JP3077582U - 分別ゴミ袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場や家庭での現場で発生したゴミを、後で
分別するのではなく、その場で分別しながら捨てる（一
次保管する）ことができ、また分別が容易で、分別され
た中身を容易に判別でき、繰り返し使用もできる分別ゴ
ミ袋の提供を課題とする。 【解決手段】 家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生したゴ
ミを分別して捨てるためのゴミ袋１０であって、透明ま
たは半透明の袋とし、且つ分別されるゴミの種類毎に異
なる色に色分けすると共に、そのゴミの種類を表示した
複数種類の袋の組み合わせからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、家庭廃棄物等の発生したゴミを分別して捨てるための分別ゴミ袋に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、ゴミの分別回収によるリサイクル運動が盛んになっている。例えば家庭 廃棄物等の家庭内（現場）で発生したゴミについては、これをゴミステーション に持っていくまでの間、家庭内で適当に分別してゴミ袋に一時的に保管しておく ことが行われている。また、さまざまな種類の産業廃棄物がでる工事現場などで は、作業終了後にゴミを持ち帰り、手間をかけて分別してからゴミ袋やゴミ箱に 一次保管することが行われている。しかし殆どは、そのまま分別することなくゴ ミ袋やゴミ箱に一次保管しているのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが前記工場や家庭等で発生したゴミを、その場に一時的に分別保管して おくためのゴミ袋やゴミ箱は、何れもゴミをその場で分別して入れる（捨てる） のに十分わかりやすく用意されていない場合が多かった。

【０００４】 そこで本考案は上記従来のゴミ袋の欠点を解消し、工場や家庭での現場で発生 したゴミを、後で分別するのではなく、その場で分別しながら捨てる（一次保管 する）ことができ、また分別が容易で、分別された中身を容易に判別でき、繰り 返し使用もできる分別ゴミ袋の提供を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を達成するため、本考案の分別ゴミ袋は、家庭廃棄物、産業廃棄物等 の発生したゴミを分別して捨てるためのゴミ袋であって、透明または半透明の袋 とし、且つ分別されるゴミの種類毎に異なる色に色分けすると共に、そのゴミの 種類を表示した複数種類の袋の組み合わせからなることを第１の特徴としている 。 また本考案の分別ゴミ袋は、家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生したゴミを分別 して捨てるための袋であって、透明または半透明の袋とし、且つ分別されるゴミ の種類毎に異なる色に色分けすると共に、そのゴミの種類を文字表示し、且つそ のゴミの種類を連想させる図または記号或いは文字による描写を表示した複数種 類の袋の組み合わせからなることを第２の特徴としている。 また本考案の分別ゴミ袋は、家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生したゴミを分別 して捨てるための袋であって、透明または半透明の袋とし、袋表面の上部位置に 幅方向全幅に渡って色付き帯線を表示すると共に、袋表面の中央部に色付き線に よる枠を設け、該枠内の上部は色塗部として分別されるゴミの種類を示す文字を 色抜き文字によって表示し、前記色塗部以外の枠内のスペースにはそのゴミの種 類を連想させる図または記号或いは文字による描写を表示し、前記色付き帯線、 枠、色塗部、描写の全てをゴミの種類毎に異なる一色に統一した複数種類の袋の 組み合わせからなることを第３の特徴としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照しながら本考案の実施形態を説明する。 図１は本考案に係る分別ゴミ袋の構成を説明する正面図、図２は分別ゴミ袋の 断面構成を説明する図、図３は複数種類の分別ゴミ袋の組み合わせを説明する図 である。

【０００７】 分別ゴミ袋の個々の袋１０は、例えばポリプロピレン等の透明材料を用いて透 明に構成されている。勿論、半透明の材料を用いた半透明の袋としてもよい。袋 １０はその上部が開口１１された袋からなる。開口１１縁は一重の折り返し縫製 され、袋の下端縁は二重折り返し縫製により密閉されている（図２参照）。

【０００８】 袋１０の両表面（片面だけでも可能である）の上部位置に幅方向全幅に渡って 、色付き帯線１２を表示している。また袋１０の両表面の中央部に色付き線によ る枠１３を設けている。 前記枠１３内の上部は色塗部１４とし、その色塗部１４には分別されるゴミの 種類を示す文字を色抜き文字１５で表示している。 また前記枠１０内の前記色塗部１４以外のスペースには、ゴミの種類を連想さ せる図または記号或いは文字による描写１６を表示している。

【０００９】 前記色付き帯線１２、枠１３、色塗部１４、描写１６は、分別されるゴミの種 類毎に異なる一色に統一している。

【００１０】 前記袋１０の種類は分別するゴミの種類に応じて、燃えるもの、燃えないもの 、排プラスチック、ダンボール、石膏ボード、金属くず、コンクリート、木屑、 混合からなる。勿論、その他に無地の袋もあって、必要に応じて他のゴミの種類 を記載できるようにしてある。 またゴミの種類毎の色分けは、例えば燃えるものを入れる袋には、前記帯線１ ２、枠１３、色塗部１４、描写１６の全てを赤色に統一している。また燃えない もの用の袋は青色とし、排プラスチック用の袋は紫色、ダンボール用の袋は黄色 、石膏ボード用の袋は桃色、金属くず用の袋は緑色、コンクリート用の袋は灰色 、木屑用の袋は茶色、混合用の袋は黒としている。 また前記色抜き文字１５としては、燃えるものを入れる袋には「もえるもの」 と、燃えないもの用の袋には「もえないもの」と、排プラスチック用の袋には「 排プラスチック」と、ダンボール用の袋には「ダンボール」と、石膏ボード用の 袋には「石こうボード」と、金属くず用の袋には「金属くず」と、コンクリート 用の袋には「コンクリート」と、木屑用の袋には「木くず」と、混合用の袋には 「混合」とそれぞれ表示されている。 また前記描写１６としては、燃えるもの用には矢印記号と炎の図からなる描写 を、燃えないもの用には矢印記号と炎の図と×記号からなる描写を、排プラスチ ック用には「ＰＬＡＳＴＩＣ」の文字を傾斜させた描写を、ダンボール用にはダ ンボールとわかる図からなる描写を、石膏ボード用には石膏ボードとわかる図か らなる描写、金属くず用にはアングルの図からなる描写を、コンクリート用には コンクリート片とわかる描写を、木屑用には木材の切れ端とわかる描写を、混合 用には「ＭＩＸＥＤ」の文字を傾斜させた描写をそれぞれしている。

【００１１】 以上のような複数種類の組み合わせからなる分別ゴミ袋１０は、工場毎や地方 自治体毎、町内会毎等、必要とするゴミの分別の種類に応じた分別ゴミ袋１０の 種類を予め用意しておくことで、工場内の現場で発生したゴミや家庭内で発生し たゴミを、その場でその都度、その現場に予め用意された複数種類の分別ゴミ袋 １０に分別して捨てる（一次保管する）だけでよく、後はその分別ゴミ袋１０或 いはその中身だけが回収されれば、分別回収の目的は達成される。作業としては ゴミを発生させた者等が、その場でそのゴミを捨てる際に、そのゴミの種類に応 じた分別ゴミ袋１０に捨てさえすればよい。

【００１２】 なお本考案は上記した実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を変更しな い範囲で変更実施できることは勿論である。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上の構成、作用よりなり、請求項１に記載の分別ゴミ袋によれば、 家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生したゴミを分別して捨てるためのゴミ袋であっ て、透明または半透明の袋とし、且つ分別されるゴミの種類毎に異なる色に色分 けすると共に、そのゴミの種類を表示した複数種類の袋の組み合わせからなるの で、 現場で発生したゴミを後で分別するのではなく、その場で分別しながら捨てる （一次保管する）ことができ、また分別されるゴミ毎に、そのゴミに対応するゴ ミの種類を描いた分別ゴミ袋に入れるだけでよいので、非常に容易に分別ができ る。 加えて、分別ゴミ袋は透明または半透明であるので、分別された中身を袋の外 部から容易に判別して確かめることができる。 更に分別ゴミ袋がゴミの種類毎に色分けされているので、ゴミを分別してゴミ 袋に入れる際に、入れるゴミ袋を直ぐに見つけることができ、分別が容易に、素 早くできる。 勿論、分別された中身だけを回収するようにすれば、分別ゴミ袋は何度も使用 することができる。 また請求項２に記載の分別ゴミ袋によれば、家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生 したゴミを分別して捨てるための袋であって、透明または半透明の袋とし、且つ 分別されるゴミの種類毎に異なる色に色分けすると共に、そのゴミの種類を文字 表示し、且つそのゴミの種類を連想させる図または記号或いは文字による描写を 表示した複数種類の袋の組み合わせからなるので、 上記請求項１の構成による効果に加えて、分別ゴミ袋にはゴミの種類を連想さ せる図または記号或いは文字による描写をも表示しているので、視覚的にも作業 者にゴミ袋の種類を知らしめることができ、ゴミを分別してゴミ袋に入れる際に 、その描写を一瞥するだけで一層容易に目的のゴミ袋を見つけることができると 共に、間違って入れたりするのをより少なくすることができる。 また請求項３に記載の分別ゴミ袋によれば、家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生 したゴミを分別して捨てるための袋であって、透明または半透明の袋とし、袋表 面の上部位置に幅方向全幅に渡って色付き帯線を表示すると共に、袋表面の中央 部に色付き線による枠を設け、該枠内の上部は色塗部として分別されるゴミの種 類を示す文字を色抜き文字によって表示し、前記色塗部以外の枠内のスペースに はそのゴミの種類を連想させる図または記号或いは文字による描写を表示し、前 記色付き帯線、枠、色塗部、描写の全てをゴミの種類毎に異なる一色に統一した 複数種類の袋の組み合わせからなるので、 袋表面の上部に幅方向全幅に渡って表示された色付き帯線と、袋表面の色付き 線による枠と、その枠内の上部の色塗部と、その色塗部に表示された色抜き文字 によるゴミの種類の表示と、枠内に表示されたゴミの種類を連想させる描写、及 びそれらをゴミの種類毎に統一した一色で表しているので、工場や家庭での現場 で発生したゴミを、後で分別するのではなく、その場で分別しながら捨てる（一 次保管する）ことが非常に容易にでき、またゴミを分別してゴミ袋に入れる際に 、入れるゴミ袋を非常に容易、簡単に見つけることができ、分別が容易に素早く できる。また間違って入れてしまうことも十分に減らすことができる。勿論、分 別された中身を容易に判別でき、繰り返し使用もできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る分別ゴミ袋の構成を説明する正面
図である。

【図２】分別ゴミ袋の断面構成を説明する図である。

【図３】複数種類の分別ゴミ袋の組み合わせを説明する
図である。

【符号の説明】

１０ 袋 １１ 開口 １２ 色付き帯線 １３ 枠 １４ 色塗部 １５ 色抜き文字 １６ 描写

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生したゴ
   ミを分別して捨てるためのゴミ袋であって、透明または
   半透明の袋とし、且つ分別されるゴミの種類毎に異なる
   色に色分けすると共に、そのゴミの種類を表示した複数
   種類の袋の組み合わせからなることを特徴とする分別ゴ
   ミ袋。
2. 【請求項２】 家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生したゴ
   ミを分別して捨てるための袋であって、透明または半透
   明の袋とし、且つ分別されるゴミの種類毎に異なる色に
   色分けすると共に、そのゴミの種類を文字表示し、且つ
   そのゴミの種類を連想させる図または記号或いは文字に
   よる描写を表示した複数種類の袋の組み合わせからなる
   ことを特徴とする分別ゴミ袋。
3. 【請求項３】 家庭廃棄物、産業廃棄物等の発生したゴ
   ミを分別して捨てるための袋であって、透明または半透
   明の袋とし、袋表面の上部位置に幅方向全幅に渡って色
   付き帯線を表示すると共に、袋表面の中央部に色付き線
   による枠を設け、該枠内の上部は色塗部として分別され
   るゴミの種類を示す文字を色抜き文字によって表示し、
   前記色塗部以外の枠内のスペースにはそのゴミの種類を
   連想させる図または記号或いは文字による描写を表示
   し、前記色付き帯線、枠、色塗部、描写の全てをゴミの
   種類毎に異なる一色に統一した複数種類の袋の組み合わ
   せからなることを特徴とする分別ゴミ袋。