JP3072572B2 - ダム現場透水試験自動測定装置 - Google Patents

ダム現場透水試験自動測定装置

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JP3072572B2
JP3072572B2 JP4111740A JP11174092A JP3072572B2 JP 3072572 B2 JP3072572 B2 JP 3072572B2 JP 4111740 A JP4111740 A JP 4111740A JP 11174092 A JP11174092 A JP 11174092A JP 3072572 B2 JP3072572 B2 JP 3072572B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土の透水試験をダム
場で自動的に行うための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ロックフィルダムのコア部の品
質管理の一環として、コア部の土の透水試験を行うこと
がある。透水試験には、定水位透水試験や変水位透水試
験などがある。このうち現場で行う定水位透水試験は、
図4に示すように、現場に堀られた試験トレンチ1の水
位を一定にするように、この試験トレンチ1へホース3
を介してマリオット5から水を供給する。このマリオッ
ト5は密閉された容器であり、水が満たされ、前記ホー
ス3により試験トレンチ1内と連通している。密閉容器
には大気に連通した水位バランスパイプ7が貫通してお
り、この水位バランスパイプ7の下端は前記試験トレン
チ1の水面と同一レベルに位置される。
【0003】これにより、試験トレンチ1内の水位が減
少した場合にはホース3を介してマリオット5内の水が
供給され、マリオット5内には水位バランスパイプ7を
介して大気が供給される。このようにして試験トレンチ
1内の水位は一定に保たれる。そして、このように水位
を一定に保つ際に、前記ホース3を通って供給される水
の量(透水量)と、この供給が行われた時間との比など
から透水係数kcm/secを知ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
技術によれば、試験に時間がかかり、例えば、ロックフ
ィルダムのコア部における透水試験には半日以上かかる
ものであった。その間、技術者がつききりになって、マ
リオットの水の減り具合いを1mm単位でスケールによ
り読み取る作業をしていた。
【0005】このような作業では、多くの時間と労力が
必要で、測定の精度にも問題があった。このような問題
は、特にダム現場のように広い範囲に亘って、多くの場
所で透水試験を行う場合には、大きな問題となる。本発
明は以上の問題点を解決するためになされたものであ
り、ダム現場における透水試験の自動化を図り、透水量
を正確に測定し記録することのできるダム現場透水試験
自動測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するためになされたもので、ダム現場の盛立面(9)
で定水位透水試験を行うためのダム現場透水試験自動測
定装置であって、前記盛立面(9)を掘って設けた試験
トレンチと、前記試験トレンチ(1)の水位を一定にす
るため、前記試験トレンチ(1)へホース(3)を介し
て水を供給するマリオット(5)と、前記マリオット
(5)の内部の水位を検出する磁歪式水位計(17)
と、この磁歪式水位計(17)による検出信号を記録す
る記録部(23)と、を備えたものである。
【0007】
【作用】このような構成であるので、試験トレンチ1内
の水が地中に浸透すると、この試験トレンチ1の水位が
下がる。これに従い、マリオット5内の水が試験トレン
チ1内に供給され水位が下がる。この変化した水位を磁
歪式水位計17により検出し、検出信号を記録部に記録
する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例の現場は、ロックフィルダムのコア部
である。図1に示すように、コア部の盛立面9に試験ト
レンチ1を堀る。この試験トレンチ1には水供給ホース
3を介してマリオット5から水が供給される。
【0009】マリオット5は、アクリル材からなり、図
2〜3のように、上端が蓋29により密閉された円筒形
の主水室11の内部に水13が溜められたものである。
この蓋29には水注入栓31が設けられ、上方から水位
バランスパイプ7が貫通して主水室11は大気と連通し
ている。このマリオット5の側部に近接して、径小な円
筒形の計測室33が併設され、これは上下二箇所の連結
管35を介して、主水室11と計測室33は互いに連通
している。なお主水室11の下部には水抜口37が設け
られている。
【0010】前記計測室33の上端には、磁歪式水位計
17が取り付けられ、これはフロート27の位置変化に
伴う磁歪の変化を基に、これを電気信号として取り出す
ものである。これは上部にセンサヘッド17aを有し、
この下端から、計測室25の底部に向かって垂下する棒
状のステンレス製のセンサ本体17bを備えているもの
である。このセンサ本体17bの外周面には、リング状
のフロート27が、センサ本体17bに沿って摺動自在
に嵌合している。このフロート27の位置によってセン
サヘッド17aに接続したコントローラ(図示せず)の
出力が変化するようになっている。すなわち、フロート
が、センサヘッド17a側のゼロ点から最大ストローク
位置に向かうに従って磁歪が大きくなるように設定され
ており、この磁歪の変化によって出力電圧が変化するも
のである。本実施例の磁歪式水位計17では、300m
mの範囲で水位の変化が測定可能となっている。
【0011】他方、マリオット5内の水位バランスパイ
プ7の下端面を境にした上下の圧力のつり合いを考える
と、大気圧をP0とし、マリオット5内部上方の空気の
圧力をP1とし、試験トレンチ1の水位に対するマリオ
ット5の水位の水頭をhとすれば、 P0=P1+hγ(γは水の単位体積当りの重量) となる。
【0012】今、試験トレンチ1内の水が、矢印で示す
ように、地中に吸収されて水位が下り、水供給ホース3
によって水が供給される。従ってマリオット5の水位も
減少したとすると、上式においてhは減少しP1も減少
(体積が増加するので圧力は減少)するので、上記式の
右辺は左辺よりも小さくなる。これによりP0が相対的
に大きくなり、水位バランスパイプ7を介して空気がマ
リオット5の内部に供給される。したがって前記P1
増加し、再び前記式が成立してバランスがとれ、水の供
給は止まる。このようにして試験トレンチ1の水位は常
に一定に保たれる。このように、水位を一定に保った状
態で供給される水の量と、供給が行われた時間との比を
基に、試験トレンチ1とマリオット5のそれぞれの水平
断面積を考慮して、透水係数kcm/secを知ること
ができる。
【0013】前記磁歪式水位計17による検出信号は、
ケーブル19を介して、信号変換器21によってディジ
タル信号に変換され、記録部として設けたハイブリット
レコーダ23に記録される。前記信号変換器21には、
AC100Vが入力される電源39から、DC10〜3
0Vの安定化電源が供給される。
【0014】以下、本実施計の動作について説明する。
前述した透水係数kを求める際に、試験トレンチ1及び
マリオット5の水平断面積は予め知ることができ、水の
供給が行われた時間もタイマー(図示せず)によって検
知することができる。また供給された水の量はマリオッ
ト5の水位によって知ることができ、この水位は前記磁
歪式水位計17によって検知できる。従って、この水位
を測定すれば自動的に供給された水の量がわかる。この
ようにして透水係数kを求めることができる。
【0015】以上のように、磁歪式水位計17により水
位を検出し、これをハイブリットレコーダ23に記録す
ることで、従来のように常に技術者がついてスケールを
読み取る必要がなくなる。
【0016】また人が読むことによる読み取り誤差が生
じることもない。さらには短い時間で測定を行うことが
でき、測定結果も連続して保存しておくことができる。
そのため、特にダム現場のように広い範囲に亘って多数
の場所で透水試験を行う場合には、多くの時間と労力を
省くことができるので、多大な効果がある。なお、他の
実施例においては、水の供給が行われた時間や、入力さ
れた試験トレンチ1及びマリオット5の水平断面積の値
を考慮して演算を行い、透水係数kをより正確に求める
ことのできる演算器を設け、この演算結果を記録するも
のとしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のダム現場
透水試験自動測定装置によれば、マリオット内部の圧力
を検出することでマリオットの水位の減少、ひいては試
験トレンチの水位の減少を自動的に測定できる。よっ
て、常に技術者がスケールを読み取るために測定装置に
付き添っている必要がなく、また人による読み取り誤差
も生じない。さらに、測定結果を記録部により記録で
き、短時間で測定が行え、また連続した記録を取ること
が可能となる。したがって、特にダム現場のように広い
範囲に亘って多くの場所で透水試験を行う場合には、多
くの時間と労力を省くことができるという多大な効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す全体概略図
【図2】 マリオット部分の側面図
【図3】 マリオット部分の平面図
【図4】 従来例を示す全体概略図。
【符号の説明】
1 試験トレンチ 3 水供給ホース 5 マリオット 7 水位バランスパイプ 17 磁歪式水位計 23 ハイブリットレコーダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダム現場の盛立面(9)で定水位透水試
    験を行うためのダム現場透水試験自動測定装置であっ
    て、 前記盛立面(9)を掘って設けた試験トレンチと、 前記 試験トレンチ(1)の水位を一定にするため、前記
    試験トレンチ(1)へホース(3)を介して水を供給す
    るマリオット(5)と、 前記マリオット (5)の内部の水位を検出する磁歪式水
    位計(17)と、 この磁歪式水位計(17)による検出信号を記録する記
    録部(23)と、を備えたことを特徴とするダム現場透
    水試験自動測定装置。
JP4111740A 1992-04-30 1992-04-30 ダム現場透水試験自動測定装置 Expired - Fee Related JP3072572B2 (ja)

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