JP3069533U - 液体飲料容器におけるスポイトセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】飲料用液体を収容する容器において、収容した
液体を残さず取り出せるようにする。 【解決手段】液体容器におけるスポイトセットにおい
て、穴あきキャップ1の穴部2にスポイトゴム3の基部4を
装着し、スポイトゴム3の開口部5に頂部を挿入するガラ
ス製スポイトパイプ6の下部には、先端に向かって細く
なる弧状形吸排口7を成形する。スポイトパイプ円周面
に、目盛線8と容量を具体的に示す数字及び単位記号、
文字又は符号を表示し、スポイトゴム3を保護するため
の深底カバー10の円周内面に複数の突条(11)を成形す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、蜜蜂の生産物の精製品である高品質のプロポリスからなる飲料用液 体を収容する容器において、収容したプロポリス液体を残さず吸い上げて取り出 せるようにするために提供するスポイトセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に上記の液体飲料を収容する容器には、その蓋側にスポイトがセットされ ているものは知られている。そして、そのスポイトは図２の鎖線示のように軸線 が先端の吸排口までストレートになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来のスポイトにあっては、先端の吸排口がストレートになってい るために容器内の液体が減少してごく少量になると吸い上げるのが難しくなって 容器内に残ってしまうことが往々にしてあった。 そのため、容器内の液体がプロポリスのように高価なものは一滴たりとも残さ ずに使い切れる構造にする必要がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は従来技術を解決するために提供するものである。 本考案の第１は、液体飲料容器のスポイトセットにおいて、穴あきキャップの 穴部にスポイトゴムの基部を装着し、そのスポイトゴムの開口部に頂部を挿入す るガラス製スポイトパイプの下部には先端に向かって細くなる弧状形吸排口を成 形したものである。

【０００５】 本考案の第２は、液体飲料容器のスポイトセットにおいて、穴あきキャップの 穴部にスポイトゴムの基部を装着し、そのスポイトゴムの開口部に頂部を挿入す るガラス製スポイトパイプの下部には先端に向かって細くなる弧状形吸排口を成 形し、且つ前記吸排口の直上位置のスポイトパイプ円周面に目盛線と共に容量を 具体的に示す数字と単位記号又は文字若しくは符号などを表示したものである。

【０００６】 本考案の第３は、液体飲料容器のスポイトセットにおいて、穴あきキャップの 穴部にスポイトゴムの基部を装着し、そのスポイトゴムの開口部に頂部を挿入す るガラス製スポイトパイプの下部には先端に向かって細くなる弧状形吸排口を成 形し、且つ前記吸排口の直上位置のスポイトパイプ円周面に目盛線と容量を具体 的に示す数字と単位記号又は文字若しくは符号を表示し、前記のスポイトゴムに 被せてそのスポイトゴムを保護するための深底カバーの円周内面に複数の突条を 成形したものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案のスポイトセットは、不使用時は液体入り容器の口に穴付きキャップを 被せて密封しておく。このとき、スポイトパイプは容器内に入っているが、その 先端は容器の内底から少し離れている。そして使用時はキャップを外してスポイ トゴムを指で押し摘んでから緩めると容器内の液体がスポイトパイプ内に吸引さ れる。

【０００８】 容器内の液体が減って残りがごく少量になると、容器を立てたままではスポイ トパイプの先端が内底から離れているいるために吸引しきれない。そこで、容器 を斜め又はほぼ横に傾けると共にスポイトパイプの弧状吸排口を下向きにして容 器内面に接触させると残っている液体が吸引される。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面を以て説明する。１は穴あきキャップであり、液 体収納容器12の開口部13に脱着できるように装着するようになっている。 ２はキャップ１にあけてある穴、３はスポイトゴムであり、開口部５を有す る基部４を前記の穴２に装着してある。 ６はガラス製のスポイトパイプであり、その頂部をスポイトゴムの開口部５に 挿入して結合してある。７はスポイトパイプの下部は、先端に向かって細くなる 弧状形吸排口、８は前記吸排口の直上位置のスポイトパイプ円周面に表示した目 盛線、９は当該目盛線と同様にスポイトパイプに表示した、容量を示す数字と記 号又は文字若しくは符号、10は前記のスポイトゴム３に被せてそのスポイトゴム を保護するための深底カバー、11は前記カバーの円周内面に成形した複数の突条 、12は液体収納容器であり、図例は横断面が多角形を示すが円形でもその他球形 等任意である。

【００１０】

【具体的な使用例】

上記の実施例に基づく使用例を説明する。まず、不使用時にあっては液体入り 容器12の開口部13に穴付きキャップ２を被せて密封しておく。このとき、スポイ トパイプ６は容器内に入っているが、その先端７は容器の内底14から少し離れて いる。 次に、使用時にあってはキャップ２を外してスポイトゴム３を指で押し摘んで から緩めると容器内の液体15がスポイトパイプ６内に吸い上げられる。

【００１１】 容器12内の液体15が減って残りがごく少量になると、その容器を立てたままで はスポイトパイプ先端の吸排口７が内底14から離れているいるために吸引しきれ ない。そこで、容器12を斜め又はほぼ横に傾けると共に、スポイトパイプ６の弧 状吸排口７を下向きにして容器内面に接触させて残っている液体15’を吸引する 。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上記のように、スポイトパイプ先端の細い吸排口が弧状に成形されて いる構造であるから、容器内の液体が減少してごく少量になって場合には、弧状 の吸排口を下に向けると、当該吸排口が容器内面にほぼ正対して接触し、確実に 吸い上げることができる。 また、スポイトパイプに目盛線と共に容量を示す数字と単位記号又は文字若し くは符号などを表示してあることにより、液体の吸引量を瞬時に正確に判読する ことができるので、特にプロポリス液のような高価な液体の収容容器での吸排に 効果的である。 さらに、突条付きの深底カバーによって、キャップに対して被せ易いと共に被 せたときに適度の摩擦によって脱落し難くスポイトゴムを保護され、且つ外す場 合はスムーズな操作で取り外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る液体飲料容器におけるスポイトセ
ットの縦断正面図である。

【図２】スポイトセットを分解した正面図である。

【図３】スポイトセットの使用状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ キャップ ２ キャップの穴 ３ スポイトゴム ４ スポイトゴムの基部 ５ スポイトゴムの開口部 ６ スポイトパイプ ８ 目盛線 ９ 容量を示す数字と単位記号又は文字、符号などの表
示 10 深底のカバー 11 突条 12 容器 13 内底

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】穴あきキャップ(1)の穴部(2)にスポイトゴ
   ム(3)の基部(4)を装着し、そのスポイトゴムの開口部
   (5)に頂部を挿入するガラス製スポイトパイプ(6)の下部
   には先端に向かって細くなる弧状形吸排口(7)を成形し
   たことを特徴とする液体容器におけるスポイトセット。
2. 【請求項２】穴あきキャップ(1)の穴部(2)にスポイトゴ
   ム(3)の基部(4)を装着し、そのスポイトゴムの開口部
   (5)に頂部を挿入するガラス製スポイトパイプ(6)の下部
   には先端に向かって細くなる弧状形吸排口(7)を成形
   し、且つ前記吸排口の直上位置のスポイトパイプ円周面
   に目盛線(8)と共に容量を具体的に示す数字と単位記号
   又は文字若しくは符号(9)などを表示したことを特徴と
   する液体容器におけるスポイトセット。
3. 【請求項３】穴あきキャップ(1)の穴部(2)にスポイトゴ
   ム(3)の基部(4)を装着し、そのスポイトゴムの開口部
   (5)に頂部を挿入するガラス製スポイトパイプ(6)の下部
   には先端に向かって細くなる弧状形吸排口(7)を成形
   し、且つ前記吸排口の直上位置のスポイトパイプ円周面
   に目盛線(8)と容量を具体的に示す数字と単位記号又は
   文字若しくは符号(9)を表示し、前記のスポイトゴム(3)
   に被せてそのスポイトゴムを保護するための深底カバー
   (10)の円周内面に複数の突条(11)を成形したことを特徴
   とする液体容器におけるスポイトセット。