JP3072190U - 草焼きバーナ用火口アタッチメント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次空気を十分とり込むことができながら
も、耐風性に優れ、目的の個所に火炎を集中させること
のできる草焼きバーナ用火口のアタッチメントを提供す
る。 【解決手段】 携帯式ガス容器に貯蔵された液化石油ガ
スを燃料とするガスバーナの火口部分(３)に装着可能な
火口アタッチメント(９)であって、ガスバーナの火口部
材(３)に外嵌する筒部(10)と、この筒部(10)から一体に
連出した複数の爪部(11)とからなり、筒部に空気連通孔
(13)を透設し、各爪部(11)に補強用の膨出部(12)を形成
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、草焼きに使用するバーナの火口部先端に装着するアタッチメントに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年草焼きバーナとして、携帯式ガス容器(カートリッジガスボンベ)に貯蔵さ れた液化石油ガス(ＬＰＧ)を燃料とし、長いガイド管の先端に火口部材配置した ロングノーズガスバーナが多用されるようになってきた。従来のロングノースガ スバーナでは、手元部分にカートリッジガスボンベを支持し、カートリッジガス ボンベから導出した液化石油ガスをガイド管の先端に配置した火口部分で燃焼さ せるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ガス燃焼式の草焼きバーナの場合、地面から所定の距離を隔てて火口部分を位 置させておかなければ、二次空気の取り入れが十分に行えなのである。そこで、 従来、リング状の接地具をガイド管から下向きに突出させて、火口部材の先端と 地面との間隔を保持するようにしたものが提供されている。

【０００４】 ところが、従来の燃焼式の草焼きバーナでは、リング状接地具とガイド管との との間をロッドで連結した構造になっていることから、火炎が風で揺らぎ目的の 個所を集中的に加熱しにくいという問題があった。

【０００５】 本考案はこのような点に着目し、二次空気を十分とり込むことができながらも 、耐風性に優れ、目的の個所に火炎を集中させることのできる草焼きバーナ用火 口のアタッチメントを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成するために本考案は、ガスバーナの火口部材に外嵌する筒部 と、この筒部から一体に連出した複数の爪部とからなり、筒部に空気連通孔を透 設し、各爪部に補強用の膨出部を形成したことを特徴としている。

【０００７】

【考案の作用】

本考案では、ガスバーナの火口部材に外嵌する筒部と、この筒部から一体に連 出した複数の爪部とからなり、筒部に空気連通孔を透設しているので、爪部の先 端を接地させることにより、火口パイプの先端と地面との間隔を確実に所定の寸 法に維持することができる。これにより、バーナを宙に浮かせた状態で支持する ことが無くなるから、作業時の疲労が軽減される。

【０００８】 また、このアタッチメントは筒体の先端から複数の爪部を突出するとともに、 筒部に空気連通孔を透設していることから、爪間の空間及び空気連通孔から二次 空気を十分に取り入れることができる。

【０００９】

【考案の実施形態】

図面は本考案の実施形態を示し、図１はガス燃焼式の草焼きバーナに装着した 状態を示す正面図、図２はアタッチメントの斜視図である。 草焼きバーナは銃把状に形成した合成樹脂製ハンドル部分(１)と、そのハンド ル部分(１)から連出したガイド管(２)と、このガイド管(２)の先端に接続した火 口部材(３)とで構成してある。

【００１０】 ハンドル部分(１)のガイド管連出部に液化石油ガスを貯蔵したカートリッジガ スボンベ(４)の装着固定部(５)が形成してある。このカートリッジガスボンベ装 着固定部(５)は、合成樹脂でハンドル部分(１)と一体に茶筒状に形成してあり、 その奥部にカートリッジガスボンベ(４)の先端ノズル部を受け入れるとともにカ ートリッジガスボンベ(４)の固定用鍔部を保持するように形成した接続具(６)と 、ガスの流出流量を調整するガス調整機構(７)とが配置してある。

【００１１】 ガス調量機構(７)から導出したガス導出管(８)はガイド管(２)内に連通接続し てある。ガイド管(２)内には、ガス噴出ノズル(図示略)が形成してあり、このガ ス噴出ノズルよりも先端側でのガイド管(２)の周面に一次空気取り入れ口が開口 形成してある。したがって、カートリッジガスボンベ(４)から取り出された液化 石油ガスはガイド管(２)内で一次燃焼空気との混合ガスとなり、火口部材(３)か ら噴出する。この火口部材(３)から噴出する空燃混合気に着火することにより、 火口部材(３)から燃焼火炎が噴出することになる。

【００１２】 なお、このロングノズルガスバーナは、ハンドル部分(１)が４５〜４８cm程度 に構成してあり、ガイド管(２)及び火口部材(３)との合計長さが２３〜２７cm程 度に構成してある。したがって、全長が６８〜７５cm程度となり、草焼き時等に も腰を屈めることなく作業をすることができることになる。

【００１３】 また、ハンドル部分(１)でのガイド管連出部にカートリッジガスボンベ装着固 定部(５)が形成してあることから、このカートリッジガスボンベ装着固定部(５) がロングノズルガスバーナを使用しての作業時での手掛かり部分となるから、安 定した作業姿勢を採ることができる。

【００１４】 そして、火口部材(３)にアタッチメント部材(９)が外嵌固定してある。このア タッチメント部材(９)は、図２に示すように、アタッチメント部材(９)に外嵌す る筒部(10)と、この筒部(10)の先端部から突出させた４本の三角状の爪部(11)が 突出させてある。そして、各爪部(11)には爪補強用の膨出部(12)が形成してあり 、筒部(10)には多数の空気連通孔(13)が透設してある。

【００１５】 なお、このアタッチメント部材(９)は、鋼鈑を所定形状にプレス加工したのち 曲げ加工することにより形成してあり、図示を省略したボルト・ナット等の締め 込み固定具により、火口部材(３)に固定されるようになっている。

【００１６】

【考案の効果】 本考案では、ガスバーナの火口部材に外嵌する筒部と、この筒部から一体に連 出した複数の爪部とからなり、筒部に空気連通孔を透設しているので、爪部の先 端を接地させることにより、火口パイプの先端と地面との間隔を確実に所定の寸 法に維持することができる。これにより、バーナを宙に浮かせた状態で支持する ことが無くなるから、作業時の疲労を軽減することができる。

【００１７】 また、このアタッチメントは筒体の先端から複数の爪部を突出するとともに、 筒部に空気連通孔を透設していることから、爪間の空間及び空気連通孔から二次 空気を十分に取り入れることができ、安定した燃焼を行うことができる。

【００１８】 さらに、火口部材の先端をアタッチメントでカバーしていることから、火炎が 風で大きく揺らぐことが無くなり、目的の個所に火炎を集中させることができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】ガス燃焼式の草焼きバーナに装着した状態を示
す正面図である。

【図２】アタッチメントの斜視図である。

【符号の説明】

３…火口部分、９…アタッチメント、10…アタッチメン
トの筒部、11…アタッチメントの爪部、12…爪部の膨出
部、13…アタッチメントの空気連通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯式ガス容器に貯蔵された液化石油ガ
   スを燃料とするガスバーナの火口部分(３)に装着可能な
   火口アタッチメント(９)であって、ガスバーナの火口部
   材(３)に外嵌する筒部(10)と、この筒部(10)から一体に
   連出した複数の爪部(11)とからなり、筒部に空気連通孔
   (13)を透設し、各爪部(10)に補強用の膨出部(12)を形成
   したことを特徴とする草焼きバーナ用火口アタッチメン
   ト。