JP3060790U

JP3060790U - 球速測定ボ―ル

Info

Publication number: JP3060790U
Application number: JP1999000092U
Authority: JP
Inventors: 林宏田
Original assignee: 崇林企業股▲ふん▼有限公司
Priority date: 1999-01-12
Filing date: 1999-01-12
Publication date: 1999-09-07
Anticipated expiration: 2005-01-12

Abstract

(57)【要約】【課題】投球方法に影響されなく、正確に球速を測定
することができる球速測定ボールを一提供するものであ
る。【解決手段】円筒状の穴部が形成される球体と、その
球体における穴部に埋設され、外表面に球速を表示する
球速ディスプレイとその球速ディスプレイの下方に設け
られ、スイッチのＯＮ・ＯＦＦを行うためのスイッチ部
と制御回路とを有する測定表示器と、その測定表示器を
前記球体に埋設した際、該球体の上方と下方から被覆す
る二つの外層部とを有し、二つの前記外層部の内側には
それぞれ測定センサーが設けられ、一方の外層部におけ
る測定センサーの一端には前記測定表示器における球速
ディスプレイを嵌め込むための開口部が設けられてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は投球方法に影響されなく、正確に球速を測定することができる球速測定ボールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

野球の試合の中で最も大切なポジションといえば、やはりピッチャーといえるだろう。そして、そのピッチャーの能力に一番関係するのが球速である。投球には色々な種類があるが（カーブ、シュート、スライダー等）、やはり直球が主役であり、その直球のスピードと威力を上げるために、投手は毎日練習に励んでいる。ある練習場にはスピードガンを設置しているので、投手の球速を測定することができる。しかし、一般の学校や民間の野球チームではそのような高額なスピードガンを購入することはできない。

【０００３】また、上述したスピードガンは、ボールをストライクゾーン近傍に投げ込まなければ球速が測定されない（或いは、正確に測定されない）という問題点があった。

【０００４】以前にも出願人は球速の測定ボールを開発しており、その測定ボールは一般の学校や民間の野球チームでは高額すぎて購入できないという問題点を解決すると共に、該測定ボールを使用することにより、正確な球速を測定することができるので、実用性や進歩性に優れている。しかし、前記測定ボールには操作上の問題点があった。球速を測定する際、投手の手からボールが離れてから、捕手のキャッチャーミットにボールが到達するまでの時間が非常に重要であるが、従来の測定ボールは、ボールが投手の手から離れる際の球速のみからボールのスピードが割り出される。更に、投手は前記ボール上に設けられたスイッチを押しながら投球し、そのスイッチの回路情報によって初期信号を発生させ、球速の測定をスタートさせる。従って、投手は確実にボールにおけるスイッチを押すことを要求されるので、人によって投球方法を修正する必要があり、それによって、ボールコントロールに影響を及ぼしてしまい、使用上大変不便であり、更なる改良が必要であった。

【０００５】本考案は上記のような課題を解決するものであり、投球方法に影響されなく、正確に球速を測定することができる球速測定ボールを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、円筒状の穴部が形成される球体と、その球体における穴部に埋設され、外表面に球速を表示する球速ディスプレイとその球速ディスプレイの下方に設けられ、スイッチのＯＮ・ＯＦＦを行うためのスイッチ部と制御回路とを有する測定表示器と、その測定表示器を前記球体に埋設した際、該球体の上方と下方から被覆する二つの外層部とを有し、二つの前記外層部の内側にはそれぞれ測定センサーが設けられ、一方の外層部における測定センサーの一端には前記測定表示器における球速ディスプレイを嵌め込むための開口部が設けられていることを特徴とする球速測定ボールを提供する。

【０００７】前記制御回路は、マイクロプロセッサ（５０）と前記外層部（３０）の内側に設けられる前記測定センサー（４０）と接続する初期信号発生回路（５１）と最終信号発生回路（５２）とを有し、前記初期信号発生回路（５１）は発振回路（５１１）と電圧増倍回路（５１２）及びトリガ回路（５１３）とからなり、前記初期信号発生回路（５１）は、投手が測定ボール（１００）を握っている際に前記測定センサー（４０）に発生する漂遊容量を利用して該初期信号発生回路（５１）の両端の電位を変化させ、手からボールが離れた際、前記発振回路（５１１）の発振を開始させ、前記電圧増倍回路（５１２）及びトリガ回路（５１３）から発生した初期信号を前記マイクロプロセッサ（５０）に送り、前記最終信号発生回路（５２）は音声感知器（符号なし）及び前記マイクロプロセッサ（５０）と接続するトランジスタ（５２０）を有し、前記測定ボール（１００）が捕手のミット（６０）に収まる際、大きな摩擦と音が発生し、その音を前記音声感知器が感知し、それによって、前記トランジスタ（５２０）がＯＮ状態になると同時に、最終信号を前記測定センサー（４０）に送信し、前記マイクロプロセッサ（５０）の特定のリードにスイッチを設けることによって、測定距離や計算単位などの数値が設定できる。

【０００８】以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の外観図であり、図２は本考案の分解斜視図であり、図３は本考案の測定表示器の分解斜視図であり、図４は本考案の側面透視図であり、図５は本考案の測定表示器の回路図であり、図６は本考案の球速測定ボールを握った状態の側面透視図であり、図７は本考案の球速測定ボールがキャッチャーミットに収まった際の側面透視図である。

【００１０】図１に示すように、野球用の測定ボール（１００）には測定表示器（２０）が設けられ、その測定表示器（２０）に球速ディスプレイ（２０１）とスイッチ部（２０２）が設けられ、そのスイッチ部（２０２）を押した際、前記測定表示器（２０）が球速測定状態に入る。そして、投手の手から前記測定ボール（１００）が離れる際、外層部（３０）内の測定センサー（４０）がそれを感知し初期信号を制御回路に送り、投手の投げた前記測定ボール（１００）が捕手のミット（６０）に収まった際、前記測定表示器（２０）における音声感知器（符号なし）が前記測定ボール（１００）が前記ミット（６０）に収まる際の音声を感知し最終信号を発生させる。即ち前記測定ボール（１００）が投手の手より離れるタイミングと前記測定ボール（１００）が捕手のミット（６０）に収まるタイミング及び設定された投球距離によって球速が計算され、その後、計算された球速が前記球速ディスプレイ〈２０１）に表示される。

【００１１】また、図２に示すように、前記測定ボール（１００）はコルク材料から構成される球体（１０）とその球体（１０）における穴部（１１）に埋設される測定表示器（２０）と前記球体（１０）の上方と下方から被覆する二つの外層部（３０）及びその二つの外層部（３０）の内側面に設けられる測定センサー（４０）とを有する。

【００１２】図３に示すように、前記測定表示器（２０）は表層部（２１）と電路板（２２）と電池ケース（２３）と底部（２４）等を有し、前記表層部（２１）には表示スクリーン（２１１）とスイッチ穴（２１２）とが設けられ、該表層部（２１）の内周面の適当な位置に複数の掛かり部（２１３）が一定の間隔をおいて設けられている。

【００１３】前記電路板（２２）には制御回路が設けられ、その制御回路の前記表層部（２１）側の側面には球速ディスプレイ（２０１）とスイッチ部（２０２）が設けられ、前記球速ディスプレイ（２０１）は前記表層部（２１）における表示スクリーン（２１１）と対応し合っており、前記スイッチ部（２０２）は前記表層部（２１）におけるスイッチ穴（２１２）を貫通するように該表層部（２１）と対応し合っている。

【００１４】前記電路板（２２）の前記電池ケース（２３）側の側面には二つのバネ接点（２２１）が設けられ、その二つのバネ接点（２２１）の上方からバネ（２２２）の一端を該バネ接点（２２１）に接触するように設け、その二つのバネ（２２２）の他端は前記電池ケース（２３）の所定の位置に貫通するように該電池ケース（２３）と対応し合っている。

【００１５】前記電池ケース（２３）の外周面にはブザー板室（２３０）が設けられ、そのブザー板室（２３０）にはブザー板（２５）が内設され、そのブザー板（２５）の中央及び周辺に前記バネ（２２２）が電気接続される。

【００１６】前記ブザー板室（２３０）の底面には二つの電池室（２３１）が設けられ、その二つの電池室（２３１）にはそれぞれ電池（２３２）が取付けられ、その電池（２３２）は前記電路板（２２）に必要な電力を供給する。

【００１７】前記電池ケース（２３）における両端の外周面の適当な位置にそれぞれ複数のフック部（２３３，２３４）が設けられることによって、前記電池ケース（２３）に前記表層部（２１）と底部（２４）とが取付けられ、前記フック部（２３３）は前記表層部（２１）における掛かり部（２１３）に嵌め込まれ、前記底部（２４）は前記電池ケース（２３）に嵌め込むことができ、該底部（２４）の外周面の適当な位置に複数の掛かり部（２４０）が一定の間隔をおいて設けられることによって、前記電池ケース（２３）におけるフック部（２３４）に取付けることができる。

【００１８】また、図４に示すように、ひょうたん形に形成されると共に、同一形状をなす二つの前記外層部（３０）は前記球体（１０）上で縫合されており、その形状は一般の野球用ボールと同じである。また、一つの前記外層部（３０）の一端には開口部（３１）が設けられ（図２を参照）、該開口部（３１）には前記測定表示器（２０）における球速ディスプレイ（２０１）が嵌め込まれる。

【００１９】二つの前記外層部（３０）の内面におけるそれぞれの測定センサー（４０）は銅箔プレートからなり、二つの前記測定センサー（４０）はそれぞれ単芯導線（符号なし）と前記測定表示器（２０）における電路板（２２）とに接続されている。

【００２０】また、図５に示すように、前記電路板（２２）における制御回路は、主にマイクロプロセッサ（５０）と前記外層部（３０）における測定センサー（４０）と接続される初期信号発生回路（５１）及び最終信号発生回路（５２）などからなる。

【００２１】前記マイクロプロセッサ（５０）は計算、判断及び設定等の機能を備える。下記にて前記マイクロプロセッサ（５０）と各センサー回路の接続関係を説明する。

【００２２】前記マイクロプロセッサ（５０）はリードＣ１〜Ｃ０，Ｓ０〜Ｓ１４を介して前記球速ディスプレイ（２０１）と接続されている。また、マイクロプロセッサ（５０）におけるリードＲＡ０，ＲＣ２の間にスイッチ部（２０２）が設けられ、リードＲＡ３には設定接点（５３）が設けられ、その設定接点（５３）をオフにすると、前記測定表示器（２０）はマイル単位で計算され、前記設定接点（５３）をオンにするとキロメートル単位で計算される。また、リードＲＢ０，ＲＢ１には設定コンタクト（５４，５５）が設けられ、該設定コンタクト（５４，５５）の異なる接線を利用して異なる測定距離を設定できる。詳細は図５の右下に記載する。

【００２３】前記発振回路（５１１）は前記トランジスタＴＲ２、振動子Ｘ２、コイルＬ１、抵抗子Ｒ４及びコンデンサＣ７，Ｃ８等からなり、前記トランジスタＴＲ２のべース（符号なし）はもう一方の測定センサー（４０）に接続される。

【００２４】前記電圧増倍回路（５１２）はコンデンサＣ９，Ｃ１０、ダイオードＤ２，Ｄ３及び抵抗子Ｒ３等からなり、前記発振回路（５１１）から発生する信号を電圧倍増処理し、そして、電圧倍増処理した信号はトランジスタＴＲ３から構成されるトリガ回路（５１３）をトリガし、前記トランジスタＴＲ３のコレクター（符号なし）は前記マイクロプロセッサ（５０）のリードＲＣ０に接続される。

【００２５】前記最終信号発生回路（５２）は前記ブザー板（２５）からなる音声感知器及びコレクターで前記マイクロプロセッサ（５０）のリードＲＣ１と接続される前記トランジスタ（５２０）を有する。

【００２６】また、図６に示すように、投手が前記測定ボール（１００）を使用する際は、単に投球前に前記測定表示器（２０）におけるスイッチ部（２０２）を押せば良い。

【００２７】また、図７に示すように、捕手のミット（６０）に前記測定ボール（１００）が収まった際に測定が終了する。

【００２８】

【考案の効果】

本考案は上記の構成を有するので、投球方法に影響されなく、且つ正確に球速を測定することができるので大変便利であり練習などに大いに役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の外観図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の測定表示器の分解斜視図である。

【図４】本考案の側面透視である。

【図５】本考案の測定表示器の回路図である。

【図６】本考案の球速測定ボールを握った状態の側面透
視図である。

【図７】本考案の球速測定ボールがキャッチャーミット
に収まった際の側面透視図である。

【符号の説明】

１０球体１１穴部２０測定表示器２１表層部２２電路板２３電池ケース２４底部２５ブザー板３０外層部３１開口部４０測定センサー５０マイクロプロセッサ５１初期信号発生回路５２最終信号発生回路５３設定接点５４，５５設定コンタクト６０ミット１００測定ボール２０１球速ディスプレイ２０２スイッチ部２１１表示スクリーン２１２スイッチ穴２１３掛かり部２２１バネ接点２２２バネ２３０ブザー板室２３１電池室２３２電池２３３，２３４フック部２４０掛かり部５１１発振回路５１２電圧増倍回路５１３トリガ回路５２０トランジスタ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】円筒状の穴部が形成される球体と、その
球体における穴部に埋設され、外表面に球速を表示する
球速ディスプレイとその球速ディスプレイの下方に設け
られ、スイッチのＯＮ・ＯＦＦを行うためのスイッチ部
と制御回路とを有する測定表示器と、その測定表示器を
前記球体に埋設した際、該球体の上方と下方から被覆す
る二つの外層部とを有し、二つの前記外層部の内側には
それぞれ測定センサーが設けられ、一方の外層部におけ
る測定センサーの一端には前記測定表示器における球速
ディスプレイを嵌め込むための開口部が設けられている
ことを特徴とする球速測定ボール。
【請求項２】前記制御回路にはマイクロプロセッサと
前記外層部における測定センサーと接続する初期信号発
生回路と最終信号発生回路とを有し、前記初期信号発生
回路は発振回路と電圧増倍回路とトリガ回路とからな
り、前記初期信号発生回路における接地端と発振回路に
おける輸入端は別々に銅箔プレートからなる各前記測定
センサーに接続され、前記最終信号発生回路は音声感知
器及び前記マイクロプロセッサと接続するトランジスタ
を有することを特徴とする請求項１に記載の球速測定ボ
ール。
【請求項３】前記マイクロプロセッサにおける所定の
リードに設定接点と設定コンタクトが設けられることを
特徴とする請求項２に記載の球速測定ボール。
【請求項４】前記測定表示器は、表層部と電路板と電
池ケースと底部とからなり、前記表層部には表示スクリ
ーンとスイッチ穴が設けられ、前記電路板の一方の面に
は前記球速ディスプレイと前記スイッチ部が設けられ、
前記球速ディスプレイは前記表示スクリーンに、前記ス
イッチ部は前記スイッチ穴に取付けられ、前記電路板の
他方の面には二つのバネ接点が設けられ、そのバネ接点
には該バネ接点の上方から接触するように二つのバネが
設けられ、その二つのバネは電池ケースの所定の部位に
貫通するように対応し、その電池ケースの外周面にブザ
ー板室が設けられ、そのブザー板室の一側にブザー板か
ら構成される音声感知器が内設され、前記ブザー板が前
記バネを介して前記電路板における制御回路と電気接続
され、前記ブザー板室の底面に複数の電池室が設けら
れ、その電池室にそれぞれ電池が取付けられることを特
徴とする請求項１に記載の球速測定ボール。
【請求項５】前記電池室の両端外周面の適当な位置に
複数のフック部が設けられ、前記表層部の内周面と前記
底部の外周面との前記電池室における複数のフック部と
対応し合う部位に複数の掛かり部が設けられることを特
徴とする請求項４に記載の球速測定ボール。