JP3073836U - 製図台用拡大鏡 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成で、製図台の目盛付定規の目盛を拡
大して確実に精読できること。 【解決手段】拡大鏡が固定または回動調節可能なように
取付られた腕杆と、この腕杆を製図板に固定する取付部
材とからなり、前記腕杆を支持した支柱はこの取付部材
に回動可能なように取付られ、前記腕杆が製図板上で自
由に伸縮・揺動・回動可能なように前記取付部材に取付
られ、拡大鏡を所定の位置に簡易に移動できるようにな
っている構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、製図台に簡易に拡大鏡が取り付けられる製図台用拡大鏡に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来の製図台は昇降自在の製図板上で縦横方向に自由に移動可能なような二枚 の板を直角に設けた目盛付定規が摺動できるように設置してあり、この目盛付定 規の目盛はミリ単位またはそれ以下の単位で目盛られているので、製図台に照明 器具が付設されているがこの照明だけでは読みずらく、特に、高年齢になると細 かい部分が正確に判読できない状態であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため製図板上で製図するときに目盛を確認する場合に、左手に目盛付定規 （ドラフターのカーソル）を持ち、右手で図面の線描きしているので、その都度 、どちらかの手を開放して拡大鏡を把持して目盛を確認しなければならず、その ために作業性が非常に悪かった。 この考案の課題は、簡易な構成で、製図台の目盛付定規の目盛を拡大して確実 に精読できる製図台用拡大鏡を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

以上の課題を達成するために、この考案に係る製図台用拡大鏡は、拡大鏡が固 定または位置調節可能なように取付られた腕杆と、この腕杆を製図板に固定する 取付部材とからなる構成である。また、前記腕杆が製図板上で自由に伸縮・揺動 ・回動可能なように前記取付部材に取付られている構成によって前記課題は達成 できる。

【０００５】 更に、この考案の前記課題は前記腕杆を支持している前記取付部材の支柱に前 記腕杆が上下に昇降調節可能なように取付られている構成または前記支柱が回動 可能なように取付部材に軸着されている構成によって達成できる。

【０００６】 この考案の製図台の課題は、高さ調節および傾斜角度調節が自在に可能なように 固定柱に取付られた製図板と、この製図板上で横方向及び縦方向に平行移動可能 に設けてなる目盛付定規と、伸縮・回動自在に取付られ、前記製図板上を照明す る照明具とを備えた製図台において、この製図板上で移動する前記目盛付定規の 目盛を拡大して目視可能な拡大鏡を備えた構成または製図板の周縁に取付るため の取付部材を備え、この取付部材に伸縮・昇降・回動可能なように取付られた腕 杆に前記拡大鏡が回動自在に取付られた構成によって達成できる。

【０００７】 この考案の製図台用拡大鏡は、取付部材によって製図台の製図板に簡易に取り つけることができる。また、目盛付定規の細かい目盛りも右手に記入ペンを持っ たまま目盛を確認しながら図面の線書きができる。従って、照明が不充分であっ ても定規の目盛を拡大して目視可能であるから、正確な寸法で設計図を描くこと が可能であり、その都度拡大鏡を手に持ち直す必要がないから作業性に優れる。

【０００８】 この考案の製図台用拡大鏡は、拡大鏡を支持する腕杆が製図板上で伸縮・昇降 ・回動自在に取付部材に取付られているから移動可能な目盛付直角定規の所定の 目盛位置に拡大鏡を素早く移動して目盛を精読することができるから作業性に優 れる。特に、視力が衰えた人にもその都度拡大鏡を手にすることなく目盛の確認 ができ、正確な図面を描くことができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、この考案に係る製図台用拡大鏡及び製図台の実施の形態について図面を 参照して詳述する。 図１は、この考案に係る製図台用拡大鏡の実施の態様の斜視図である。図２は 、この考案の製図台の実施の形態の斜視図である。

【００１０】 図１において、製図板１の周縁１ａを挿入し、この製図板１を挟持するように 断面コ字形に形成した取付部材２に回動自在に支柱３が立設され、この支柱３の 内部にスプリング等を内蔵して腕杆４が昇降して腕杆４の高さが調節可能なよう に装着してある。この取付部材２の固定片２ａには複数の固定ネジ５、５が螺着 してある。この腕杆４は中間に関節を形成して回動できるようになっており、そ の先端には固定または高さや傾斜位置調節可能なように拡大鏡６が配備してある 。拡大鏡６の取付位置は別に限定されず、製図板１上の図面や直角定規の目盛が 見やすくなる位置に取付てある。鏡６は大きさは限定されることなく図面に示す ように通常の小型ルーペのように小さいものでもよいし、２０ｘ３０ｃｍ位の大 きさのプラスチックレンズであってもよい。また、拡大鏡６が大きい場合は腕杆 ４を支持するために、二本の平行支え棒やスプリングを設置してあってもよい。

【００１１】 製図台７の固定柱８上に製図板１が、その高さの調節ができるように昇降自在 またはその傾斜角度が調節可能なように取付られている。縦に平行して摺動可能 なように目盛付の直角定規９ａを備えたドラフター９が横に摺動可能なように製 図板１の上に配置され、この製図板１の周縁１ａには固定部材１０ａによって照 明器具１０が伸縮回動自在に取付けてある。

【００１２】 この考案の製図台用拡大鏡を備えた製図台７について説明する。 製図板１の周縁１ａの隅部分に取付部材２の断面コ字部分を装着し、固定片２ ａの固定ネジ５、５によって取付部材２を製図板１に固定する。腕杆４の支柱３ への取付位置を調節して高さを決定し、支柱３を回動し、腕杆４を関節部分を中 心に回動し、拡大鏡６の位置を調節する。

【００１３】 製図板１上でドラフター９を横に平行移動し、次に、直角定規９ａを縦に摺動 しながら直線を描き、このとき寸法を規定するときに目盛を目視するために拡大 鏡６を直角定規９ａの上に位置せしめ目盛を判読する。拡大鏡６は目盛が目視し 易いように高さの調節や回動できるようにしてある。目盛が判読し難いときには 照明器具１０を点灯する。 この考案の製図板１は製図台７に高さ調節および傾斜角度調節を手動または自 動によって調節可能であるが、製図板１が製図台７の固定柱８に固定されるもの でもよい。

【００１４】

【考案の効果】

この考案に係る製図台用拡大鏡は上記の如く構成されているため、拡大鏡を製 図台の製図板に取付部材によって簡易に固定することができる。このような製図 台によれば設計者がドラフターを左手に持った状態で右手で拡大鏡を所定の位置 の目盛上に配置して固定して、右手で製図を描くことができる。拡大鏡を手に持 って定規の目盛をみることがないので作業がし易く、また、確実に正確な目盛を 視認することができるので精密な製図が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る製図台用拡大鏡の実施の形態の
斜視図である。

【図２】この考案の製図台の実施の形態の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 製図板 ２ 取付部材 ３ 支柱 ４ 腕杆 ５ 固定ネジ ６ 拡大鏡 ７ 製図台 ８ 固定柱 ９ ドラフター ９ａ 直角定規 １０ 照明器具

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】拡大鏡が固定または位置調節可能なように
   取付られた腕杆と、この腕杆を製図板に固定する取付部
   材とからなることを特徴とする製図台用拡大鏡。
2. 【請求項２】前記腕杆が製図板上で自由に伸縮・揺動・
   回動可能なように前記取付部材に取付られていることを
   特徴とする請求項１に記載の製図台用拡大鏡。
3. 【請求項３】前記腕杆を支持している前記取付部材の支
   柱に前記腕杆が上下に昇降調節可能なように取付られて
   いることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の
   製図台用拡大鏡。
4. 【請求項４】前記支柱が回動可能なように取付部材に軸
   着されていることを特徴とする請求項１乃至請求項３に
   記載の製図台用拡大鏡。
5. 【請求項５】高さ調節および傾斜角度調節が自在に可能
   なように固定柱に取付られた製図板と、この製図板上で
   横方向及び縦方向に平行移動可能に設けてなる目盛付定
   規と、伸縮・回動自在に取付られ、前記製図板上を照明
   する照明具とを備えた製図台において、 この製図板上で移動する前記目盛付定規の目盛を拡大し
   て目視可能な拡大鏡を備えたことを特徴とする製図台。
6. 【請求項６】製図板の周縁に取付るための取付部材を備
   え、この取付部材に伸縮・昇降・回動可能なように取付
   られた腕杆に前記拡大鏡が固定または位置調節可能なよ
   うに取付られたことを特徴とする請求項５に記載の製図
   台。