JP3054961U - 鈴及びライト対釣竿装着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】鈴とライトを一体的にかつ簡易、確実に釣竿に
装着でき、遠投げのために強力に竿を振っても外れ難
く、ライトの反射光線と鈴の音によって、魚の微妙なア
タリも逃さず一瞬のアワセに確実に対応できる。 【解決手段】連結部１１と、鈴吊着部材１２と、電池収
納部１３と、釣糸絡み防止具１４とからなる本体１と、
前記鈴吊着部材１２に吊着した鈴３１と、内部に反射板
４４に保持され反穂先方向に向かうライト４３を設けて
なるライトケース４０と、釣竿１０を固定するための竿
固定ガイド２とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、鈴及びライトを一体的に釣竿に装着する装着装置、特に、軽量で簡 単にしかも確実に釣竿に固定される、且つ、ライトの反射を利用して照明度を向 上した釣竿装着装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、夜釣りに使用される鈴及びライトについては、何れか一方を釣竿に装着 するか、両方を装着する場合でも、それぞれ別々に釣竿に装着され、装着に手間 取り不便であった、また、鈴とライトを一体的に取付けるのものにあっては、例 えば、実開昭６３−６６４８３号公報に記載されたビニルパイプによって釣竿の 先端に差込む取付装置、実開平７−４４８９６号公報に記載された鈴、ライト、 クリップを一体にした告知器が開示されている。しかし、前記考案が仮に実施可 能であったとしても何れの場合も取付けは簡単であるが、遠投げや振り込みの際 に外れ易く実用的でないこと、また、ライトの発する光は散乱光となり肉眼で識 別するのには弱すぎるため、特に霧や雨天には釣り人が光を見逃す虞があり、更 に、後者の場合は鈴に釣糸が絡まる虞がある等の問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記のような問題点を改善し、鈴とライトを一体的にかつ簡易に釣 竿に装着でき、しかも、遠投げのために強力に竿を振っても外れ難く、またライ トの反射光線と鈴の音によって、魚の微妙なアタリも逃さず一瞬のアワセに確実 に対応できる画期的な鈴及びライト対釣竿装着装置を提供することを目的とする 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決するために、本考案は、円筒状の連結部と、該連結部の上方 側面から釣竿の穂先方向に向かって突設した鈴吊着部材と、連結部の前記鈴吊着 部材と反対面の下方側面から反穂先方向に向かう円筒状の電池収納部とからなる 本体と、前記鈴吊着部材に鈴吊着具を介して又は鈴吊着具を介さないで吊着した 鈴と、電池収納部の端部に着脱自在に設けられた円筒状であって、その内部に反 射板に保持され反穂先方向に向かうライトを設けてなり、外部側面には釣竿に係 止する係止部材が設けてなるライトケースと、縦割棒状ねじの各片及び該各片と 連結する竿固定円筒が蝶番状に開閉可能に形成されてなる中割ガイドと該縦割棒 状ねじと螺合する中空部内壁に内ねじを形成してなる幹部と頭部とにより凸状に 形成された締着部材からなる釣竿に固定するための竿固定ガイドとから構成され 、締着部材が頭部を連結部の先端に突出して連結孔に嵌合され、締着部材の内ね じと中割ガイドの縦割棒状ねじが螺合することによって釣竿に固定される鈴及び ライト対釣竿装着装置とする。

【０００５】 また、前記の課題を解決するために、本考案は、前記鈴の周囲全面乃至その一 部に釣糸絡み防止具を設けたことを特徴とする鈴及びライト対釣竿装着装置とす ることが好ましい。

【０００６】 また、前記の課題を解決するために、本考案は、前記竿固定ガイドの竿固定円 筒の内側に釣竿回転防止用の溝を設けたことを特徴とする鈴及びライト対釣竿装 着装置とすることが好ましい。

【０００７】

【作用】

本考案にかかる鈴及びライト対釣竿装着装置は前記のように構成したことによ り、中割ガイドを開いて釣竿を挟み締着部材で締着するだけで、釣竿の糸ガイド の中間位置若しくは中通し式釣竿に簡易に装着でき、且つ、装置全体が軽量で小 型に構成され、素早く竿を振っても装置に生ずる遠心力が小さく従って装置は極 めて外れ難く、また、固定部材によって、ライトケースを釣竿に密着させ外れ防 止の作用を為す。更に、ライトの発する光は反射板の方向に向かって反射し、該 反射光の揺れによって釣り人が魚のアタリを確実に知りえる。電池はライトケー スを取外して簡単に交換できるので常に安定した光源を保持できる。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の代表的な実施例について図に基づいて説明する。 しかし、本考案はこの実施例に限定されるものではない。 図４において、本体１は、金属又は合成樹脂を用い、切削加工又は射出成形等に より形成される連結部１１、連結部から互いに反対方向に向かう鈴吊着部材１２ と電池収納部１３及び鈴吊着部材１２の先端から連結部１１の下方に向かう針金 状乃至帯状の合成樹脂乃至金属等からなる釣糸絡み防止具１４で構成される。

【０００９】 前記本体１を構成する各部材は、金属としては例えば、アルミニウム、ジュラ ルミン等の軽金属又は合金が好ましく、合成樹脂としては例えば、高密度ポリエ チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアセタール、塩化ビニル樹脂、Ａ Ｓ樹脂、ＡＢＳ樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボ ネート、フッ素樹脂、アセテート樹脂等の熱可塑性樹脂及びフェノール樹脂、不 飽和ポリエステル、メラミン樹脂、ユリア樹脂等の熱硬化性樹脂、各種のゴム、 更にこれらの合成樹脂又は他の添加剤等とを組合わせたもの、更にグラスファイ バー（ＦＲＰ）等が使用できる。また意匠性を高めるために有機系乃至無機系の 顔料を添加して着色し、また、全体乃至その一部表面に模様を施すこともできる 。

【００１０】 次に、図２乃至図４において、竿固定ガイド２は締着部材３及び中割ガイド４ からなり、中割ガイド４は縦割棒状ねじ２６を開くことによって竿固定円筒２７ が左右に開き竿固定円筒２７中に釣竿を挿入することができる。一方、締着部材 ３は頭部２０と幹部２１とによって凸状に形成され幹部２１の先端には周囲にや や突出した係止端２３を形成してなり、連結部１１の連結孔２４の中間部に形成 された係止孔２５に係止することによって締着部材３が中割ガイド４から開放さ れた状態であっても連結孔２４から不意に外れることを防止することができる。

【００１１】 竿固定円筒２７中に釣竿１０を挿入し、次いで縦割棒状ねじ２６を閉じ締着部材 ３の連結孔２４に挿入して頭部２０を締めて螺合することによって釣竿１０を固 定することができる。竿固定ガイド２は前記の金属を使用して形成できるが例え ば前記の合成樹脂の中の可撓性基材によって形成することもでき、この場合は軽 量で且つ中割ガイド４と締着部材３の着脱はより容易であり好ましい。

【００１２】 次に、電池収納部１３とライトケース４０は例えば、一方に突起を他方に係止 溝が形成されており（図示せず）、電池収納部１３に電池を収納し、ライトケー ス４０を挿入して係止するように構成されている。ライトケース４０は懐中電灯 のライト取付け部と同様に構成され反射板に豆電球が保持されている。電池収納 部１３及びライトケース４０はゴムパッキン等により軽度の防水処理をすればよ り好ましい。ライトのスイッチは必要により設けてもよい。また、ライトケース ４０の挿入部近傍にはばね状の係止部材４１が設けられていて釣竿の両側面から 係止し、同様にライトケース４０の先端下方に設けられている係止部材４２と共 に当該装置を釣竿に固定する。

【００１３】 鈴３１は通常、釣具店等で市販されているものが使用され、釣竿の動きに応じ て振れるようにコイル状ばね、紐、輪状針金等の鈴吊着具３０を介して吊着する ことが好ましい。また、固定円筒２７の内側は釣竿を損傷しないように前記の合 成樹脂等を使用して形成することが好ましい。特に、ＮＢＲ、ＳＢＲ等の合成ゴ ム若しくは天然ゴム又はこれらを混合したゴムは摩擦係数が大きく釣竿との滑り を防止することから好ましい。更に、図３において、中割ガイド４の円筒内に回 転防止用溝２８を形成することによって竿の回転を完全に防止することができる 。

【００１４】 図１は本考案にかかる装置を釣竿１０の穂先近傍に装着した例を示す。本考案 に係る装置は、竿固定円筒２７が同一の内径のもので３乃至４種類の釣竿に対応 可能であり、竿固定円筒２７の内径の異なる２乃至３種類の装置を予め準備して おくことによって概ねの釣竿に対応可能である。

【００１５】

【考案の効果】

前述のように構成されているので本考案に係る鈴及びライト対釣竿装着装置は 次に記載する効果を奏する。

【００１６】 請求項１の鈴及びライト対釣竿装着装置においては、ライトの反射光線の動き と鈴の音を同時にキャッチすることができ、暗闇の中の夜釣りにおいても釣り人 は魚が掛かった時の微妙なアタリを逃すことなく一瞬のアワセができる。また、 本考案にかかる装置は確実に釣竿に装着される結果、遠投げのために強力に釣竿 を振ったり、魚が掛かったときに激しく釣竿を動かした時でも装置が外れ難く、 魚とのヤリトリに専念することができる。また、電池を交換すれば何回でも繰返 して使用が可能であり、使用しないときには電池を抜き取り若しくはスイッチを 切ることによって無駄がない。

【００１７】 請求項２の鈴及びライト対釣竿装着装置においては、前述の効果に加えて、釣 糸絡み防止具を設けたので、釣糸の絡みを解く手間が省けるばかりでなく、鈴を 含む装置の保護を図ることができ、より魚釣を楽しむことができる。

【００１８】 請求項３の鈴及びライト対釣竿装着装置においては、前述の効果に加えて、竿 固定ガイドの竿固定円筒の内側に釣竿回転防止用の溝を設けたので、釣竿を損傷 することなく装置を確実に固定できる。また、従来品のように糸ガイドにはめ込 み式に取付けるものと異なり独立して竿に装着することができので、竿の中に釣 糸を通す中通し式釣竿のように糸ガイドが付いていない釣竿に対しても確実に装 置を固着することができ、利用価値が極めて高いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】釣竿に装着した状態の実施例の側面図である。

【図２】（ａ）は連結部に締着部材を挿入した状態の側
面図であり、（ｂ）は（ａ）の締着部材に中割ガイドを
螺合した状態の正面図であり、（ｃ）は締着部材に中割
ガイドを螺合した状態の竿固定ガイドの側面図である。

【図３】回転防止溝を形成した中割ガイドを開いた状態
の斜視図である。

【図４】実施例に係る鈴及びライト対釣竿装着装置の組
立分解図である。

【符号の説明】

１：本体、２：竿固定ガイド、３：締着部材、４：中割
ガイド、１０：釣竿、１１：連結部、１２：鈴吊着部
材、１３：電池収納部、１４：釣糸絡み防止具、２０：
頭部、２１：幹部、２２：内ねじ、２３：係止端、２
４：連結孔、２５：係止孔、２６：縦割棒状ねじ、２
７：竿固定円筒、２８：回転防止溝、３０：鈴吊着具、
３１：鈴、４０：ライトケース、４１：係止部材、４
２：係止部材、４３：ライト、４４：反射板、４５：電
池

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円筒状の連結部と、該連結部の上方側面か
   ら釣竿の穂先方向に向かって突設した鈴吊着部材と、連
   結部の前記鈴吊着部材と反対面の下方側面から反穂先方
   向に向かう円筒状の電池収納部とからなる本体と、前記
   鈴吊着部材に鈴吊着具を介して又は鈴吊着具を介さない
   で吊着した鈴と、電池収納部の端部に着脱自在に設けら
   れた円筒状であって、その内部に反射板に保持され反穂
   先方向に向かうライトを設けてなり、外部側面には釣竿
   に係止する係止部材が設けてなるライトケースと、縦割
   棒状ねじの各片及び該各片と連結する竿固定円筒が蝶番
   状に開閉可能に形成されてなる中割ガイドと該縦割棒状
   ねじと螺合する中空部内壁に内ねじを形成してなる幹部
   と頭部とにより凸状に形成された締着部材からなる釣竿
   に固定するための竿固定ガイドとから構成され、締着部
   材が頭部を連結部の先端に突出して連結孔に嵌合され、
   締着部材の内ねじに中割ガイドの縦割棒状ねじが螺合す
   ることによって釣竿に固定される鈴及びライト対釣竿装
   着装置。
2. 【請求項２】前記鈴の周囲全面乃至その一部に釣糸絡み
   防止具を設けたことを特徴とする請求項１記載の鈴及び
   ライト対釣竿装着装置。
3. 【請求項３】前記竿固定ガイドの竿固定円筒の内側に釣
   竿回転防止用の溝を設けたことを特徴とする請求項１又
   は２記載の鈴及びライト対釣竿装着装置。