JP3070727U - 装飾品型化粧ケ―ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾品型化粧ケースの提供。 【解決手段】 少なくとも一つ以上の、且つ手に装着す
る装飾品に組合せ可能な化粧ケースを具え、該装飾品の
上面に、化粧ケースと同じ外形のベースが設けられ、化
粧ケースのケース体は透明で中空状を呈して化粧品を収
容し、ケース底面中央部分に装飾品のベースへの嵌め置
きに適した凹面が設けられ、上面外縁に一周のケースの
底の凹面内に嵌め置き可能な凸縁が形成されている。こ
れにより装飾品のベースを化粧ケース底面の凹面内に嵌
め込み、化粧ケースを装飾品の上に取り付け、一つの装
飾品型化粧ケースを形成し、且つ化粧ケース間も底面の
凹面と上面の凸縁で相互に嵌挿でき多層式化粧ケースを
形成可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の装飾品型化粧ケースに係り、特に、化粧の色により交換可能な 化粧ケースの設計を指し、且つ該化粧ケースが手に着用される装飾品の上方に結 合されて、装飾機能を有すると共に、使用上の利便性と変化性を具えた、装飾品 型化粧ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の化粧品はその形式の違いにより異なった方式で包装され、例えば口紅に は管式包装が採用され、アイシャドウ、ファンデーションには箱式の包装が採用 されている。しかし、各種の化粧品ケースがいずれも個別の独立存在とされるた めに、外出時に大小のケースと口紅を携帯しなければならず、十分に不便であっ た。ゆえに、携帯に便利であるよう、業者はすでに多槽式化粧ケースを提供して おり、それは口紅、アイシャドウ及びファンデーションを化粧ケース内の小凹槽 に収容できるものであった。しかし、このような方式は伝統的な化粧ケースの不 便さを解消できるが、使用上、以下のような問題を発生した。

【０００３】 上述の多槽式化粧ケースは体積を縮小するために、その内部の凹槽がいずれも 小さく浅く、ゆえに化粧品を盛る分量が極めて有限であり、且つケース内の化粧 品の色彩がいずれも固定された色であり、交換を行うことができなかった。さら にそのうちの一種類の比較的よく使用する化粧品がなくなると補充できず、その 他の色もすべて使用してから交換するか、或いは別に新しくケースを購入し古い ケースと共に使用するしかできず、十分に不便であった。このため周知の多槽式 化粧ケースは化粧に合わせて交換することができず、これがこのような化粧品ケ ースの欠点であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、一種の装飾品型化粧ケースを提供することにあり、そのうち 、該化粧ケースは手部に着用する装飾品の上に結合可能で、装飾品の一部分をな し、化粧に応じて異なる色の化粧品に交換でき、装飾機能を有し、使用上、より 利便性と変化性を有するものとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、手部に装着される装飾品に組み合わせられる少なくとも一 つの化粧ケースを具えた装飾品型化粧ケースにおいて、 該装飾品の上面に一つのベースが設けられ、化粧ケースが中空ケース体とされ て内部に化粧品を収容し、ケース体底面の中央部分に装飾品のベースを嵌め置け る凹面が形成され、ケース体上面の外縁に一周の、もう一つの化粧ケースの底の 凹面内に嵌め込み可能な凸縁が設けられ、これにより装飾品がそのベースで化粧 ケース底面の凹面内に嵌め置かれて、化粧ケースが装飾品の上に組み合わされて 一つの装飾品型化粧ケースを組成し、且つ化粧ケース間が相互の凹面と凸縁の嵌 挿により２層以上の化粧ケースを組成することを特徴とする、装飾品型化粧ケー スとしている。 請求項２の考案は、前記装飾品のベースの上面の中心部分に円形の嵌置き溝が 凹設され、嵌置き溝内に一つの凸柱が凸設され、化粧ケースの底の凹面部分にベ ースの凸柱を挿入する嵌置き座が形成され、ケース体上面中心部分にも嵌置き座 内に挿入可能な凸柱が形成され、これにより化粧ケースがその底面の嵌置き座で ベースの凸柱に嵌挿されて化粧ケースが装飾品の上に組み合わされ、且つ化粧ケ ース間が相互の嵌置き座と凸柱の相互嵌挿により二層以上の化粧ケースを形成す ることを特徴とする、請求項１に記載の装飾品型化粧ケースとしている。 請求項３の考案は、前記化粧ケースのケース体の側壁に一つの開口が設けられ て、ケース体がコ形の収容槽を具備し、開口の上縁の一側の化粧ケースの外縁近 い部分の上ケース、底ケース壁それぞれに一つの枢接孔が設けられ、コ形の収容 槽の枢接孔より離れた側壁に１本の凸壁が設けられ、ケース体の中空の収容槽に 一つの化粧品収容盤が嵌めおかれ、化粧品収容盤の中心に一つの凹部が形成され て化粧品を収容可能で、化粧品収容盤の一端の化粧ケースの枢接孔に対応する部 分に、上下の凸粒が凸設され、化粧品収容盤の外側に一つの操作ブロックが形成 され、これにより、化粧品収容盤が上下の凸粒により化粧ケースの枢接孔内に嵌 め込まれ、並びに凸粒を支点としてケース体の中空部分を水平に回転可能とされ 、化粧品収容盤が化粧ケースの開口より脱出して化粧品を露出させることができ 、操作ブロックを押して化粧品収容盤を化粧ケース内に収容する時に化粧ケース 側壁の凸壁の係止を受けて化粧ケース内に収容されて僅かに操作ブロックが露出 することを特徴とする、請求項１に記載の装飾品型化粧ケースとしている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の装飾品型化粧ケースは、少なくとも一つ以上の、且つ手に装着する装 飾品に組合せ可能な化粧ケースを具え、該装飾品の上面に、化粧ケースと同じ外 形のベースが設けられ、化粧ケースのケース体は透明で中空状を呈して化粧品を 収容し、ケース底面中央部分に装飾品のベースへの嵌め置きに適した凹面が設け られ、上面外縁に一周のケースの底の凹面内に嵌め置き可能な凸縁が形成されて いる。これにより装飾品のベースを化粧ケース底面の凹面内に嵌め込み、化粧ケ ースを装飾品の上に取り付け、一つの装飾品型化粧ケースを形成し、且つ化粧ケ ース間も底面の凹面と上面の凸縁で相互に嵌挿でき多層式化粧ケースを形成可能 である。本考案の特色は、化粧に応じて異なる色系統の化粧ケースを組み合わせ ることにより装飾機能を有し、随時身につけて携帯でき、使用上の利便性と変化 性を有することにある。

【０００７】

【実施例】

図１に示されるように、本考案は少なくとも一つの、且つ手部に着用される装 飾品１０（本実施例では指輪とされている）の上に組み合わされる化粧ケース２ ０を具備する。

【０００８】 そのうち、装飾品１０は本実施例では指輪とされ、底部に一つの開口１０１を 具え環径を調整可能であり、装飾品１０の上面に化粧ケース２０と同じ外形のベ ース１０２が形成されている。

【０００９】 化粧ケース２０は透明中空のケース体とされ、その側壁部分に一つの開口２０ １が設けられて、ケース体がコ形の収容槽２０８を具備し、開口２０１の上縁の 一側の化粧ケース２０の外縁近い部分の上ケース、底ケース壁それぞれに一つの 枢接孔２０２が設けられ、コ形の収容槽２０８の枢接孔２０２より離れた側壁に １本の凸壁２０３が設けられ、ケース体中空の収容槽２０８に一つの化粧品収容 盤２１が嵌めおかれ、化粧品収容盤２１の中心に一つの凹部２１１が形成されて 化粧品２１２（例えば口紅或いはアイシャドウ或いはファンデーション）を収容 可能で、化粧品収容盤２１の一端の上面と底面の化粧ケース２０の枢接孔２０２ に対応する部分に、上下の凸粒２１３が凸設され、化粧品収容盤２１の外側に一 つの操作ブロック２１４が形成され、該操作ブロック２１４は収容槽２０８外に 突出し、化粧品収容盤２１外の操作ブロック１４の凸壁２０３に接近する隣側に 係止ブロック２１５が凸設されている。化粧品収容盤２１が開口２０１部分より 化粧ケース２０内に嵌めおかれ、上下の凸粒２１３が枢接孔２０２内に挿入され て偏心回転可能とされ、操作ブロック２１４が操作されて化粧品収容盤２１が凸 粒２１３を支点として外向きに水平に回転する時、化粧品２１２を露出させるこ とができる（図４参照）。操作ブロック２１４を押して化粧品収容盤２１を化粧 ケース２０の収容槽２０８内に収容する時、化粧ケース２０側壁の凸壁２０３が 化粧ケース２０外壁の係止ブロック２１５と係合し（図２参照）、僅かに操作ブ ロック２１４が突出し、こうして収合位置決めが達成される。また、化粧ケース ２０のケース体底面の中央部分に装飾品１０のベース１０２を嵌め置ける凹面２ ０４が形成され、上面の外縁に一周の、もう一つの化粧ケース２０の底の凹面２ ０４に対応しそれに嵌め込める凸縁２０５が形成されている。

【００１０】 組合せ時には、図２、３に示されるように、装飾品１０のベース１０２を直接 内部に化粧品収容盤２１を収容した化粧ケース２０の底面の凹面２０４内に嵌め 置き、こうして化粧ケース２０と装飾品１０の組合せを完成する。その特色は、 使用者が使用する化粧品により化粧ケース２０、例えば口紅ケース或いはアイシ ャドウケース或いはファンデーションケースを選択し、且つ化粧ケース２０をそ の上面の凸縁２０５によりもう一つの化粧ケース２０の底面の凹面２０４内に嵌 め込み、相互嵌め置きを進行して２層式或いは多層式の指輪（図３、４参照）を 形成できることにあり、これにより同時に異なる化粧品を携帯して外出できる。 使用時には、ただ化粧品収容盤２１を回転させれば化粧を行える。これは図４、 ５に示されるとおりである。化粧ケース２０は装飾品１０に結合されているため 、使用者が装飾品１０を着用すると同時に、化粧ケース２０も携帯することがで き、便利なだけでなく、化粧ケース２０が透明材質とされるため、直接内部の化 粧品２１２の色が分かり、顔の化粧と合わせて装飾効果が倍増する。さらに使用 者が異なる色の化粧を行う時には異なる色、種類の化粧品２１２の化粧ケース２ ０を選択することができ、全体的な組合せが行え、多様な変化性を有している。

【００１１】 本考案は上述の設計のほか、別の実施例も可能であり、例えば図６に示される 実施例では、少なくとも一つの、且つ手部の装飾品１０に組合せ可能な化粧ケー ス２０を具え、該装飾品１０の上面のベース１０２の中心部分に円形の嵌置き溝 １０３が凹設され、嵌置き溝１０３の中心にベース１０２と同じ高さの凸柱１０ ４が設けられ、化粧ケース２０のケース体底面の凹面２０４の中心部分に該凸柱 １０４の挿入できる嵌置き座２０６が設けられ、ケース体上面中心部分にも嵌置 き座２０６内に挿入可能な凸柱２０７が設けられ、これにより、化粧ケース２０ がその底面の嵌置き座２０６によりベース１０２の凸柱１０４と結合され、化粧 ケース２０が装飾品１０の上方に取り付けられ（図７参照）、且つ化粧ケース２ ０と化粧ケース２０の間が、底面の嵌置き座２０６と上面の凸柱２０７で相互に 組合せられて二層或いは多層の装飾品型化粧ケースが形成される。

【００１２】 また、本考案の化粧ケース２０はまた別の形式を採用可能である。即ち、化粧 ケースが上蓋を具えた中空ケース体とされ、その上蓋がケース体の上縁に枢接さ れてケース体を閉じることができ、化粧品が直接ケース体内に収容され、且つケ ース体底面に凹面２０４或いは嵌置き座２０６が形成され、上蓋上面に凸縁２０ ５或いは凸柱２０７が形成されて嵌接ぎにより多層状を形成可能である。しかし これについては比較的簡単な技術手段であるためこれ以上の説明は省略する。

【００１３】 さらに本考案の化粧ケースは手部の装飾品の上に結合されて身につけて携帯す る目的を達成している。ゆえに該装飾品は図示される指輪のほか、腕時計、ブレ スレット或いはその他の手首或いは腕に装着される装飾品とすることが可能で、 いずれも場合も本考案の課題を達成できる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上の設計により、使用者が毎日の化粧に応じて異なる色、種類の化 粧ケースに交換可能で、並びに化粧ケースを装飾品の上方に組み合わせることが でき、化粧直しの基本機能のほか、顔の化粧との相乗的な装飾効果を提供し、使 用上も便利で変化性を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の分解斜視図である。

【図２】本考案の第１実施例の斜視図である。

【図３】図２の断面図である。

【図４】本考案の第１実施例の使用状態表示図である。

【図５】本考案の第１実施例の使用状態表示図である。

【図６】本考案７第２実施例の分解斜視図である。

【図７】本考案の第２実施例の組合せ断面図である。

【符号の説明】

１０ 装飾品 １０１ 開口 １０２
ベース １０３ 嵌置き溝 １０４ 凸柱 ２０ 化
粧ケース ２０１ 開口 ２０２ 枢接孔 ２０３
凸壁 ２０４ 凹面 ２０５ 凸縁 ２０６
嵌置き座 ２０７ 凸柱 ２０８ 収容槽 ２１ 化
粧品収容盤 ２１１ 凹部 ２１２ 化粧品 ２１３
凸粒 ２１４ 操作ブロック ２１５ 係止ブロック

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ Ａ４５Ｄ 40/00 Ａ４５Ｄ 40/00 Ｐ 40/18 40/18 Ｚ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手部に装着される装飾品に組み合わせら
   れる少なくとも一つの化粧ケースを具えた装飾品型化粧
   ケースにおいて、 該装飾品の上面に一つのベースが設けられ、化粧ケース
   が中空ケース体とされて内部に化粧品を収容し、ケース
   体底面の中央部分に装飾品のベースを嵌め置ける凹面が
   形成され、ケース体上面の外縁に一周の、もう一つの化
   粧ケースの底の凹面内に嵌め込み可能な凸縁が設けら
   れ、これにより装飾品がそのベースで化粧ケース底面の
   凹面内に嵌め置かれて、化粧ケースが装飾品の上に組み
   合わされて一つの装飾品型化粧ケースを組成し、且つ化
   粧ケース間が相互の凹面と凸縁の嵌挿により２層以上の
   化粧ケースを組成することを特徴とする、装飾品型化粧
   ケース。
2. 【請求項２】 前記装飾品のベースの上面の中心部分に
   円形の嵌置き溝が凹設され、嵌置き溝内に一つの凸柱が
   凸設され、化粧ケースの底の凹面部分にベースの凸柱を
   挿入する嵌置き座が形成され、ケース体上面中心部分に
   も嵌置き座内に挿入可能な凸柱が形成され、これにより
   化粧ケースがその底面の嵌置き座でベースの凸柱に嵌挿
   されて化粧ケースが装飾品の上に組み合わされ、且つ化
   粧ケース間が相互の嵌置き座と凸柱の相互嵌挿により二
   層以上の化粧ケースを形成することを特徴とする、請求
   項１に記載の装飾品型化粧ケース。
3. 【請求項３】 前記化粧ケースのケース体の側壁に一つ
   の開口が設けられて、ケース体がコ形の収容槽を具備
   し、開口の上縁の一側の化粧ケースの外縁近い部分の上
   ケース、底ケース壁それぞれに一つの枢接孔が設けら
   れ、コ形の収容槽の枢接孔より離れた側壁に１本の凸壁
   が設けられ、ケース体の中空の収容槽に一つの化粧品収
   容盤が嵌めおかれ、化粧品収容盤の中心に一つの凹部が
   形成されて化粧品を収容可能で、化粧品収容盤の一端の
   化粧ケースの枢接孔に対応する部分に、上下の凸粒が凸
   設され、化粧品収容盤の外側に一つの操作ブロックが形
   成され、これにより、化粧品収容盤が上下の凸粒により
   化粧ケースの枢接孔内に嵌め込まれ、並びに凸粒を支点
   としてケース体の中空部分を水平に回転可能とされ、化
   粧品収容盤が化粧ケースの開口より脱出して化粧品を露
   出させることができ、操作ブロックを押して化粧品収容
   盤を化粧ケース内に収容する時に化粧ケース側壁の凸壁
   の係止を受けて化粧ケース内に収容されて僅かに操作ブ
   ロックが露出することを特徴とする、請求項１に記載の
   装飾品型化粧ケース。