JP3078182U - 墓前用ローソクの風避け覆い - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 墓参時に、墓石に立てかけるローソクが風で
消えないように、簡単で安価に製作することができる風
避けを提案する。 【解決手段】 墓参に必要な線香などの墓参用品を包装
する包装ケース３を透明合成樹脂によって形成し、包装
ケース３の蓋片２のケース本体１の内部に面する裏面側
に粘着層４と剥離テープ５とを設け、ケース本体１の蓋
片２を開放して、その開放口１ａから該ケース本体１
を、墓石ｄに立てかけられたローソクｂがケース本体１
の内部中心付近に位置するようローソクｂの周囲に嵌め
込み、開放された蓋片２の裏面側の剥離テープ５を粘着
層４から剥離して蓋片２をケース本体１の外周側で墓石
ｄに粘着して、ケース本体１を墓石ｄに立設状態に取り
付けるようにして使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、墓参用ローソクを墓石に立てかけて使用する際に、ローソクが風で 消えるのを防止するための墓前用ローソクの風避け用の覆いに関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば霊園近くの店頭で、墓参３点セットといって、包装ケースに線香とロー ソクとマッチが収容されたものが販売されており、墓参時に、この３点セットの 入った包装ケースを購入し、これを墓参に持参する場合が多々ある。

【０００３】 この３点セットの入った包装ケースを開放して、内部のローソクや線香を現地 の墓石に立てかけるときに、風のあるときには、しばしばローソクの火が消えて 、当惑する場合があることは墓参者のよく経験するところである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来から使用されている上記包装ケースに若干の工夫を凝らすこと よって、これを墓前用ローソクの風避け覆いとして使用することができるように することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために請求項１に係る考案は、墓参に必要な線香ａやロー ソクｂあるいはマッチｃ等を収容するためのケース本体１と該ケース本体１から 線香ａやローソクｂあるいはマッチｃ等を取り出すための蓋片２とを有する包装 ケース３が透明合成樹脂によって形成され、前記蓋片２のケース本体１の内部に 面する裏面側に粘着層４と該粘着層を保護する剥離テープ５とが設けられ、上記 ケース本体１の上記蓋片２を開放して、該開放された蓋片２の裏面側の剥離テー プ５を粘着層４から剥離して該蓋片２をケース本体１の外周側で墓石ｄに粘着し て、ケース本体１が墓石ｄに立設状態に取り付けられ、ローソクｂがケース本体 １の内部中心付近に位置するよう配置されるようになっている構成からなるもの である。

【０００６】 また請求項２に係る考案は、上記透明合成樹脂製の包装ケース３は、角筒状の ケース本体１と該ケース本体の上下両面を開放可能な蓋片２とからなる請求項１ に記載の構成からなるもである。

【０００７】 また請求項３に係る考案は、前記蓋片２は、角筒状ケース本体１の三側面の端 縁に連接して、その折り畳み状態からケース本体１の外周側に開放可能に設けら れてなる請求項１又は２に構成からなるものである。

【０００８】 また請求項４に係る考案は、前記粘着層４は両面接着テープ４Ａからなる請求 項１〜３の何れかに記載の構成からなるものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の一実施形態の包装ケース３を示すもので、アクリル樹脂、ポ リスチレン樹脂、スチロール樹脂、ボリカーボネート樹脂あるいはポリエステル 樹脂等の透明合成樹脂によって形成される。

【００１０】 この透明合成樹脂製の包装ケース３は、角筒状のケース本体１とその上下面を 塞ぐと共にその上下面を開放して開放口１ａとする蓋片２とからなるもので、内 部に墓参３点セットである線香ａとローソクｂとマッチｃが収容されている。こ の３点セットを収容した包装ケース３は一般に店頭で販売される。

【００１１】 従って、この包装ケース３は内部が透明に透けて見えるため、内部の３点セッ トが目視できて販売に便利であり、且つ使用勝手が良く、また体裁も良い。

【００１２】 この包装ケース３は、図２乃至図３に示すように、ケース本体１の上面または 下面の何れかの面において、蓋片２がケース本体１の３側面の下端縁に連接して 該下端縁に形成した折れ線６を中心に、その折り畳み状態から図示のようにケー ス本体１の外周側に直角に展開状態に開放可能となっており、その開放状態の蓋 片２の下面側、即ちケース本体１に折り畳み状態にある蓋片２のケース本体１の 内部に面する裏面側に粘着層４が形成され、該粘着層４に、図４に示すように剥 離層５ａを有する剥離テープ５が貼着されている。なお、粘着層４としては両面 接着テープ４Ａが好適である。なおまた、ケース本体１の３側面から外周側に展 開される蓋片２のうち、一片の蓋片２には図示のように折込舌片７が連接されて いる。この折込切片７は包装ケース３として使用する際に、上記３方に展開され る蓋片２を互いに重ねて開放口１ａを塞ぐと共に、蓋片２と開放口１ａとの間に 該折込舌片７を折り込み挿入することによって、各蓋片２をその折り畳み状態に 規制するためのものである。

【００１３】 上記構成からなる包装ケース３を墓参して、その内部から上述の３点セットを 取り出し、図２乃至図３に示すように現地の墓石ｄにローソク台８を介してロー ソクｂを墓石ｄに立てかけ、マッチｃでローソクｂを点灯する。しかるのち直ち に包装ケース３の蓋片２を開放して、その開放口１ａから、該ケース本体１を、 墓石ｄに立てかけられたローソクｂがケース本体１の内部中心付近に位置するよ う該ローソクｂの周囲に嵌め込み、且つ蓋片２をケース本体１の３側面から該本 体１と直角に折れ線６を中心に３方に展開し、図４に示すように蓋片２の裏面側 の剥離テープ５を粘着層４（両面接着テープ４Ａ）から除去し、該粘着層４を介 して蓋片２を墓石ｄに粘着させることによって墓石ｄにケース本体１を立設状態 に取り付ける。

【００１４】 これによってケース本体１の内部のローソクｂは、ケース本体１が風避けとな って墓石ｄのまわりに風が出ていても、その火が消えることはない。しかもケー ス本体１は透明性を有するため、ケース本体１内のローソクｂの点灯状態を目視 することができ、ローソクｂが墓石ｄ上に立てかけられているいう雰囲気を充分 に保つことができる。

【００１５】 またケース本体１内でのローソクｂの点灯による空気の消費が少ないため空気 取り入れ付口を特に設ける必要はないが、長時間にわたってローソクｂを点灯す る場合であっても、図３に示すようにケース本体１の上面側を閉塞する３枚の蓋 片２は、その重ね目の隙間αから空気がケース本体１内に自然に侵入することに なるからケース本体１内が酸欠状態になることはない。

【００１６】 もし、必要であれば、図２に一点鎖線で示すように蓋片２に小さな空気取り入 れ口９を貫設するようにしてもよい。また、図３に一点鎖線で示すように上面側 の蓋片２を少し開放するか、或いは全面的に開放するようにしてもよい。或いは 又、上面側の蓋片２を開閉するためのケース本体１の上縁端の折れ線１０に切り 込み１１を入れ、風避けとして使用時に、該切り込み１１によって上面側の蓋片 ２をケース本体１から撤去するようにしてもよい。

【００１７】 更には、図５に示すように、上面側の蓋片２をその折れ線１０を中心にケース 本体１の内壁に沿うよう折り込むようしてもよい。

【００１８】 上述のように上面側の蓋片２を上述のように上面から開放しても、該開放され た上面側から外部の風がケース本体１内に侵入すくことはなく、ケース本体１内 のローソクｂの火が消えることはない。

【００１９】 また上述のように上面側の蓋片２を上面から開放する場合には、まずケース本 体１を上述のようにして墓石ｄに立設状態に取り付け、しかるのちに開放された 上面側からローソクｂをケース本体１内に挿入し、ローソク台８に取り付けるよ うにしてもよい。

【００２０】 以上のように本考案による包装ケース３によれば、これを墓参時の墓石ｄに立 てかけるローソクｂの簡易な風避けとして手軽に使用することができ、しかも特 別に風避けとして製作する必要がないから製作費用がかかることもない。そして 、墓参が終了すれば、該包装ケース３を墓石ｄから簡単に撤去することができ、 墓石ｄを汚すこともない。

【００２１】

【考案の効果】

請求項１に係る考案によれば、墓参に必要な線香やローソクあるいはマッチ等 を収容するための包装ケースを透明合成樹脂によって形成してなるため、この包 装ケースの内部が透明に透けて見え、例えば店頭で販売する際に内部の墓参用品 が目視できて販売に便利であり、且つ使用勝手が良く、また体裁も良い。

【００２２】 また本考案によれば、ケース本体の内部のローソクは、ケース本体が風避けと なって墓石のまわりに風が出ていても、その火が消えることはない。しかもケー ス本体は透明性を有するため、ケース本体内のローソクの点灯状態を目視するこ とができ、ローソクが墓石上に立てかけられているいう雰囲気を充分に保つこと ができる。

【００２３】 また、この包装ケースは、そのまま、墓参時の墓石に立てかけるローソクの簡 易な風避けとして手軽に使用することができ、しかも特別に風避けとして製作す る必要がないから製作費用がかかることもない。そして、墓参が終了すれば、該 包装ケースを墓石から簡単に撤去することができ、墓石を汚すこともない。

【００２４】 墓石から撤去された包装ケースは、その蓋片をケース本体から撤去しない場合 には、再度、墓参用品包装ケースとして使用することが可能である。

【００２５】 また請求項２に係る考案によれば、上記透明合成樹脂製の包装ケースは、角筒 状のケース本体と該ケース本体の上下両面を開放可能な蓋片とからなるため、構 成が簡単であり、安価に製作することがてきる。

【００２６】 また請求項３に係る考案によれば、前記蓋片は、角筒状ケース本体の三側面の 端縁に連接して、その折り畳み状態からケース本体の外周側に開放可能に設けら れてなるため、これを墓石に立設状態にして使用する際に、該ケース本体は、墓 石上で３方から支持されるため安定よく立設させることができる。

【００２７】 また請求項４に係る考案によれば、前記粘着層は、市販の両面接着テープを使 用することができるから、この面からも安価に製作することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施形態である包装ケースの使用
状態を示す斜視図である。

【図２】 同他の使用状態を示す斜視図である。

【図３】 同使用状態を示す縦断正面図である。

【図４】 同要部断面図である。

【図５】 同他の使用状態を示す縦断正面図である。

【符号の説明】

ａ 線香 ｂ ローソク ｃ マッチ ｄ 墓石 １ ケース本体 １ａ ケース本体の開放口 ２ 蓋片 ３ 包装ケース ４ 粘着層 ４Ａ 両面接着テープ ５ 剥離テープ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 墓参に必要な線香やローソクあるいはマ
   ッチ等を収容するためのケース本体と該ケース本体から
   線香やローソクあるいはマッチ等を取り出すために開放
   する蓋片とを有する包装ケースが透明合成樹脂によって
   形成され、前記蓋片のケース本体の内部に面する裏面側
   に粘着層と該粘着層を保護する剥離テープとが設けら
   れ、上記ケース本体の上記蓋片を開放して、該開放され
   た蓋片の裏面側の剥離テープを粘着層から剥離して該蓋
   片をケース本体の外周側で墓石に粘着して、ケース本体
   が墓石に立設状態に取り付けられ、ローソクがケース本
   体の内部中心付近に位置するよう配置されてようになっ
   ている墓前用ローソクの風避け覆い。
2. 【請求項２】 上記透明合成樹脂製の包装ケースは、角
   筒状のケース本体と該ケース本体の上下両面を開放可能
   な蓋片とからなる請求項１に記載の墓前用ローソクの風
   避け覆い。
3. 【請求項３】 前記蓋片は、角筒状ケース本体の三側面
   の端縁に連接して、その折り畳み状態からケース本体の
   外周側に開放可能に設けられてなる請求項１又は２に記
   載の墓前用ローソクの風避け覆い。
4. 【請求項４】 前記粘着層は、両面接着テープからなる
   請求項１〜３の何れかに記載の墓前用ローソクの風避け
   覆い。