JP3066354U - 座位式自重牽引式在宅椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は腰痛で悩んでいる人が、簡便に安全
に在宅等で使用し、腰痛の軽減を計るものである。 【解決手段】 本考案は椅子型で構成し、自重にて腰椎
を牽引する簡便式の腰椎牽引装置であり、滑り止めを施
した背もたれ、体を固定するベルト、布製で作成され、
ストッパーを解除することで尻部を下へ下げる機構、足
の膝を上方向に引き上げるレッグフォルダーとレッグフ
ォルダを適正の位置に固定する機構で構成し、背中、腰
から腹にかかる固定ベルト、レッグフォルダーによる足
の固定で体を固定し、座面のストッパーを解除すること
で、尻部を下方向に下げ、結果、腰椎を主に尻の重みで
牽引し、足の上への引き上げで腰椎を伸ばす効果で腰痛
を軽減する効果を得るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、腰痛の人に対し、座位にて腰痛の軽減をもたらす健康器具に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

座位にて腰痛の軽減を計ることを目的とする健康器具はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

腰痛の人は、日常の生活にも支障をもたらすなど、深刻な状況にある。近年に おいては車の著しい普及などにより運動量の減少やコンピュータの作業の増加な どのため座ったままでの作業の増加、介護による不自然な体位での作業などによ り、年齢と関係なく増加の傾向にある。 この痛みの軽減を在宅などで、簡便に 行うことが求められている。このためには、可能な限り場所をとらないで、簡便 に使用できる椅子型の器具が望ましい。現在販売されている寝台型ではこのよう な要望は満たせない。座位式自重牽引式在宅椅子このような課題を解決しようと するものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、簡便に在宅などで使用できることを前提としているため、設置スペ ースを改善するためと、簡便に使用できること、使用中でも、読書やテレビの視 聴など、日常生活の継続を可能にしながらリラクゼーションが計れることを勘案 し、腰椎の牽引を椅子型の器具にて行う事で問題点の解決を図っている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

椅子は、滑り止め加工の背もたれ、肘掛け、固定ベルト、座面、レッグフォル ダー、レッグフォルダーを任意の位置で固定する機構により構成される。通常の 椅子と異なり、座面は丈夫な布製などで構成し、通常はストッパーで椅子に固定 されるが、ストッパーをリリースすることで、設定された長さ分、たるませる構 造とする。使用者は座面に座り、固定ベルトにて腰を背もたれに固定し、足をレ ッグフォルダーに通し、レッグフォルダーを任意の位置で固定した上で、座面の ストッパーをリリースする。体は背もたれと固定ベルト、レッグフォルダで固定 されているため、尻面の椅子の座面が下方向にたるむことで、結果座面が下方向 に下がることにより、腰椎の圧迫は解放され、腰椎の牽引が自重で可能となる。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。 図１は正面図、図２は側面図である。 図２において、６がレッグフォルダーで、１、２、３、４はレッグフォルダー を任意の位置に固定する機構であり、ロープ、ストッパ類で構成される。８はベ ルトであり、使用者を背もたれに固定するものである。使用者を快適に固定でき るようにパット加工がなされている。５は背もたれで、使用者を背中で固定でき るようにすべり止め加工を施したものである。９は座面であり、この座面は丈夫 な布製で作成され、通常はストッパーで固定されているが、ストッパーを解除す ると、あらかじめ設定された長さ、たるむ。

【０００７】 使用者は座面をストッパーで椅子に固定し、着座の後、８の固定ベルトで腰か ら腹を椅子の背もたれに軽く固定する。さらに、両足をレッグフォルダに通し、 適正な位置でレッグフォルダに接続されているロープを固定する。これにより、 使用者は椅子に固定される。

【０００８】 椅子に固定された使用者は、座面のストッパーを解除する。布製で構成された 座面はたるみ、尻部を下方向に下げる。この際、必要以上に尻部が下がらないよ うに、座面がたるむ長さは適正に調整され、それ以上はたるまない。この操作に より、使用者の尻部は座面より軽く浮く形になる。 結果、使用者の腰椎は使用者の主に尻部の重さにより、持続牽引される。

【考案の効果】 上述のように、本考案の座位式自重牽引式在宅椅子は簡便に腰痛の軽減を行え ることは勿論、使用中でもテレビ観戦や、読書、学習など、通常の椅子に座った 作業が可能であり、腰痛に悩んでいる人にとって、リラックスした快適な日常生 活を送る補助の役割を果たす。自分自身の主に尻部の自重による腰椎の牽引と足 を上方向に引き上げることによる腰椎を自然に延ばす事により行うため、電気や 機械に頼った強制牽引のような危険性がなく、安心して使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の座位式自重牽引式在宅椅子の正面図で
ある。

【図２】本考案の座位式自重牽引式在宅椅子の側面図で
ある。

【符号の説明】

１ レッグフォルダ用固定フレーム ２ レッグフォルダ上下調節ストッパ ３ レッグフォルダ上下調節ロープ ４ レッグフォルダ左右調整器 ５ 背もたれ ６ レッグフォルダ ７ 肘掛け ８ ベルト ９ 座面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】人一人が楽に座れる椅子において、適正な
   角度に固定された滑り止めを施した背もたれ、座る人の
   体格により調整できる肘掛け、腰から腹部にかけて人を
   椅子に固定する長さ調節の可能なベルト、布製などの自
   由に変形する材質で製作された座面、及び足を膝下より
   上部に任意の高さに持ち上げる構造を設ける。座面はあ
   らかじめ、椅子にストッパーなどで固定されるが、スト
   ッパーを解除することであらかじめ設定された長さ分、
   上部からの圧力で下方向にたるむ構造とする。人を腰か
   ら腹部にかけてベルトで椅子に固定し、さらに、足を膝
   下より上部に持ち上げた状態で固定後、座面のストッパ
   ーをリリースすることで、座面をたるませ、結果、座面
   を下げることにより、腰椎を自重により牽引すること
   で、腰痛を軽減する座位式自重牽引式在宅椅子。