JP3063480U - ワイヤ―ロ―プ式プロペラ風力発電機の空中支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】安価な施工で発電単価を大幅に低廉化、かつ騒
音の防止が可能な風力発電装置を提供すること。 【解決手段】山１の中腹に固定した杭２により、高空山
腹間にワイヤーケーブル３を張り、上下ワイヤーケーブ
ル間に方向蛇を持つアングル格子状支柱４を取り付け、
これにプロペラ５及び発電機６より成る風力発電装置を
固定し、発電を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、山間部における高密度風利用のための風力発電機支持に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、風力発電は、搭上に取り付けた風力発電機により発電を行なうものであ った。この方法は、構造的に受風域が塔の高さに制限され、受風域が最大でも地 表か１５０ｍ域程度（図１（ａ））で、特別な場所を除き、地表近くの境界摩擦 層の安定しない低密度風しか捉えることができず、発電効率が悪く発電単価が実 用域に達しにくいものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ワイヤーケーブルを用い、山を構造物の一部として、高空の高密風空 間（図１（ａ））に複数の風力発電機を配し、翼の風速勾配を低くすることで高 効率の発電と山間の鉄塔建設技術利用による安価な基礎工事での発電単価の低廉 化による実用性の向上と共に、環境問題解決にも寄与ることすることを目的とし ている。

【０００４】

【考案の実施形態】

考案実施の形態を実施例に元き図面を参照して説明する。図２（ａ）（ｂ）の 異なる形態において、両山１間の山腹に打った杭（基礎）２に固定されたワイヤ ３に補強４−２・方向蛇４−３付き風力発電機支柱４−１を支持する。

【０００５】 図４、図５（ａ）（ｂ）では、上下分割の金具３−１を側面のボルト３−７で ワイヤーロープ３に締め付ける、これに吊り装置のついたカラー状の円筒３−２ の上下を合わせ側面のボルト３−８で上下を固定、支柱４−１の回転を支える軸 受３−５をピン３−６で取り付け、支柱４−１を組み込む。発電機６とプロペラ 部５は、中央に固定される。支柱４−１は、後方がトラス構造で、各メンバー間 に布、ビニールシート、非鉄金属板を張り、方向蛇となる。後方の長さは、プロ ペラ直径を超えない。

【０００６】

【考案の効果】

本考案は、既説のごとき構成からなり、以下に記載の効果を生ずる。

【０００７】 高空の高密度風力エネルギーを広範囲に渡って確保でき、大出力化のための受 風面積獲得と面積当の出力向上げられ高効率のエネルギー変換が可能になる（図 １（ａ））。

【０００８】 杭（基礎）の施工は、従来の山間部設置の鉄塔建設技術を使うことで、安価で 容易ににどこでも設置できるとともに、一工事での風力発電機数支持を増やすこ とができ発電機当たりの工事単価を大幅に引き下げることができる。

【０００９】 支柱補強部をトラス構造にすることで支柱重量を減らせ、また方向蛇として用 いることにより、風力発電機の方向制御が不要になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】受風可能域と翼に対する風速勾配の違いを示
す。

【図２】風力発電装置の全体図で、複数の風力発電機の
設置様式の多様性を示す。

【図３】山腹への杭（基礎）の固定とワイヤーロープの
取り付けを示した図である。

【図４】風力発電機のワイヤーロープへの取り付けを示
した図である。

【図５】支柱先端の回転部取り付けの詳細を示した図で
ある。

【符号の説明】

１ 山 ２ 杭（基礎） ３ ワイヤーケーブル ４ 支柱 ５ プロペラ ６ 発電機

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】二つの山の山腹に打った杭（基礎）間に張
   った上下２本のワイヤーケーブル上に回転支持具を固
   定、これに風力発電機を中央に固定した、補強と方向蛇
   を兼ねるアングルフレームを持つ支柱を取り付け、高空
   の高密度風利用の風力発電を行う、またロープ上に複数
   の風力発電機固定による、発電効率の向上と単機当たり
   施工費節減による発電単価の低廉化と高空による騒音の
   回避や野鳥の事故回避による自然環境への影響を避ける
   ことを特徴とするワイヤーロープ式プロペラ風力発電装
   置の空中支持装置である。