JP3071880U - 風車の回転安定機構 - Google Patents

風車の回転安定機構

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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Abstract

(57)【要約】 【課題】 刻々と変化する自然の風の風力エネルギーに
応じて、ブレード板の受風角度を弾性的に可変せしめ、
受風面積を変化させることによって風力エネルギーを恒
常的に安定的に取り出すことができて、動力伝達軸に伝
わる回転エネルギーを可及的に一定にすることができる
風車の回転安定機構を提供すること。 【解決手段】 少なくとも2枚のロータ翼1が、回転エ
ネルギーを伝達する動力伝達軸2に相称的に配設され、
受風することにより当該軸芯を中心に回転運動を生起す
る風車であって、前記ロータ翼1は、動力伝達軸2の軸
芯に対し略直交的に伸びるウインドシャフト12と;この
ウインドシャフト12の長手方向に沿って固定され、か
つ、少なくとも一部に超弾性合金材料によって作製され
た弾性変形部11aを含むブレード板11とから構成すると
いう技術的手段を採用した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、風力エネルギー利用のための風車の改良、更に詳しくは、強風時に ロータ翼が受ける強風圧によるロータ翼そのものや風車の本体部の中の機構の破 損を防止するようにロータ翼にかかる受風力を自動的に調整する風車の回転安定 機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
風車は自然の風力エネルギーを得るための構造物であり、発電や揚水などに広 く使用されている。通常、自然界の風の強さは一定ではなく常に変化し続けてお り、時には台風や突風などが吹き付けることもある。そして、風車のロータ翼が そのような大きな風力を受けると、ロータ翼そのものが折れてしまったり、過剰 に回転して風車の本体部の中の機構を破壊しかねなかった。
【0003】 従来、このような風速の不規則な変動によって得られる動力を安定させるため には、風車の動力伝達軸と発電機やポンプ等の利用機器の駆動軸との間にギヤ等 の機械的変速手段を利用して調整していたが、ギヤを用いた構造は非常に複雑で あって保守点検などに手間を要していた。また、風車のロータ翼には風速の大き さに応じた圧力が加わるので、台風や突風等によるロータ翼の破損を防止する手 段が必要であった。
【0004】 このような課題に対し、ウインドシャフトにブレード板をバネ等で回動自在に 弾着し、強風時には受風方向に対しての受風面積を減少させるようにブレード板 の受風角度を傾斜することができるように構成されたものが数々考案されている が、構造が複雑であるがゆえに故障する虞れがあった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者は、従来の風車の回転を安定させる機構の改良について研究していた ところ、刻々と変化する自然の風の風力エネルギーに応じて、ブレード板の受風 角度を弾性的に可変せしめ、受風面積を変化させることができれば、風力エネル ギーを恒常的に安定的に取り出すことができて、動力伝達軸に伝わる回転エネル ギーを可及的に一定にできるであろうとの着想を得た。そして、全く新しい機構 によって同作用を得られないかと思案した結果、ブレード板の使用材料に超弾性 的物質をもつものを採用するという解決策を思い付いた。
【0006】 そこで、本考案者は、ニッケル・チタン系の超弾性合金と呼ばれる材料が、変 形しても確実に元の状態に戻るという理想的な物性を備え、しかも、軽量で強度 や耐蝕性に優れているということから、これを使用材料に採用してみたところ、 本考案を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明 すれば次のとおりである。
【0008】 即ち、本考案は、少なくとも2枚のロータ翼1が、回転エネルギーを伝達する 動力伝達軸2に相称的に配設され、受風することにより当該軸芯を中心に回転運 動を生起する風車であって、 前記ロータ翼1が、動力伝達軸2の軸芯に対し略直交的に伸びるウインドシャフ ト12と;このウインドシャフト12の長手方向に沿って固定され、かつ、少なくと も一部に超弾性合金材料によって作製された弾性変形部11aを含むブレード板11 とから構成されており、受風圧が大きくなると増加した風圧に比例して受風面積 が減少するように前記各ブレード板11を弾性変形することによって受風圧が安定 するように構成するという技術的手段を採用した。
【0009】 また、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、 ブレード板11は、ウインドシャフト12との接合境界近傍を超弾性合金材料で作製 し、受風圧が大きくなると増加した風圧に比例して受風面積が減少するように前 記各ブレード板11を弾性変形することによって受風圧が安定するように構成する という技術的手段を採用した。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次の とおりである。
【0011】 『第1実施形態』 本考案の第1実施形態を図1および図2に基いて説明する。図中、符号1で指 示するものはロータ翼であり、このロータ翼1は、ウインドシャフト12の長手方 向に沿ってブレード板11を固定して構成され、このブレード板11はニッケル・チ タン系の変形しても確実に元の状態に戻るという超弾性特性や形状記憶特性をも つ超弾性合金を使用材料とする。符号2で指示するものは回転エネルギーを伝達 するための動力伝達軸であり、先端にハブ21が配設されている。また、符号3で 指示するものは前記ロータ翼1を前記ハブ21に固定するための固定具である。そ して、符号Aで指示するものは風車の本体部であり、この本体部Aの中には発電 機関を設置する。
【0012】 本実施形態においては3枚のロータ翼1を動力伝達軸2に相称的に配設する。 この際、この動力伝達軸2の先端には前記ウインドシャフト12を固定するための ハブ21を配設し、このハブ21においてウインドシャフト12を動力伝達軸2の軸芯 に対して略直交的になるように固定具3で固定する。そして、ブレード板11は、 風Wの力を受けることによって動力伝達軸2を矢印方向に回転運動を生起するこ とができるようにひねり角度を付けてウインドシャフト12に固定されている。
【0013】 図1に示したように弱風下においてはブレード板11は受風面積が最大になるよ うな姿勢になっており、強風下においては図2に示したようにブレード板11は風 向きに対して後方に弾性変形して受風面積を減少させる。即ち、過大な風力エネ ルギーであったとしても、そのエネルギーを全て受け止めないので、略一定の回 転エネルギーに変換できることになり、ロータ翼1の破損や過剰回転による風車 の本体部Aの中の発電機関の破損を防止することができる。
【0014】 このように、ブレード板11は、風力エネルギーの大小の変化に応じて連続的に 弾性変形して受風面積を可変させることによって風力エネルギーを恒常的に安定 的に取り出すことができて、そのエネルギーが伝わる風車の動力伝達軸の回転速 度は所定の範囲内になるので、如何なる風力状況においても安定した回転を維持 できる。
【0015】 『第2実施形態』 次に、本考案の第2実施形態を図3に基いて説明する。本実施形態においては ブレード板11のウインドシャフト12との境界付近に弾性変形部11aを形成し、そ の他の部分については弾性変形率の大小に関係ない金属または非金属、あるいは 合成樹脂を用いて作製し、本実施形態においては合成樹脂板11bを採用する。
【0016】 本実施形態の場合、ブレード板11における超弾性合金の使用量が、第1実施形 態に比べて少なくて済み、その他の部分には安価な合成樹脂板11bを採用するこ とによって、材料コストを下げて製造することが可能である。
【0017】 本考案は概ね上記のように構成されるが、本考案は図示の実施例に限定される ものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更 が可能であって、例えば、ロータ翼1は3本に限らず2枚以上であれば良いし、 ブレード板11における弾性変形部11a以外の部分11bは合成樹脂板に限らず、ア ルミニウム等の軽金属類を採用しても良い。また、本考案の風車の本体部Aの中 には発電機関に及ばず、ポンプやその他の機関が広く採用されるものであり、何 れのものも本考案の技術的範囲に属する。
【0018】
【考案の効果】
以上実施形態を挙げて説明したとおり、本考案にあっては、ブレード板に弾性 変形する超弾性合金材料を使用することによって、刻々と変化する自然の風の風 力エネルギーに応じて、ブレード板の受風角度を弾性的に可変して受風面積を変 化させて風力エネルギーを恒常的に安定的に取り出すことができて、動力伝達軸 に回転エネルギーを可及的に一定になるように調整して伝達することができるの で、ロータ翼における過大な受風力による破損を防止すると共に、風車の回転を 可及的に一定に安定させることができる。また、非常に簡単な構造であって、複 雑なギヤ等の機械的変速手段を用いることがないので保守点検などの手間もかか らないことから、産業上における利用価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態の無風または弱風下での
状態を表わす斜視図である。
【図2】本考案の第1実施形態の強風下での状態を表わ
す斜視図である。
【図3】本考案の第2実施形態の無風または弱風下での
状態を表わす斜視図である。
【符号の説明】
1 ロータ翼 11 ブレード板 11a 弾性変形部 11b 合成樹脂板 12 ウインドシャフト 2 動力伝達軸 21 ハブ 3 固定具 A 本体部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2枚のロータ翼1が、回転エ
    ネルギーを伝達する動力伝達軸2に相称的に配設され、
    受風することにより当該軸芯を中心に回転運動を生起す
    る風車であって、前記ロータ翼1が、動力伝達軸2の軸
    芯に対し略直交的に伸びるウインドシャフト12と;この
    ウインドシャフト12の長手方向に沿って固定され、か
    つ、少なくとも一部に超弾性合金材料によって作製され
    た弾性変形部11aを含むブレード板11とから構成されて
    おり、受風圧が大きくなると増加した風圧に比例して受
    風面積が減少するように前記各ブレード板11を弾性変形
    させることによって受風圧が安定するように構成したこ
    とを特徴とする風車の回転安定機構。
  2. 【請求項2】 ブレード板11は、ウインドシャフト12と
    の接合境界近傍が超弾性合金材料で作製されており、受
    風圧が大きくなると増加した風圧に比例して受風面積が
    減少するように前記各ブレード板11を弾性変形させるこ
    とによって受風圧が安定するように構成したことを特徴
    とする請求項1記載の風車の回転安定機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の風車の回転安定
    機構を備えた風車が回転することによって得られる動力
    が発電機関に伝達されて発電可能に構成されたことを特
    徴とする風力発電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003076802A1 (fr) * 2002-03-13 2003-09-18 Kenzo Kanki Aube et element auxiliaire d'un aerogenerateur, et aerogenerateur
JP2010261431A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Masanori Aso 翼角調整機能付平板翼片持支持式(うちわ式)多翼プロペラ形風車(兼平板翼特性試験機)
JP2014513233A (ja) * 2011-04-05 2014-05-29 アナカタ・ウィンド・パワー・リソーシズ・エス・アー・エル・エル 拡散器により増強された風力タービン

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