JP3069934U - 簡便型両用ロ―ラ―スケ―ト靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便型両用ローラースケート靴の提供。 【解決手段】 一双の靴体とされ、左右対称な靴体ユニ
ットで組成され、使用者が左右の足に装着して正常な走
行機能を進行するほか、該靴体ユニットの底層の前端近
い部分及び後端近い部分にそれぞれ横向きに該底層を貫
通する中空管が設けられ、該中空管の両側に少なくとも
１片の上向きに突出するアーチ形の円弧形固定片が設け
られた、上記一双の靴体、四つのローラーユニットとさ
れ、いずれも一つの適宜大きさの輪体で組成され、該輪
体の中心部分に中空回転軸を具えた軸受が嵌め込まれ、
該中空回転軸の両端が外向きに適宜延伸された、上記四
つのローラーユニット、二つの固定回転軸とされ、いず
れも一端部に拡張頭部を具えた適宜長さの円棒で組成さ
れ、該円棒の外端に係止装置が設けられた、上記二つの
固定回転軸、以上を組み合わせてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の簡便型両用ローラースケート靴に係り、特に構造が簡単で、組 合せが極めて容易であり、通常の靴としても使用可能な簡便型両用ローラースケ ート靴に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在ある四輪ローラースケート靴のほとんどは靴体を具備するものと靴体を具 備しないものの二種類に分けられ、そのうち、後者のローラースケート靴は、使 用時に、使用者は先に適当な靴を着用した後に、さらに靴体を着用した足をそれ ぞれローラースケート靴に縛りつけてからスケート運動を行う。靴体を具備する ローラースケート靴は直接使用者が着用してスケート運動を行うのに使用できる 。しかし、これら二種類の異なるローラースケート靴構造は異なる経済レベルの 使用者が選択購入することができるが、使用者が正常な走行を行う場合には別に 異なる靴体を購入しなければならなず、靴体を具備するローラースケート靴であ っても靴体を具備しないローラースケート靴であっても、使用者が一般の走行を 行うには別の靴に履き替えねばならず、このように一般の靴とローラースケート 靴或いはローラースケート用の靴を共に携帯し使い分けるのは使用者に多大な不 便をもたらした。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は一種の簡便型両用ローラースケート靴を提供することを課題とし、そ れは、平常は正常な走行機能の靴体とされ、簡便ローラー装置を結合すると、ロ ーラースケート機能を有するローラースケート靴とされ、使用者に二種類の使用 機能を提供することができる簡便型両用ローラースケート靴であるものとする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、 一双の靴体とされ、左右対称な靴体ユニットで組成され、使用者が左右の足に 装着して正常な走行機能を進行するほか、該靴体ユニットの底層の前端近い部分 及び後端近い部分にそれぞれ横向きに該底層を貫通する中空管が設けられ、該中 空管の両側に少なくとも１片の上向きに突出するアーチ形の円弧形固定片が設け られた、上記一双の靴体、 四つのローラーユニットとされ、いずれも一つの適宜大きさの輪体で組成され 、該輪体の中心部分に中空回転軸を具えた軸受が嵌め込まれ、該中空回転軸の両 端が外向きに適宜延伸された、上記四つのローラーユニット、 二つの固定回転軸とされ、いずれも一端部に拡張頭部を具えた適宜長さの円棒 で組成され、該円棒の外端に係止装置が設けられた、上記二つの固定回転軸、 以上を具え、該固定回転軸がその円棒に張力バネと一つのローラーユニットが 順に套設され並びにこの円棒が靴体ユニットの底層に設けられた中空管に挿入さ れて、もう一つのローラーユニットに挿入された後に、該係止装置と該張力バネ の後方回復作用により、ローラースケート靴を組成することを特徴とする、簡便 型両用ローラースケート靴としている。 請求項２の考案は、前記係止装置が前記円棒の外端部分に設けられた軸方向の 割り溝と、該割り溝中に枢接される折り曲げ止め片を具備することを特徴とする 、請求項１に記載の簡便型両用ローラースケート靴としている。 請求項３の考案は、前記係止装置が前記円棒の端部近くに設けられた環状凹溝 と該環状凹溝に套設される押圧式Ｃ形留め具を具備することを特徴とする、請求 項１に記載の簡便型両用ローラースケート靴としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１から図３に示されるように、本考案に記載の簡便型両用ローラースケート 靴は、一双の靴体（図中では一つの靴体ユニット１０を以て表示されている）、 四つのローラーユニット２０及び二つの固定回転軸３０で組成されている。その うち、この一双の靴体は、左右対称の靴体ユニット１０で組成され、使用者が左 右の足に装着して正常な走行機能を進行するほか、該靴体ユニット１０の底層１ １の前端近い部分及び後端近い部分にそれぞれ横向きに該底層１１を貫通する中 空管１２、１３が設けられている。

【０００６】 該四つのローラーユニット２０はいずれも一つの適宜大きさの輪体２１で組成 されているほか、該輪体２１の中心部分に中空回転軸２２を具えた軸受２３が嵌 め込まれ、且つ該中空回転軸２２の両端が外向きに適宜延伸されている。

【０００７】 該二つの固定回転軸３０はいずれも一端部に拡張頭部３１を具えた適宜長さの 円棒３２で組成され、別に該円棒３２の外端に軸方向の割り溝３３が設けられて 一つの折り曲げ止め片３４が該割り溝３３中に枢接される。

【０００８】 本考案の組立過程は図２、図４及び図５に示されるように、まず一つの張力バ ネ４０及び一つのローラーユニット２０を前後の順序で該固定回転軸３０に設け られた円棒３２中に挿入し、並びに該張力バネ４０の両端を固定回転軸３０に設 けられた拡張頭部３１と該ローラーユニット２０に設けられた中空回転軸２２の 一端とに緊密に接触させ、その後、該固定回転軸３０に設けられた円棒３２を該 靴体ユニット１０の底層１１に設けられた中空管１２或いは１３に挿入する（図 ２参照）。このとき、該ローラーユニット２０に設けられた中空回転軸２２のも う一端は該中空管１２或いは１３の端部と緊密に当接し、即ち図４及び図５に示 されるとおりである。その後、さらに該円棒３２をもう一つのローラーユニット ２０に挿入し、この時、使用者は僅かに固定回転軸３０に設けられた拡張頭部３ １を押すだけで張力バネ４０に圧縮の現象を発生させて、固定回転軸３０のもう 一端に設けられた折り曲げ止め片３４を完全にこの後に装着されたローラーユニ ット２０の中空回転軸２２の外端より伸出させられる。これにより該折り曲げ止 め片３４が回転して該固定回転軸３０と９０度の角度を呈し、該拡張頭部３１に 押圧を解除すると、固定回転軸３０が張力バネ４０の後方への回復作用により該 折り曲げ止め片３４を緊密に靴体ユニット１０とローラーユニット２０に係止さ せ、こうして順調に一つの簡便型両用ローラースケート靴を組み立てることがで きる。

【０００９】 図６には本考案のもう一つの実施例が示されている。それはもとの固定回転軸 ３０の外側端に設けられた割り溝３３及び折り曲げ止め片３４の構造の代わりに 固定回転軸３０の外端近くに一つの環状凹溝３５が設けられ、該固定回転軸３０ が張力バネ４０と一つのローラーユニット２０に挿入され並びに靴体ユニット１ ０の中空管１２或いは１３に挿入され、且つもう一つのローラーユニット２０に 挿入された後、直接押圧式Ｃ形留め具３６により該環状凹溝３５との係止、結合 を達成する構造とされ、こうして本実施例に設けられた固定回転軸３０の固定機 能が達成される。

【００１０】 図７は本考案の靴体ユニット１０に設けられた中空管１２、１３の構造表示図 である。図７に示されるように、該中空管１２或いは１３の両側にそれぞれ１片 或いは１片以上の円弧形固定片１４が設けられ、これら円弧形固定片１４により 該中空管１２或いは１３と該靴体ユニット１０の底層１１の最良の結合構造、即 ち上向きのアーチ形を呈し、靴体ユニット１０の底層１１が比較的薄い時に、使 用者の足裏で踏む時の緩衝弾力を提供して、着用時に発生する不快な感覚を防止 する。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案の簡便型両用ローラースケート靴は、ローラースケート靴 の機能のほか、ローラーユニットを取り外すと靴体ユニットが一般の正常な走行 用の靴の機能を提供し、同時に２種類の用途を有し、ゆえにその実用性は従来の ローラースケート靴より優れている。また、本考案に設けられた靴体ユニットと ローラーユニットの組合せ構造は非常に簡便であり、現在市販されている同類の 製品に本考案と同じ構造はなく、ゆえに本考案は完全に実用新案登録の要件に符 合している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案で使用される靴体ユニットの斜視図であ
る。

【図２】図１の靴体ユニットを使用して形成するローラ
ースケート靴の分解斜視図である。

【図３】本考案により形成されたローラースケート靴の
斜視図である。

【図４】本考案の靴体ユニットとローラーユニットの第
１組立構造表示図である。

【図５】本考案の靴体ユニットとローラーユニットの第
２組立構造表示図である。

【図６】本考案の靴体ユニットとローラーユニット組立
構造の第２実施例図である。

【図７】本考案の靴体ユニットに設けられた中空管の実
施例図である。

【符号の説明】

１０ 靴体ユニット １１ 底層 １２、１３ 中空管 １４ 円弧形固定片 ２０ ローラーユニット ２１ 輪体 ２２ 中空回転軸 ２３ 軸受 ３０ 固定回転軸 ３１ 拡張頭部 ３２ 円棒 ３３ 割り溝 ３４ 折り曲げ止め片 ３５ 環状凹溝 ３６ 押圧式Ｃ形留め具 ４０ 張力バネ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一双の靴体とされ、左右対称な靴体ユニ
   ットで組成され、使用者が左右の足に装着して正常な走
   行機能を進行するほか、該靴体ユニットの底層の前端近
   い部分及び後端近い部分にそれぞれ横向きに該底層を貫
   通する中空管が設けられ、該中空管の両側に少なくとも
   １片の上向きに突出するアーチ形の円弧形固定片が設け
   られた、上記一双の靴体、 四つのローラーユニットとされ、いずれも一つの適宜大
   きさの輪体で組成され、該輪体の中心部分に中空回転軸
   を具えた軸受が嵌め込まれ、該中空回転軸の両端が外向
   きに適宜延伸された、上記四つのローラーユニット、 二つの固定回転軸とされ、いずれも一端部に拡張頭部を
   具えた適宜長さの円棒で組成され、該円棒の外端に係止
   装置が設けられた、上記二つの固定回転軸、 以上を具え、該固定回転軸がその円棒に張力バネと一つ
   のローラーユニットが順に套設され並びにこの円棒が靴
   体ユニットの底層に設けられた中空管に挿入されて、も
   う一つのローラーユニットに挿入された後に、該係止装
   置と該張力バネの後方回復作用により、ローラースケー
   ト靴を組成することを特徴とする、簡便型両用ローラー
   スケート靴。
2. 【請求項２】 前記係止装置が前記円棒の外端部分に設
   けられた軸方向の割り溝と、該割り溝中に枢接される折
   り曲げ止め片を具備することを特徴とする、請求項１に
   記載の簡便型両用ローラースケート靴。
3. 【請求項３】 前記係止装置が前記円棒の端部近くに設
   けられた環状凹溝と該環状凹溝に套設される押圧式Ｃ形
   留め具を具備することを特徴とする、請求項１に記載の
   簡便型両用ローラースケート靴。