JP3065728U - ペット対策用の畳補修具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】家屋の日本間の量表が室内飼育のペットにより
損耗された時、それを速やかに補修する。 【解決手段】テープ生地１の表面長手方向に対して、そ
の横方向に線状で連続形成してなる畳目３と、該畳目の
地色を畳表に近似させて着色してなる畳目模様２とを有
するとともに、該テープ生地の裏面に粘着剤を塗布して
構成したことを特徴としたペット対策用の畳補修具。前
記畳目模様の任意箇所に複数の通気孔６を形成してもよ
い。 【効果】ペットの保護と日本間の室内の美観を保持、畳
表の維持の経済性をたかめた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、家屋の室内の日本間等の畳表のペット等による損耗の補修をするた めに畳表の表面に接着させる畳目模様を表示した畳補修具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、室内で飼育しているペットにより家屋の畳表がペットの爪研ぎなどによ り部分的に損耗した場合、その畳目を裏返すなどで多くの経費を必要とした。そ の為に部分的に損耗した畳表をそのまま放置しておくと蘭草のささくれにより歩 行の際に足裏などに痛みなどを感じ保健上などに問題があったり、日本間の室内 の美観などが著しく損なわれるという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

室内の畳表の損耗は、人が生活するための経時的変化による自然損耗と、室内 でペツトを飼育した場合、ペットの爪などによる引っ掻き傷による故意の損耗な どが挙げられる。とくに室内に犬・猫などを飼育する場合、それらの動物は手足 の爪を研ぐために畳表の縁の布部分に近接し、畳表の固い表面を傷つけるので畳 表の縁部分付近の損耗が早かった。本考案はそれを敏速合理的に補修し畳表の張 り替え時期を経済的に延長させたり、畳表の美観上及び保健上の問題点を解決す ることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成する為に、本考案は粘着テープの非接着面となる上面部分に畳 表の目の模様、即ち畳縁に対して横方向に畳目を線状に連続して表示印刷し、か つ、その地色を畳表に近い色彩に任意彩色するとともに随所に透孔を形成し粘着 テープの接着面を、損耗した畳の目に合わせてその畳表に接着することにより畳 表を補修し問題点を解決している。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案によれば、ペット等により損耗した室内の畳表の損耗箇所に、それと図 形が合致する印刷面を上面とし粘着面をその損耗した畳表の表面の必要な長さに 切断し、その畳の損耗部分を覆い手指にてやや圧力をかけて畳表に粘着させ接着 固定させることによりその補修ができる。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案に係る実施例を図面に基づいて説明する。 第１図において図中１は薄手の合成紙またはシート状とした繊維質又は合成繊維 等を材質とし任意幅をもって長手方向に形成しテープ状のテープ生地、２は前記 テープ生地１の表面には畳目３を横方向線状に連続形成するとともに、該テープ 生地１に対して長手方向にに連続形成された畳目模様である。また畳目模様２は 畳の藺草を織ったパターンが形成されるものである。

【０００７】 第１図の平面図で図示したように畳目３がテープ生地１の長手方向に対して横 方向に畳表５の如く線状に任意長さを以て連続印刷されて畳目模様２が形成され るが、畳表５の織りかたに近似するパターン、即ち、線又は鎖線をもって印刷形 成される。またその下地の部分には普通の畳表５の藺草に近似する色彩である黄 緑色系統の中間色の色彩をもった地色４が印刷又は染色され着彩される。即ち、 地色４はテープ生地１の製造時に染料として黄緑色系統の染剤を添加し彩色され てもよいしテープ生地１に直接印刷してもよい、また畳表５にちかい色彩は黄緑 色系統の中間色が望ましくそれにより普通の畳表５との色彩調和がとれる。

【０００８】 ６は通気孔でありテープ生地１の表面任意箇所から任意数を円状又は近似する 形状で接着面７まで貫通孔設する小透孔である。該小透孔はテープ生地１の強度 を弱めない程度とするものでテープ生地１の表面はこの小透孔１による凹凸が形 成されるので畳表５は滑り止めと通気性を保つことになる。７はテープ生地１の 裏面に塗布された粘着剤であり感圧接着剤などでもよい。８は畳縁であり我国古 来よりあるもので装飾を施した図形の繊維質を以て形成され畳表５の縦長の縁に 取り付けられている。該テープ生地１はロール状に巻回され、必要長さを引き出 しカットしてするが、ワープロラベルのようにＡ４判程度の大きさの紙面に短冊 型に切断した畳目模様２を複数並列させて載置し補修の際簡便に剥離して使用す るようにしてもよい。

【０００９】 次に本考案の畳模様を表示した粘着テープにより損耗した畳表５を補修する方 法を説明する。家屋の室内で飼育している犬・猫等とくに猫は手足の爪が終生伸 び続ける体質であり、その為にペットショップでは猫飼育用の爪研ぎ器などが発 売されている。しかしながら一部の猫は室内の畳の縁で爪研ぎを好む習性をもつ ものがある。とくに畳の縁部分は猫が好んで爪を研ぐ適度な強度をもつ場所であ るので畳の損耗箇所はそこに集中するものである。勿論愛猫家は猫による畳表５ の損耗させる仕種を楽しみながら見ているものである。

【００１０】 そして一実施例としてはロール状粘着テープに印刷されているテープ生地１を 表面を上にして任意な長さだけ引き出しカットする。その際補修する畳表５の目 と同一方向の畳目模様２の畳目３のパターンをそこに圧着させる。 即ち、テープ生地１は畳目模様２を上面にしてその長手方向の端辺を畳表５の損 耗部分の縁に沿はせて当接させてテープ生地１の粘着剤７部分を畳表５の損耗部 分に載せその表面を手指で静かに圧着させるとテープ生地１を畳表５に接着し固 定させるものである。その際のテープ生地１は角を直角にカットせずにその直角 部分に丸みを付けてカットするとテープ生地１は畳表５から容易に剥離せず畳表 ５に対して違和感がなく良好な状態を維持できるものである。

【００１１】 この他、テープ生地１を任意の長さにカットしラベル状とし剥離紙上に平面並 列させて接着載置することにすると、そこよりテープ生地１を剥離し上記と同様 に畳表５を簡便に補修することができる。とくに任意の長さの大小のテープ生地 １を複数をセットとすることは、畳表５を簡単に補修ができるので、一連の巻回 されたテープ生地１をカットする手間も省けて、人間の長寿化に対応できるもの である。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の畳模様を表示した粘着テープは、室内の畳表の修 復が敏速にできるばかりでなく、畳表を良好状態で維持出来るのでその経済性に も優れ、かつ室内の美観の維持、飛散する損耗する畳片を抑え衛生面にも好結果 を得られるものである。さらにテープ生地の孔設した通気孔により畳表は適度の 湿度を得ることが出来るばかりでなく人間に畳表の滑り止めにもなり、その安全 性をも高められる。なお、躾てもそれを無視し畳表で度々爪をとぐ駄目な動物を 度々叱責することは動物愛護の精神に背くものであり本考案は動物に対する愛情 を育むなどの利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のペット対策用の畳補修具の平面図であ
り図形を一部省略した。

【図２】図１のＡ−Ａ線での縦断面拡大図である。

【図３】畳表に本考案を接着させる一実施例の斜面図で
ある。

【図４】図１から通気孔を除いた畳補修具の平面図であ
り図形は一部省略した。

【符号の説明】

１ テープ生地 ２ 畳目模様 ３ 畳目 ４ 地色 ５ 畳表 ６ 通気孔 ７ 接着剤 ８ 畳縁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】テープ生地の表面長手方向に対して、その
   横方向に線状で連続形成してなる畳目と、該畳目の地色
   を畳表に近似させて着色してなる畳目模様とを有すると
   ともに、該テープ生地の裏面に粘着剤を塗布して構成し
   たことを特徴としたペット対策用の畳補修具。
2. 【請求項２】前記畳目模様の任意箇所に複数の通気孔を
   形成してなることを特徴とする請求項１項記載のペット
   対策用の畳補修具