JP3055737U - 風船型太陽光反射集熱器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収縮性があり、かつ小質量で携帯性に富む大
型凹面鏡で大きな集光・集熱効果を得る。 【解決手段】 透明膜（１）及び鏡面反射膜（２）を向
かい合わせその周囲を接着し、右一部に空気注入口
（３）を取りつける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、凹面鏡を備えた太陽光反射集熱器における凹面鏡及びその形成方法 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の太陽光反射集熱器は、反射面を有する平板又は、凹面鏡を構成する局面 の反射板により太陽光を反射し集熱している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の太陽光反射集熱器にあっては、反射面を構成する平板又は、曲面板に収 縮性がなく、大きな集熱効果を有するものは、大きな質量があり、又、携帯性に 乏しいという問題点があった。

【０００４】 本考案は、大きな集光・集熱効果を得るために大型の凹面鏡を構成しても、小 さな質量で収縮性があり携帯性に富む太陽光反射集熱器を得ることを目的として おり、さらに当該集熱器に用いられ収納が容易であり携帯性に富む大型凹面鏡の 構成及びその製造方法を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達するために、本考案の太陽光反射集熱器においては透明膜（１） 及び鏡面反射膜（２）を向かい合わせその周囲を接着し、右一部に空気注入口（ ３）を取りつけたものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

上記のように構成された太陽光反射集熱器の空気注入口（３）から空気を入れ て膨らますと、半分が透明膜、残りの半分が鏡面反射膜からなる風船状の立体物 となり、鏡面反射膜部分は凹面鏡を構成するために、透明膜から入射する太陽光 は、右鏡面反射膜で反射し焦点部に光熱が集中する。又、集熱器として使用しな い場合は、空気注入口（３）から空気を排出して容積を小さくする。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１において、太陽光反射集熱器 の透明膜（１）及び鏡面反射膜（２）を向かい合わせその周囲を接着し、空気注 入口（３）を取りつける。空気注入口（３）から空気を注入すると図２のように 膨らみ、半分が透明膜（１）、残り半分が鏡面反射膜（２）からなる風船状の立 体物ができ、当該鏡面反射膜（２）は、凹面鏡を構成する。なお、透明膜（１） 及び鏡面反射膜（２）は、円形（図３）でも長方形（図４）でもよい。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、以上に説明したように構成されているので以下に記載されるような 効果を有する。

【０００９】 膜面で構成されているので小さな質量であり、集熱器として使用しない場合は 、折りたたみ可能なため収納及び携帯が容易である。

【００１０】 前記の小さな質量で集熱効果の大きい大口径凹面鏡を得られる。（数１及び数 ２並びに表）

【００１１】 製造が容易である。

【００１２】 大熱量が容易に得られるため、海水を蒸留させ真水を得ることのできる携帯式 海水淡水化装置の熱源として利用できる。

【数１】 口径４００ｃｍの風船型太陽光反射集熱器により得られる熱量の理 論値は、２５１２００ｃａｌ／分となる。右数式は次の通り。 太陽定数２ｃａｌ／ｃｍ^２／分 入射面積１２５６００ｃｍ^２（２００ｃｍ × ２００ｃｍ × ３．１４） ２ｃａｌ／ｃｍ^２／分×２５６００ｃｍ^２＝２５１２００ｃａｌ／分

【数２】 集光・集熱効率５０％の場合に得られる熱量の理論値は、１２５６ ００ｃａｌ／分となる。右数式は次の通り。 ２ｃａｌ／ｃｍ^２／分×１２５６００ｃｍ^２×１／２＝１２５６００ｃａｌ／分

【図面の簡単な説明】

【図１】 断面図（空気注入前及び空気抜き取り後の外
観を示した断面図である。）

【図２】 断面図（空気注入後の外観を示した断面図で
ある。

【図３】 平面図１（空気注入後の外観を示した平面図
である。）

【図４】 平面図２（空気注入後の外観を示した平面図
である。）

【図５】 使用例を示した平面図である。

【符号の説明】

１ 透明膜 ２ 鏡面反射膜 ３ 空気注入口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明膜（１）及び鏡面反射膜（２）の周
   囲を接着し、右一部に空気注入口（３）を有し、空気で
   膨らますことにより凹面鏡を成す太陽光反射集熱器。