JP3055182B2 - 断熱被覆金属管 - Google Patents

断熱被覆金属管

Info

Publication number
JP3055182B2
JP3055182B2 JP3000681A JP68191A JP3055182B2 JP 3055182 B2 JP3055182 B2 JP 3055182B2 JP 3000681 A JP3000681 A JP 3000681A JP 68191 A JP68191 A JP 68191A JP 3055182 B2 JP3055182 B2 JP 3055182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
metal tube
layer
calcium silicate
thermosetting resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3000681A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04234642A (ja
Inventor
嘉宏 岡野
芳之 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
JFE Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Engineering Corp filed Critical JFE Engineering Corp
Priority to JP3000681A priority Critical patent/JP3055182B2/ja
Publication of JPH04234642A publication Critical patent/JPH04234642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055182B2 publication Critical patent/JP3055182B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱性を必要とする被
覆金属管の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の断熱被覆金属管は、図6に示すよ
うに、金属管1の外面に発泡プラスチックや無機断熱材
などからなる断熱層6を設け、この断熱層6の外面の保
護被覆層4を設けて構成されている。そして通常、作業
者が施工現場で金属管1に発泡プラスチックや無機断熱
材を巻き付けて断熱層6を設け、さらにその上に保護被
覆層4を巻き付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の断熱被
覆金属管は、断熱層を設けるため現場施工が必要となる
ので、作業能率が低く、また施工費が非常に高い問題が
ある。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、現場施工が容易で施工費を大幅に
削減できる断熱被覆金属管を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の金属管は、金属
管と、この金属管の外面に設けられ、珪酸カルシウム粉
末と熱硬化性樹脂粉末との混合物で形成された断熱層と
を備えて構成されている。熱硬化性樹脂粉末としては、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂が挙げられる。これら粉
末の混合割合は、珪酸カルシウム粉末100重量部に対
して熱硬化性樹脂0.1〜100重量部が好適である。
【0005】
【作用】珪酸カルシウム粉末に熱硬化性樹脂粉末を混合
することにより、押出し成形が可能となり、金属管への
押出し被覆が可能となる。このため、断熱被覆金属管自
体を工場内で製造でき、現場施工が容易となる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の断熱被覆金属管の第1の実
施例を示し、金属管1の外面に珪酸カルシウム粉末と熱
硬化性樹脂粉末との混合物を押出し被覆して形成された
断熱層3を設けている。対象とする金属管1は、断熱性
を必要とする任意の材質、寸法、形状の管に適用でき
る。例えばJISG3452の100Aの炭素鋼管があ
る。熱硬化性樹脂粉末としては、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂が挙げられるが、これに限定されない。熱硬化
性樹脂粉末と珪酸カルシウム粉末との混合割合は、珪酸
カルシウム粉末100重量部に対して熱硬化性樹脂0.
1〜100重量部が好適で、特に、熱硬化性樹脂
00重量部が好適である。断熱層3の厚さは20〜20
00mmが好適である。
【0007】図2は、第2の実施例を示し、金属管1の
外面に押出し被覆して防食層2を設け、この防食層2の
外面に珪酸カルシウム粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合
物を押出し被覆して形成された断熱層3を設けている。
金属管1、断熱層3については第1の実施例と同様なの
でその説明を省略するが、防食層2の材質はポリエーテ
ルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイドなどが
好適であり、厚さは50〜500μmが好適である。
【0008】図3は、第3の実施例を示し、金属管1の
外面に珪酸カルシウム粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合
物を押出し被覆して形成された断熱層3を設け、この断
熱層3の外面に熱可塑性樹脂を押出し被覆して設けられ
た保護被覆層4を設けている。金属管1、断熱層3につ
いては第1の実施例と同様なのでその説明を省略する
が、保護被覆層4の材質はポリエチレン、架橋ポリエチ
レンなどのポリオレフィン樹脂が好適であり、厚さは1
〜3mmが好適である。
【0009】図4は、第4の実施例を示し、金属管1の
外面に押出し被覆した防食層2を設け、この防食層2の
外面に珪酸カルシウム粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合
物を押出し被覆して形成された断熱層3を設け、さらに
この断熱層3の外面に熱可塑性樹脂を押出し被覆した保
護被覆層4を設けている。金属管1、防食層2、断熱層
3、保護被覆層4に関しては、すでに上述の実施例で説
明してあるので、ここでの説明を省略する。
【0010】図5は、第5の実施例を示し、金属管1の
外面に押出し被覆した防食層2を設け、この防食層2の
外面に珪酸カルシウム粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合
物を押出し被覆して形成された断熱層3を設け、さらに
この断熱層3の外面に防水層5を設け、この防水層5の
外面に熱可塑性樹脂を押出し被覆した保護被覆層4を設
けている。金属管1、防食層2、断熱層3、保護被覆層
4に関しては、すでに上述の実施例で説明してあるの
で、ここでの説明を省略するが、防水層5の材質は合金
鋼(ステンレス鋼など)、アルミニウム、銅、チタンな
どが好適であり、厚さは50〜1000μmが好適であ
る。 (実施例1)
【0011】珪酸カルシウム粉末100重量部とフェノ
ール樹脂粉末40重量部とを混合し、この混合物を18
0℃で成型して断熱材(縦200mm、横200mm、高さ
20mm)を得た。この断熱材の断熱性を従来の珪酸カル
シウム断熱材(同じ寸法)と比較した。その結果、平均
温度100℃での熱伝導率は、実施例のもので0.06
Kcal/mh℃、従来のもので0.06Kcal/m
h℃であった。すなわち、実施例ものの断熱性は、従来
品と何等遜色がなかった。 (実施例2)
【0012】図4に示した実施例の100A5.5m
(JISG3452による鋼管の寸法で、100Aは外
径114.3mm、内径105.3mm、管厚4.5m
m、5.5mは鋼管長さを示す)の断熱被覆金属管2本
を用意した。この場合、防食層は材質ポリエーテルエー
テルケトン、厚さ200μm、断熱層は珪酸カルシウム
粉末100重量部とフェノール樹脂粉末40重量部との
混合物を180℃で成型した厚さ50mmのもの、保護被
覆層は材質ポリエチレン、厚さ2mmである。この断熱被
覆金属管を施工する場合の施工時間を、図6に示した比
較例の100A5.5mの断熱被覆金属管2本を施工す
る場合の施工時間を比較した。その結果、実施例のもの
では施工時間が0.5時間であったが、比較例のもので
は5時間であった。すなわち、実施例のものでは施工時
間が大幅に短縮された。 (実施例3)
【0013】図5に示した実施例の100A20cm断熱
被覆金属管と図6に示した比較例の100A20cm断熱
被覆金属管を用意した。この場合、図5の防食層は材質
ポリエーテルエーテルケトン、厚さ200μm、断熱層
は珪酸カルシウム粉末100重量部とフェノール樹脂粉
末40重量部との混合物を180℃で成型した厚さ50
mmのもの、防水層は、厚さ300μm、保護被覆層は材
質ポリエチレン、厚さ2mmである。図6の断熱層は材
質、珪酸カルシウム、厚さ50mm、保護被覆層4は、材
質ポリエチレン、厚さ2mmである。両断熱被覆金属管の
両端をシールし、1日水中に浸漬した場合の断熱層の給
水率を調べた。その結果、実施例のものは給水率が0%
であるのに対し、比較例のものは、0.1%であった。
【0014】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
によれば、断熱被覆金属管の断熱層が珪酸カルシウム粉
末と熱硬化性樹脂粉末との混合物を押出し被覆すること
により得られるので、断熱被覆鋼管自体が工場内で製造
でき、現場施工が極めて容易となり、施工費が大幅に合
理化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断熱被覆金属管の
断面図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す断熱被覆金属管の
断面図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す断熱被覆金属管の
断面図。
【図4】本発明の第4の実施例を示す断熱被覆金属管の
断面図。
【図5】本発明の第5の実施例を示す断熱被覆金属管の
断面図。
【図6】従来の断熱被覆金属管の断面図。
【符号の説明】
1…金属管、2…防食層、3…断熱層、4…保護被覆
層、5…防水層、6…断熱層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 B21C 23/22 B32B 1/08 F16L 9/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属管と、この金属管の外面に設けられ、
    珪酸カルシウム粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合物を
    熱成型して形成された断熱層とを具備してなる断熱被覆
    金属管。
  2. 【請求項2】金属管と、この金属管の外面に設けられた
    防食層と、この防食層の外面に設けられ、珪酸カルシウ
    ム粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合物を加熱成型して
    成された断熱層とを具備してなる断熱被覆金属管。
  3. 【請求項3】金属管と、この金属管の外面に設けられ、
    珪酸カルシウム粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合物を
    熱成型して形成された断熱層と、この断熱層の外面に熱
    可塑性樹脂で形成された保護被覆層を具備してなる断熱
    被覆金属管。
  4. 【請求項4】金属管と、この金属管の外面に設けられた
    防食層と、この防食層の外面に設けられ、珪酸カルシウ
    ム粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合物を加熱成型して
    成された断熱層と、この断熱層の外面に熱可塑性樹脂で
    形成された保護被覆層を具備してなる断熱被覆金属管。
  5. 【請求項5】断熱層と保護被覆層との間に防水層を介在
    してなる請求項4に記載の断熱被覆金属管。
JP3000681A 1991-01-08 1991-01-08 断熱被覆金属管 Expired - Fee Related JP3055182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3000681A JP3055182B2 (ja) 1991-01-08 1991-01-08 断熱被覆金属管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3000681A JP3055182B2 (ja) 1991-01-08 1991-01-08 断熱被覆金属管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04234642A JPH04234642A (ja) 1992-08-24
JP3055182B2 true JP3055182B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=11480502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3000681A Expired - Fee Related JP3055182B2 (ja) 1991-01-08 1991-01-08 断熱被覆金属管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055182B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5184176B2 (ja) * 2008-03-28 2013-04-17 古河電気工業株式会社 極低温流体輸送用可撓管

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04234642A (ja) 1992-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4271218A (en) Pipe insulating jacket
US4037626A (en) High strength composite pipe structure having leakproof joints
JPS61149682A (ja) 複合パイプ、その製造方法及びそれを利用したヒ−トパイプ
US3359351A (en) Method of applying insulation coating for pipe
US3717527A (en) Method of making an insulated tube
CA1260375A (en) Composite pipes and process for manufacturing the same
GB2099542A (en) Process for the production of a heatinsulated pipe
EP1540235A1 (en) Heated conduit
US5207248A (en) Pipe coated with a resin layer on the inner surface thereof
EP0259373A1 (en) INSULATION AND BALLAST COATING FOR SUBSEA PIPES AND PROCESS FOR PRODUCING SAID COATING.
GB2136528A (en) Thermally insulated piping
CN101153674A (zh) 一种油田埋地用连续增强塑料保温复合管道及生产工艺
JP3055182B2 (ja) 断熱被覆金属管
EP1075617A1 (en) Composite pipes, pipe system and the use of composite pipes for conducting water
CA2408896A1 (en) Superconducting power cable with enhanced superconducting core
US3992237A (en) Connections for insulated pipes
GB2111164A (en) Method of producing a composite pipe
GB1284957A (en) Thermally insulated pipe and method of manufacturing the same
GB2195163A (en) Heat-insulated conduit
JPS6246079A (ja) 複合パイプ及びその製造方法
JP4927792B2 (ja) 波付き管及び配管構造
RU2231709C2 (ru) Теплоизолированное фасонное изделие
RU2602942C1 (ru) Способ изготовления теплоизолированной трубы
US20240140070A1 (en) Method of making cross-linked polyethylene tubing
GB2081415A (en) Flexible thermally insulated pipe and process for its manufacture

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees