JP3062754U - 静電気防止腕輪数珠の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】静電防止材としてより簡単な構造で、着脱、取
扱の便利な構造のものを提供する。 【解決手段】衣服に帯電した電気はやや導電性を有する
人体の表面の皮膚を伝わって、比較的尖っている手や足
に移り、不用意にキーを差し込むとき、指先の電気がス
パークするか、又はショックを受けるが、リストストラ
ップとは異なり、やや導電性を有する木質、鉱物質又は
プラスチック質からなる片手数珠型の数珠の環の親玉部
分１３に有機性導電性繊維の細い糸の束２２をくくりつ
けた金属製の釣鐘状の笠２１を結びつけた構造の一見ブ
レスレット風の輪を作り、手首に嵌めて、指先が導電体
に触れる前に繊維の細い糸の先端に帯電している電気が
中和されるため、直接ショックを受けたり、指先からス
パークがでるおそれはなくなり、自動車の下車時に不愉
快にならない

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】主として人体に帯電する静電気を除去することに よって、他の導体と接触するとき生ずるおそれのあるスパークやショックを防止 する技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】従来は実開平３−３３５０３号公報、実開平７−１１９０３ 号公報に見るように靴底に導電性の突起を設ける構造又は手首に金属製のリング を嵌めて、そのリングにアース線を介してアース端子に結んで静電気を除去する 考案がなされていたが、靴底に導線を付する加工技術が複雑であり、また手首に リングを嵌める考案はアース端子から離れることができない等の欠陥を有してい た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】近年自動車に乗る人口が激増し、とくに冬 季の乾燥時期には長時間乗車することによって帯電することが多くなり、下車の 際導電体に触れて、ショックを受けることが目立ってきているが、着用する静電 防止靴の構造が複雑で、かつ加工が難しく、また乗車の都度履き換えねばならな いという不便があるため、より簡単な構造のものであって、かつ取扱が容易なも のの出現が望まれていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】人体に帯電した静電気をやや導電性を有する 物体を介して高電位になって放電しやすい尖った先端部を有する導電体と接続さ せて、静電気を適宜コロナ放電するようにすることによって、多量の静電気が人 体に蓄積しなくなるが、そのために腕輪状のやや導電性を有する物体からなる複 数個の玉の環からなる片手数珠の輪に細い糸状の有機性導電性繊維の集合体から なる房を連結させることにより、人体に帯電している静電気をコロナ放電させて 電荷を中和させ、自動車内部の導電体又は車体から受けるショックを緩和させる ことができる。

【０００５】 ふつう自動車の中で湿度の低い状態の場合、着用している絶縁性の衣服がシー ト地等との摩擦によって帯電することがあるが、帯電した静電気は導電性を有す る人体の表面を伝わって、先端部たる手又は足に移動して、高電位となり、不用 意にキーを挿し込むときに指先を金属質の導体に近づけると、スパークを出した り、ショックを与えたりすると言われている。

【０００８】 このような場合、アース線に接続したリストストラップの代わりに、やや導電 性を有する環状をなす数珠の玉に導電性を有する繊維状の束を先端部とする比較 的長い房を接続させておくと、衣服から人体へ移動した電荷は先端部に近い手首 にはめた玉を介して房部分を高電位とするため、指先が導体に触れる前に房の先 端の繊維が近づいて放電するか、アースされて静電気を逃がすため、指先からス パークを出したり、人体にショックを与える危険性は少なくなる。

【０００７】

【考案の実施の形態】片手数珠の形状の環において、やや導電性を有する物 体の木製又はプラスチック製の複数個の主玉、天玉及び親玉を配列して、それぞ れの玉の中央に穴を穿ち、伸縮性の紐を用いて環状体を形成し、親玉を介して金 属製の吊り輪を有する笠に有機性導電性繊維の細い糸の束からなる房を結合させ たものを接続する構造とした。

【０００８】

【実施例】外径約７ｍｍの菩提樹からなる１４個の主玉１１の中心に穴を穿 って、紐で結び付け、外径約４ｍｍの翡翠製の２個の天玉１２を介して、さらに 左右に５個づつの前記の寸法の主玉１１を並べて、外径約１０ｍｍの翡翠製の親 玉１３を結合して、外径約６５ｍｍの環状をなす数珠１の輪を構成し、親玉１３ を貫通している紐に吊り輪を有する高さ約８０ｍｍ、最大外径約６ｍｍの釣鐘状 の金属製の笠２１を付け、これに２色乃至３色の長さ約２０ｍｍの細い糸の束を くくりつけて房２２として仕上げる。

【０００９】 数珠１の環を貫通して伸縮性のある紐を通してあるため、自動車に乗るときに ブレスレット様として手首に嵌めることにより帯電した静電気を有機性導電性繊 維の先端部においてコロナ放電によって電荷を中和して人体への蓄積量を少なく しうる。

【００１０】

【考案の効果】従来のリストストラップのようにアース線を必要とすること なく、かつ極めて簡単に装着、取外しができるという特徴を有する。

【００１１】 直接大地又はアース線を経由して電荷を減少させるのではなく、導電体の高電 位部分からのコロナ放電によって電荷を中和するという方法で静電気を除去する という特徴を有する。

【００１２】 普通ブレスレットをつけると同じような感触で手首に装着することができ、カ ラフルなデザインをも可能ならしめるため、とくに女性に対してはアクセサリー 的効果を与えるとともに、数珠としての信仰的作用をも併せて持つという特徴を 有する。

【００１３】 極めて軽量なためリストストラップを付けるときのような圧迫感はなく、女性 のドライバーが増加しつつある今日、女性にも簡単に使用でき、また自動車以外 の場所においても随時使用できるという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案に係る静電気防止腕輪数珠の概略を示
す図である。

【符号の説明】

１ 数珠 １１ 主玉 １２ 天玉 １３ 親玉 ２１ 笠 ２２ 房

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】略式の片手数珠において、親玉から金属製
   の環を経て有機性導電性繊維からなる多数の糸を束ねた
   房を付した金属製の笠と結合してなることを特徴とする
   静電気防止腕輪数珠の構造。