JP3076732U - 暖房付き着衣 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、面状発熱体を着衣に設けるとと
もに電源を携帯可能なバッテリーパックを用いて、屋外
用の着衣の暖房を容易にする暖房付き着衣を提供するこ
とを目的とするものである。 【解決手段】 ベストその他の外出する際、または外部
での作業に着用される着衣１と、この着衣１の背中付近
の裏地に装着され、着衣１の内側が幅広く発熱するよう
に取付けられる面状発熱体２と、この着衣１以外の身体
の一部、例えば腰回り等に携行される携帯可能な温度調
節器４と充電式バッテリー５を同時的に備えた外部操作
が可能なバッテリーパック３とから構成されているもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、着衣の内側から発熱させて暖房し、かつ、外部からの操作により発 熱や温度調節を可能とする暖房付き着衣に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、冬季期間の寒さを防ぐため、外出するとき、着衣を重ね合わせて防寒し たりする以外、着衣とくに外出着として、表側の生地と裏地の間に各種の保温材 を充填若しくは介在して保温効果を高めた防寒具が用いられている。

【０００３】 また、化学反応による発熱作用を利用した使い捨てカイロを携帯して暖房に供 していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

一方、従来使用されている各種の保温材を用いた防寒具は、その保温効果を高 める反面着衣の厚さが増ことになり活動が制限されることがあった。 さらに、防寒用の着衣として、ヒーター等の発熱体を設ける試みも行なわれて いるが、携帯に不便さがあり、実用化されていなかった。

【０００５】 この考案の目的は、面状発熱体を着衣に設けるとともに電源を携帯可能なバッ テリーパックを用いて、屋外用の着衣の暖房を容易にする暖房付き着衣を提供す るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を達成するために、本考案に係る暖房付き着衣は、ベスト等の着衣の 裏地に取付けられる全面発熱される面状発熱体と、身体の一部に取付けられる温 度調節器と充電式バッテリーを備えた携帯可能なバッテリーパックとを接続して なることを特徴としているものである。

【０００７】 さらに、前記着衣の裏地に取付けられる面状発熱体と、携帯可能なバッテリー パックとをコネクターを介して分離可能に形成されることを特徴としているもの である。

【０００８】 さらに、前記面状発熱体が、着脱可能に形成され着衣の裏地の任意の個所に取 付けられることを特徴としているものである。

【０００９】 さらに、前記バッテリーパックは、充電式バッテリーと切換式の温度制御回路 基板からなる温度調節器を、コネクターを介して接続して同時的に形成してなる ことを特徴としているものである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、この考案に係る暖房付き着衣につき、その実施の形態を添付図面に基づ いて説明する。

【００１１】 添付図面において、図１は、本考案に係る暖房付き着衣を示す略示図であり、 図２は、面状発熱体を示すの略示図であり、図３は、バッテリーパックを示す略 示図である。

【００１２】 本考案に係る暖房付き着衣は、図１に示されるように、ベストその他の外出す る際、または外部での作業に着用される着衣１と、この着衣１の背中付近の裏地 に装着され、着衣１の内側が幅広く発熱するように取付けられる面状発熱体２と 、この着衣１以外の身体の一部、例えば腰回り等に携行される携帯可能な温度調 節器４と充電式バッテリー５を同時的に備えた外部操作が可能なバッテリーパッ ク３とから構成されているものである。

【００１３】 前記面状発熱体２は、図２に示されるように、サーミスタ６を備えたヒータ７ の両側に防水シート８で被覆されて、全体をシート状に形成されて、着衣１の裏 地の取付部分に設けられているポケット等の収納部１４を設けて面状発熱体２を 取外し可能に取付けるものである。

【００１４】 この面状発熱体２としては、遠赤外線ヒータが用いられ、面状発熱体２の一端 で防水チューブ９で覆われているコード１０により面状発熱体２から延出されて 外部操作が可能なバッテリーパック３に接続されている。

【００１５】 この面状発熱体２のコード１０とバッテリーパック３に形成されているコード １１とをコネクター１２により分離可能に接続しているもので、その持ち運びが 容易に形成され、使用する際には、適宜ケースを介して腰回りあるいはベルト等 に設けて携行されるものである。

【００１６】 前記バッテリーパック３は、図３に示されるように、この実施例では３段切換 の温度制御回路基板からなる温度調節器４とＤＣ１２Ｖ １．２Ｗの連続８時間 使用可能な充電式バッテリー５がコネクター１３を介して接続されて同時的に形 成されているものである。

【００１７】 なお、充電式バッテリー５は、充電器（図示せず）を用いて充電されるもので ある。

【００１８】 さらに、本実施例においては、図示したように、面状発熱体２をベストからな る着衣１の背中部に取付けることで説明したが、取付け部位はこの背中部以外前 側部や衿部付近等に取付けるものでもよい（図示せず）。

【００１９】 さらに、面状発熱体２は、着衣１の裏地ポケット等の収納部１４を設けて取付 けるもの以外、その取付面側に着脱可能な接着テープ等からなる取付け手段を設 けて、着衣に取外し可能に取り付けるものでもよい（図示せず）。

【００２０】 なお、着衣としてはベスト以外、オーバー、コートその他の着衣に適用される ことができるものである。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の暖房付き着衣によれば、着衣の裏面側に取付 けられる面状発熱体と外部操作が可能な携帯用発電パックとより構成され、冬季 間や冷えが感じられる夜間等の屋外において着用される着衣を暖めて暖房するこ とができる。

【００２２】 さらに、着衣に取付けられる面状発熱体とバッテリーパックとをコネクターを 介して分離することが可能であり、また、面状発熱体は着衣に、バッテリーパッ クは他の身体の一部にそれぞれ取付けられ、持ち運びが便利であり、しかも屋外 において違和感がなく手軽に使用に供することができる。

【００２３】 さらに、バッテリーパックは、温度調節器と充電式バッテリーを備えているた め、面状発熱体の温度にむらがなく、着衣に熱効率の優れた温かさが得られ、し かも、必要以上の温度上昇がなく、快適な温度に保つことができ、併せて、温度 管理や温度調節が外部からの操作で容易に行なうことができる。

【００２４】 さらに、着衣に面状発熱体を着脱可能に取付けられることにより、着衣の任意 の個所に取付けることが可能であり、しかも、暖房を必要としないときは取り外 すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る暖房付き着衣の主要部分を示す略
示図である。

【図２】面状発熱体を示す略示図で略示図である。

【図３】バッテリーパックを示す略示図である。

【符号の説明】

１ 着衣 ２ 面状発熱体 ３ バッテリーパック ４ 温度調節器 ５ 充電式バッテリー ６ サーミスタ ７ ヒータ ８ 防水シート ９ 防水チューブ １０ 面状発熱体１のコード １１ バッテリーパック３のコード １２ 面状発熱体１とバッテリーパック３とのコネク
ター １３ 温度調節器４と充電式バッテリー５とのコネク
ター

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベスト等の着衣の裏地に取付けられる全
   面発熱される面状発熱体と、身体の一部に取付けられる
   温度調節器と充電式バッテリーを備えた携帯可能なバッ
   テリーパックとを接続してなる暖房付き着衣。
2. 【請求項２】 前記着衣の裏地に取付けられる面状発熱
   体と、携帯可能なバッテリーパックとをコネクターを介
   して分離可能に形成される請求項１記載の暖房付き着
   衣。
3. 【請求項３】 前記面状発熱体が、着脱可能に形成され
   着衣の裏地の任意の個所に取付けられる請求項１または
   ２のいずれかに記載の暖房付き着衣。
4. 【請求項４】 前記バッテリーパックは、充電式バッテ
   リーと切換式の温度制御回路基板からなる温度調節器
   を、コネクターを介して接続して同時的に形成してなる
   請求項１ないし３のいずれかに記載の暖房付き着衣。