JP3062699U - セパレ―ツ作業用手袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】細かい部品を扱う場合と、大きな製品を取扱う
両方の場合にも兼用できる作業用手袋の提供。 【解決手段】 メリヤス編みした親指、人差し指１０、
中指１１、薬指１２、小指１３のそれぞれの付け根１５
から４本胴１６及び従来の５本胴１７の上半部にかけて
ゴム編部１４を一体に構成した指先作業向き上手袋と、
親指挿入口及び人差し指、中指、薬指、小指の各指を挿
入する指挿入口を有する下手袋とのセパレーツにて多目
的効果を高めたセパレーツ作業用手袋を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はセパレーツ作業用手袋に関し、さらに詳しくは自動車の部品やテレビ 、パソコンなどの電化製品の部品の組立て作業など細かい作業をする際に使用す る指先作業向き作業用手袋と、左右両手の手首まで被覆する下手袋とでなるセパ レーツ作業用手袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、作業用手袋はメリヤス編みの手袋（軍手）で、主として各種部品製造工 場や自動車の組立てやその他各種産業機械工場などにおいて、幅広く大量に使用 されている。また、一般家庭においても、園芸作業や、日曜大工などに日常的に 使用されている。その他作業用以外にも防寒用、ファション用、アウトドア用な どに広く一般に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の作業用手袋は、その手掌側、手甲側がそれぞれ同じ編糸 を同数用いて同じコース目（網目の数）、同じ度目（網目の大きさ）で編成され ている故、手袋自体の形状は扁平状のものであった。 よって、この従来の作業用手袋は総て、余裕を持って少し大きめで、ほぼ同じ 大きさで編成されているのが通常である。従って手の小さい人が使用する場合、 指先が余ったり、胴部がだぶついたりして手袋内で指や掌がフィットしないので 作業がしにくい場合もあった。もともと人間の手指や掌は、作業用手袋を使用す る際に通常手掌側が湾曲状になるため、どうしても手掌側は作業用手袋の生地が 余りだぶつく感がある。 また、作業用手袋をはめての細かい作業や、小さな部品などを取扱う場合にも 、指先や胴部がフィットしていないと作業に難渋するものである。また、ゴミ廃 棄処分が深刻さを増し、大きな社会問題となっている昨今、まだ使用できる手首 の部分迄も一緒に廃棄することは大変無駄なものである課題があった。

【０００４】 そこで、指先作業向きの上手袋と、手首まで被覆する下手袋とのセパレーツ作 業用手袋にて、細かい部品を扱う場合と、大きな製品を取扱う両方の場合にも兼 用できるセパレーツ作業用手袋の出現が現今強く望まれる所以である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたものであって、その要旨とすると ころは、メリヤス編みした親指、人差し指、中指、薬指、小指のそれぞれの付け 根から４本胴及び従来の５本胴の上半部にかけてゴム編部を一体に構成した指先 作業向き上手袋と、親指挿入口及び人差し指、中指、薬指、小指の各指を挿入す る指挿入口を有する下手袋とのセパレーツにて多目的効果を高めたセパレーツ作 業用手袋に関する。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案のセパレーツ作業用手袋の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する 。 図１に示す手袋は、親指１、人差指２、中指３、薬指４、小指５及び４本胴６ 、５本胴７、をメリヤス編みした従来の作業用手袋である。なお、８は５本胴７ に接続するゴム編部である。

【０００７】 図２に於て、親指９、人差指１０、中指１１、薬指１２、小指１３をそれぞれ 従来通りメリヤス編みする。そして手掌側、手甲側とも親指９、人差指１０、中 指１１、薬指１２、小指１３の各付け根１５から４本胴１６及び５本胴１７の上 半部にかけてゴム編部１４を一体に構成してなる本考案の上手袋２３である。

【０００８】 図４に於て１８はメリヤス編みでなる下手袋で、この下手袋１８の上部に上手 袋２３の親指挿入口１９及び上手袋２３の人差指１０、中指１１、薬指１２、小 指１３の各指を挿入する指挿入口２０が設けられている。２１は下手袋１８の下 部に設けられているゴム編部である。そこで、図３のＡ、Ｂに示すように、本考 案の上手袋２３を左右の手に嵌めたとき、上手袋２３の下端部が丁度親指９の付 け根１５の梢下方の位置にくるように形成されている。従ってこのとき上手袋２ ３のゴム編部１４によって手掌部及び手甲部とも緊張されて確実に手袋が両手に フィットされている。 次いで、図５に示すように、下手袋１８の下部挿入口２２より上手袋２３の親 指９、人差指１０、中指１１、薬指１２、小指１３を挿入していって、人差指１ ０、中指１１、薬指１２、小指１３指の各指の付け根１５が指挿入口２０まで挿 入し、親指９の指の付け根１５は親指挿入口１９まで挿入する。そして下手袋１ ８を下方に引っ張れば図５のＡ、Ｂに示すように下手袋１８は手首まで被覆され る。この際下手袋１８の親指挿入口１９は上手袋２３の親指９の指の付け根１５ 辺りへ来ており、また指挿入口２０は上手袋２３の人差指１０、中指１１、薬指 １２、小指１３指の各指の付け根１５辺りへ来て、上手袋２３の４本胴１６及び ５本胴１７と下手袋２３の５本胴２４とがそれぞれ重なり、上手袋２３と下手袋 １８との間には隙間が全然見られない。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように本考案の上手袋２３の各指部は通常のメリヤス編みで編成されて いるが、手掌側、手甲側とも各指部の付け根から４本胴及び５本胴の上半部にか けて伸縮性のあるゴム編部にて一体構成されているから、本考案の手袋を使用し た際フィット性に富み、細かい部品が掴み易く、指先作業が頗る容易となり、作 業能率の向上に寄与するところ洵に甚大である。また、最も破損しやすい手掌部 所謂４本胴及び５本胴の上半部がゴム編部で構成されているから、手袋自体の補 強にもなり長期に至って使用できる効果がある。 尚且、従来の作業用手袋に比較して、本考案の手袋は全体が３分の２ぐらいの 大きさで足りるので材料費が削減でき、コストダウンに繋がる経済的効果をも併 有する。また、作業用手袋の中で、傷み易い指先部分（上手袋）と、傷み難い手 首部分（下手袋）とを分離することにより、傷み難い手首部（下手袋）を繰り返 し使用できるので、ゴミの減量にも繋がる効果がある。

【００１０】 また、特に本考案の作業用手袋は上手袋と下手袋とのセパレーツになっている ので、大きな製品を掴んで持ち運びしたり、庭園や園芸作業、道路清掃などの際 には、上手袋の上を通して下手袋を嵌め手首まで被覆すれば通常の作業用手袋（ 軍手）としても使用できる洵に利便、重宝なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の左手側の作業用手袋の正面図である。

【図２】本考案の左手側の上手袋の正面図である。

【図３】Ａ 本考案の右手側の上手袋だけ嵌めたときの
使用状態を示す参考図である。 Ｂ 本考案の左手側の上手袋だけ嵌めたときの使用状態
を示す参考図である。

【図４】本考案の左手側の下手袋の正面図である

【図５】Ａ 本考案の右手側の上手袋の上に下手袋を嵌
めたときの使用状態を示す参考図である。 Ｂ 本考案の左手側の上手袋の上に下手袋を嵌めたとき
の使用状態を示す参考図である。

【符号の説明】

１ 従来の作業用手袋の親指。 ２ 従来の作業用手袋の人指指。 ３ 従来の作業用手袋の中指。 ４ 従来の作業用手袋の薬指。 ５ 従来の作業用手袋の小指。 ６ 従来の作業用手袋の４本胴。 ７ 従来の作業用手袋の５本胴。 ８ 従来の作業用手袋のゴム編部。 ９ 本考案の上手袋の親指。 10 本考案の上手袋の人指指。 11本考案の上手袋の中指。 12本考案の上手袋の薬指。 13本考案の上手袋の小指。 14本考案の上手袋のゴム編部。 15本考案の上手袋の付け根。 16本考案の上手袋の４本胴。 17本考案の上手袋の５本胴。 18本考案の下手袋 19本考案の下手袋の親指挿入口。 20本考案の下手袋の指挿入口。 21本考案の下手袋のゴム編部。 22本考案の下手袋の下部挿入口。 23本考案の上手袋。 24本考案の下手袋の５本胴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メリヤス編みした親指、人差し指、中
   指、薬指、小指のそれぞれの付け根から４本胴及び従来
   の５本胴の上半部にかけてゴム編部を一体に構成した指
   先作業向き上手袋と、親指挿入口及び人差し指、中指、
   薬指、小指の各指を挿入する指挿入口を有する下手袋と
   のセパレーツにて多目的効果を高めたセパレーツ作業用
   手袋。