JP3068242U - ヒ―ル付履物 - Google Patents

ヒ―ル付履物

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JP3068242U
JP3068242U JP1999007835U JP783599U JP3068242U JP 3068242 U JP3068242 U JP 3068242U JP 1999007835 U JP1999007835 U JP 1999007835U JP 783599 U JP783599 U JP 783599U JP 3068242 U JP3068242 U JP 3068242U
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heel
insole
outsole
shank
plastic
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JP1999007835U
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Inventor
正志 坂井
Original Assignee
株式会社オギツ
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒールの付いたサンダルやパンプスにも薄く柔
らかい中底を使用することが可能になり、他の製法に比
べて極めて屈曲性に富むヒール付履物及び製造方法を提
供する。 【解決手段】甲皮1と裾テープ2と中底3とを一体に縫
着する。中底3の踵部分からふまず部全体に至る面積の
少なくとも半分以上を覆う幅広で、金属製帯板4Aを埋
設したプラスチック製シャンク4を中底3の下面に貼着
する。ヒール6に固定したアウトソール5に中底3とプ
ラスチック製シャンク4とをゴム圧着で固定する。プラ
スチック製シャンク4の周囲縁を、次第に薄くなるよう
に形成し、ふまず部方向の先端部において最も広くなる
ように形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、婦人靴として用いられるパンプスやヒール付のサンダルな どの改良に係り、極めて屈曲性に富むヒール付履物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のヒール付靴は、ヒールに連結するアウトソール(表底)の剛性を高める ために、ヒールからアウトソールのふまず部にかけてシャンクと称する補強材を 設けている。このシャンクは、一般に鉄製の帯板で形成されたもので、ヒールの 上面にアウトソールとシャンクを重ね、釘を打ち付けたり、固定用の突起を貫通 させてこれらを固定するものであった(特開平10-146202 号参照)。
【0003】 一方、薄く柔らかい材料を中底に使用し、他の製法に比べて屈曲性に富む靴の 製法としてカリフォルニア式製法がある。この製法は、甲皮(アッパー)、中底 、裾テープ(カンブリアン)の3者を一度に、あるいは二度に別けて縫い合わせ 、アウトソールを全面圧着するもので、アウトソールの種類としては、ウエッジ ソールやフラットなソール、あるいはモールドソールのみが使用されていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のヒール付靴は、前述の如くヒールの上面にアウトソールとシャンクとを 固定し、後付けで中底に固定するか、あるいは中底にシャンクを組み込む構造に なるので、シャンクを使用するヒール付靴の中底には、シャンクの取り付けに耐 え得る強度を有する硬質の中底が使用されている。したがって、従来のヒール付 靴の製法において、カリフォルニア式製法で使用される薄く柔らかい材質を中底 として使用することは不可能であった。
【0005】 また同様に、カリフォルニア式製法では、薄く柔らかい材料の中底を使用して いるので、このカリフォルニア式製法によって製造可能な靴は、100 %フラット なソール、あるいはウエッジソールに限られ、単独ヒール付きのサンダルやパン プスの製造は不可能とされていた。
【0006】 このように、従来の製法では、ヒールの付いた履物の柔軟性を改善し、ヒール 付履物の履き心地を向上させることは困難であった。
【0007】 そこで本考案は、上述の課題を解消すべく創出されたもので、ヒールの付いた サンダルやパンプスにも薄く柔らかい中底を使用することが可能になり、極めて 屈曲性に富むヒール付履物の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本考案の第1の手段は、甲皮1と裾テープ2とに一体 に縫着された中底3と、中底3下面の踵部分からふまず部全体に至る面積の少な くとも半分以上を覆って中底3に貼着される幅広のプラスチック製シャンク4と 、これら中底3とプラスチック製シャンク4とにゴム圧着にて固定されるアウト ソール5と、アウトソール5の踵部分に固定されるヒール6とから成り、プラス チック製シャンク4の内部に金属製の帯板4Aを埋設したものである。
【0009】 また、第2の手段は、プラスチック製シャンク4の周囲縁を、次第に薄くなる ように形成し、ふまず部方向の先端部において最も広くなるように形成している 。
【0010】 更に、第3の手段のヒール6は、プラスチック製ヒール部材6Aの周囲表面に 革6Bを貼着し、このヒール部材6A上面に前記アウトソール5を複数本の打込 み用タック6Cで固定したものを使用する。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図示例に基づいて説明する。
【0012】 本考案ヒール付履物は、甲皮1及び裾テープ2と一体に縫着された中底3と、 プラスチック製シャンク4と、アウトソール5と、ヒール6とから成る。
【0013】 中底3は、所謂、カリフォルニア式と称される製法により、甲皮1と裾テープ 2と中底3とが一体に縫着されたものであり、特に、薄く柔らかい材料が中底3 に使用される(図3参照)。図示の中底3は、スポンジを中物3Aとして内包し た状態を示しており、裾テープ2に吊り込まれた中底3の下面に中底裏3Bが表 出している(図2参照)。この表出した中底裏3Bに、後述するプラスチック製 シャンク4を接着するものである。
【0014】 プラスチック製シャンク4は、内部に金属製の帯板4Aを埋設したもので、中 底3下面の踵部分からふまず部全体に至る面積の少なくとも半分以上を覆う幅広 形状に設けている(図4参照)。このプラスチック製シャンク4の幅は、通常使 用されている鉄製シャンクのおよそ2.5 倍以上の幅を有しており、このプラスチ ック製シャンク4の中央長手方向に沿って帯板4Aが埋設されている。プラスチ ック製シャンク4のプラスチック部分は、任意な成形が可能になり、踵の膨らみ や土踏まずの曲面に沿った緩やかな曲面形状に形成することができる。また、プ ラスチック製シャンク4の周囲縁を、中央肉厚部から周囲方向に向けて次第に薄 くなるように形成している(図2参照)。更に、プラスチック製シャンク4の幅 は、ふまず部方向の先端部において最も広くなるように形成されている。プラス チック製シャンク4に使用するプラスチック材は、曲げ強度、衝撃強度などの機 械的性質に優れたものを使用し、更に、耐熱性、耐寒性に優れたものが好ましい 。また、金属材の強度、耐熱性、寸法安定性に匹敵する特性を有するF.R.P やF. R.T.P での実施も可能である。
【0015】 アウトソール5は、中底3とプラスチック製シャンク4とにゴム圧着にて固定 するもので、このアウトソール5に、更にヒール6が固定される(図3参照)。 アウトソール5とヒール6との固定は、複数本の打込み用タック6Cを使用する 。すなわち、ヒール部材6Aの上面にアウトソール5を載置し、打込み用タック 6Cをヒール部材6Aに打ち込んでアウトソール5を固定している。このアウト ソール5も、プラスチック製シャンク4にて補強されることから、このアウトソ ール5の材質においても前記中底3と同様に柔軟な材質の使用が可能であり、例 えば、ゴム製のアウトソール5を使用することもできる。この場合、5本の打込 み用タック6Cでヒール部材6Aに固定することができる。また、アウトソール 5の材質によっては、この打込み用タック6Cに代えて接着剤で固定してもよい 。
【0016】 ヒール6は、プラスチック製ヒール部材6Aの周囲表面に革6Bを貼着したも ので、図示のヒール部材6Aは、アウトソール5を固定する上面に嵌合凹部6D を設けている(図3参照)。この嵌合凹部6Dは、特に底部が湾曲した形状を成 し、この嵌合凹部6Dに接合したアウトソール5の踵部上面が僅かに湾曲して凹 むように工夫されている(図2参照)。このように凹んだアウトソール5の上面 に、前記プラスチック製シャンク4の丸みをおびた底面と薄く形成した周囲縁と が密着状態で接合され、これらヒール6とアウトソール5とプラスチック製シャ ンク4との接着性を高めている。更に、嵌合凹部6Dの周囲には、前記中底3の 周囲部分が嵌合する嵌合部6Eを設け、この嵌合部6Eの周囲に補強側壁6Fを 立ち上げている。
【0017】 尚、本考案ヒール付履物は、主に婦人靴として用いられるパンプスやヒール付 のサンダルなどに好適であるが、ヒールが付いた履物であれば紳士靴や他の履物 等にも適用可能である。また、中底3やアウトソール5等の材質を任意に変更し 、あるいは他の部材との組み合わせによって、本考案の技術を利用した新規な履 物を提供することも可能になる。
【0018】
【考案の効果】
本考案は、上述の如き構成により当初の目的を達成した。
【0019】 すなわち、本考案ヒール付履物は、甲皮1と裾テープ2とに一体に縫着された 中底3と、中底3下面の踵部分から土踏まず部全体に至る面積の少なくとも半分 以上を覆って中底3に貼着される幅広のプラスチック製シャンク4と、これら中 底3とプラスチック製シャンク4とにゴム圧着にて固定されるアウトソール5と 、アウトソール5の踵部分に固定されるヒール6とから成り、プラスチック製シ ャンク4の内部に金属製の帯板4Aを埋設したものであるから、ヒールの付いた サンダルやパンプスにも、カリフォルニア式製法で使用される薄く柔らかい中底 を使用することが可能になった。しかも、プラスチック製シャンク4は、内部に 金属製の帯板4Aを埋設したものであるから、従来の金属製のシャンク以上の強 度と安定性を実現した。また、中底3やアウトソール5との相性もよくなり、薄 く柔らかい中底3に馴染ませた接合ができる。
【0020】 更に、プラスチック製シャンク4の周囲縁を、次第に薄くなるように形成する と共に、ふまず部方向の先端部において最も広くなるように形成したことで、プ ラスチック製シャンク4を接着した中底3と、アウトソール5との接合時の密着 性を高め、また、薄く柔らかい材料の中底3を確実に保持して中底3の強度を高 めることができる。
【0021】 更に、プラスチック製ヒール部材6Aの周囲表面に革6Bを貼着し、このヒー ル部材6A上面に前記アウトソール5を複数本の打込み用タック6Cで固定した ヒール6を使用したことで、単独ヒール付きのサンダル及びパンプス等の提供が 可能になった。
【0022】 このように本考案によると、ヒールの付いたサンダルやパンプスにも薄く柔ら かい中底を使用することが可能になり、極めて屈曲性に富むヒール付履物を提供 できるなどといった実用上有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す矢視II−II線を示す断面図であ
る。
【図3】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図4】本考案の中底とプラスチック製シャンクとを示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 甲皮 2 裾テープ 3 中底 3A 中物 3B 中底裏 4 プラスチック製シャンク 4A 帯板 5 アウトソール 6 ヒール 6A ヒール部材 6B 革 6C 打込み用タック 6D 嵌合凹部 6E 嵌合部 6F 補強側壁

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甲皮と裾テープとに一体に縫着された中
    底と、中底下面の踵部分からふまず部全体に至る面積の
    少なくとも半分以上を覆って中底に貼着される幅広のプ
    ラスチック製シャンクと、これら中底とシャンクとにゴ
    ム圧着にて固定されるアウトソールと、アウトソールの
    踵部分に固定されるヒールとから成り、プラスチック製
    シャンクの内部に金属製の帯板を埋設したことを特徴と
    するヒール付履物。
  2. 【請求項2】 前記プラスチック製シャンクは、次第に
    薄くなる周囲縁を有し、ふまず部方向の先端部において
    最も広くなるように形成された請求項1記載のヒール付
    履物。
  3. 【請求項3】 前記ヒールは、プラスチック製ヒール部
    材の周囲表面に革が貼着され、このヒール部材上面に前
    記アウトソールを複数本の打込み用タックで固定した請
    求項1又は2記載のヒール付履物。
JP1999007835U 1999-10-15 1999-10-15 ヒ―ル付履物 Expired - Lifetime JP3068242U (ja)

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