JP3055683U - 信号炎管保管庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火薬類に該当する１００Ｋｇの信号炎管を保
管するのに適した、防火及び盗難防止対策が施された信
号炎管保管庫を提供する。 【解決手段】 前方が両開き扉２で開閉し、かつ、ハン
ドル５によるかんぬき、符号錠３及びシリンダー錠４に
より両開き扉２が施錠される金属製保管庫において、該
保管庫の内面が非金属製であり、両開き扉を閉じた時、
両開き扉外側面と保管庫本体とが接する部分で嵌合する
複数対の両開き扉側面凸部と保管庫本体凹部とを備え、
保管庫本体１と床面とを固定するための手段を備えたこ
とを特徴とする信号炎管保管庫である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、車両事故等の緊急時に使用する信号炎管の保管庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】

信号炎管は、高速道路での車両事故等の緊急時に、これを燃焼させて、二次災 害を防止するために用いられている。

【０００３】 信号炎管は、火薬類取締法の火工品に該当し、事務所等の「都道府県知事の指 示する安全な場所以外の安全な場所に貯蔵する場合は、５Ｋｇ（１５分もの信号 炎管で１５本）まで」と定められている。

【０００４】 信号炎管は、火薬類に該当するため、大量の信号炎管を保管する場合には、通 常、特定の要件を満たす貯蔵庫（以下、「貯蔵庫」と略記）に保管されている。

【０００５】 高速道路の車両事故等の場合、１回の事故処理に用いられる信号炎管は、通常 ５０本位であり、事務所等に保管している１５本では間に合わず、その都度、事 務所から離れた貯蔵庫まで取りに行って使用しているのが実状であり、非常に不 都合であった。

【０００６】 平成９年９月２６日付通産省告示によれば、「道路作業用炎管」１００Ｋｇ（ １５分もの信号炎管で３００本）までは貯蔵庫外のどこに保管してもよいことと なり、従来の不都合が改善された。

【０００７】 しかしながら、火薬類に該当する１００Ｋｇもの大量の信号炎管を、貯蔵庫外 の事務所等に保管するということは、火災や盗難等の別の問題が生じ、この問題 に対する何らかの対策が必要とされていた。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、上記の問題を解決し得る、防火及び盗難防止の対策が施され た、１００Ｋｇの信号炎管を保管できる信号炎管保管庫を提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案者は、鋭意検討した結果、上記問題を解決する信号炎管保管庫を得、本 考案を完成するに至った。

【００１０】 すなわち、本考案は、前方が両開き扉で開閉し、かつ、ハンドルによるかんぬ き、符号錠及びシリンダー錠により両開き扉が施錠される金属製保管庫において 、該保管庫の内面が非金属製であり、両開き扉を閉じた時、両開き扉外側面と保 管庫本体とが接する部分で嵌合する複数対の両開き扉外側面凸部と保管庫本体凹 部とを備え、保管庫本体と床面とを固定するための手段を備えたことを特徴とす る信号炎管保管庫である。

【００１１】

【発明の実施の形態】

以下、本考案を、実施例に基づき、図面を参照して説明する。なお、本考案は 、実施例によりなんら限定されない。

【００１２】

【実施例】

図１は、本考案の信号炎管保管庫の正面図であり、前方の両開き扉２が開閉し 、両開き扉２は、ハンドル５によるかんぬき、符号錠３及びシリンダー錠４によ り施錠される。６は、両開き扉外側面と保管庫本体１とが接する部分で、両開き 扉外側面凸部と保管庫本体凹部とが嵌合した状態を示した断面図であり、両開き 扉２を閉じた時、複数個所の両開き扉外側面凸部と保管庫本体凹部とが嵌合する ことにより、両開き扉２が保管庫本体１から無理に取り外されることを防止する 。７は、保管庫本体１が床面に固定されている状態を示した断面図である。

【００１３】 図２は、図１のＡ−Ａ’での縦断面図であり、金属製の保管庫本体１は、非金 属製の内面８を有している。非金属製の内面としては、例えば、木、合成樹脂等 があげられる。

【００１４】 信号炎管は、前述のように火薬類に該当するため、保管庫本体が金属製であり 、かつ内面が非金属製であることが、防火の面で好都合である。

【００１５】 図３は、保管庫本体１が、保管庫本体の固定用穴９を通じて、床面からのアン カーボルトにより固定されている状態を示した拡大断面図である。固定用穴９の 数は、必要に応じていくつでもよい。

【００１６】 保管庫本体は、床面と固定されているので、万一、保管庫そのものを持ち去ろ うとしても、持ち去ることができず、盗難防止に有利である。

【００１７】 この他の固定手段として、保管庫本体と床面とを金属製チェーン等で固定して も差しつかえない。

【００１８】 図４は、図１のＢ−Ｂ’での横断面図であり、両開き扉２を開いた状態である 。両開き扉外側面凸部１０は、保管庫本体凹部１１と、両開き扉２を閉じた時に 嵌合する。嵌合個所は、複数であることが望ましい。

【００１９】 図５は、両開き扉２を閉じた時、両開き扉外側面と保管庫本体１とが接する部 分で、両開き扉外側面凸部１０と保管庫本体凹部１１とが嵌合している状態を示 した拡大断面図である。

【００２０】 両開き扉を閉じた時、両開き扉外側面凸部と保管庫本体凹部とが、複数箇所で 嵌合されることにより、両開き扉を無理に取り外そうとしても取り外すことがで きず、ハンドルによるかんぬき、符号錠及びシリンダー錠による施錠とあいまっ て、盗難防止に非常に好都合である。

【００２１】

【考案の効果】

本考案の信号炎管保管庫は、両開き扉が、ハンドルによるかんぬき、符号錠、 シリンター錠で施錠され、かつ両開き扉を閉じた時、両開き扉外側面凸部と保管 庫本体凹部とが複数箇所で嵌合しており、両開き扉を無理に取り外そうとしても 取り外せないので、盗難防止に非常に優れている。

【００２２】 さらに、万一、保管庫そのものを持ち去ろうとしても、保管庫本体が床面と固 定されているので、持ち去ることができず、盗難防止に有利である。

【００２３】 本考案の信号炎管保管庫は、保管庫本体が金属製で、内面が、木、合成樹脂等 の非金属製となっているので、火薬類に該当する信号炎管を保管するのに好適で あり、防火の面でも好都合である。

【００２４】 本考案の信号炎管保管庫は、事務所内等のどこでも必要かつ便利な場所に設置 でき、かつ緊急時に使用するのに十分な量である１００Ｋｇの信号炎管が保管で きるので、非常に好都合である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の信号炎管保管庫正面図、両開き扉外側
面凸部と保管庫本体凹部の嵌合を示した断面図及び保管
庫本体と床面との固定手段を示した断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ’での縦断面図である。

【図３】図１の保管庫本体と床面との固定手段を示した
拡大断面図である。

【図４】図１のＢ−Ｂ’での横断面図である。

【図５】図１の両開き扉外側面凸部と保管庫本体凹部の
嵌合を示した拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 保管庫本体 ２ 両開き扉 ３ 符号錠 ４ シリンダー錠 ５ ハンドル ６ 両開き扉外側面凸部と保管庫本体凹部との嵌合を
示す断面図 ７ 保管庫本体と床面との固定手段を示す断面図 ８ 非金属製の内面 ９ 固定用穴 １０ 両開き扉外側面凸部 １１ 保管庫本体凹部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前方が両開き扉で開閉し、かつ、ハンド
   ルによるかんぬき、符号錠及びシリンダー錠により両開
   き扉が施錠される金属製保管庫において、該保管庫の内
   面が非金属製であり、両開き扉を閉じた時、両開き扉外
   側面と保管庫本体とが接する部分で嵌合する複数対の両
   開き扉外側面凸部と保管庫本体凹部とを備え、保管庫本
   体と床面とを固定するための手段を備えたことを特徴と
   する信号炎管保管庫。