JP3060212U - 化石模型玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費者が化石発見の面白さを疑似体験できる
化石模型玩具の提供。 【解決手段】 動植物の化石形状を有し、（ａ）クレイ
と赤土の混合物（ｂ）白色セメントと石英砂の混合物
（ｃ）不飽和樹脂、炭酸カルシウムと顔料の混合物、の
いずれかで組成されている化石フレーム２０、（ｄ）海
砂、クレイと赤土の混合物、（ｅ）灰色セメントと黒河
砂の混合物、（ｆ）不飽和樹脂と黒河砂の混合物のいず
れかで組成され、化石フレーム２０と相互に結合し並び
にその上面より化石フレーム２０を浮き出させているベ
ース手段３１、黒河砂、石膏及び赤土の混合物で組成さ
れ、適当な厚さを以てベース手段３１上に浮き出た化石
フレーム２０を被覆している被覆手段４１、以上で構成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の化石模型玩具に関し、特に消費者が自分で組み立てるのに適し た化石模型玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

化石の研究は考古学上、非常に重要であり、また、化石の収集は趣味とする人 も多い。ただし、化石は簡単に取得できるものではなく、誰もが簡単に化石の研 究や収集を行えるわけではないため、化石の研究や教育の推進が制限されること になった。

【０００３】 太古の生物の研究は恐竜の化石の発見から始まり、現在では、誰もがテレビや 書物或いはビデオなどでどのように化石が発見されたかを知ることができる。し かし考古学者でもなければ実際の化石に触れる機会は少ない。

【０００４】 このため、一般の人が収集や鑑賞或いは研究するのに便利で、うまくできた化 石玩具があれば非常に有意義であろうと思われる。さらに、もし岩石に被覆され た状態の化石模型を提供することで、学生や一般大衆が化石を発見する面白さを 疑似体験できて、教育や趣味の世界を広げるのに役立つと思われる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は大量生産可能で、低コストで製造できる化石模型玩具を提供すること を課題としている。

【０００６】 本考案はまた、各種の材料を使用して大量生産可能で、消費者が選択できる化 石模型玩具を提供することを課題としている。

【０００７】 本考案はさらに、化石骨格が岩石で被覆されたのを模した状態で消費者に提供 され、消費者が化石発見の面白さを疑似体験できる化石模型玩具を提供すること を課題としている。

【０００８】 本考案はまた、化石フレーム、ベース手段、被覆手段を包括する化石模型玩具 を提供することを課題としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、化石フレーム２０とされて、恐竜の骨格化石形状、貝殻化 石形状、魚類骨格化石形状或いはその他の動植物の化石形状を有し、（ａ）クレ イと赤土の混合物、（ｂ）白色セメントと石英砂の混合物、（ｃ）不飽和樹脂、 炭酸カルシウムと顔料の混合物のいずれかで組成されている上記化石フレーム２ ０、 ベース手段３１とされて、（ｄ）海砂、クレイと赤土の混合物、（ｅ）灰色セ メントと黒河砂の混合物、（ｆ）不飽和樹脂と黒河砂の混合物のいずれかで組成 され、化石フレーム２０と相互に結合し並びにその上面より化石フレーム２０を 浮き出させている上記ベース手段３１、 被覆手段４１とされて、黒河砂、石膏及び赤土の混合物で組成され、適当な厚 さを以てベース手段３１上に浮き出た化石フレーム２０を被覆している上記被覆 手段４１、 以上を具えて構成された、化石模型玩具としている。

【００１０】 請求項２の考案は、前記化石フレーム２０が（ａ）クレイと赤土の混合物で組 成されて、ベース手段３１が（ｄ）海砂、クレイと赤土の混合物で組成され、該 化石フレーム２０とベース手段３１が結合後に１０００℃から１５００℃で高温 焼結されていることを特徴とする、請求項１に記載の化石模型玩具としている。

【００１１】 請求項３の考案は、前記化石フレーム２０が（ｂ）白色セメントと石英砂の混 合物で組成され、ベース手段３１が（ｅ）灰色セメントと黒河砂の混合物で組成 されたことを特徴とする、請求項１に記載の化石模型玩具としている。

【００１２】 請求項４の考案は、前記化石フレーム２０が（ｃ）不飽和樹脂、炭酸カルシウ ムと顔料の混合物で組成され、ベース手段３１が（ｆ）不飽和樹脂と黒河砂の混 合物で組成されたことを特徴とする、請求項１に記載の化石模型玩具としている 。

【００１３】

【考案の実施の形態】

化石フレームは例えば恐竜骨格化石形状、貝殻化石形状、魚類骨格化石形状或 いはその他の動植物化石形状とされ、各種寸法を有するものとされうる。

【００１４】 本考案の化石フレームは、セラミック材質、コンクリート材質、プラスチック 材質或いはその他の成形が容易な硬い材質とされる。その原料は、（ａ）クレイ と赤土の混合物、（ｂ）白色セメントと石英砂の混合物、（ｃ）不飽和樹脂、炭 酸カルシウムと顔料の混合物より選択する。成形時には、化石原料に適量の水を 添加して均一に攪拌してペースト状とし、このペーストを軟質の、例えばシリコ ン製の型に流し込んで成形して化石フレームとなす。軟質の型を使用する理由は 、脱型を容易なことにある。

【００１５】 ベース手段の原料は化石フレームに合わせて選択され、化石フレームと類似の 材質とされ、化石フレームをベース手段表面に浮き出た状態で収容すると共に、 有効に化石フレームと結合する。ベース手段の原料は、（ｄ）海砂、クレイと赤 土の混合物、（ｅ）灰色セメントと黒河砂の混合物、或いは（ｆ）不飽和樹脂と 黒河砂の混合物とする。ベース手段の原料に適量の水を加えて攪拌し、ベース原 料ペーストとなし、このペーストを適当な厚さの軟質成形型に流し込み、予め型 に入れておいた化石フレームと相互に結合させる。静かに置いて日陰で乾燥させ 、型より外して化石フレームがベース手段より浮現した第１次製品を完成する。

【００１６】 化石原料を（ａ）クレイと赤土の混合物とするとき、ベース手段の原料は、（ ｄ）海砂、クレイと赤土の混合物とし、第１次製品をさらに１０００℃から１５ ００℃で高温焼結する。

【００１７】 第２次製品（第１次製品に被覆手段を組み合わせた状態のもの）の製造は、黒 河砂、石膏及び赤土を均一に混合して被覆手段の原料となし、適量の水を添加し て攪拌しペースト状となし、このペーストで適当な厚さに、第１次製品の上を被 覆し、静かに陰干しし、第１次製品を被覆する被覆手段を完成すると共に第２次 製品を完成する。当然、化石フレームを直接被覆手段で被覆してベース手段を使 用しないことも可能である。被覆手段の選定は非常に重要である。それは化石フ レームより柔らかくなければならず、それにより消費者が被覆手段を除去して化 石フレームを取り出す時に化石フレームを破壊するのを防止することができる。

【００１８】

【実施例】

図１を参照されたい。化石フレーム２０の製造では、まず化石フレーム原料に 適量の水を添加して均一に攪拌してペースト状となし、それをシリコン製の軟質 成形型１０の凹所１１中に注入して、表面を平らにし、例えば恐竜の骨格形状を 呈する該凹所１１中で成形して恐竜骨格形状の化石フレーム２０となす。

【００１９】 ベース手段３１の製造では、ベース原料に適量の水を添加して均一に攪拌して ペースト状となし、それをシリコン製の軟質成形型のすでに化石フレーム２０を 入れてある凹所中に注入して、静かに置いて陰干しし、型より外して第１次製品 を得る。図２に示されるように、第１次製品３０はベース手段３１上面より化石 フレーム２０が浮き出た状態を有する。

【００２０】 被覆手段４１の製造では、被覆原料に適量の水を加え、均一に攪拌してペース ト状となし、それを第１次製品の上面に適当な厚さに塗り付け、静かに置いて陰 干しし、第２次製品を得る。

【００２１】 図３に示されるように、第２次製品４０は化石フレーム２０が被覆手段４１に より被覆された状態を呈する。

【００２２】 消費者は図３に示されるように、工具を用いて被覆手段４１を削除すると、化 石フレーム２０が出現し、このとき、化石発見の面白さを疑似体験できる。被覆 手段４１は化石フレーム２０より柔らかいため、削除しやすく、削除時に化石フ レーム２０を破壊するおそれがない。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は一般の消費者に、化石発見の面白さを疑似体験させられると共に、教 育効果も提供でき、教育上の、及び玩具としての実用性を有すると共に、新規性 、進歩性及び産業上の利用価値を有する考案であるといえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の化石フレームの製造表示図である。

【図２】本考案の第１次製品表示図である。

【図３】本考案の第２次製品（完成品）の被覆手段を消
費者が一部除去した状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 軟質成形型 １１ 凹所 ２０ 化石フレーム ３０ 第１次製品 ３１ ベース手段 ４０ 第２次製品 ４１ 被覆手段

【手続補正書】

【提出日】平成１０年１２月２２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 姜 禮松 台湾台北縣三重市中興南街68巷10弄８號 (72)考案者 郭 曜徳 台湾台北縣三重市中興南街68巷10弄８號

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 化石フレーム２０とされて、恐竜の骨格
   化石形状、貝殻化石形状、魚類骨格化石形状或いはその
   他の動植物の化石形状を有し、（ａ）クレイと赤土の混
   合物、（ｂ）白色セメントと石英砂の混合物、（ｃ）不
   飽和樹脂、炭酸カルシウムと顔料の混合物のいずれかで
   組成されている上記化石フレーム２０、 ベース手段３１とされて、（ｄ）海砂、クレイと赤土の
   混合物、（ｅ）灰色セメントと黒河砂の混合物、（ｆ）
   不飽和樹脂と黒河砂の混合物のいずれかで組成され、化
   石フレーム２０と相互に結合し並びにその上面より化石
   フレーム２０を浮き出させている上記ベース手段３１、 被覆手段４１とされて、黒河砂、石膏及び赤土の混合物
   で組成され、適当な厚さを以てベース手段３１上に浮き
   出た化石フレーム２０を被覆している上記被覆手段４
   １、 以上を具えて構成された、化石模型玩具。
2. 【請求項２】 前記化石フレーム２０が（ａ）クレイと
   赤土の混合物で組成されて、ベース手段３１が（ｄ）海
   砂、クレイと赤土の混合物で組成され、該化石フレーム
   ２０とベース手段３１が結合後に１０００℃から１５０
   ０℃で高温焼結されていることを特徴とする、請求項１
   に記載の化石模型玩具。
3. 【請求項３】 前記化石フレーム２０が（ｂ）白色セメ
   ントと石英砂の混合物で組成され、ベース手段３１が
   （ｅ）灰色セメントと黒河砂の混合物で組成されたこと
   を特徴とする、請求項１に記載の化石模型玩具。
4. 【請求項４】 前記化石フレーム２０が（ｃ）不飽和樹
   脂、炭酸カルシウムと顔料の混合物で組成され、ベース
   手段３１が（ｆ）不飽和樹脂と黒河砂の混合物で組成さ
   れたことを特徴とする、請求項１に記載の化石模型玩
   具。