JP3072211U - フック、及びフック収納式包装用箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、フック、及びフック収納式包装用
箱に関するものであり、フックが包装用箱から外れやす
いという点、フックが包装用箱にスムーズに収納しない
という点を根本的に解決するという事を目的とする。 【解決手段】 本考案に係わるフック、及びフック収納
式包装用箱は、フック（１）が包装用箱本体（７）の背
面上部の略中央に形成された円弧状切込穴（８）に沿っ
て回転することを特徴とし、フックが包装用箱本体
（７）からはずれにくく、該フック（１）の吊り下げ部
（３）が包装用箱本体（７）にスムーズに収納できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、運動具、化粧品、小物類等を収納する箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、吊り下げて陳列販売し、また搬送時等箱詰めの際にも便利なように吊り 下げ部分が本体に収納式の箱は知られている。例えば、実開昭５６−９７２２０ 号には底板の一部に切り込みが設けられ、係止片が設けられた吊り下げ具が、該 切り込みに差し込まれ、吊り下げ具が上下動度及び着脱可能であるつり下げ具付 き包装用箱が開示されている。

【０００３】 また、実開平８−１９８２４４号には箱本体の胴部に上下方向移動可能な板状 のハンガーが配設されたカートン箱が開示されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記実開昭５６−９７２２０号に記載されたつり下げ具付き包装用箱 に関しては、係止片が設けられた吊り下げ具が本体箱と着脱可能であるものの本 体箱から不用意にはずれやすいという欠点があった。 また、前記実開平８−１９８２４４号に記載されたカートン箱は、上下方向移 動可能な板状のハンガー部分と箱本体の胴部との接触面積が大きく、板状のハン ガー部分を上下移動させるとき両者の摩擦力により、板状のハンガー部分がスム ーズに移動しないという問題点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで、上記の問題を解決し、吊り下げ部分（以下フック）が本体箱からはず れにくく、フックが本体箱にスムーズに収納できるフック、及びフック収納式包 装用箱を考案をするに至った。 即ち、本考案に関するフック、及びフック収納式包装用箱は、フックが包装用 箱の背面で回転し、該フックの吊り下げ部が前記包装用箱の上端部で収納可能で あることを特徴としている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について説明する。 図１−（ａ）、図１−（ｂ）、及び図１−（ｃ）に示すとおり、本考案のフック （１）は全長が２ｃｍから１０ｃｍ迄、厚さが１ｍｍから５ｍｍ迄の樹脂製の成 形物である。図１−（ａ）に示すとおり、該フック（１）の板状の本体（２）の 一端から鍵状に湾曲した吊り下げ部（３）が形成され、本体（２）の一側面の略 中央部に突起部（４）が形成されている。さらに、図１−（ａ）、及び図１−（ ｂ）に示すとおり、該フック（１）の本体（２）の一端から該吊り下げ部（３） の内側に該吊り下げ部（３）と離片して折り曲げ可能な舌片（５）が形成されて いる。該舌片（５）には前記突起部（４）と着脱可能な小孔（６）が形成さてい る。該突起部（４）の先端部分は鍵状、球状等の任意な形状である。また図１− （ｃ）に示すとおり、該舌片（５）は厚さが１ｍｍから５ｍｍ迄の平板である。 該舌片（５）に形成された小孔（６）の直径は前記突起部（４）の横断面幅と略 同等かやや大きく、該小孔（６）に前記突起部（４）が十分挿入された場合、該 突起部（４）の先端部分によって、舌片（５）がフック（１）全体と略平行な状 態に固定される。該突起部（４）の長さは３ｍｍから１０ｍｍである。

【０００７】 通常、該フック（１）を包装用箱に取りつける場合、該包装用箱の背面上部に取 りつける。図６−（ａ）に示すとおり、包装用箱本体（７）の背面上部に前記フ ック（１）の舌片（５）が挿入可能なの切込孔（１０）、及び突起部（４）が挿 入可能なの小孔（９）を形成する。図６−（ａ）に示すとおり、フック（１）の 舌片（５）を突起部（４）側に折り曲げ、切込穴（１０）、及び小孔（９）にそ れぞれ該舌片（５）、及び突起部（４）を包装用箱本体（７）の外側から内側に 挿入する。そして図６−（ｂ）に示すとおり、該フック（１）の舌片（５）の小 孔（６）に突起部（４）を貫通させ、包装用箱本体（７）の内部で舌片（５）と 突起部（４）とを連結させる。また、図７−（a）に示すとおり、該切込孔（１ ０）、及び小孔（９）は、包装用箱本体（７）の背面上部の略中央部に位置する 。さらに、図７−（b）、及び図７−（c）に示すとおり、該切込孔（１０）、及 び小孔（９）は、包装用箱本体（７）の背面上部の略中央部以外に位置しても良 い。

【０００８】 次に、該包装用箱本体（７）に形成された切込孔（１０）の形状を円弧状にした 場合の本考案を以下に記す。 図２−（ａ）に示すとおり、本考案の包装用箱本体（７）の背面上部の略中央に 前記フック（１）の舌片（５）が挿入可能な円弧状切込穴（８）、及び突起部（ ４）が挿入可能な円形穴（９）が形成されている。図２−（ｂ）に示すとおり、 包装用箱本体（７）の背面上部には小孔（９）を中心とし、かつ箱本体上部を上 端とした４分の1の円弧状切込穴（８）が形成されている。円弧状切込穴（８） の幅はフック（１）の舌片（５）の厚さよりもやや大きい。また小孔（９）の直 径は前記フック（１）の突起部（４）の断面幅よりもやや大きい。

【０００９】 図２−（ａ）に示すとおり、フック（１）の舌片（５）を突起部（４）側に折 り曲げ、円弧状切込穴（８）、及び小孔（９）にそれぞれ該舌片（５）、及び突 起部（４）を包装用箱本体（７）の外側から内側に挿入する。そして図３−（ａ ）、及び図３−（ｃ）に示すとおり、該舌片（５）の小孔（６）に突起部（４） を貫通させ、包装用箱本体（７）の内部で舌片（５）と突起部（４）とを連結さ せる。

【００１０】 すると図４−（ａ）に示すとおり、該フック（１）が包装用箱本体（７）の背 面に取りつけらる。しかも図４−（ｂ）、及び図４−（ｃ）に示すとおり、フッ ク（１）の突起部（４）を中心として該フック（１）は包装用箱の背面上を９０ °の範囲内で回転可能な状態となる。図４−（ｂ）の状態は、フック（１）の吊 り下げ部（３）が包装用箱の上端から出た状態である。また、図４−（ｃ）の状 態は、フック（１）の吊り下げ部（３）が包装用箱本体（７）の上端から収納さ れた状態である。通常、包装用箱本体（７）を吊り下げて陳列する場合は、フッ ク（１）を図４−（ｂ）の状態にし、包装用箱本体（７）を搬送、または保管す る場合にはフック（１）を図４−（ｃ）の状態にする。

【００１１】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づき説明する。図５−（a）に示すとおり、本考案の フック（１）は全長が４ｃｍ、厚さが２ｍｍの樹脂製の成形物である。 該フック（１）の板状の本体（２）の一端からは鍵状に湾曲した吊り下げ部（３ ）が形成され、本体（２）の一側面の略中央部に突起部（４）が形成されている 。さらに、該フック（１）の本体（２）の一端から該吊り下げ部（３）の内側に 該吊り下げ部（３）と離片して折り曲げ可能な舌片（５）が形成されている。該 舌片（５）には前記突起部（４）と着脱可能な小孔（６）が形成さている。該突 起部（４）の先端部分は鍵状である。また該舌片（５）は厚さが２ｍｍの平板で ある。該突起部（４）の長さは４ｍｍである。

【００１２】 図２−（ａ）に示すとおり、本考案の包装用箱本体（７）の背面上部の略中央 に前記フック（１）の舌片（５）が挿入可能な円弧状の円弧状切込穴（８）、及 び突起部（４）が挿入可能な円形穴（９）が形成されている。図２−（ｂ）に示 すとおり、包装用箱本体（７）の背面上部には小孔（９）を中心とし、かつ箱本 体上部を上端とした４分の1の円弧状切込穴（８）が形成されてある。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のフック、及びフック収納式包装用箱は、フックが樹脂製であり、包装 用箱本体からはずれにくく、該フックが包装用箱の背面上部を９０°の範囲内で 回転することにより、該フックの吊り下げ部分が包装用箱本体にスムーズに収納 できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１−（ａ）、及び図１−（ｂ ）は、本考案
に係わるフックの外観図であり、図１−（ｃ）は本考案
に係わるフックの側面図である。

【図２】図２−（ａ）は、本考案に係わるフックとフッ
ク収納式包装用箱本体の外観図であり、図２−（ｂ）
は、本考案に係わるフック収納式包装用箱本体の背面図
である。

【図３】図３−（ａ）、及び図３−（ｃ）は、本考案に
係わるフックとフック収納式包装用箱本体の背面上部に
おける縦断面図であり、図３−（ｂ）は、本考案に係わ
るフックの外観図である。

【図４】図４−（ａ）は、本考案に係わるフック収納式
包装用箱の外観図であり、図４−（ｂ）、及び図４−
（ｃ）は、本考案に係わるフック収納式包装用箱の背面
図である。

【図５】図５−（ａ）、及び図５−（ｂ）は、本考案に
係わるフックの外観図であり、図５−（ｃ）は本考案に
係わるフックの側面図である。

【図６】図６−（ａ）は、本考案に係わるフックを包装
用箱本体にとりつける場合を説明する外観図であり、図
６−（ｂ）は、本考案に係わるフックと包装用箱本体の
背面上部における縦断面図である。

【図７】図７−（ａ）、図７−（ｂ）、及び図７−
（ｃ）は、本考案に係わるフックを包装用箱に取りつけ
る位置を説明する包装用箱本体の背面図である。

【符号の説明】

１ フック ２ （フックの）本体 ３ （フックの）吊り下げ部 ４ （フックの）突起部 ５ （フックの）舌片 ６ （フックの舌片に形成された）小孔 ７ 包装用箱本体 ８ 円弧状切込穴 ９ （包装用箱本体に形成された）小孔 １０ 切込穴

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 樹脂製の板状の本体を有し、本体の一端
   から鍵状に湾曲した吊り下げ部が形成され、本体の一側
   面の略中央部に突起部が形成され、かつ、本体の一端か
   ら該吊り下げ部の内側に該吊り下げ部と離片して折り曲
   げ可能な舌片が形成され、該舌片には前記突起部と着脱
   可能な小孔が形成されたことを特徴とするフック。
2. 【請求項２】 背面上部の略中央に小孔が形成され、該
   小孔を中心とし、かつ箱本体上部を上端とした４分の1
   の円弧状切り込み穴が形成された包装用箱であり、該包
   装用箱の円弧状切込穴、及び小孔にそれぞれ前記フック
   の舌片、及び突起部が該包装用箱の外側から挿入され、
   該舌片を折り曲げ、該舌片の小孔と前記フックの突起部
   とが包装用箱内部で連結して前記フックが包装用箱にと
   りつけられたことを特徴とするフック、及びフック収納
   式包装用箱包。