JP3062835B2 - 静圧軸受試験装置 - Google Patents

静圧軸受試験装置

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JP3062835B2
JP3062835B2 JP3124794A JP12479491A JP3062835B2 JP 3062835 B2 JP3062835 B2 JP 3062835B2 JP 3124794 A JP3124794 A JP 3124794A JP 12479491 A JP12479491 A JP 12479491A JP 3062835 B2 JP3062835 B2 JP 3062835B2
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hydrostatic
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和幸 東野
俊一郎 中井
一敬 岩間
稔 多田
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静圧軸受試験装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、スペースシャトルのメインエンジ
ン等にはポンプ式液体ロケットエンジンが用いられてい
るが、該ポンプ式液体ロケットエンジンの長寿命化を妨
げている大きな要因の1つとしてターボポンプ軸受の摩
耗の問題がある。
【0003】そこで、この問題を解決する方法として、
軸受を従来のボール軸受から非接触式の静圧軸受に変更
することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斯かるポンプ式液体ロ
ケットエンジンのターボポンプ用の静圧軸受を設計する
為には、該静圧軸受の基礎データを得る必要があるが、
従来、静圧軸受だけの特性を精度良く把握し得る試験装
置はなかった。
【0005】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、静圧軸受だけの特性を精度良く把握し得る静圧軸受
試験装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は一端にタービン
の羽根車が接続されてケーシング内に収容されたシャフ
トと、該シャフトの軸心方向複数箇所を流体圧によって
回転自在に軸支する静圧軸受と、前記シャフトの所要位
置に形成したスラストつばの軸心方向両端面を流体圧に
よって保持するスラスト軸受と、前記静圧軸受間のシャ
フトに半径方向から流体圧を付与することにより静圧軸
受の負荷荷重量を調整するラジアルローダとを備えたこ
とを特徴とする静圧軸受試験装置にかかるものである。
【0007】
【作用】従って本発明では、シャフトがケーシング側に
対し固体接触することなく軸支されるので、静圧軸受だ
けの特性を精度良く試験することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0009】図1〜図4は本発明の一実施例であり、以
下に述べる静圧軸受試験装置は、ロケット用極低温推薬
である液体水素を軸受用の流体として使用した例であ
る。
【0010】図中1はケーシング2に固定されたタービ
ンを示し、該タービン1の羽根車3は、前記ケーシング
2内に収容されたシャフト4の一端に一体的に形成され
ている。
【0011】前記シャフト4の軸心方向複数箇所(図示
する例では二箇所)には、凸状断面の被支持部5,6が
シャフト4の周方向全周にわたって形成されており、各
被支持部5,6はケーシング2側に設けられた供試軸受
である静圧軸受7,8によって回転自在に軸支されてい
る。
【0012】即ち、前記静圧軸受7,8は、前記被支持
部5,6外周部に所要のクリアランスを有して外嵌して
おり、ケーシング2内の所要位置に形成された液体水素
導入室9,10から導入流路11,12を介してクリア
ランスに導かれる液体水素13の流体圧によって、前記
シャフト4の被支持部5,6を非接触状態で軸支するよ
うになっている。
【0013】又、前記各静圧軸受7,8とシャフト4の
被支持部5,6との間の流体圧は、ケーシング2側に穿
設した検圧用流路14,15を介してケーシング2外部
に備えた圧力計16,17で検出されるようになってい
る。
【0014】更に、前記シャフト4の他端側には、図3
及び図4に拡大して示す如く外周部を略T字状断面とし
たスラストつば18がシャフト4の周方向全周にわたっ
て形成されており、このスラストつば18と、その周囲
に形成された保持室19とにより前記シャフト4に生じ
るスラスト荷重を支える為のスラスト軸受20が構成さ
れている。
【0015】即ち、前記スラスト軸受20は、ケーシン
グ2内の所要位置に形成された液体水素導入室21から
導入流路22,23を介して保持室19に導かれる液体
水素13の流体圧によって、前記スラストつば18の端
面18a,18bを非接触状態で保持し得るようにして
ある。
【0016】又、前記シャフト4の他端近傍位置には、
該シャフト4の他端に対向させた非接触式の変位計24
が配設されており、シャフト4の軸心方向の変位を監視
し得るようにしてある。
【0017】更に、前記ケーシング2の所要位置には、
前記静圧軸受7,8間のシャフト4に、該シャフト4の
半径方向から液体水素13の流体圧を付与することによ
って前記静圧軸受7,8の負荷荷重量を調整し得るよう
にしたラジアルローダ25が設けてある。
【0018】即ち、前記ラジアルローダ25は、押さえ
部材26を介して圧縮ばね27によりシャフト4に向け
付勢された中空ロッド28と、前記押さえ部材26に穿
設された連通孔29を介して前記中空ロッド28の中空
部30に連通する液体水素導入室31と、前記中空ロッ
ド28の下端部に形成された圧力室32とからなり、前
記液体水素導入室31から連通孔29及び中空部30を
介して圧力室32に導かれる液体水素13の流体圧をシ
ャフト4に付与し得るようにしてある。
【0019】前記中空ロッド28の上方位置、シャフト
4の側方位置、シャフト4の下方位置には、夫々シャフ
ト4の軸心に向けた非接触式の変位計33,34,35
が配設されており、該各変位計33,34,35によっ
て検出される各方向の変位量に基づいてシャフト4の振
動特性、剛性、安定性等を調べ得るようになっている。
【0020】又、図示しない別に設けた回転計にて、シ
ャフト4の回転数も計測可能となっている。
【0021】更に、前述した各液体水素導入室9,1
0,21,31には、図示しない外部設備から液体水素
導入ライン36,37,38,39を介して液体水素1
3が供給されるようになっており、又、静圧軸受7,8
・ラジアルローダ25・スラスト軸受20にて使用され
た液体水素13は、所要位置に形成された液体水素排出
室40,41,42,43,44,45から夫々液体水
素排出ライン46,47,48,49,50,51,5
5を介して随時ケーシング2外に排出されるようになっ
ている。
【0022】尚、図中52はバルブ、53はオリフィ
ス、54はラビンスシールを示す。
【0023】以下、作動を説明する。
【0024】液体水素導入ライン36,38により静圧
軸受7,8の液体水素導入室9及び10に液体水素13
を供給すると、該液体水素13は導入流路11,12を
介して静圧軸受7,8とシャフト4の被支持部5,6と
の間に圧送され、該被支持部5,6を流体圧により静圧
軸受7,8側から浮かせた状態で軸支し、順次供給され
てくる新たな液体水素13により液体水素排出室40,
41及び43,44に流れ込んで液体水素排出ライン4
6,47及び49,50からケーシング2外へ排出され
る。
【0025】又、液体水素導入ライン39によりスラス
ト軸受20の液体水素導入室21に液体水素13を供給
すると、該液体水素13は導入流路22及び23を介し
てケーシング2とスラストつば18の軸心方向両端面1
8a,18bとの間に夫々圧送され、該スラストつば1
8の両端面18a,18bをケーシング2側から浮かせ
た状態で保持し、順次供給されてくる新たな液体水素1
3により液体水素排出室45に流れ込んで液体水素排出
ライン51からケーシング2外へ排出される。
【0026】この時、前述した静圧軸受7,8に使用さ
れる液体水素13のシャフト4軸心方向における圧力分
布の不釣合等により前記シャフト4にスラスト荷重が生
じていて、該シャフト4が例えば図3に示すようにター
ビン1側(図中左側)に移動していたとしても、タービ
ン1側の導入流路22から液体水素排出室45へ向う液
体水素13の流れがスラストつば18外周部の略T字状
断面形状により阻害されるので、前記スラストつば18
のタービン1側の端面18aに作用する流体圧が高まっ
て前記シャフト4をスラスト荷重に対し反対方向に押し
戻す力が生じ、スラストつば18はケーシング2側に対
して非接触状態となる位置に押し戻されて保持される。
【0027】尚、このスラスト軸受20のスラスト荷重
に対するバランス機能は、図4に示すようにタービン1
と反対側(図中右側)に向けてスラスト荷重が生じてい
る場合にも同様に作用し、又、後述するタービン1駆動
時に生じるスラスト荷重に対しても同様に作用するの
で、スラストつば18は常に非接触状態で保持されるこ
とになる。
【0028】更に、液体水素導入ライン37によりラジ
アルロ−ダ25の液体水素導入室31に液体水素13を
供給すると、該液体水素13は連通孔29及び中空ロッ
ド28の中空部30を通されて圧力室32に至り、該圧
力室32内の流体圧がシャフト4に付与されて前記静圧
軸受7,8に負荷荷重がかけられる。
【0029】このとき、前記圧力室32内の液体水素1
3は順次供給されてくる新たな液体水素13によりシャ
フト4との境界部から漏出するので、中空ロッド28の
下端はシャフト4に対して僅かに浮き上がり非接触状態
となる。
【0030】圧力室32から漏出した液体水素13は液
体水素排出室42に流れ込んで液体水素排出ライン48
からケーシング2外へ排出される。
【0031】次いで、タービン1に水素ガス等の駆動ガ
スを供給して羽根車3を回転駆動することによってシャ
フト4を回転させ、前記ラジアルローダ25による負荷
荷重量の調整やタービン1の回転数調整、液体水素13
の供給圧力の調整等を行いつつ静圧軸受7,8の特性を
試験する。
【0032】従って上記実施例によれば、シャフト4を
ケーシング2側に対し固体接触させないで軸支すること
ができるので、供試軸受である静圧軸受7,8だけの特
性を精度良く把握することができる。
【0033】尚、本発明の静圧軸受試験装置は、上述の
実施例にのみ限定されるものではなく、静圧軸受・ラジ
アルローダ・スラスト軸受に使用される流体は液体水素
以外に液体酸素、液化メタン等の流体を選択しても良い
こと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静圧軸受
試験装置によれば、シャフトをケーシング側に対し固体
接触させないで軸支することができるので、静圧軸受だ
けの特性を精度良く把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】図1のスラスト軸受の拡大図である。
【図4】図1のスラスト軸受の拡大図である。
【符号の説明】
1 タービン 2 ケーシング 3 羽根車 4 シャフト 7 静圧軸受 8 静圧軸受 18 スラストつば 20 スラスト軸受 25 ラジアルローダ
フロントページの続き (72)発明者 多田 稔 兵庫県相生市相生5292番地 石川島播磨 重工業株式会社 相生工場内 (56)参考文献 実開 昭55−109218(JP,U) 実開 昭49−120947(JP,U) 実開 昭62−174254(JP,U) 金敬雄、金錦模,”非円形静圧空気ジ ャーナル軸受の安定特性に関する研 究”、日本機械学会論文集、日本機械学 会、昭和63年3月、第54巻、第499号、 p.656−660 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 32/00 - 32/06 G01M 13/04 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にタービンの羽根車が接続されてケ
    ーシング内に収容されたシャフトと、該シャフトの軸心
    方向複数箇所を流体圧によって回転自在に軸支する静圧
    軸受と、前記シャフトの所要位置に形成したスラストつ
    ばの軸心方向両端面を流体圧によって保持するスラスト
    軸受と、前記静圧軸受間のシャフトに半径方向から流体
    圧を付与することにより静圧軸受の負荷荷重量を調整す
    るラジアルローダとを備えたことを特徴とする静圧軸受
    試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4553215B2 (ja) * 1999-07-01 2010-09-29 株式会社Ihiエアロスペース ハイドロスタティック軸受付きターボポンプ
WO2005057156A1 (ja) * 2003-12-10 2005-06-23 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. 回転体のバランス修正用支承装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
金敬雄、金錦模,"非円形静圧空気ジャーナル軸受の安定特性に関する研究"、日本機械学会論文集、日本機械学会、昭和63年3月、第54巻、第499号、p.656−660

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