JP3062915U - 室内ゴルフ練習機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 臨場感のある室内ゴルフ練習を可能にする室
内ゴルフ練習機を提供する。 【解決手段】 ボール載置用の複数の面をもつ多角形部
材を打球面の選択と打球面の傾斜調整可能に台に設置し
てなると共に、所望により打球の速度と方向を感知する
センサを備え、感知したデータから打球の着地点を決め
それに応じて前面に設けた着地点の画面が切りかわるよ
うに構成されている室内ゴルフ練習機。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は室内で用いるゴルフ練習機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

アウトドア用のゴルフ練習用品はネットやボール載置用マット等数多くあるが 、ゴルフ愛好者には室内での手軽な練習に対する強い欲求もある。しかし室内で 普通のゴルフクラブを振り回すと、日本の家屋は特に狭いこともあり、鴨居、壁 、照明器などにゴルフクラブが当たるおそれがある。そのため室内ではせいぜい パターの練習くらいしかできないゴルフ愛好者が多い。 室内練習用のゴルフクラブとして長さの短いゴルフクラブ等は知られているが 、素振り用に用いられるものであり、ボールを打ったり、実際のラウンドプレー に対応させた練習プレー等は不可能なものである。

【０００３】 本考案者は、室内で振り回しても部屋の造作や備品を傷つけることなく練習が でき、傾斜地等状況に応じた練習が可能にして、実際のラウンドプレーに対応さ せた練習プレーも可能であり、且つ収納性及び経済性にも優れた機能性の高い室 内ゴルフ練習セットを考案し、実用新案登録第３０１５２０５号として提案した 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的はさらに臨場感を高めた室内ゴルフ練習を可能にする練習機を提 供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は第１に、ボール載置用の複数の面をもつ多角形部材を打球面の選択と 打球面の傾斜調整可能に台に設置してなる室内ゴルフ練習機である。 本考案は第２に、さらに打球の速度と方向を感知するセンサを備え、感知した データから打球の着地点を決めそれに応じて前面に設けた着地点の画面が切りか わるように構成されている上記の室内ゴルフ練習機である。 本考案は第３に、台の下面にクッション材を配してなる上記の室内ゴルフ練習 機である。 本考案は第４に、通常のゴルフクラブに比し短い長さをもつゴルフクラブ及び 軽量ボールを組み合わせてなる上記の室内ゴルフ練習機である。

【０００６】 図１は本考案の室内ゴルフ練習機の一例を示す概略図である。 プラスチック製等の箱形の台１に、表面にマット等を配した複数の打球セット 面をもつ三角形等の多角柱状部材２を上面傾斜調整可能且つ回転可能に固定する 。３はボールを示す。図では三角柱状部材２の各表面に異なる表面状態のマット が配されている。具体的には、一つの面にはティーアップ兼フェアウェー用のマ ットを、また他の一つの面にはラフ用のマットを、さらに他の一つの面にはバン カー用のマットを配することが好ましい。 ティーアップ兼フェアウェー用のマットは一般のゴルフ練習場で用いられてい る人工芝製のマットが好ましい。その一例は前記した実用新案登録第３０１５２ ０５号にも記載されている。ラフ用のマットとしては通常より毛足が長く且つ不 揃いの人工芝製マット等を用いることができる。またバンカー用マットとしては スポンジや軟質ゴム製のマット等を用いることができる。

【０００７】 これらの面の変更と上面傾斜の調整は台１に設けた支持用心棒の位置調節孔４ を用いて行うことができる。即ち支持用心棒端部のハンドル５のねじを緩めて三 角柱状部材を上下及び／又は左右に移動させてハンドルを締め付けて固定するこ とによって調整できる。位置調節孔は台の対抗する両端に設けてもよく、また形 状（固定位置）がより複雑な孔とすることにより、打球の位置を前上がり、前下 り、打下ろし、打上げ等打球の着地点の条件に合わせた傾斜に調整できる。 また三つの面の選択も、同様に上記のハンドル操作によって行うことができる 。

【０００８】 箱型の台１の内部にはセンサー収納部６とクラブ等の収納部を設けることが好 ましい。 センサー収納部６には用いたボールの衝撃等に応じ打球の速度と方向を感知す るセンサーが収容されており、これらのデータから打球の着地点を決め、それに 応じて前面に配した着地点の画像が切りかわるようになっている。 前面には家庭の窓のカーテン吊りをセットし、必要に応じスタンドを用意し、 打球を受ける幕を配することが好ましく、この幕には前記の着地点の画像が写し 出されるようにセンサー機能を設けることが好ましい。 前面に有名なゴルフ場の各ホールの着地点の画像を写し出すゴルフ練習装置は 周知であり、また打球の速度と方向を感知して打球の着地点を算出する機能をも つセンサーも周知である。本考案でも適宜これら周知の部材を組み込むことがで きる。 尚台の下面にはクッション７を配してショックを吸収させることが望ましい。

【０００９】 用いるゴルフクラブは通常のゴルフクラブに比し短いものが望ましい。その長 さは台の高さに対応して短くしたものであり、通常全体の長さは３０〜８０ｃｍ 、特に４０〜７０ｃｍ程度が好ましい。 またこのゴルフクラブはヘッドを着脱自在にし、ウッドヘッド、アイアンヘッ ド及び所望により鍛練用重量ヘッドを取り替え可能にすることが好ましい。重量 ヘッドを装着した場合を除き、本考案に適するゴルフクラブは、長さが短い点及 び好ましくはヘッドが着脱自在である以外の全体重量等の条件は通常のゴルフク ラブと同様であることが好ましい。 ボールとしては硬質のプラスチックやゴムでつくられた中空ボールやスポンジ ボール等通常のゴルフボールより軽量のボールを用いることが好ましい。特に重 量が軽量である以外は通常のゴルフボールに近い表面状態をもつボールが好まし いが、勿論これに限定されない。 本考案の室内ゴルフ練習機は冬期や雨天などで屋外での練習が困難なときに簡 単に実際のプレーにより近い状態での室内練習を可能にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の室内ゴルフ練習機の一例を示す概略
図。

【符号の説明】

１ 台 ２ ボール ３ 複数の打球セット面をもつ多角柱状部材 ４ 支持用心棒の位置調節孔 ５ ハンドル ６ センサー収納部 ７ クッション

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボール載置用の複数の面をもつ多角形部
   材を打球面の選択と打球面の傾斜調整可能に台に設置し
   てなる室内ゴルフ練習機。
2. 【請求項２】 さらに打球の速度と方向を感知するセン
   サを備え、感知したデータから打球の着地点を決めそれ
   に応じて前面に設けた着地点の画面が切りかわるように
   構成されている請求項１記載の室内ゴルフ練習機。
3. 【請求項３】 台の下面にクッション材を配してなる請
   求項１又は２記載の室内ゴルフ練習機。
4. 【請求項４】 通常のゴルフクラブに比し短い長さをも
   つゴルフクラブ及び軽量ボールを組み合わせてなる請求
   項１、２又は３記載の室内ゴルフ練習機。