JP3053392U - 球技用遊具 - Google Patents

球技用遊具

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JP3053392U
JP3053392U JP1998002620U JP262098U JP3053392U JP 3053392 U JP3053392 U JP 3053392U JP 1998002620 U JP1998002620 U JP 1998002620U JP 262098 U JP262098 U JP 262098U JP 3053392 U JP3053392 U JP 3053392U
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ミン ロウ ツ
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ループ シュン メタル アンド プラスティック ウェアー ファクトリー リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の模造選手の各々が非常に融通性に富ん
でいて動きが良く、実際の球技をしているような感じを
味わえるボールゲーム遊具を提供する。 【解決手段】 好ましくはプラスチック材料でできた主
筐体を有する球技用遊具(10)が、模造球技場(20)を
備え、この上にはゴール(30,40 )及び両チームの複数
の模造選手(31,32,41,42 )が配置されている。模造選
手は、球技場の上に分布して配置された軸(51)に取り
付けられ、これらの軸は、伝動組立体又は伝動機構(6
2)でマスターコントロール装置(60)に連結されてい
る。同一チームの選手像を支えた軸が伝動機構により単
一のマスターコントローラに連結されているので単一の
マスターコントローラを回すことにより同一チームの模
造選手が同時に回転できるようになっている。模造選手
は、ボールを取る機会が実質的に均等に得られるよう正
多角形の角又はコーナーに配置されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、球技用(ボールゲーム)遊具に関し、特に、模造ミニチュアサッカ ーゲーム等をして遊ぶ球技用遊具に関する。
【0002】
【従来の技術】
毎年、世界中で数億の人々が観客か選手のどちらかで球技(ボールゲーム)に 参加している。よく知られた球技のうち、相対する2つのチームの選手が球技場 でプレーをし、敵チームによって守られているゴールの中にボールをシュートす る目的でたった一つのボールを奪い合って戦うゲームが、球技人口のうち大部分 を魅きつけている。バスケットボール、ホッケー、ラグビー、フットボール、ア メリカ合衆国以外では一般に“football" と称されているサッカーは、かかる対 戦型球技のよく知られた例である。これらのうちサッカーは選手及び観客人口の 面で見て世界で最も人気のあるチームスポーツ球技として際立っている。 サッカーのルールは非常に単純であって始めるにあたって最小限の技術しか必 要とせず、サッカー人口は子供から年配までの範囲にわたる。ただし、名選手に なるには何年間にもわたるハードトレーニングが必要である。サッカーは全大陸 でプレーされる真に国際的なスポーツである。4年ごとに「ワールドカップ」杯 が開催され、この競技会では世界中からナショナルチームが集まって格式ある賞 杯を獲得すべく競い、また、かかる競技会は試合のリアルタイム衛星中継を見る ためだけに夜遅くまで数百万人の視聴者を釘付けにしている。
【0003】 サッカーは又、ルールが簡単であること、経常費が低いことと共に装備及び公 式の設備に関する要件が最小限であること、即ち、平坦な球技場、空気入れボー ル及び球技場に一時的に印したマークだけでよい2つのゴールがゲームをするた めに必要な一切であるということを理由として世界のあまり裕福でない国又は区 域において最近の数十年間で急速に普及している。 現実のサッカー競技の人気に鑑みてサッカー競技をシミュレートした多くの遊 具が市販されている。これら遊具のうちよく売れたのは、二人の人がそれぞれ模 造球技場の上に分布して配置された模造選手からなるチームを操作して遊ぶ機械 式のゲームである。模造選手は通常、ゲームをしている人によって操作自在な外 部の手動具にロッド又はレバーにより連結され、二人の操作者は手動具を操作す ることにより模造選手の動き、従ってゲームの成り行きをコントロールできる。 かかるゲーム中に、模造選手のキック、ボール払い又はスウィーピング(sweepi ng)、ガード、インターセプトを含む代表的な足の動きが見られる。しかしなが ら、これら足の動きは実際には、ゲームをしている人の手により操作機構を経て 作りだされるものである。
【0004】 典型的な模擬ゲームでは、チームは、攻撃側のチームか防御側のチームかのど ちらかである。攻撃側チームは、ボールを最新の時点で支配しているチームであ り、その次に考えられる動きは、相手方ゴールにより近い位置にいるチームメン バー、即ち味方にボールをパスをすることであり、パスを受けた味方は相手方ゴ ールにボールをシュートすることによって得点を上げることができるようになる 。防御側チームの主になすべきことは、ボールをブロック又はインターセプトし てボールが自分たちのゴールに入らないようにし、また一層良いこととしては、 ボールを支配して攻撃側チームになるようにする。 周知の従来型機械式サッカーゲーム遊具は、上面の上に平らな模造球技場を支 持していて、鉛直面内で水平軸線回りに回転できる複数のミニチュア模造選手が 置かれた直立のゲーム盤を有する。模造球技場はその周囲に沿って設けられた連 続の壁で囲まれており、ゴールが2つの長手方向端部に配置されている。小像体 が、盤の長さに沿って均等に分布して配置されていて、盤の側壁に対応して設け られた孔により盤面上の高い位置に設けられた横方向水平バーから吊り下げられ ている。
【0005】 同一チームに属する模造選手は横方向バーから吊り下げられており、その上半 身はバーに固定され、足は球技場から僅かに離れている。これにより、小像体は 盤の側部を越えて延びる横方向バーの延長部であるハンドルの往復ひねり動作に 応答してバーの軸線回りに旋回することができる。 相手方チームを支持したバーは、球技場に沿って一つおきに分布して配置され ていて、防御側チームの次には攻撃側チームが常に存在するようになっている。 盤の側壁に設けられた孔はバーをゆるく受け入れており、バーが横方向に移動で き、始祖が長手方向のキックに加えて側方へ移動してボールを支配でき、或いは 既に支配していればボールを側方へパスすることができるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
この単純なサッカー盤は長く利用されてきたが、依然として人気が非常にあり 、年少の子、若い人、比較的年配の人の遊びの対象になることが多い。しかしな がら、このゲーム盤の大きな欠点として、操作用のバーが多いこと、小像体の動 きに制約があること、模造球技場上の対戦している選手の分布状態が幾分現実離 れしていることが挙げられる。 より複雑精巧なサッカーゲーム遊具は、模造球技場の上にランダムに分布され た複数の直立の小像体を備えたゲーム盤である。各小像体は垂直軸に取り付けら れ、片方の足がこの軸に固定され、もう片方の足が出っ張ったままになっている 。かかる軸は長手方向軌道に沿って可動であり、またこの軸は、球技場の下に隠 されていて、移動自在なレバー及びかさ歯車を有する伝動組立体を介して外部ハ ンドルに連結されている。この伝動組立体により小像体は球技場上で同時に移動 と回転の両方を行うことができる。この結果、小像体の可動性と融通性が高くな り、しかもそれと同時に球技場の上での小像体の分布のランダム化が高くなり、 これによりゲームが一層現実的で且つ面白くなる。
【0007】 しかしながら、この遊具の大きな欠点は、伝動系が複雑なので、互いに独立し たハンドルを用いて個々の小像体を操作しなければならず、これが意味すること として、ゲームをしている人がボールをキックさせたり、ブロックさせたり、或 いはインターセプトさせる前に正しいハンドルを探さなければならないというこ とである。これは、ゲームのスケールダウンにより模擬ゲームの速さが著しくス ケールアップしているので困難な作業となる場合がある。その上、かさ歯車を利 用した伝動系は、水平方向の回転運動を垂直方向の回転運動に変えるが、これは 、人に感じられるゲームの瞬時の物理的衝撃及び反応が衝撃の方向変化に起因し て大幅に低減することを意味している。 たとえ公知のシミュレート型サッカーゲーム遊具が欠点を持っているとしても 、それにもかかわらずこれら遊具は、初心者が実際の球技場に行かなくてもゲー ム「感」を味わえる経済的且つ便利な手段なので高い人気を誇っている。これら 遊具は、家でも公共のバーでも社交クラブでも友人同士が仕事をした後に遊べる 面白いゲームである。また、これら遊具は、技術又は身体的強さが非常に異なる 人同士、例えば父と息子、或いは祖父が、共に好きではあるが年齢や技術のギャ ップのために有意義なゲームを一緒に楽しめないでいたゲームをすることができ るようにするための便利なフォーラムを提供する。
【0008】 上述のことから、最も良く知られているシミュレート型遊具の大きな欠点は、 小像体操作機構の複雑さにあり、というのは、これにより、ゲームをする人が模 造球技場の上での活動に注意を集中することができ、正確な操作ハンドルをしば しば探すことによって気を散らす必要のない「まるで現実のような」ゲームを味 わうという主旨が著しく損なわれるからである。したがって、模造選手について 高度の可動性及び融通性を発揮し、それにより現実のゲームの感じ及び興奮を生 じさせるが、単純で且つ応答性のよい操作機構を必要とするに過ぎないシミュレ ート型球技用遊具が提供されれば望ましい。
【0009】
【考案の目的】
したがって、複数の模造選手の各々が非常に融通性に富んでいて動きが良く、 単純な操作機構を必要とするに過ぎないながら模擬ゲームが実際の球技を非常に よく真似ていて、模造選手を操作して模擬ゲームをしている人がボールの動く度 に正しい操作具又はコントローラのありかを見つける必要なく、模造球技場の上 での活動状態に注意を集中させることができるようにする球技用遊具を提供する ことにある。本考案の最低限の目的は、少なくとも公衆に有益な選択の自由を提 供する球技用遊具を提供することにある。
【0010】
【考案の概要】
本考案によれば、模造球技場を備えた主筐体を有し、球技場の上には複数の模 造選手が配置され、模造選手は、模造球技場の上に分布して配置された実質的に 垂直の軸に取り付けられ、軸は伝動機構を介してマスターコントローラに連結さ れている球技用遊具において、複数の前記軸は、複数の模造選手がマスターコン トローラによって同時に回転するよう伝動機構を介してマスターコントローラに 連結されていることを特徴とする球技用遊具が提供される。 好ましくは、遊具の前記軸は、実質的に正多角形の角に配置される。 好ましくは、マスターコントローラは、マスターリールから成り、各前記垂直 軸は、副リールに同心状に固定され、伝動機構は副リールを駆動して前記垂直軸 を回転させ、マスターリールの直径は、マスターリールを少し回転させると副リ ールは一回転するよう副リールの直径よりも大きい。
【0011】 好ましくは、伝動機構は、副リール及びマスターリールを包囲するループ状の 張りベルトから成る。 好ましくは、複数の前記ループ状張りベルトが同一の前記マスターリールに連 結されている。 次に、本考案の好ましい実施形態を添付の図面を参照して例示として説明する 。
【0012】 〔考案の詳細な説明〕 図1を参照すると、本考案の球技(ボールゲーム)用遊具の好ましい実施形態 が示されている。遊具1は、主筐体10を有し、この筐体上には、模造球技場( 以下、「フィールド」という)20、ゴール30,40、模造ゴールキーパー( 以下、単に「ゴールキーパー」という)31,41及び模造フィールド内選手( 以下、「フィールドプレーヤー」という)32,42が配置されている。この遊 具は主としてボールゲームをするのに向いており、かかるゲームでは、本実施形 態に関しては便宜上、上半身が白色系統のフィールドプレーヤーと上半身が黒色 系統のフィールドプレーヤーによりそれぞれ表示された2チーム(例えば、チー ムA,B)が対戦する。相対するチームは、ボールをとってコントロールし、最 終的に敵チームのゴールに蹴り込んで得点することを目的として、自由に動くボ ールを求めてフィールド20上で競い合う。
【0013】 更に図2及び図3を参照すると、主筐体10は、上部11及び下部12を有し 、これらの部分は、適当な締結具、例えばネジ又はクリップによって互いに着脱 自在に取り付けられている。主筐体の各部は好ましくは、簡単で安価な組立て及 び容易な保守ができるようにプラスチック材料から一体成形される。筐体の上部 11はその中央に、実質的に平らで上を向いた水平面を有するフィールド20を 支持している。この水平面は好ましくは、スペースの最大利用のために主筐体の 上部の大部分を占めている。ボールが通常のプレー中にフィールドから外に出な いようにするために、好ましくは、フィールドの周囲に沿って垂直の壁状囲い1 3が設けられる。 フィールド20の互いに反対側に位置する2つの端にはゴール30,40が設 けられており、各ゴールはゴールキーパー31,41によってそれぞれ守られる 。ゴールキーパーは好ましくは、ゴールの前に位置していて、考えられるあらゆ る方向からゴールに向かってくるボールをブロックできるようゴールポスト間の どこにでも展開できる頑丈な小像体である。ゴールキーパーは、フィールド20 からすぐ離れたところで両足を広げ且つ宙に浮いた状態で回動自在なバー14の 自由端に取り付けられている。ゴールキーパーは、回動自在なバーを往復動させ ることによりゴールの幅全体にわたって移動できる。
【0014】 フィールド20上では、対戦チームの複数のフィールドプレーヤーが配置され ている。対戦チームは、どちらのチームがボールをコントロールしているかによ って攻撃側のチームであったり防御側のチームであったりする。図1では、Aチ ーム(上半身の黒っぽいチーム)がボールをコントロール又は支配していて、A チームが守っているゴールを左側から攻撃する立場にある。Aチームがボールを コントロールしているときにはBチームは防御側チームとなるが、この立場の逆 転は何分の1秒かで起こることがある。Bチームが防御側チームであるとき、そ の大きな目的は、Aチームが右サイドに向かってボールを送るのを阻止すること によってボールを邪魔したり、ボールをインターセプトしてチームBが攻撃側チ ームとなるようにすることにある。
【0015】 模擬ボールゲームは、2つのゴール30,40間でフィールド上に「分散配備 」されたフィールドプレーヤーによって行われる。フィールドプレーヤーがボー ルを支配しているとき、予想される次の動作は、目標のゴールにより近いチーム メンバー、即ち味方にパスすることであり、或いはボールを目標のゴールに向か って直接キックすることである。相手のチームは、攻撃側チームになることを目 的として、ゴールに向かってボールが動いている間にボールをインターセプトし ようと努めるであろう。 高い可動性及び高い操縦性を備えたフィールドプレーヤーは、良好な模擬ゲー ムの重要な要素であり、かかる特徴は顧客を惹き付ける基準として製造業者によ ってしばしば用いられている。しかしながら、上述のように、フィールドプレー ヤーの可動性及び操縦性を向上させると、操作機構が手の込みすぎたものになる 場合が多く、これにより、かかる向上によって得られた利益が著しく損なわれ、 しかも、かかる向上により、余暇に社交的に楽しむゲームの趣旨が損なわれてし まう。
【0016】 個々のフィールドプレーヤーの融通が効いて個別的な操作を容易にするための 複雑な操作機構を開発する代わりに、本考案では、向上したゲーム操縦性が単純 な操作機構との兼ね合いでフィールドプレーヤーをフィールド上に綿密に展開又 は配備することによって達成されている。 大抵の従来型球技用遊具では、フィールド上におけるフィールドプレーヤーの 分布状態又は布陣は常に、操作機構を都合よく配置するということによって決定 されており、この場合、フィールドプレーヤーの特定の幾何学的配置状態、つま り、片方のチームがゲームをいちど支配したというただそれだけの理由でゲーム を常に支配するということがないような一層バランスの取れたゲームをもたらす 配置状態が殆ど、或いは全く考慮されていない。
【0017】 この目的を達成して神経を集中させて且つ上手な人がゲームをひっくり返すチ ャンスを常に得るようにするためには、ボールの近くにいるフィールドプレーヤ ーがボールを取るチャンスを実質的に等しく得てゲームをひっくり返すチャンス (このチャンスは、何分の1秒かで無くなる場合がある)を失うことのないよう 常時、フィールドプレーヤーたちに警戒体制をとらせなければならないようにす ることが好ましい。 これは、本実施形態では、フィールドプレーヤーをフィールド20上の正多角 形の角又はコーナーに配置することによって達成される。本実施形態では、図1 〜図4に特に示されているように、フィールドプレーヤーは、組合せ状態の正六 角形及び部分正六角形のコーナーに位置している。この構成によれば、大抵の場 合、攻撃側の各フィールドプレーヤーが二人の防御側のフィールドプレーヤーに よってガードされ、それにより、たとえ攻撃側フィールドプレーヤーがすでに非 常にゴール近くに位置していても、首尾よく防御できる現実の見込みが常にある ので、防御側チームをコントロールしている人にとって模擬ゲームが一層おもし ろく且つ興奮するものになるという追加の利点がある。
【0018】 次に、個々のフィールドプレーヤーに注目すると、各フィールドプレーヤーは 好ましくは、片足が垂直軸51の上端にしっかりと取り付けられた中実の小像体 であり、軸51は、本実施形態におけるようにスピンドルであるのがよい。軸5 1は好ましくは、これらが上述のフィールドプレーヤーの配置状態と一致して正 多角形又は部分正多角形のコーナーをなすようにフィールド20上に分布して配 置されている。各軸51は、主筐体の下部12上に回転自在に支持され、フィー ルド20に形成された穴を垂直方向に貫通してフィールドの高さの直ぐ上まで延 びている。これにより、小像体は、その水平方向の全体的広がりが穴のサイズを 越えていても軸5の回りに回転することができる。小像体の残りの足は、ボール コントロールを行うよう張出したままであり、したがって、軸51を回転させる ことにより、小像体はボールを位置決めし、これを払い、宙に浮いた足でキック することができるようになる。
【0019】 フィールドプレーヤーの動きは、フィールド20の下に設けられた操作組立体 によって操作される。図2及び図3を参照すると、好ましい駆動組立体は、摩擦 により張りベルト62又は紐によって複数の副リール61を駆動するマスターリ ール60を有している。副リール61は、小像体の取り付けられた軸51に同心 状に固定されており、したがってマスターリール60が回ると、副リール61は ベルト62によって回され、それにより軸と小像体から成る組立体が回転して必 要なプレー上の動きを生じさせるようになっている。 フィールドプレーヤーは、ボールを保持しているとき、実際のサッカー選手の 「ツイスト」動作を真似てボールを第1の角度位置から第2の角度位置までその 宙に浮いた足で軸51回りで時計回り又は反時計回りのいずれかにさっと払って 動かすことができる。これは、マスターリール60を時計回り又は反時計回りに 次第に回すことによって達成できる。この動作は、ボールを味方のフィールドプ レーヤーに前方パスを送る前に良好なポジションをセットアップするため又はゴ ールを決める上で必要不可欠である。
【0020】 フィールドプレーヤーは、セットアップポジションをとった後に前方パス又は 得点をするために、ボールから身を引き、その宙に浮いている足をボールに向か って加速させ、十分なほどに増した運動量が得られてボールをキックすることに なる。上手なプレーヤーにとっては、この動作の順序は、マスターリール60の 単一の連続操作で行うことができる。 応答性が一層高いフィールドプレーヤーを提供するためには、マスターリール 60が副リール61よりもかなり大きな直径を有し、マスターリール60を少し 回しただけで副リール61が完全に一回転するようになることが好ましい。これ は、マスターリール60に対してほんの少しの回転を加えることが必要なだけな のにボールを非常に短時間で任意の角度位置に動かすことができる融通のきくフ ィールドプレーヤーを真似るのに望ましい。
【0021】 フィールドプレーヤーが味方にボールをパスすると、その近くにいる敵のフィ ールドプレーヤーは、張出ている足を移動経路(これは直線状ではない場合があ る)中に置くことによってボールをインターセプトすることができる。同様に、 ボールの送り相手であるチームメンバーは、その宙に浮いている足をボールの経 路に置くことによって、到来したボールを止めなければならず、さもなければボ ールはフィールドプレーヤーに当たってどこか別の場所に跳ねていってしまう場 合がある。 独立操作項目の数を最小限に抑えてフィールド20上でのプレーに注意を集中 することができるようにするためには、同一チームに属する小像体を支持した複 数の副リール61を同一のマスターリール60で制御して、ボールが新しい位置 に向かって動く度に次の適正な操縦棒を探す必要がないようにすることが望まし い。
【0022】 加うるに、同一マスターリール60に連結されている副リール61は全てマス ターリール61と回転的に整合していることが望ましく、これはマスターリール 60によって駆動される副リール61が全て駆動マスターリール60と同一の角 度方向で回転することを意味している。マスターリールと副リールのこの回転的 一致は、フィールド全体にわたる小像体の操作が一層自然且つ組織的なので有利 である。 回転的一致は、張りベルト62の走行(これは、マスターリール60の回転に よって引き起こされる)によりマスターリール60のその軸線回りの回転運動と 同一方向である副リール61の回転運動が引き起こされると達成できる。これを 達成する好ましい方法は、張りベルト62を、マスターリールと副リールのすべ ての軸が張りベルト62によって形成される単一ループ内に収まって、したがっ て隣合うリールの最も外側の縁を結ぶ接線が張りベルト62によって形成される 単一ループの外周を構成するように走行させることにある。この場合、同一チー ムに属する小像体を支持した副リールは全てマスターリール60の回転に追従す ることになる。
【0023】 かかる単一ループの一例は、副リール61を図2及び図3に示すように単一の 凸多角形のコーナーに分布して配置し、副リール61の全てがジグザグの経路に なることなく、単一のベルトループによってまとめられるようにすることによっ て得られる。それゆえ、ベルト経路がジグザグであると、大抵の場合、もし過剰 のプーリーを用いてリールの回転動作の変化を矯正しなければ(そうではない場 合に、かかる変化の生じることがある)、副リール61が一様に回転しないとい う望ましくない現象が常時生じることになる。 駆動ベルト62のこの単一ループ構成が非常に望ましいが、同一チームに属す る小像体(又は副リール)の数が多い場合、或いは同一チームの小像体の全てを 単一凸状多角形のコーナーに分布して配置できない場合、このように構成するこ とは幾分困難である。
【0024】 この課題は、本考案によれば、同一チームの副リールを複数のサブグループに 分割し、同一サブグループの副リール61が全てベルト62の単一ループ内に収 められ、複数のかかる単一ループが同一のマスターリール60に固定されてサブ グループの副リールに取り付けられた小像体がすべて同一のマスターリール60 によって同時に駆動できるようにすることによって解決されている。かくして、 同一チームの副リール61が全て単一マスターリール60に固定されている場合 には単一マスターの操作しか必要とせず、それにより、ゲームをしている人は、 フィールドでの活動に注意を集中することができる。 多数の模造選手を含むゲームについてサブグループの数が増加すると、同一チ ームに属する張りベルトと相手チームに属する張りベルトが互いにもつれ合う場 合がある。これを解決するには、例えば複数の垂直方向に間隔を置いた水平な溝 をマスターリール及び副リールに形成することによってベルトを互いに異なる垂 直レベルに配置し、ベルトレベルを選択できるようにするのがよい。
【0025】 大抵の従来型サッカーゲーム遊具は、実際のサッカー場を真似た平らなフィー ルドを有しているが、これは、模造選手の動作範囲が本来的に限られていること に起因して接近困難な場所が球技場に存在することになるので望ましくない。ゲ ームをしている人は通常は、ボールを所定の射程範囲内に戻すためにボールゲー ム遊具を揺さぶったり傾けたりする必要がある。この問題を解決するために、僅 かに凸状の弧状面を、接近困難な場所が存在する恐れのあるフィールド全体にわ たって形成し、ボールが隣の模造選手の射程範囲内に自動的に戻るようにする。 ボールが模造選手の射程範囲内にある限りにおいてボールのコントロールをよ くするために、軸の周りに僅かに凹状の弧状面が更に形成されており、この設計 は、ボールが既にプレーヤーの射程範囲内にある場合にはいつでもボールを模造 選手に向かわせるのに役立ち、それによりゲームの操作性がよくなる。ボールが 模造選手の射程範囲内にあるときにボールの保持性を更に向上させるためには、 凹状弧状面をざらざらにしてボールが重力又はちょっとした揺れでもそれによっ てどこかに行ってしまわないようにする。
【0026】 さらに、副リール62は、時間の経過につれ張りを失う張りベルト62によっ て駆動されるので、張力度調節手段が更に設けられ、これは、ベルト経路の物理 的長さを変えることによってベルトの張力を調節することができる。本実施形態 では、これは一対の移動可能なピン63によって行われ、これらピンを例えばバ ネ付勢力又は締結により互いに近付けたり遠ざけることによって張りベルトの経 路の物理的長さを変えることができる。 本考案をサッカーゲームに係る実施形態に関連して図示説明したが、本考案は 、僅かな設計変更を施すことにより、ホッケー、ラグビー、ゴルフ及び類似のボ ールゲームをシミュレートした遊具となることは当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好ましい実施形態の斜視図である。
【図2】フィールドの下に位置した可動部品を詳細に示
すようフィールドプレーヤーが取り除かれている図1の
実施形態の単純化斜視図である。
【図3】フィールドの下の伝動機構を詳細に示す図1の
実施形態の概略平面図である。
【図4】攻撃側フィールドプレーヤー、防御側フィール
ドプレーヤー及び防御側ゴールキーパーの相互関係を示
すゴール近くの図1の実施形態の部分断面図である。
【図5】ボールを支配しているゴールキーパーの動作を
示す略図である。
【図6】ボールを支配しているゴールキーパーの動作を
示す略図である。
【符号の説明】
1 球技用遊具 10 主筐体 14 回動自在なバー 20 模造球技場 30,40 ゴール 31,41 ゴールキーパー 32,42 フィールドプレーヤー 51 軸 60 マスターリール 61 副リール 62 張りベルト

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模造球技場を備えた主筐体を有し、球技
    場の上には複数の模造選手が配置され、模造選手は、模
    造球技場の上に分布して配置された実質的に垂直の軸に
    取り付けられ、軸は伝動機構を介してマスターコントロ
    ーラに連結されている球技用遊具において、複数の前記
    軸は、複数の模造選手がマスターコントローラによって
    同時に回転するよう伝動機構を介してマスターコントロ
    ーラに連結されていることを特徴とする球技用遊具。
  2. 【請求項2】 前記軸は、実質的に正多角形の角に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の球技用遊
    具。
  3. 【請求項3】 マスターコントローラは、マスターリー
    ルから成り、各前記垂直軸は、副リールに同心状に固定
    され、伝動機構は副リールを駆動して前記垂直軸を回転
    させ、マスターリールの直径は、マスターリールを少し
    回転させると副リールは一回転するよう副リールの直径
    よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の球技用遊
    具。
  4. 【請求項4】 伝動機構は、副リール及びマスターリー
    ルを包囲するループ状の張りベルトから成ることを特徴
    とする請求項3記載の球技用遊具。
  5. 【請求項5】 複数の前記ループ状張りベルトが同一の
    前記マスターリールに連結されていることを特徴とする
    請求項4記載の球技用遊具。
  6. 【請求項6】 前記ループ状張りベルトは、互いに異な
    る垂直レベルに位置していることを特徴とする請求項5
    記載の球技用遊具。
  7. 【請求項7】 副リールは、これらが連結されているマ
    スターリールと回転的に整合しており、全ての副リール
    がマスターリールに対して同一方向に回転するようにな
    っていることを特徴とする請求項3記載の球技用遊具。
  8. 【請求項8】 模造選手を包囲している模造球技場の表
    面は、凹状の弧状面であり、前記凹状弧状面に隣接した
    表面は、凸状の弧状面であることを特徴とする請求項1
    記載の球技用遊具。
  9. 【請求項9】 ゴールが模造球技場上に設けられ、ゴー
    ルは模造ゴールキーパーによって守られ、模造ゴールキ
    ーパーは、回動自在なバーに取り付けられた小像体であ
    り、回動自在なバーの回動運動によりゴールの幅全体に
    わたって移動できることを特徴とする請求項1記載の球
    技用遊具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6317023B1 (ja) * 2017-10-03 2018-04-25 株式会社エポック社 ゲーム盤

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JP6317023B1 (ja) * 2017-10-03 2018-04-25 株式会社エポック社 ゲーム盤

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