JP3070295U - 手 袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、手のひら、特に手首の保護と、着用
したままでの手の自由な活動性との双方を充足すること
が可能な手袋を提供する。 【解決手段】本考案に係る手袋は、着用の際の手のひら
部分３に親指部パット３ａ、手首部パット３ｂ、指部パ
ット３ｃを内蔵するとともに、着用の際の手首に位置す
る部位に、手首部分に巻き付け可能なベルト部材６を備
えたことを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

本考案は、手袋着用者の手のひらの保護は勿論、特に手首を保護することがで きるとともに、着用したたままで自由な活動性を維持することが可能な手袋に関 するものである。

【従来の技術】

従来、インドア、アウトドアを問わず各種のスポーツ、遊戯、娯楽等の分野で 着用者の手首の捻挫、骨折、手のひらの外傷等から保護するために各種の手袋が 実用化されている。 例えば、従来、スケート等々の遊戯の際、転倒時における「手のひら」を保護 するための手袋として、手袋の手のひら部分に厚手のパットを内蔵したものがあ る。 この手袋の場合、例えばスケート等々の遊戯の際の転倒時において着用者の「 手のひら」を保護することはできるが、転倒時における「手首」を保護すること は全くできないという問題がある。 また、従来、２枚の固定片で手首部分等を挟むような構造の手袋もあるが、こ の手袋を着用した場合、例えばスケート等々の遊戯の際、転倒時における「手の ひら」、「手首」を保護することはできるが、前記固定片によって着用者の手自 体の活動性が損なわれ、手を自由自在に動かすこができなくなるという問題があ る。

【考案が解決しようとする課題】

上述のように従来における手袋の場合には、手のひら、手首の保護機能と、着 用者の手自体の活動性の維持との双方を満足するものではなかった。 そこで、本考案は、手のひら、特に手首の保護と、手の自由な活動性との双方 を充足することが可能な手袋を提供するものである。

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の考案は、着用の際の手首部分に位置する部位に、手首にテーピ ングして巻き付け可能なベルト部材を備えたことを特徴とする手袋である。 この考案によれば、前記ベルト部材の巻き付け使用により、手首の自由な動き を妨げることなく手首の保護機能を十分に発揮できる。 請求項２記載の考案は、着用の際の手のひら部分に任意個数のパットを内蔵す るとともに、着用の際の手首部分に位置する部位に、手首部分に巻き付け可能な ベルト部材を備えたことを特徴とする手袋である。 この考案によれば、前記ベルト部材の巻き付け使用により、手首の自由な動き を妨げることなく手首の保護機能を十分に発揮でき、また、前記パットにより手 のひらの保護機能を十分に発揮できる。 請求項３記載の考案は、前記ベルト部材が、請求項１又は２記載の手袋におい て着用の際に手首部分の外周に一回り以上巻き付け可能な長さを有することを特 徴とする手袋である。 この考案によれば、前記ベルト部材の長さにより、この手袋を着用者の手首の 部分にしっかりと締着して手首の保護機能を十分に発揮できる。 請求項４記載の考案は、請求項１乃至３のいずれかに記載の手袋において前記 ベルト部材が、略長方形状に形成されていることを特徴とする手袋である。 この考案によれば、ベルト部材を略長方形状に形成することで、この手袋を着 用者の手首の部分にしっかりと締着することがきる。 請求項５記載の考案は、請求項１乃至４のいずれかに記載の手袋において前記 ベルト部材が、手首部分に巻き付けた状態で着脱自在に締着し得る締着部材を備 えていることを特徴とする手袋である。 この考案によれば、着脱自在に貼着する締着部材を備えているので、着用者に よるこの手袋の着用、取り外しの利便性が向上する。 請求項６記載の考案は、請求項１乃至５のいずれかに記載の手袋において前記 手袋の各指部が、着用の際の指先部分を露出させる指切り型であることを特徴と する手袋である。この考案によれば、各指部を指切り型としているので、着用者 の指先の動きを妨げることなく、上述した保護機能を十分に発揮できる。

【考案の実施の形態】

以下に、本考案に係る手袋の実施の形態を図１乃至図３を参照して詳細に説明 する。 図１は本考案に係る実施の形態の手袋を手のひら部側から見た斜視図、図２は 前記手袋を手の甲部側から見た斜視図、図３は前記手袋の使用状態の斜視図であ る。 この手袋は、親指部２ａ、人差し指部２ｂ、中指部２ｃ、薬指部２ｄ、小指部 ２ｅの各指部が、例えば、着用者が実際に着用した際に各指の指先部分を露出さ せる指切り型に構成された手袋本体１を具備している。 手袋本体１の手のひら部分３には、例えば３個の弾力性を有するパットが内蔵 されている。 即ち、手のひら部分３のうち、親指部２ａの下の領域には、略半円状の親指部 パット３ａが手袋地の縫製時に内蔵され、手のひら部分３のうち手首部分には１ ／４円状の手首部パット３ｂが手袋地の縫製時に内蔵され、更に、前記人差し指 部２ｂ、中指部２ｃ、薬指部２ｄ、小指部２ｅの各指部の領域には、４本の指形 状に対応させた４本指形状の指部パット３ｃが手袋地の縫製時に内蔵されている 。 一方、手袋本体１の甲部４側には、着用の際の手首部分に位置する部位に、こ の手首部分に一回以上巻き付け可能な長さで略長方形状に形成された例えば革製 のベルト部材５が縫製により取り付けられている。ベルト部材５の手袋本体１に 対する取り付け部分５ａの幅は、他の部分よりも大きく強固に手袋本体１に縫着 されている。 更に、ベルト部材５の前記親指部２ａに近い位置と、突出端部には、一対の締 着部材であり相互に貼着、取り外し可能な例えば貼着ファスナ６ａ、６ｂがベル ト部材５に関して表裏の配置で取り付けられている。 このような手袋によれば、この手袋を着用した者が、例えばスケート等々の遊 戯の際、転倒して手を氷面に付いたような場合でも、親指部パット３ａ、手首部 パット３ｂ、指部パット３ｃによる弾力により衝撃が吸収され、手のひらの保護 を図ることができる。 また、図３に示すように、前記ベルト部材５を手首部分の外周にテーピングの ような状態で巻き付け、貼着ファスナ６ａ、６ｂでしっかり貼着することにより 、例えばスケート等々の遊戯の際、転倒して手を氷面に付いたような場合でも、 着用者の手首を保護することができ、また、貼着ファスナ６ａ、６ｂは随時取り 外しできるので、着用者によるこの手袋の着用、取り外しの利便性が向上する。 更に、着用者が手袋の着用し、ベルト部材５を手首の外周にテーピングのよう にして巻き付けた際にも、当該状態のままでその手首自体を自由に動かすことが でき、手首自体の活動性を支障なく発揮できる。 本実施の形態の手袋は、例えばサッカー用、一輪車用、スキー用、スノーボー ド用等々の各種の場合に使用できる。スキー用、スノーボード用等にこの手袋を 使用する場合には、本実施の形態の手袋を内手袋として着用した上に、スキー用 、スノーボード用の手袋を着用するようにすればよい。 本実施の形態の手袋は、ドライビング手袋のように指切り型の他に、指切り型 でない通常の手袋型にも構成できることは勿論である。 また、本実施の形態の手袋は、左右一対として構成する他、片側のみの構成と することもできる。 また、前記手袋やベルト部材５の材質、ベルト部材５の形状は、種々に選択可 能であり、更に、ベルト部材５の貼着手段は貼着ファスナ６ａ、６ｂに限定され るものではない。

【考案の効果】

本考案によれば、手首の自由な動きを妨げることなく手首の保護機能、手のひ らの保護機能を十分に発揮し得る手袋を提供できる。 また、本考案によれば、手首の部分にしっかりと締着して手首の保護機能を十 分に発揮でき、着用者によるこの手袋の着用、取り外しの利便性に優れ、着用者 の指先の動きを妨げることもない手袋を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態の手袋を手のひら部側から
見た斜視図である。

【図２】本考案の実施の形態の手袋を手の甲部側から見
た斜視図である。

【図３】本考案の実施の形態の手袋の使用状態の斜視図
である。

【符号の説明】

１ 手袋本体 ２ａ 親指部 ２ｂ 人差し指部 ２ｃ 中指部 ２ｄ 薬指部 ２ｅ 小指部 ３ 手のひら部分 ３ａ 親指部パット ３ｂ 手首部パット ３ｃ 指部パット ４ 甲部 ５ ベルト部材 ６ａ 貼着ファスナ ６ｂ 貼着ファスナ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】着用の際の手首部分に位置する部位に、着
   用時の手首部分に巻き付け可能なベルト部材を備えたこ
   とを特徴とする手袋。
2. 【請求項２】着用の際の手のひら部分に任意個数のパッ
   トを内蔵するとともに、着用の際の手首部分に位置する
   部位に、着用時の手首部分に巻き付け可能なベルト部材
   を備えたことを特徴とする手袋。
3. 【請求項３】前記ベルト部材は、着用の際に手首部分の
   外周に一回り以上巻き付け可能な長さを有することを特
   徴とする請求項１又は２記載の手袋。
4. 【請求項４】前記ベルト部材は、略長方形状に形成され
   ていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記
   載の手袋。
5. 【請求項５】前記ベルト部材は、手袋着用の際、該ベル
   ト部材を手首部分に巻き付けた状態で着脱自在に締着し
   得る締着部材を備えていることを特徴とする請求項１乃
   至４のいずれかに記載の手袋。
6. 【請求項６】前記手袋の各指部は、着用の際の指先部分
   を露出させる指切り型であることを特徴とする請求項１
   乃至５のいずれかに記載の手袋。