【0019】
【考案の実施の形態】
医療用ガーゼの原布は、小幅織機において、36〜26番手の綿糸を約30cm の小幅の帯状に平織りし、縦糸密度を12〜7本/cm位、横糸密度を10〜6本 /cm位にしている。
【0020】 また、原布は、図1に示すように、左右の両側の耳部を密織り部1にし、長さ 約30cm毎に横糸のない糸抜き部2を形成し、糸抜き部2の前後の両側を密織り 部3にしている。
【0021】 原布は、製織後、各糸抜き部2を切断し、図2に示すように、尺角ガーゼにす る。この医療用ガーゼは、寸法が約30cm角であって、その周辺に糸のほつれを 防ぐ密織り部1、3があり、質量が3g位である。
【0022】 原布は、長さが約30cmで質量が3g位になるように、糸の太さと密度を選択 している。具体的には、次の通りである。
【0023】 縦糸と横糸の太さが36番手の場合、縦糸密度が1cm当り11.4±1本、横 糸密度が1cm当り8.6±1本で、縦糸と横糸の密度が1cm×1cm当り22〜1 9本である。縦糸と横糸の太さが32番手の場合、縦糸密度が1cm当り9.8± 1本、横糸密度が1cm当り7.8±1本で、縦糸と横糸の密度が1cm×1cm当り 19.5〜16.5本である。縦糸と横糸の太さが30番手の場合、縦糸密度が 1cm当り8.6±1本、横糸密度が1cm当り7.8±1本で、縦糸と横糸の密度 が1cm×1cm当り18.4〜15.4本である。縦糸と横糸の太さが28番手の 場合、縦糸密度が1cm当り7.8±1本、横糸密度が1cm当り7.8±1本で、 縦糸と横糸の密度が1cm×1cm当り17.6〜14.6本である。縦糸と横糸の 太さが26番手の場合、縦糸密度が1cm当り7.8±1本、横糸密度が1cm当り 6.7±1本で、縦糸と横糸の密度が1cm×1cm当り16.5〜13.5本であ る。
【0024】 [吸収量の比較実験例] 本考案の医療用ガーゼは、綿糸の縦糸と横糸の太さが30番手であり、5枚の 試験片の幅、長さと質量が平均値で29.5cm、29.8cmと2.9gである。
【0025】 比較例の従来の医療用ガーゼは、綿糸の縦糸と横糸の太さが40番手であり、 5枚の試験片の幅、長さと質量が平均値で30.3cm、30.9cmと3.1gで ある。
【0026】 各試験片は、濃度0.9%の生理食塩水に1時間浸し、金網の上に1分間載せ て付着水分を滴り落とし、重量(質量)を測定する。その質量から、その試験片 自体の質量を差し引いて、吸収量を求める。
【0027】 吸収量は、5枚の試験片の平均値で、本考案の医療用ガーゼでは25.6gで あり、従来の医療用ガーゼでは24.2gであった。本考案の医療用ガーゼは、 吸収量が従来品と同等又はそれ以上である。
【0028】 [変形例] 1)上記の実施形態においては、縦糸と横糸は、共に綿糸であるが、一方又は 両方を、セルロース繊維やポリエステル繊維などの化学繊維の糸、又は、化学繊 維と綿の混紡糸にする。すると、化学繊維糸又は化学繊維と綿の混紡糸は、綿糸 より毛羽が少ないので、傷口に付着する毛羽の本数が減少する。
【0029】 また、具体例としては、レーヨン糸又はレーヨンと綿の混紡糸にする。すると 、レーヨン糸又はレーヨンと綿の混紡糸は、綿糸より毛羽が少ないと共に、化学 繊維糸又は化学繊維と綿の混紡糸としては吸水性が高いので、化学繊維糸又は化 学繊維と綿の混紡糸の使用に基づく吸収能力の低下が緩和される。
【0030】 2)上記の実施形態においては、縦糸と横糸は、太さが同一であるが、異なる 太さにする。
【0031】 3)上記の実施形態においては、幅方向の両側の耳部は、密織り部1にしたが 、密織り部にしない。
【0032】 4)上記の実施形態においては、原布は、長さ約30cm毎に横糸のない糸抜き 部2を形成し、長さ方向の糸抜き部2両側を密織り部3にしたが、糸抜き部とそ の両側の密織り部を設けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態における医療用ガーゼの原布
の中間省略正面図。
【図2】同実施形態における医療用ガーゼの中間省略正
面図。
【符号の説明】
1 密織り部 2 糸抜き部 3 密織り部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原布は、36〜26番手の糸を約30cm
    の小幅に平織りし、縦糸密度を12〜7本/cm位、横糸
    密度を10〜6本/cm位にし、 原布を切断して、寸法を約30cm角にし、質量を3g位
    にしたことを特徴とする医療用ガーゼ。
  2. 【請求項2】 縦糸と横糸は、綿糸であることを特徴と
    する請求項1に記載の医療用ガーゼ。
  3. 【請求項3】 縦糸と横糸の一方又は両方は、化学繊維
    糸又は化学繊維と綿の混紡糸であることを特徴とする請
    求項1に記載の医療用ガーゼ。
  4. 【請求項4】 縦糸と横糸の一方又は両方は、レーヨン
    糸又はレーヨンと綿の混紡糸であることを特徴とする請
    求項1に記載の医療用ガーゼ。
  5. 【請求項5】 原布は、幅方向の両側の耳部を密織り部
    にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の医療用ガーゼ。
  6. 【請求項6】 原布は、長さ約30cm毎に横糸のない糸
    抜き部を形成し、長さ方向の糸抜き部両側を密織り部に
    し、原布の各糸抜き部を切断したことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の医療用ガーゼ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110295434A (zh) * 2019-06-28 2019-10-01 深圳全棉时代科技有限公司 一种稳定的纱布结构及三维立体纱布
CN114775137A (zh) * 2022-05-17 2022-07-22 枝江市凯达纺织有限责任公司 一种具有高光洁度的医用纱布

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