JP3054667U - 螺旋状突出型ハンドルグリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴルフクラブや他のスポーツ用具のための改良
グリップを提供する。 【解決手段】フェルト層に結合されたポリウレタン層で
形成されるストリップを有するゴルフクラブ用のショッ
ク吸収グリップ。ストリップは側縁を隣接関係にしてゴ
ルフクラブハンドルの周りに螺旋状に巻かれる。縫い目
が延びてフェルト層の下側からポリウレタン層の外面に
亘って縫い目間でポリウレタン層の部分を締めつけて完
成されたグリップの長さに沿って螺旋状の突出部を形成
するストリップ防止突出部を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ボールによって衝撃された時、ショックを受けるハンドルを用いた ゴルフクラブ、テニスラケット、ベースボールバット、及びその他のスポーツ用 具用の改良グリップに関する。

【０００２】

【従来技術】

ゴルフクラブとゴルフボール、或いはテニスラケットとテニスボールとの間の 衝撃によって発生するショックが、筋肉組織や肘の関節のような腕関節に悪影響 を及ぼすことは良く知られている。かかる衝撃によって発生するエネルギーは、 通常は、高い周波数及び短い持続性と急速な減衰のものであり、たいてい「イン パクトショック」として知られている。ゴルフクラブのグリップやテニスラケッ トのグリップが使用者の手から滑り落ちないようにしっかり握ると、かかるイン パクトショックを引き起こすこととなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

出願人は、ゴルフクラブ等の使用者の筋肉や腕関節へのインパクトショックを うまく減じ或いは本質的に除去する弾力性のあるグリップを以前に開発した。例 えば、１９９４年１２月２０日出願人に付与された米国特許第５，３７４，０５ ９号、１９９６年１２月１７日に出願人に付与された米国特許第５，５８４，４ ８２号を参照する。このような早い段階でのグリップは、フェルト層に結合させ たポリウレタン層を利用してかかるハンドルの外形にほぼ一致するように、ゴル フクラブ、テニスラケット、又はベースボールバットのハンドルに螺旋状に巻か れるストリップを構成する。出願人のデザインによる初期のグリップでは、従来 技術の弾力性のあるグリップと比較してフェルト層の厚さに対するポリウレタン 層の厚さは最小凡そ０．１８であり、ポリウレタン層の厚さはこのデザインの典 型的なグリップにおけるフェルト層の厚さと殆ど等しく、或いはそれより厚かっ た。又、かかる初期のグリップのいくつかでは、ポリウレタン−フェルト層スト リップの側縁が使用中ほどける傾向があり、ストリップがゴルフクラブハントに 正しく付けられなかった場合には、ゴルフクラブバッグからゴルフクラブを引っ 張り出した時、グリップがハンドルに対してゆるむ傾向がある。これらの欠点を 克服するために、後のグリップの設計は、ストリップの長さに沿ってポリウレタ ン層に形成された加熱圧縮された半径方向内方に延びる補強側縁を利用する。凹 部付補強側縁は又、ゴルフクラブやテニスラケット上で使用者の手の摩擦掴りを 高める。従来のグリップは一般的には満足のいく結果を与えたけれども、湿気の ある条件又は雨の条件下では、グリップ上で使用者の手の滑りが起こり、その結 果、ゴルフクラブやテニスラケットのコントロールを半減させてしまう。かかる 滑りを防止するために、使用者はグリップに相当のグリップ圧力を及ぼさなけれ ばならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ストリップがゴルフクラブ、テニスラケット等のハンドルの周りに螺旋状に巻 かれた時、隆起した螺旋輪郭がストリップの長さに沿って形成される場合には、 上記の特徴のポリウレタン−フェルト層は、うまく滑べらないようにすることを 出願人は発見した。隆起した螺旋状突出部は、使用者の手と接触するグリップの 表面積を増大させ、雨や湿気のある条件下でも、あるいは使用者の手が汗によっ て湿っぽい時でも、使用者にグリップと手との固い接触を維持させる。従って、 使用者は、湿気のある条件又は雨の条件中でも、又使用者の手が汗ばんでいたり する時でもプレーを続けることができる。かかる改良グリップは、ポリウレタン 層の厚さ対フェルト層の厚さの比が最小約０．１８である、ポリウレタンとフェ ルトの互いに結合された層に関する出願人の以前に開発した概念を利用する。本 考案の改良グリップは、好ましくは長さに沿って加熱圧縮された側方かつ外方に 湾曲した補強側縁を利用する。ストリップは補強側縁が当接又は重なり合ってゴ ルフクラブ又はテニスラケットのハンドルに螺旋状に巻かれる。隆起した螺旋状 突出部は、縫い目間でストリップの部分を締めつけてこれを隆起させるように、 フェルト層の下側からポリウレタン層の外面にわたって延びる縫い目により形成 される。

【０００５】 本考案のポリウレタン−フェルト層は、ゴルフクラブシャフトのハンドルに取 付けられた、弾性テーパスリーブの周りに螺旋状に巻かれるのが良い。別の例と して、ストリップを、ゴルフクラブやテニスラケットのハンドルの周りに直接螺 旋状に巻いても良い。ポリウレタン−フェルトストリップを、テーパスリーブの 周りに螺旋状に巻き、スリーブを押しつぶし可能なマンドレルに位置決めして新 しいゴルフクラブに付けることができ、或いは交換用ゴルフグリップとして利用 することができるすべり嵌めゴルフクラブグリップを得るようにしてもよい。 本考案のグリップはゴルフクラブからゴルファーの身体、あるいはテニスラケ ットからテニスプレーヤーの腕に移るショックを大変緩衝し、それによってグリ ップの使用者に対する怪我の危険を防ぐことがわかった。グリップは長持ちし、 低コストで製造され、使用者によって容易に取付けることができる。

【０００６】 螺旋状突出部を形成したグリップが従来提案されたけれども、１９９１年１月 １４日を有効出願日とする特許出願０８／５５０，２１９号に記載されるように ポリウレタン層の厚さの比が凡そ０．１８と等しいか又はそれより大きい新規な ポリウレタン−フェルト層材料から、かかるグリップは製作されなかった。この ような従来提案されたグリップは上記の新規な特徴を有していなかった。 本考案のこれらの特徴及び他の特徴並びに利点は、添付の図面について考慮さ れるとき以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

【０００７】

【実施の形態】

図面を参照すると、本考案を実施するグリップＧは、図９に示すようにテニス ラケットのハンドル部分や図１５に示すように、ゴルフクラブシャフトのハンド ルの周りに螺旋状に巻かれた、細長い弾力性のあるストリップＳを利用する。ス トリップＳはラケットハンドル、或いは先細の弾性スリーブに、若しくは直接ゴ ルフクラブシャフトのむき出しのハンドルに適当に接着された内面、即ち底面３ ２を有する、全体的に３０で指定した、連続気孔のフェルト層を有する。ストリ ップＳはまた、フェルト層３０に結合された、全体的に３４で指定した平滑な独 立気孔のポリウレタン層を含む。互いに結合したポリウレタンとフェルト層は単 一のストリップＳとして構成されている。

【０００８】 更に詳しくは、フェルト層３０は適当な連続気孔の材料で形成され、ポリウレ タン層３４の下面３６に結合された上面、即ち外面を有する。図１１に示すよう に、ポリウレタン層には、垂直方向に、即ちグリップをハンドルに固定した時、 ストリップＳ及びラケットハンドル又はゴルフクラブシャフトハンドルの長手方 向軸線にほぼ垂直に延びる気孔３８が形成される。ポリウレタン層３４は、フェ ルトストリップの一方の側に、ジメチルホルムアミド( ＤＭＦ) に溶解させたポ リウレタン（例えば、ポリエステル又はポリエーテル）の溶液を被覆し、被覆ス トリップを水浴に浸してＤＭＦを置換し、ウレタンを凝固させ、最後に圧力及び 熱を加えて水を追い払うことによって、在来の方法で、形成されるのが良い。こ の方法では、気孔３８はストリップの長手方向軸線に対して垂直に延び、ポリウ レタン層の下側はフェルトストリップの上面に結合される。前述したように、ポ リウレタン層の厚さ対フェルト層の厚さを、従来技術のグリップに採用されたフ ェルト層の厚さを超えて増大させる場合、ラケットグリップ又はゴルフクラブグ リップに非常に改良されたショック吸収特性が得られることを出願人は発見した 。更に詳しくは、出願人はポリウレタン層対フェルト層の厚さの比が最低凡そ０ ．１８であるべきだと考えている。図面に示す実施形態では、ポリウレタン層の 厚さは、好ましくは約０．４ｍｍ、フェルト層の厚さでは約０．９ｍｍである。 かかる比により優れた結果が得られている。

【０００９】 ポリウレタン層３４は、プレーヤーの手のゴルフクラブやテニスラケットに対 してクッションをもたらし、プレーヤーの手とグリップとの間に粘着性を高める ことによりプレーヤーの握りをも強める。フェルト層はポリウレタン層に強度を 与え、互いに結合したポリウレタン及びフェルトストリップをハンドルに付ける ための手段としての役立つ。図５及び６に示したように、フェルト層の下側３２ はフェルト層の下側を覆う在来の接着剤４０を備えている。接着剤４０の下側は もともと、保護用急速剥離テープ４２によって被覆される。ポリウレタン−フェ ルト層には、使用者の手から出る汗の吸収率を上げる、垂直方向に延びた孔４４ が形成される。 図１乃至６について今特に述べると、図１はストリップＳの最終形状に作られ る前のポリウレタン−フェルトストリップＳの平面図である。図２では、ストリ ップ材料の長さに沿って凹部付き補強側縁を形成するために図１のストリップ材 料に押し付けられた図６に示す加熱圧縮されたプラテンＨの平面図である。図３ 及び４において、全体的にＴで示す縫い目は全体的にＰで示すスリップ防止突出 部を形成するようにストリップに付けられる。図５は在来のプルオフ急速剥離テ ープ４２によって最初に覆われる接着剤４０を示すストリップＳの始端４８の下 側の切欠図である。

【００１０】 図７及び８は、糸ループ５２の間のストリップの部分がストリップのもとの上 面に対して束ねられるように、ストリップの長さに沿ってポリウレタン層３４の 外面にかけてフェルト層の下側から延びる連続糸ＴによりストリップＳに突出部 Ｐがどのようにして形成されるかを示している。 今図９，１０、及び１１を参照すると、テニスラケットハンドル５５にストリ ップＳをつけるために急速剥離テープ４２はフェルト層３０の下側にある接着剤 ４０から剥がされる。ストリップＳはハンドルのバット端から始まってラケット ハンドルの周りに螺旋状に巻かれる。始端４８（ラケットのバット端に関して） ストリップの反対側の端の外方及び下方に傾斜した先導及び後領域５６及び５８ （図１２，１３、及び１４）を備えていても良く、先導領域の後方部分は後領域 の前方部分と僅かに重なり合っている。先導及び後領域を備えておくことはハン ドルのバット端の周りにストリップが１回半最初に巻かれるようにし、かかる傾 斜した重なり合った領域を利用することによりストリップが滑らかな形状を有す る。図１０に示したように、ストリップＳの縁は重なり合わず、その代わりに６ ０で示したように、半径方向に延びる面が互いにぴったりと接している。凹部付 き補強側縁が図２及び６に示した仕方で形成される時、ポリウレタン層３４が加 熱圧縮されたプラテンＰにより圧縮されるため、ストリップの２つの隣接側縁は 側縁の間において固い接続をもたらすことに注意するのが重要である。かかる圧 縮はバット継ぎ目の近くでポリウレタン材料の強度を増大させる。ポリウレタン がフェルトに比べてかなり柔らかいため、もしストリップがポリウレタンのみで 形成されていたとしたら、かかる固い接続は可能でなくなる。ストリップの側縁 のきつい接合は、プレー中にグリップが激しい損傷にさらされた時でさえもスト リップが解けないようにする。望まれるのならば、グリップが更に解けないよう にするために、接着剤（示されず）は接合側縁の間に置かれる。その結果、グリ ップＧは更に耐久性を有し、従って従来技術によるグリップよりも長い耐用年数 を提供する。凹部付き補強側縁４５及び４６を備えることは、ストリップが解け がちなのを更に抑え、グリップの外観をいっそう良くし、使用者の手とラケット ハンドルの摩擦接触を改良する。好ましくは、在来の仕上げテープ（示されず） が端から端まで、ストリップをハンドルに固定するためにラケットヘッドの近く でストリップの端の周りに巻かれる。また、ゴムスリーブ（示されず）が完全な グリップＧの外観をより良くし、かつラケットハンドルにテープとグリップをき つく固定するように、仕上げテープを覆うのに利用されても良い。

【００１１】 今、図１６，１７及び２０について述べると、本考案を実施するゴルフクラブ フリップとともに利用される裂けたスリーブ６４を示している。かかるスリーブ は、ゴルフクラブハンドルシャフト６２の上端に当接するようになった一体のキ ャップ６６を利用する単一の合成プラスチック発泡体又はゴム構造であっても良 い。スリーブ６４の内径は、スリーブが取付けられる時、ゴルフクラブシャフト ハンドルのグリップ受け部分とぴったり合うように選択されるべきである。凹部 ６７はストリップの始端に形成されるタング６８を受けるためにスリーブ６０に 形成される。スリーブ６０の一方の側には長手方向に延びるスリット７０が形成 される。スリーブは米国特許第５，５８４，４８２号に記載されるようにゴルフ クラブシャフトハンドに付けられている。その後、ストリップＳは、ストリップ の側縁をぴったりと当接させてここに記載されるようにスリーブの周りに螺旋状 に巻かれる。

【００１２】 図１５について述べると、本考案を実施するストリップＳはゴルフクラブシャ フト６２のむき出しのハンドルの周りに螺旋状に巻かれているのが示されている 。ゴルフクラブシャフトハンドルにストリップＳを取付けるためには、もともと 急速剥離テープによって覆われる接着剤はフェルト層の下側の接着剤から剥がさ れる。本考案を実施するストリップＳはそれからシャフトのバット又はトップ端 から始まってシャフトの周りに螺旋状に巻かれる。ストリップの始端（シャフト のバット端に対して）の表は、特許出願第０８／６３２，５７８号に示される仕 方でゴルフクラブシャフトの外側に対してストリップの滑らかな形状を提供する ためにストリップの始端で形成される窪みにぴったりと合う。ストリップＳが完 全にシャフトの周りに巻かれると、下端はシャフトに対してストリップの下端が 解けるのを防ぐために仕上げテープ（示されず）及び／又は在来の弾性はめ輪（ 示せず）によって適所に固定されても良い。ハンドルのグリップ受け部分は、か かる平面の下にシャフトの広がりの角度に対してシャフトの上方部分で半径方向 外方に広がっても良い。この構成はかかるグリップ受けシャフト部分上のアンダ ーリスティングの必要性を省き、かくして標準グリップと比べて重量を減少させ る。 ストリップＳを、固定シャフト形態（あるいは寸法）について、年輩や大小の ゴルファーの手が必要とする、異なったゴルフグリップサイズに順応するように 異なった厚さに作ることができることに注意すべきである。在来のキャップ（示 されず）は、ストリップが螺旋状に巻かれた後、ゴルフクラブシャフトの上端に 固定される。

【００１３】 今、図１８及び１９を参照すると、前述したストリップＳは、本考案を実施す る単一、一体のすべり嵌めグリップＧを構成するようにキャップ７４を利用する 合成プラスチック発泡体又はゴム構造でできた、全体的に７２で示した弾性ゴム 状スリーブの周りに巻かれた状態で示されている。スリーブの下方部分にはガイ ドシリンダー７６が形成される。ストリップの前端を受け入れる凹部７７がキャ ップ７６の下にあることがわかる。スリーブＳがグリップを受け入れるようにな ったゴルフクラブシャフトのハンドル部分と同様の先細形状を有する在来の構造 の押しつぶし可能なマンドレルＣＭのトップに滑り込ませるようになっている。 マンドレルＣＭは図１８及び１９に外観が示される。ストリップＳはストリップ の補強縁を強く当接させて、図１９に示したようにスリーブ６０の周りに螺旋状 に巻かれる。接着剤がストリップをスリーブに固着するのが良い。ストリップＳ はキャップ７４の下側からガイドシリンダー７６のトップまで延びる。その結果 、スリーブとストリップのアセンブリは、完全なゴルフクラブに装着された、交 換グリップとして、或いはオリジナルな用具として取引される。凹部付き補強側 縁はかかる側縁の間のバット継ぎ目の強度を増大させ、スリーブからストリップ が解けるのを抑え、ゴルフの手とグリップとの間の摩擦接触を強め、存在するゴ ルフクラブグリップの改良された外観を提供する。更に、かかる凹部付き補強側 縁はかかるグリップの擦り減りや引き裂きを減じるようにゴルフクラブがゴルフ バッグから取り出される時、他のゴルフクラブグリップとの干渉を減じる。

【００１４】 今、図２１乃至２５を参照すると、本考案を実施するストリップＳ’の別の形 態が示されている。ストリップＳ’は前述したタイプの熱圧縮補強側縁４５’及 び４６’、並びに縫い目Ｔ’によって形成された突出部Ｐ’を利用する。 補強側縁がポリウレタン層３４’に形成された後、ストリップＳ’の端は先細 の始端８０及び後端８２を夫々構成するように切断される。フェルト層の側縁は 外方及び 上方に傾斜した側縁８４及び８６を形成するように削られる。接着剤 ８８はフェルト層の下側全体に塗布され、かかる接着剤は最初に剥ぎ取りテープ ９０によって在来の仕方で覆われる。好ましくは、傾斜した側縁８６は傾斜した 側縁８４よりも短く、例えば側縁８４が凡そ５ｍｍであるのに対して、側縁８６ は凡そ２乃至３ｍｍであるのが良い。

【００１５】 今、図２３，２４、及び２５を参照すると、前述したものと同様の下に位置し た先細で弾性スリーブ９２の周りに螺旋状に巻かれている状態で示されている。 ポリウレタン層３４’の凹部付き側縁４５’及び４６’の下側が互いに重なり合 い、かかる側縁は好ましくは接着剤８８によって耐水性の仕方で互いに固着され る。フェルト層３０’の傾斜した側縁８４及び８６を備えることにより、凹部付 き側縁４５’及び４６’のかかる重なり合いを可能にする。異なる巾を有する傾 斜した側縁８４及び８６の使用により、完成したグリップＧの更に満足のいく長 手方向の外形を可能にし、より細い傾斜した側縁８６がフェルト層から切除され るフェルトの量を減じ、かくして完全なストリップの強度を維持する時、。スト リップＳ’は下に位置するスリーブではなくむき出しのゴルフクラブシャフトハ ンドルについて使用することもできる。

【００１６】 本考案の前述したグリップでは、ポリウレタン層の外面は、ボールがラケット やゴルフクラブの中心部分で打撃されなかった時でも、常に使用者の手とグリッ プとのしっかりした接触を確保にする粘着性を提供する。かかる利点は前述した ポリウレタン層の面に形成されたトレッド（図示せず）又は他のすべり止めパタ ーン気孔、及び突出部を設けることにより、高めることができる。打ち穴の使用 は吸収を良くし、グリップを素早く乾燥させるだけでなく、ラケットの使用者が グリップを握る時、繊維層の孔内から逃げる空気を一定に制限することによりグ リップの緩衝効果を更に高める。 本考案のグリップＳは在来のグリップよりも重量が軽いことに注目すべきであ る。従って、クラブヘッドにもっと重量が与えられ、それによりゴルフクラブの 重量を増やすことなくクラブヘッドスピードを増大させる。かかる重量を軽減す ることにより、ゴルフクラブの重心をクラブヘッドにより近く移動させ、クラブ の慣性モーメントを増大させ、クラブの全体の重量を減じ、それによってクラブ ヘッドスピードを高めて距離を増やす。又、ねじれの少ないシャフトが達成され る。

【００１７】 本考案の精神及び領域から逸脱せずに種々の修正をすることができることは当 業者にとって明らかである。かくして、本考案は添付の請求の範囲による以外限 定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案を実施するグリップに作る前のポリウ
レタン−フェルトストリップの平面図である。

【図２】 図１のストリップに加熱圧縮補強側縁を形成
するのに利用される加熱プラテンの平面図である。

【図３】 補強側縁を形成し、縫い目をストリップに付
けて滑り止め突出部を構成した後のストリップの平面図
である。

【図４】 先導縁及び後縁を形成した後の、図３のスト
リップの平面図である。

【図５】 ストリップの始端の下側の切欠図である。

【図６】 図２の線６−６に沿う拡大垂直断面図であ
る。

【図７】 図４のストリップの拡大垂直断面図である。

【図８】 図７の線８−８における垂直断面図である。

【図９】 テニスラケットのハンドルに螺旋状に巻かれ
る本考案を実施するグリップの切除した斜視図である。

【図１０】 図９の線１０−１０における拡大垂直断面
図である。

【図１１】 図１０に１１で示す円の領域の拡大図であ
る。

【図１２】 本考案を実施する第２の形態のストリップ
の水平方向に分解した始端を示す図である。

【図１３】 図１２の線１３−１３における拡大垂直断
面図である。

【図１４】 図１２の線１４−１４における拡大垂直断
面図である。

【図１５】 ゴルフクラブシャフトのむき出しのハンド
ルに巻かれる本考案を実施するストリップを示す側面図
である。

【図１６】 本考案を実施するストリップを受けるため
にゴルフクラブシャフトのハンドルにつけられた割型テ
ーパ弾性スリーブを示す斜視図である。

【図１７】 図１６のスリーブに巻かれる本考案を実施
するストリップを示す側面図である。

【図１８】 本考案を実施するストリップを受ける押し
つぶし可能なマンドレルに取付けられ、本考案を実施す
るストリップを受けるようになった第２の形態のテーパ
弾性スリーブの斜視図である。

【図１９】 本考案を実施するストリップを螺旋状に巻
いて、滑り嵌めグリップを形成した後の図１８のマンド
レルの側面図である。

【図２０】 本考案を実施するストリップを螺旋状に巻
いた図１６，１７の割型テーパ弾性スリーブの断面図で
ある。

【図２１】 本考案を実施する第３の形態のストリップ
を示す水平分解平面図である。

【図２２】 図２１の線２２−２２における拡大垂直断
面図である。

【図２３】 テーパ弾性スリーブに巻かれた図２１及び
２２に開示されたタイプのストリップを示す切除した側
面図である。

【図２４】 図２３の線２４−２４における拡大垂直断
面図である。

【図２５】 図２４に２５で示す円の部分の拡大図であ
る。

【符号の説明】

３０ フェルト層 ３４ ポリウレタン層 ３８ 気孔 ４０ 接着剤 ４２ 急速剥離テープ ４４ 縫い目 ４８ 始端 ５５ テニスラケットハンドル ６２ ゴルフクラブハンドルシャフト ６４ スリーブ ６６ 一体のキャップ ６７ 凹部 ６８ タング ７４ キャップ ７６ ガイドシリンダー ８４ 側縁 ８６ 側縁 ８８ 接着剤 ９０ 剥ぎ取りテープ

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンドルの外形と一致するようにインパ
   クト衝撃具のハンドルに取付けられるショック吸収弾性
   グリップにおいて、 前記ハンドルの周りに螺旋状に巻かれるストリップを有
   し、該ストリップはハンドルのバット端に係合する始端
   を有し、該ストリップはハンドルに当接するほぼ平らな
   内面を有する連続気孔フェルト層と、フェルト層の外面
   に結合させた内面を有する平滑な独立気孔ポリウレタン
   層を含み、ポリウレタン層の厚さ比対繊維層の厚さは凡
   そ０．１８と等しい又はそれより大きく、繊維層はポリ
   ウレタン層に強度を与え、ポリウレタン層がショックを
   吸収し、かつ前記ハンドルに対して使用者の手の滑りを
   防止するように、粘着性を与え、グリップは、フェルト
   層の下側からポリウレタン層の外面に亘って延びる縫い
   目を作ってかかる縫い目の間にポリウレタン層の部分を
   締めて滑り防止突出部を構成し、接着剤がフェルト層の
   内面に付けられ、ストリップは、側縁を隣接関係にして
   螺旋状に巻かれて接着剤でハンドルに固着され、突出部
   がグリップの長さに沿って螺旋状の外形を構成する、シ
   ョック吸収弾性グリップ。
2. 【請求項２】 加熱圧縮された凹部付き補強側縁がスト
   リップの長さに沿ってポリウレタン層に形成される、請
   求項１に記載のグリップ。
3. 【請求項３】 ストリップの側縁が互いにぴったりと当
   接し、かつ違いにしっかりと接触し、ストリップの外面
   が平滑で重なり合わない形状を有する、請求項１に記載
   のグリップ。
4. 【請求項４】 ストリップの側縁は、下側が互いに重な
   り合って外方及び下方に傾斜される、請求項１に記載の
   グリップ。
5. 【請求項５】 使用者の手から出る汗の吸収率を高め、
   またグリップを使用者が握った時、グリップ内から逃げ
   る空気を一定に制限することによりグリップの緩衝効果
   を上げる、空気流通孔がストリップに形成される、請求
   項１に記載のグリップ。
6. 【請求項６】 ストリップの始端には、かかる始端の両
   側に外方かつ下方に傾斜した先導及び後領域が形成さ
   れ、先導領域の後方部分が後領域に重なり合ってハンド
   ルのバット端にストリップの平滑なな形状を与える、請
   求項１に記載のグリップ。
7. 【請求項７】 弾性スリーブを更に有し、スリーブの上
   端にはキャップが形成され、スリーブの下端にはガイド
   シリンダーが形成され、ストリップがキャップの底と、
   ガイドシリンダーのトップとの間でスリーブの周りに螺
   旋状に巻かれ、突出部がスリーブの長さに沿って螺旋輪
   郭を構成する、請求項１に記載のグリップ。
8. 【請求項８】 キャップの下のスリーブの上端には凹部
   が形成され、ストリップのバット端にはタングが形成さ
   れ、該タングは、スリーブの周りにストリップが螺旋状
   に巻かれる時、凹部内にぴったりと嵌まってスリーブに
   対してストリップの平滑な形状を与える、請求項７に記
   載のグリップ。
9. 【請求項９】 加熱圧縮された凹部付き補強側縁がスト
   リップの長さに沿ってポリウレタン層に形成される、請
   求項７に記載のグリップ。
10. 【請求項１０】 加熱圧縮された凹部付き補強側縁がス
    トリップの長さに沿ってポリウレタン層に形成される、
    請求項８に記載のグリップ。